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人生に絶望したところで生を終わらせようとした受・国巳が、自分が死んだと思ったら、高校の頃に戻っていた、という導入に、まず暗いイントロからの、甘酸っぱい青春時代の幕開けで、大きすぎるギャップに、良い意味でくらくらしました。
これから一体どんなストーリーが始まるだろう、こんなにわくわくと読み始められる作品に出会えて幸福です。
さて、高校時代の自分の体に、社会に揉まれてくたくたの精神のままな国巳ですが、何しろこのわんこ系(ただし主人公に限る)後輩の岳がぴゅあぴゅあで、それはもう照れる照れる。
過ごしていくうちに、どれだけ国巳が岳から懐かれ、慕われていたかが明らかになっていくわけですが、それにしても欠けてる記憶が多すぎる。
特に、岳に関して。
これは、ストーリーの中で明かされていくことですが、故障を原因に陸上の世界から、岳から逃げるように生きた国巳は、過剰ともいえるほど岳を避けていきていました。
うーん。
好きだったからこそ、より徹底的に排除してたんでしょうかね。
でも、やっぱり忘れられなかった。
学生時代の岳と過ごしているうちに、国巳もだんだんと思い出してくるわけで。
楽しく陸上やった頃の思い出とか、岳の栄光を見られなくなってしまったこととか、楽しかった思い出も、辛い思い出も全部。
そんなこんなで、目を覚ましてみれば、国巳は一命を取り留めていて。
でも、やっぱり国巳は岳が憧れた、陸上の世界に繋ぎ止めていた、あの頃の輝きそのもので。
だって、そんな会いに行けますか?あんな別れ方した相手に対して。国巳はすごい。
岳絶ちしていた国巳にとっては、本当に何年振りかもわからない生身の岳に会いに行きます。
よかったね。
ただただ、そんな単純な言葉の感想しか言えませんでしたが、どうか読んでください。
一度は死んだと思った国巳が、自分が生きているとわかったとき、真っ先に岳に会いに行ったことが、全てを物語っていると思います。
挫折を経験して、そこから立ち上がれた国巳が、やっと素直に岳に寄りかかれたシーンは、涙が出てきました。
本当に国巳は運がよかったんだと思います。
生きていたからこそ、こうやって岳にまた会えた。
また会いたいと、発信はするものの、ただ待つことしかできなかった岳は、まさか国巳が自ら死のうとしてたなんて、想像もしてなかったんじゃないかと思います。
だからこそ、152ページ(電子版)からの二人のやりとりは、本当に本当に切ないというか、よかったね、というか、とにかく読んでいて感情がぐちゃぐちゃになりました。
えっちシーンは、国巳の妄想学生時代の頃も余裕がなくて可愛くて最高でしたが、再会してからの噛み締めるような絡みもとてもとても良かったです。
こんなに素敵な作品をどうしてもっと早く読まなかったんだと!と後悔しつつ、出会えたことに感謝感謝な作品なので、再会モノが好きな方には特におすすめしたい作品です。
幸せになってくれ〜!!!!
セールで買ってずっと忘れてたんですが
フォローしてる作家さまが買ってたのを見て
未読を思いだし積読消化。
うーん
あまり主人公の受けのキャラが好きじゃなかったです。
分類としてはファンタジーなのかな。。
自殺して記憶なしで大人の中身のままタイムリープ、
好みの後輩と相手をいまいち覚えてないのに
好かれて調子にのって付き合いすぐやりたがる主人公にはひいてしまいました。
中身が29でいきなりフェラしたり
ゴムなしでいいって言ったりしてこいつやだなあって
思ってたら盛大な夢落ちでびっくり。
夢というか願望?やり直したかった過去
みたいな感じですね。
そして死にかけて後悔して
イケメン後輩に会いに行ったら
まさかの攻めも一途に待ってたって
展開で全くそこもファンタジーでした。
ストーリーに面白い部分もあるって思いますが
あまりにもありえない展開で冷めてしまいました。
いやいや10年逃げて音沙汰なしでご都合展開すぎです。
攻めの後輩くんが先輩のいい所、出会いとか
素敵な所を言ってくれますが
その先輩とこの先輩が結びつかず。
うーん、かろうじて理解は出来ると思うんだけど共感はしないかな…。
突然冒頭で線路にフラッといく主人公。
目が覚めたら高校三年生に戻ってて。
でも死のうとした理由や慕ってくる後輩岳のことだけが思い出せない。
からの色々あるんですが…。
思い出した?違った?の繰り返しとか、やるの?やらないの?とかちょっとお腹いっぱい。
ようは後輩に性指向を自覚してそんな自分を認めたくなくて無茶して怪我してってこと?そしてその後の人生上手く行かず…。
うーん、難しかったかな。
つきづ先生の絵柄が大好きです。
先生の作品は受けがなんとなく不憫というか、ほの暗い何かを背負ってるイメージなんですが、今回もまさにそれです。
え?どうなるん?て感じからのスタートですが、状況は徐々に理解。
攻めの岳がとにかくピュアで一途でいい!!
辛い事が多かった国巳の過去も、ぜ~んぶひっくるめて受け入れてくれる岳の優しさよ。
何度でも読み返したくなる素敵なお話でした。
初めての作家様です。
タイトルからしてメリバかバッドエンド…?と思っていたのですが
そんなことはなくてとにかく安心しました。
とにかく攻めの岳が一途で健気なのです。
国巳は正直言って勝手だな…って思った部分が多くて
私は国巳の気持ちに同意することが出来てなくて
彼と離れた期間の岳の気持ちを考えてしまいました。
でも、岳はとんでもなく国巳の事が好きなんですよねー(*´▽`*)
だからこそ国巳が謝った時に「たった三年です」って言ったんだろうな…。
最初から最後まで岳がずっと男らしくてかっこよかったです。
そんな岳を国巳はずっと遠ざけてたんだから
これからは岳のこといっぱい幸せにしてあげて欲しいです。
まぁ、岳は国巳がそばにいてくれるだけで幸せだろうけど。
