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表題作鵺の啼く夜に

ニシキ(雨錦/ユージン),マオと八坂に拾われたα
八坂慈悠,マオのイロ,ヤクザ

同時収録作品鵺の啼く夜に

マオ(黒崎真緒),組長の次男,ヤクザ
八坂慈悠,マオのイロ,ヤクザ

その他の収録作品

  • β君の憂鬱(描き下ろし)

あらすじ

"裏社会×オメガバース"

跡目争い、騙し合い、暴力とセックス。
信じた男のために、命を投げ出したい奴ら。
恋みたいな、愛みたいな、複雑な情が入り混じる。


組長の息子α攻め+拾われたチンピラα攻め
×
フェロモンを武器にするΩ受け



誰かに、何かに、支配されたい。


黒崎組組長の次男でありαのマオ。
彼に忠誠を誓い、目的のためならカラダを使うことも厭わないΩの八坂。
そんな2人に瀕死のところを拾われたα、ニシキ。
ニシキはマオ達のただならぬ絆を目の当たりにしながらも、八坂に惹かれていく。

運命に導かれているのか、本能で目が眩んでいるのか。
傷を負い、絡み合い、騙し合う苛烈な男達を描くmisoデビューコミックス。


作品情報

作品名
鵺の啼く夜に
著者
miso 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
ISBN
9784865896084
4.1

(96)

(50)

萌々

(24)

(12)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
24
得点
388
評価数
96
平均
4.1 / 5
神率
52.1%

レビュー投稿数24

私の知らないオメガバース

 
オメガバってたくさんありすぎて中には、正直「これはオメガバでなくても…」っていう作品、ありませんか…?

分かります。
でもこれは違います。
まさにオメガバースでなければ成立しないお話だと思いました。

――まだ出会ったことのない、私の知らないオメガバースがここにありました。

裏社会もので暗く、重い、痛いダークなストーリーがあまり得意ではない私ですがこの作品は「すごい!」が勝ちました。
それくらいすごかったんです。

細かいストーリーやあらすじ、内容などにはあまり触れず読まれるとその衝撃を味わうことができるかと思います。

ただ、次の日にもう一回読めるか?と言われればちょっと重いので私には数ヶ月の休息が必要です…。

似たような雰囲気の作品は他にも長編作で知っているのですが、こちらは一冊で丁寧にギュッと詰まってるので読みやすかったです。

そして読み終わった後に知る「鵺(ぬえ)の啼く夜に」のタイトルが秀逸すぎます。

個人的に作品自体は神ですが「何度も読むほど好きか?」と言われたら難しい…ッ。
ですので間を取った評価となりました…。
歪な愛、愛を超えた作品をお探しの方にはオススメしたい作品です。

あと、あとがきの後日談が最高でした。

0

ヤクザ逆オメガバいい

miso先生初読み。おもしろかったです。

ヤクザBL好きでして、ヤクザものとして見てもよかったですし。
オメガバあるあるを払拭してくれたのも好きですし。
呪い(愛)の使い方が上手いなと。

オメガバは、ヒートからくるエロ、バースによる地位格差を描かれることが多いですが(個人的にはそれだけだとあまり読み応えなく)
本作ではそれを逆手にとったようなところがストンときて気持ちよかったです。
オメガバが茶番のように描かれていた部分が痛快でした。

それをあとがきで答え合わせできたのもうれしかった。
「αであることβであることΩであること、男であること女であること、血の繋がり、それは呪いのように因縁深くて、同じくらい、どうでもいいことのように思います」
はいコレ!!完全同意です。
なので本編のバースの描き方がとてもしっくりきたのだと納得致しました。

呪いの描き方もすごくわかる。
バース性よりもっと原始の極限の飢餓の中から生まれた呪い
新しい呪縛、その繰り返し、生きるということはそういうことなのかもしれない
生存本能のようなものですね。

と、シリアスな描写が続く一方、大型冷凍庫を買う八坂のことを「下手くそ」「愛しい」と思うニシキ。
こういう人間の抜けた部分もきっちり描かれるのが、とても上手いなぁと思います。

あと、好きだったのが
ニシキが男の子に別れを告げるところ。これは名シーン。

ラスト、マオに八坂とニシキが首を噛まれ、八坂が涙するところ。
ずっとほしかったもの、帰れる場所、家族ができたような喜びが伝わる。
そして、タイトル、冒頭シーンの回収。
きれい。お見事。

「β君の憂鬱」のマキオ視点もよかったです。
マキオがニシキに惹かれるけど
「αとかΩ以前に生きてる場所が違う」
「愛なんかのために死ねる訳ねーだろ」
わかる。
これでニシキの特異性がより浮き彫りになり、おもしろかったです。
木田が蕎麦屋になっていたオチも最高です。

神にしたいところなんですが、神に近い萌2です。すみません。
なぜかと言うと
重要な役所であるマオがいまいち弱い気がして。
容姿がああいう若いキャラでもいいのですが、マオが運命だと思うほどの、ニシキが逆らえないほどの迫力や魅力までは感じられなかったなぁと。

他はどこも、とてもすばらしかったです。
先生の他作品も読みます。

0

オメガバース・ノアール

やられた!没頭して読んでしまった。
内容は帯にある通り「裏社会xオメガバース」。
だけど、表紙の3人の関係性以外はオメガバースはあまり関係ない。
というか、オメガバース設定を忘れて暴力と理不尽と血の救いのなさにヒリつきながら読む感覚。
子供にも、女にも。容赦なくブチ込む暴力。
裏社会だけを描くならオメガバース設定はいらないのかと思いきや。
オヤのマオ、マオのイロの八坂、八坂の部下のニシキ、この3人の関係には絶対にオメガバースが必要なのだ!
これまでのオメガバース作品とは違う「えっ⁉︎」という展開になっていくので詳しくは書きませんが、少なくとも私は「それアリ⁇」と驚いた。
そして、これはBLなのか?とも思う。
確かにニシキは八坂に恋をした?
八坂のマオへの想いはLOVEではなく「信仰」ではないだろうか?
君臨しているマオが、マオこそが。2人を大きく愛しているのだと思う。神の愛のように。
そして「本能に抗えないαとΩ、発情と無関係のβ」というオメガバースの類型とは全く違う彼らだけの世界を創造したのだ。
そして将来、八坂もニシキもマオの子を産むだろう…

驚愕のオメガバース作品でした。

0

デビュー作品!?

鵺…①正体が掴めないはっきりしない物事もしくは人物 ②伝説上の怪獣、頭は猿、手足は虎体は狸、尾は蛇、鳴き声は虎鶫に似ているとされている。

闇に病んでて狂気が正気の世界

ヤクザの世界で信じられるモノはなんなのか、血なのか盃なのか、体か本能か呪いなのか。
己を守れるモノは一体なんなのかーーーー。
誰が敵で誰が味方もわからない、そんな世界。

黒崎組長の次男マオ(α)とマオの為ならカラダを使う事も厭わない八坂(Ω)に瀕死のところを拾われたニシキ(α)。
マオ達の呪いにも似た絆を目の当たりにしながらも八坂に惹かれるニシキ。
オメガとアルファで本能でただ惹かれてるだけなのか、それとも運命なのかーーーーー。

得体の知れない闇にのまれ、呪いをかけて正気の中での狂気。
騙し騙されての行き着く先はーーーーー。


衝撃のデビュー作。
裏社会×オメガバース=鵺の啼く夜に

0

ネタバレを見ずに読んで欲しい!!!

これはとんでもない作品に出会ってしまった!!!
書店にて表紙&帯の鮮やかさに引かれて購入。
沢山の漫画が並んでる中ばちこぉん運命を感じましたね。イラストも、綺麗で1ページ1ページ美しかったです、最高です。

結論から言うと買ってほんまよかったです!!!

普通に人が殺められたり殴られます。
ぬるくないガチのヤクザものですね。大好きですわ。

3P特有の奪い合いや3人で激しく致すシーンはありません。まぁたそれがいいんだなぁァ....オメガバースでエロを少なくここまで魅せられるのはすごいっすわ、、心理描写が詳しくて読み応えがあります。

是非ネタバレを見ずに読んで欲しい!!!
これは自分で堪能するべきです。

…………………………………⤵︎ ︎ネタバレあり


八坂とニシキその他の人たちも個性豊かでもちろん良かった、しかし
私はマオに猛烈に惹かれてしまいました!!!!

平気な顔しながら少し悲しげに笑ってる、
もう分かってるんだろうなぁこの世界、自分たちについて。
何かがないとやって行けないってこと。

瞳には強い意志を感じて。思わずドキッとしましたね。

それも、
誰よりも本気で2人のことを愛して家族みたいに思ってるからこそ。だと思います。だからか、
八坂達を見る目が心做しか優しいんですよねぇ。お母さんカナ、、!スキッ!


しかも笑顔が可愛いっ二パァ!って感じでかわいい!(語彙力)

そんな可愛い笑顔の裏には
なにかが隠されてるように感じます。

そんなマオの過去がもっと見たい!!!!!

もっと知りたい!!!


久々に心に刺さる作品に出会えてしまいました。
中でもトップクラスに入るくらい好きかも!
これからもmisoさんの作品を追っていこうと思います!!!!

本当に皆さんに知って欲しくて初めてレビュー書いちゃいました。

ぜひ読んでみてください!!!

こんな語彙力皆無なレビューをここまで読んで頂きありがとうございました!

2

オメガバース作品では頭一つ抜き出ている

 ヤクザとオメガバースってなんだかんだ相性いいですよね。そして、miso先生のストーリー構成力、各キャラクターへの理解度に舌を巻きました。あくまで自分の萌えセンサーに正直になってこの評価にしましたが、純粋にストーリーを評価するなら限りなく神評価に近いです。

 ニシキ、八坂、マオ、3人ともそれぞれ異なる苦しみを経験しているのだけど、皆あまり恨んでいるという風ではなく、どうすれば今を、これからを身軽に生きられるのか試行錯誤している感じでしたね。他人からはマイナスにしか見えないことも、本人にとってはそれが生きる糧やこの世に自分を繋ぎ止めてくれる枷になっていることもある。三者三様どん底を味わった経験があるからこそ、お互いのそういう生き方を否定せずに受け入れて、3人だけにしか分からない救済に辿り着いたのかなと思います。本来一番の弱者だったマオが、ニシキと八坂のうなじを噛み、2人に聖母のような安らぎを与えるシーンはとても印象に残りました。

0

最高のオメガバース

オメガバースってワンパターンになりがちと思いきや、すごいストーリーでした。元々そこまでオメガバースが好きな訳では無いのですがこの漫画には圧倒されました。こんなに設定を活かしきれてるストーリーはなかなか無いと思います。ストーリーの良さに加えてキャラクターも好みだったので神評価です。やや暗くて重めのお話なので好き嫌いは別れるかもですが、刺さる人にはとんでもなく刺さると思います。タイトルも秀逸で、意味が分かると感動です。

1

呪いとは…

バース性に抗って、でもどうしても本能に翻弄されてしまう、というようなオメガバース作品は数あれど
彼らは自らの意思でその壁を払拭しようとしていてそんな斬新さに引きつけられました。
ヤクザものというのもあって、ダークな世界観も良かったです。

表向きにはαで本当はΩのマオ、表向きにはΩで本当はβの八坂、そんなふたりに拾われたαのニシキ。
バース性に絞って考えると訳がわからなくなる関係性。
でも彼らの独特な上下関係というか親子関係というか、そういうのものの上には
本能すら意味が無いものなのかもしれないなと感じました。

辿り着く答えはシンプルでも簡単には言い表せない部分があるということは
今の彼らのカタチになるまでの道程ももちろん複雑なわけで…
それをうまく汲み取っていくのが難しいと感じるところがあったかな。

さらりと読める作品ではないですが、そこがすごく面白かったです。

0

え??

1ページ目から読んですぐ思ったことは絵が少し雑だなと思いました(ごめんなさい)
読みづらくて見づらかったのが印象です。
あとストーリーがいまいちよく頭に入ってこなくて結局なんなんだ?と思うシーンが沢山ありました、、。
執着攻めとは?とほんとに思いました^^;

特にアルファとベータとオメガの関係
最後の方でそーなんだと思うような展開が多くて微妙でした

それにリバ要素あってちょっと...
ほんとに文字1文字で分かるような感じなんですけどね( ᵕ̩̩ ᵕ )

面白いと思って買った作品だったので少しガッカリです。

1

三角関係かと思ったけど

オメガバースもの。でも設定が凝っていて面白かったです。
表紙のように、三角関係、というか、最初は他人のものだったひとを好きになり、そうして。。。というお話でした。

以下、お話を読む上で重要な展開についてネタバレしていますので未読の方はご注意下さい。



アルファだが、オメガで淫乱だった母のトラウマをひきずっているニシキ。この物語の主人公です。
舞台はヤクザもので、登場人物はみな組員。ニシキがついていくのが、マオ。組長の愛人(男)です。マオは軽薄そうで誰にでも体を開く。オメガという触れ込みですが実は。。という性別のどんでん返しがあります。
ニシキは、アルファですが控えめで一途で、トラウマを抱えながらもマオに忠実についていく。
そんな二人が、いろいろな事件に巻き込まれつつも、最後にはマオもデレる、というエンドでした。

性別によるテンプレキャラでもないし、オメガであることを利用するマオや、それぞれのキャラの生い立ち、背景が作り込まれていて読み応えがありました。

今後もっと色々な作品を描いて欲しいと思いました。

0

衝撃作

ヤクザ×オメガバースものです。複雑な設定でしたが、騙し合い、暴力ありで色々な意味でドキドキしながら楽しく読ませていただきました。miso先生のデビュー作と知り驚きました。ストーリーもキャラクターも好みすぎる。ちょっとグロい要素もあったので苦手な人は注意を。

マオ⇒黒崎組組長の次男でありα。
八坂⇒彼に忠誠を誓い、目的のためならカラダを使うことも厭わないΩ。
ニシキ⇒そんな2人に瀕死のところを拾われたα。

ニシキ(α)はマオ達のただならぬ絆を目の当たりにしながらも、八坂に惹かれていき、運命に導かれているのか、本能で目が眩んでいるのかと気になって読んでいました。。

しかし、最初はそう思いましたが、実はお互いに自分の存在を騙しあっていて、本当は、、

子を産めないΩ。
運命を盲信するβ。
本能を憎むα。

だったのです。なんとも切ないですよね。

他にもボーテン君の書き下ろしもあり違う目線から見えたものなど目が離せない作品です。

0

デビュー作でこれはレベルが高い

絵もキレイですし、ストーリーは複雑ですが面白く分かりやすい。キャラの魅力もある。
まるっと表題作なのも良かったです。骨太な話は1冊まるまる使ってくれた方が嬉しい。

ヤクザ×オメガバースはあまり見なかったので新鮮で楽しめました。
ただキャラが全員チンピラにしか見えないのが少し残念でした。三人とも若くて気迫がない…。八坂もそうですが、マオもヤクザに見えない。これはまあ、年齢や見た目をリアルにするとどうしてもオッサンになってしまうのでBL漫画としては仕方ないことなのでしょうが…。
ただやってることはヤクザなのでその辺は良かったです。
書き下ろしも面白かった。
「えっあのバーテン君が!!?」となりました。

0

がっつりネタバレしてます!



『あるある欲張りセット!』という感じです。
「シリアス+ヤクザ+BL」と聞いて、皆さんが思い浮かべる要素、必ず1つは入っているはず。


絵が好みなのと、『3P』・『アウトロー』という事でとても気になっていたんです!

3P好きなんですけど…何だかんだで、「邪魔だな」とか「可哀想だな」と感じるキャラが出来たり、「3人の必要性ある?」って思うことが多いんです…泣
なので、今まで心から満足できる3Pに出会ったことが無い…泣
(ギリ大丈夫だったのは、PET契約くらい。あとは全滅してます。笑)

でも、こちらは…「いい3P!」「どんでん返しがスゴい!」「とりあえず読んで!読めばわかる!」…等々、作品に対しての評価がとても高い!
…にも関わらず、内容の詳細はあまり書かれていない。

『読んだ人のほとんどが好印象を持って、その上ネタバレを慎むなんて、どれだけスゴい内容なんだろ?』
『今度こそ、納得できる3Pに出会えるかも!』
と、期待大で購入しました。


地雷を踏まれる方が居たら可哀想なので、
①忠告&②どんでん返し部分を抜いたネタバレをしていきます。
※私の見解、感想です。
________________
①【NTR・モブ(めっちゃ気持ち悪いオジサンとか)・ビッチ・攻が犯される・キャラの心情を推察・考察しないといけないような、ハッキリしない描き方】

②【二人三脚でやってきたAαとBω。
BωはAαに恩があり、Aαの為なら手段も命も厭わない。
そんなBωの姿をみて、どんどん惹かれていく部下Cα。
CαはBωが欲しいとAαに頼み込む。最終的にAαは許可する。
BωはそんなCαに満更でもないが、Aαから離れる事はない。
CαもそんなBωのままで良いと思っている。
だから3人で居る事になる。

各々が持つ喪失感や欠落感や虚無感、生きる理由、死ぬ理由を3人で埋め合ってる感じ。

Aα「二人とも家族だ。二人とも愛してる。」
Bω「Aαに命と一生を捧げなきゃ。でもCαは気になる。」
Cα「Bωが好き、欲しい。俺の事も好きになって…。Aαはリスペクト?信頼?畏怖?してる。」】…こんな感じ。
________________
↑がダメ方は、多分苦手だと思います。ちなみに私は、地雷を踏まれまくりでした。笑


※以下のネタバレで、核心部分に触れます。
(地雷が多い等の理由で、)ネタバレを読んでからじゃないと作品読めないんだよね~。
…という以外の、未読の方は以下を読むことを奨めません。

____________ネタバレ

▼3人の詳細&セックス相手

【マオ】-表紙右-…[αのフリしたΩ]
ヤクザの組長の次男(妾の子)。父親(組長)はαが生まれる家系。なのに、Ωだったので発狂した母親(妾でΩ)に子宮を切りつけられ、子宮は使い物にならない。その時からαと偽って生きている。
散々な状況だった八坂を拾う。八坂からは、命を懸ける相手・神様のように慕われ、「運命のα」と言われている。(本当はαじゃない事に、八坂が勘づいている事にも気付いている。)

・マオ×八坂(Ωのフリしたβ)
・マオ×ニシキ(α)

【八坂】-表紙中央-…[Ωのフリをしたβ]
マオの部下。マオが家に火をつけて殺した債務者の子供。全裸に鎖付きの首輪という姿で押入れに監禁されており、餓死寸前だった所をマオに拾われる。そのため、マオを盲信。マオの為なら何でもする。
マオを「運命のα」だと口にしているが、実際はΩな事にも気づいている様子。
Ωだと公にしており、役に立つと判断したら誰にでも抱かれる。(ドラッグやフェロモンスプレーでΩに偽装している。)
ニシキに惚れられている。多分両思い(?)。

・マオ(αのフリしたΩ)×八坂
・モブ(数え切れない)×八坂
・ニシキ(α)×八坂

【ニシキ】-表紙左-…[α]
マオ・八坂の部下。母親がΩでなかなか強烈だった。女性のΩを抱いて金を稼いでいた。八坂に拾われる。
八坂に惚れる→マオに八坂をくれと言う→マオにリンチ&犯される→許可をもらう。

・マオ(αのフリしたΩ)×ニシキ
・ニシキ×八坂(Ωのフリしたβ)
過去描写で
・ニシキ×モブ(客のΩの女性達)


▼3人の関係性
①マオ→2人…ここは多分、なんというか、神様が人間を愛してるみたいな感覚。笑

②八坂→マオ…恩人。命も人生も全てを捧げて恩返ししなきゃ。
・八坂→ニシキ…(多分)好き。マオへの忠誠心とか使命感とか、ヤクザだからとか…とにかく色ーんなモノがストップかけてる感じ。それが無かったらくっついてるでしょ。って感じ。

③ニシキ→マオ…何かの情はあるだろうけど、ぶっちゃけ邪魔でしょ。って感じ。
・ニシキ→八坂…好き。欲しい。

最初、[マオ・八坂]は
★『友愛、家族愛、恋慕、全部ひっくるめた大きい愛』みたいな感じで繋がっていて、
『二人で上に行く、その為なら手段も命も厭わない!(特に八坂)』な、感じかと思ってたんです。

でも、「八坂は本当は死にたがってる~」等が出てきたので…八坂がマオと居る主な理由は、『「全てを捧げる。」事を生きる目的にしてるから。あとは、恩と忠誠心と使命感。』なんだと思い直しました。(★の気持ちも多少あるんでしょうけど、★だけなら死を望むなんてせず、側でずっと守ろうとか思いませんか?)


マオ⇔八坂(大きな愛・信頼)
八坂⇔ニシキ(恋慕)
マオ⇔ニシキ(信頼・家族愛・何らかの情はある)
…とかなら、まだ良かったのに。
死を望んでるとか、ヤった後に2人でマオに土下座するとかのせいで、『マオが居なけりゃ、八坂とニシキはカップルになれるよね。マオ邪魔じゃない?マオが混ざる意味ある?』になっただけでした。
マオ推しなので、すごく残念!!!
__________________________


読んでいて、(あ~、好きな人的には神作品だろうな~!)と何度も思いました。


納得できる3Pだった?→×
どんでん返しはあった?→◎
スゴい内容だった?→△

1

読み応えのある作品です

もともとmiso先生の絵柄がすきで購入したのですが、内容もバッチリ好みでした……!これまで買った本の中で1番すきです。まさしく神。
どこを切り取っても綺麗で耽美な絵柄と、それに相反するようなダークな世界の相性の良さがすごい。セリフ、キャラの表情、心情の変化、どれをとってもとても魅力的で、miso先生の圧倒的なセンスを感じます。何度も読み返したくなる作品です。
オメガバースモノですが、あくまで人間関係がメインの作品なのかなと感じました。miso先生の今後の作品も絶対買います;;♡

2

神々しいまでの愛のカタチ!

ヤクザ系(流血)がちょー苦手で、読むか、読まないか、悩みになやんで、決死の覚悟でダイブっ!
着地はウルトラCの月面宙返り!!
(↑↑↑年がバレる)
もうめっちゃ好みの絵柄、
『受け』の美しさ.*゜+.*.
『攻め』のカッコ良さ潔よさ
『攻め』の物凄い圧倒的な強さ
・・・そうなんスよ。
実はも一つ地雷があって、『受け』『攻め』『攻め』で何気に三人!!
しかしラストに行く頃には、もう全てを凌駕していて、「ヤクザ で?」「流血 は?」「三人 それがなにか??」となっておりました。
いやぁmiso先生恐るべし!

もう、惚れて惚れて惚れ抜いてしまいました。
そして読んでる途中で「あー、この人はもしかしてだけど こうなんだな」なぁんてチンケな想像は、ドッカーンと蹴散らされ、目がハートのままノックダウンです。
またこのタイトル『鵺』の上手いことと言ったら。

BLありき、オメガバースありき、マンガありき、ではない!
この緻密なプロット。
miso先生の掌の上でコロコロと気持ち良く転がされ、そして圧巻のラストへ!!
1ページのムダも無く、全てが次へ次へとラストに繋がって行ったのです。
本当に恐れ入りました。

これね、ネタバレ出来ないね。勿体な過ぎて。
この三人の愛のカタチ。
多くが拾われた『ニシキ(攻め)』と『八坂(受け)』の二人で構成(ニシキの八坂への命懸けの愛)されているのですが、『マオ(攻め)』のもうこの存在感、それもラストの圧倒的なオーラ、一体なんなんでしょぉぉぉ!
いやぁ久しぶりに凄いのん読ませて頂きました。いや、酔わせて頂きました。

そして『ニシキ』の「あの人のためだけに生きてる」もぉったまらんやんっっ。
『八坂』の冷血で菩薩でこの世ならぬ美しさ・・・。この二人にため息しか出ません。

描き下ろし+『八坂』の寝起きショット。
もうこれだけでも《《 神 》》です。

miso先生、ひれ伏いたしました。
ありがとうございます。

6

性別の他にとりまく世界…

個人的ににオメガバース系は、本によっては得意、不得意が出て来るんですが、オメガが蔑ろにされてしまったりというのが苦手です。
今回も裏社会の話なので、オメガが可哀想なことになるのかな?大丈夫かな?と思いつつ、この作品を読んでたら、αの悩みと、どんでん返しと言いますか、えぇー?!そうだったのか!という驚きがあり面白かった作品です。
そして1番は、男前なオメガに出会う事が出来たという私の好みの絵と内容の作品でした。

3

運命とは、

作画的にも情報量が多そうで、読むタイミングをはかりつつ買ってからだいぶ寝かせていたけどやっと読んだ。
どう評価するかって難しいところで、萌はあるんだけど単純な感情の萌じゃないというか。
オメガバースとは......と考える。
オメガバースの根本的な設定に萌を見出す人にはちょっと違うのかな。
でも私的にはいっそ清々しかった。
α、β、Ωという運命に縛られてるのは読んでる側も一緒やなーって。
まぁそこを期待して読んでる人が大多数とは思うんですけど。
私の萌ポイントとしては、そことそこも調理するんですね、最高!!ってテンション上がった。
そこもうちょっと詳しく読みたかったな(^O^)笑

1

愛とか恋とかそんなものよりも

本屋さんで見かけての衝動買い。
表紙が美麗ですね。
最近は、ほのぼの甘めの作品が多いので
演出とエロスに胸を高鳴らせていたわけですが、
たいしてエロくなかっty・・(殴

裏社会をテーマに
それぞれに過去に闇をもつ3人のお話です。
恋とか愛というよりは共依存に近い感じかなという雑感。
一度、死に損なった三人の出会いと行く末はというところです。

オメガバースで
狂っていく母を見続けた攻のエピソード含めてな部分
αという性を売っていた自らの過去
うまく特性を生かした描かれ方をされるなと
みていたラストが少々あれでしたね。
正味、αでもβでも妊娠できるなら
Ωの特権ゼロじゃね・・・と思ってしまったのが
我ながら残念でした。
エロ特化に期待して読んでいたので、その点はまぁさもありなんですが
思っていたよりしっかりよみこめる1作でした。
どうせなら、あの暴力シーンでの強姦シーンが一番みたいんだがw

2

面白かった!

元々893には目がないんですが…
絵も惹きつけられるものがあるし、その上ストーリーもまさかまさかの展開で、とにかく面白かった!
運命や本能に争いながら、必死に生きる道を見い出し、大人になったキャラクター達。

彼らの本当の繋がりが何か見えた時、オメガバースという先入観をいい意味で取っ払ってくれます。そして、そこにムズムズと萌えてしまった。物描きって、こうじゃなきゃね!って妙に納得してしまった。創造は自由だからこそ面白い!

読み終わってすぐに「もっと続き読みたい」って思わせてくれるいい作品でした。

4

鵺を指すのは何か

初読み作家さまです。
思わず見惚れてしまうような、個性的かつ色気のある絵柄が魅力的。
裏社会を舞台に、終始バイオレンスかつシリアスに描かれたダークトーンのオメガバース作品です。
読後にこちらが作家さまのデビューコミックスと聞いて非常に驚きました。

まず初めに、表紙のイメージから肉体的な3Pものを求めている方には少し物足りないかと思います。
逆に、肉体というより、もっと精神的な深いところまでドロドロとした歪な三角関係が描かれているものが読みたいという方におすすめの作品です。
裏社会のヤクザものとなりますので、暴力や性や死というものがごく当たり前に、はっきりと描写されています。
そんなハードな世界で生きるニシキ・八坂・真緒という不完全な3人を中心に、呪縛のような「オメガバース」についてや、それぞれの過去や関係性が複雑に縺れ、絡み合いながら物語が進んで行きます。

「オメガバース作品でありながら、オメガバースを否定する作品を描きたかった」と、作家さまがあとがきで書かれていますが、本当にこの1冊の中で見事に描き切ってしまっているのが凄い。
正直、好きか嫌いか好みが分かれると思います。
しかし、間違いなく読後に何か強烈な印象を読み手に与える作品です。
ラストまで読み終えた後にタイトルを改めて見ると凄くしっくりとくる。

歪で、でもどこか美しい3人の結末をぜひあなたの目で見届けてみて下さい。

3

めちゃくちゃ面白かった!!!

表紙の強烈な吸引力に惹きつけられて手に取った初読み作家様。
・・・と思ったら、なんとこちらがデビューコミックス?!素晴らしい!

めちゃくちゃ面白かったです!
オメガバースの深淵をのぞいたような気すらしてしまうダークかつドラマティックなオメガバース設定に、のめり込むように読みました。
210ページちょっととそこまで分厚いわけでもないんですが、ストーリー展開がすごい。
でもそれをあまりここで書いてしまいたくない。
読んで引きずりこまれてほしいです。

これをオメガバースが好きな人がいいと思うかは分からないし、BLとしても万人受けはまずしないような系統のお話だと思いますが、抉られるようなものをお探しの方には全力でオススメします!
あと、恋とか愛とかよりももっともっと深く、エモい結びつきをお求めの方もぜひ!
彼らの前では「運命」という言葉がもはや安っぽく感じてしまうほどでした。

misoさん、たった一冊でもう死ぬほど好みすぎる。
追いかけます!

【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下なし、裏表紙○

7

絡み合う関係性

3Pもの?って結構2人の関係が強くて三角関係として危うくなりがちだと思うけど、このr話では3人の関係性が上手いバランスで描かれていると思った。それぞれが相手に対しての想いがあり、簡単には壊れないだろうなと思えた。ヤクザモノで描写は暴力的なのがあったり、人が死んだりしてるけどそんな世界に生きている彼らなのでむしろ良い。画力も高くて最高。オメガバースの世界で運命のつがいについて考えさせられる。もっと続きが読みたいy。

2

デビュー単行本

良かった!!デビュー作!!売れて!!!まだまだmiso先生の作品が沢山読みたいので売れて!!!というか売れるでしょう売れないわけがないでしょう。ビッグラブ。
読んだあと、あとがきで赤べこになれる作家さんは間違いない。やっぱりその曲だった〜
今回もうなずきまくりでしたので、作家買い確定。

以前からmiso先生の絵柄好きだったのですが、商業BLで200ページめくってもめくってもmiso先生の絵、セクシー最高。ずっと表紙の雰囲気通りです。表紙で気になった方、買おう。

裏社会もので、人が死なない薬は売らないとかぬるい作品が苦手なのですが、こちらは心配無用!木端キャラは簡単にしかしドラマティックに死にます。特にヨシくんの愛人リリコは面白い女でしたね〜気合入ってましたね〜死ぬには惜しい。しかし死に様の美学。

ニシキ(α,表紙左,主役)は今年のベストオブ攻め候補筆頭です。別に攻め攻めしい攻めでもないんですけど、人を信じられなさそうなのに、人に…八坂(表紙中央)に溺れる様が大変良かった。溺れる過程や状況というよりも、溺れるニシキ自体が好きでした。αでいい男ですが、大概のオメガバ作品のαらしさは薄く、眉はいつも苦しげに寄せられている。徐々に八坂にもマオ(表紙右)にも読者も共通認識が生まれていきますが、αの大型忠犬で、頭はそんなに強くない。先生のTwitterでニシキのおうむ返しに言及してて、ほんとそれ!!!(赤べこ)
描き下ろしも良かった。こういう風に第三者目線でどれだけ狂った関係性か語られるの大好き。

八坂の方に存在のエロさを感じる方もいると思いますが、自分は断然ニシキでした。
ニシキ×八坂シーンの八坂は可愛いです。急に子供っぽい。エロいより可愛いが勝ってしまったな。終盤畳み掛けるように頬を染めてくるもんだから可愛くて抱きしめたくなっちゃう。

キャラクターの良さばかり書きましたが、作品の構造も演出も大変好きです。関係性も好き。まさに"正気のまま狂っている"…でもネタバレしたくないのであまり言及できない。
それぞれのバース性に抗った各々、ラストの仄暗さ、痺れる。バース性と、刺された子宮を思いつつ「俺の子供を埋め」というマオの笑顔を見ると…マオの人間性ももっと描写して欲しかったけどページ数足りない。
掘られるニシキもものすごく見たい。見せて…見せて…4話の扉絵の頭はニシキですよね?

つまるところ、皆さま読んでくださいどうか。

7

きみがΩでΩがきみで

タイトルの「鵺」「啼く」「夜」と表紙から3Pウッヒョーと思い手に取った作品。
そんな軽々しい気持ちで読もうとした己の愚かさをただ恥じるのみです…

オメガバースってαとΩの運命の番同士が色々あってくっつく話が王道だと思うのですが、この作品のオメガバースは一味二味、いや三味違う世界観が楽しめます!

大切な人が信じてくれるからαになったΩ、愛する人の側にいたいからΩになったβ、本能に抗いたいα
複雑ながらも切なく、それでもどこかあたたかい3人の関係。3Pウッヒョーなんてノリとはかけ離れた裏社会のオメガバース。(でも正直αがΩに犯されたのにはウッヒョーとなりました)

最後Ωがαとβの首筋に噛み跡をつけ、2人が静かに涙を流すシーンがとても好きです。
最後のシーンでは、まるでピエタ像のような3人の影が鵺のような形を成していく。
綺麗で歪でどんな形にでもなれる、それはまさにmiso先生の言うオメガバースの世界でオメガバースを否定する話を表してる完璧な表現だと感服しました。

裏社会の殺伐感、目を引く絵柄、しっかりエロいベッドシーン、キャラクターにとらわれない属性、普段は掴み所がなく飄々としてるのにいざ純愛セックスとなると照れるβ、まるで聖母のようなΩ、冷静に見えて行動の読めないα、と素敵な要素が3つどころじゃない鵺を超越した作品です!



5

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