この毎日が「幸せのゴール」だと思ってた。

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表題作7年目の純愛

南雲 純九,自動車整備士
幸島 愛,生地メーカー勤務の会社員

その他の収録作品

  • 8年目の春も
  • カバー下・四コマ漫画2本

あらすじ

付き合い始めて10年、同棲し始めて7年の純九と愛は、毎日一緒に食卓を囲み、特別な日だけセックスをする──そんな平穏な日々を過ごしていた。

しかしある日、愛に転勤の話が持ち上がる。

動揺しながらも愛を応援しようと遠距離恋愛になることを決意した純九。

そんな純九のことを好きだと言う男性が現れて…

作品情報

作品名
7年目の純愛
著者
藤谷陽子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
ISBN
9784845856121
3.9

(67)

(18)

萌々

(35)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
261
評価数
67
平均
3.9 / 5
神率
26.9%

レビュー投稿数11

雨降って地固まる

付き合って10年、同棲して7年になる純九と愛のお話です。

愛に転勤の話が持ち上がり、大人だからと取り繕うことだけ上手くなった純九と愛が見ていて切なかったです。

風磨が泥酔した純九をラブホに連れ込み襲おうとしたことは唐突で、やり過ぎだと感じましたが、そのおかげで純九と愛は本音で喧嘩できて仲直りすることが出来たので、雨降って地固まるところを見届けられてホッとしました。

純九が高校生の時にお金を貰って性別もタチネコも問わない性生活を送っていたことにモヤモヤしてしまい、純九と愛が惹かれ合った経緯をもっと知りたかったです。

ebookは白抜き修正でした。

0

感動~!

長く一緒に居るとそれが当たり前になって
毎日幸せだけどそれを特別に感じなくなるような、日常にとけこむような…
"同棲して7年"という、そんな空気感がすごくよく表されていました。

純九はカム済みというか、オープンで職場でも愛と同棲していることを臆することなく話すタイプ。
一方の愛はゲイを隠しているし、カムするつもりもない感じですね。

愛の転勤話から純九に告白する風磨くんの登場、思いのすれ違いによる大喧嘩まで
ポンポンとテンポよく話が展開され、彼らと一緒にハラハラしたり胸がぎゅっと締め付けられたりしながら読みました。

大人になると「いい大人だから」と自分に都合よく諦めることって本当に多い気がします。
伝えずに飲み込んで無かったことにしちゃう、みたいな。
これは経験でもありずるさでもあるんでしょうけど、言葉にして伝えることって大事なんだということを
ふたりのすれ違いを見て気付かされました。
そして、新たなふたりのスタートを見守れて本当に良かったなと思いました。

3

同棲ものの良さ

同棲して7年、肌を重ねる回数は減ってもお互いを分かり切って、分かってるからこそ言えなくて…ってとこに転勤!当て馬!!元々気持ちを出せない受けにどとーーんとぶつかる攻めの行動力!素直になれてからのえっちはニコニコしちゃう。なんてことない日常の大切さ。じんわりしました。

0

10年も20年も。進んでいこう!

皆様のレビューをある程度読んでから臨みましたので、遠恋の危機からのハピエンである事などはわかっていました。
でも実際読んでみて結構驚き…
特に驚いたのが2人の出会い。
へぇ〜……そうでしたか…
…とそれはそれとして、7年同居してる同性カップルに波風が!というストーリーですが。
この7年。
表向き特に波乱はなかった、という設定なのでしょうか。私には愛さんはかなり難しい人のように思えた。
クローゼットだから、というだけでなくて「純九」というパートナーがいても尚、自分の行動も思想も変えない、感化されない人のように見えました。
それは良く言えば「自分」というものが確固としているという事なのでしょう。だけどちょっと頑なすぎるかなぁ。
7年の歳月、それは恋人を家族に変えた。だからこそセックスの頻度も少なくなっているんだと思うんだけど、言葉でもカラダでも語らない2人に降りかかる「転勤」という事件…
これだけでも十分事件だと思うんだけど、本作はさらに当て馬をぶつけてきます。
私的にはここはドラマ過剰だったかなぁ。
風磨さん、性急すぎるし、絵に描いたような当て馬ぶりでただフラれるためだけの登場みたいだった。
そして喧嘩シーンになるんだけど…
ここは胸が痛くなりましたね…私には2人とも言っちゃいけないところまで言ってしまっているように読めました。よくこれ言っちゃってうまくおさまるね…
言ってスッキリ想いを吐き出せました〜なんていうレベルなんでしょうか?私が甘ちゃんなだけ?
ともかく、この2人はこの喧嘩で愛情を再確認できたようなので良かったケド。

7年の月日、勝手に落ち着いて、勝手に忖度して、でもまた恋人としての熱を思い出す…
そのストーリーは良かったです。
が、高校時代の純九や当て馬に疑問があるので「萌」で。


1

純愛

長く一緒にいるから言えることと、長く一緒にいるからこそ言えていなかったことがあるなと、胸がじんわりと切なくなる作品でした。勿論ハピエンで終わりますので安心してください笑!!日常生活の中で危機の風と仲直りの温かさを感じました^^

驚きだったのが、学生時代の2人!ヤリチン純九に、同性の友人に片想いしていた愛がお金を払って抱いてもらう関係だったんです!でも、だからこそ純九は愛の健気さや一途さに胸が熱くなり、愛に告白したのかなとも感じました。

転勤することになった愛は、一緒についてきて欲しいと純九に言えませんでした。転勤を愛から言われた純九は、寂しいと言えませんでした。"いってよかったのか"と思った愛の素直な気持ちから、言わなかった後悔ではなくて"次は話そう"の気持ちが大切だなと思いました。どんなに長く一緒にいたって"分からないことがある"、その気持ちを忘れたくないと思いました。

大喧嘩して、言いたいこと言って、泣いて、考えて、2人が出した答え。シンプルですが、愛の転勤に純九がついて行くことになりました。喧嘩したから本音を言い合えて、気持ちをぶつけ合ったから相手に伝わりました。それが凄く良いと思いました。喧嘩のシーン、良いです笑!

食事のシーン、お風呂のシーン、生活感あふれるところも"7年目"感が出ていて素敵でした^^

4

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