亡き兄の恋人はΩ。そして俺はα。

兄が遺した恋のゆくえ

ani ga nokoshita koi no yukue

兄が遺した恋のゆくえ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×26
  • 萌9
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

267

レビュー数
9
得点
98
評価数
26
平均
3.8 / 5
神率
34.6%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
価格
¥659(税抜)  
ISBN
9784799748619

あらすじ

βの兄・晴樹亡き後、αの一樹は一冊の日記を携え、向日葵の咲くある田舎町に向かった。
たった一人残された、兄の恋人でΩの幸人に会うため。そして、“ある願い"を叶えるため――。
一樹は自分の性別をβだと偽り、幸人とのぎこちない共同生活をスタートさせるが…?

ほろりと沁みる、長く淡い恋の結末。

表題作兄が遺した恋のゆくえ

一樹,βと偽るα
幸人(Ω),一樹の兄の恋人,絵仕事

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数9

じんわりと

じんわりと心が満たされるお話でした。

オメガバースって、基本エロいのを想像してしまうのですが、こんなエロなしでじっくりと読ませるお話もあるのですね。不思議な読後感でした。

0

兄の遺した想いと弟の想いに涙

亡き兄の恋人でΩの幸人さんを想って色々行動する弟の一樹が、なぜβと偽っていたのかや、どうして幸人さんの元へ訪れたか、それが分かったときに涙が止まりませんでした。
幸人さんを想う気持ちと同じくらい、一樹は兄のことも大好きでした。亡くなってしまった兄は、後悔の気持ちを日記に綴っていました。その日記を、幸人さん兄のしたかったことを、実は一樹は一つずつしていたのです。それに気が付いた幸人さんが、最後に追いかけてくるシーン…亡き恋人を想いつつも、"どうかしあわせに"と、恋人の自分(幸人)を思いやってくれる気持ちと向き合って、一樹に側にいて欲しいと告白するのですが、兄の一番の願いが叶った瞬間のように感じました。確かに恋人が自分が死んだ後、別の人と幸せになるのは、正直複雑かもしれません…それが本音なんじゃないかなと。でも、純粋に、兄の想いを、素直に受け取って、閉ざしていた心を誰かに開こうとする幸人さんの勇気に、感動しました。生きている人の幸せを、願う人に私もなりたいです。
幸人さんと一樹が、今、幸せになれて良かったです。

1

静かなオメガバース

暮先生の漫画で行為シーンを想像できなかったので、オメガバースで大丈夫なんだろうか?と思っていました。
読んだあと、そんな不安は吹き飛んでいました。
やはり行為シーンはありませんでしたが、しっかりとオメガバースの物語でした。

とても静かで、切なくなるオメガバースでした。

一番切なくなったのは、タイトルの意味を理解したときです。
亡き兄のΩであった受けを好きな気持ちを持ったまま、兄のやりたかったことをこなしていく攻め。
どんな思いだったのだろうと想像すると、切なくてたまらなくなります。

また、やつれている受けの描写がほんとうに上手なんです。暮先生の絵は、ちょっと枯れた人物を表現するのに適した絵柄だと思いました。

兄が残した恋のゆくえがどうなるのか、ぜひ読んでみてください。
描きおろしの最後、受けから手を握り返した描写が全てだと思います。

3

βxΩ、そしてα。想いは何処へ

あらすじにある通り、死んだ兄の恋人と弟の物語。
そして表紙から示唆されるように、そこには何らかの恋の気配…
とは言っても、兄・晴樹の死からまだ半年。
恋人の幸人は未だ憔悴の中。
そこにやってくる晴樹の弟の一樹は、幸人と暮らすという。
表向きは、心配だから。
でも実は元々幸人に惹かれてたから?だから自分が支えたいと思ったから?そしてそのまま自分と…と考えたから?
確かにそんな風にも読める序盤です。
しかし、やはり弱みに付け込むような状況になりかけて、一樹は幸人に晴樹の日記を渡して自分から去ろうとします。
その日記に書いてあったのは…

…その部分を読むと、一樹は何も幸人とどうこうなんて思ってなくて、兄が大切だった、兄の宝だった幸人が大切だった、そんな思いでいたのかな、という解釈に傾いていきます。
そこに絡んでくるのがαとΩという性で。
本作では生々しい発情とそれに伴うであろうエロ/性交などは描かれていません。
しかしながら、これからは一樹と幸人は??という暗示はある。ただ…ただね、これ正にオメガバースが厄介だなと思うのね。
一樹もβだったら何事も起こらないわけでしょ?
なのに一樹はαだから、次のヒートでどうにかなるかも?なわけで。
その性に従って抗わないのもありなのかな…
ただし、晴樹は一樹が幸人の相手になるのを是とするのかしらん?
その切なさも感じさせる。

3

未亡人、、、

同作者さんの「よつもじ」がとっても良かったので、タイトルとカバーイラストの雰囲気だけで購入したら、あら?オメガバースだったのね。
うん、オメガバース、はやっているもんね。
ちゃんとオメガバース設定がいかされている、オメガバースの作品だね。
で、子供のころから憧れて、恋焦がれていた年上の人が未亡人になって、、、
っていうお話なんだが、
基本、年上受けは好きなんだけど、これが、兄が亡くなっての未亡人となると、ちょっと微妙。
絵の雰囲気とかは好きなんだけど、萌としては萌ひとつで。

 

1

こういうオメガバがあってもいい。

『よつもじ。』の暮先生のオメガバース。
前作でも優しいお話をお描きになる先生だなあと思いましたが、今回もとても切なくて優しいお話でした。

βの兄・晴樹が愛する人だったΩ・雪人。
「αを誘惑しないために」と過剰な抑制剤を摂取し
β×Ωとして人が少ない田舎に一軒家を構えて暮らしをしていた。

そんな折、兄が病で亡くなった。
鞄の底にひっそりとあった一冊の日記を携えて
弟の一樹が昔馴染みの幸人のもとを訪れる所から始まる話。

切なくて優しくて、心に沁みる作品でした。
オメガバース作品にあるヒートセックスや番になる行為など
過激な描写は一切ない。
人によっては物足りなさを覚えるかもしれないけど
こういうフラットなオメガバースがあってもいいと思う。

夏空と咲き誇るひまわりとΩとα。
夏の暑い日差しと熱を感じるようでした。

痛いけど優しい物語。梅雨明けのよく晴れた日に読み直したい。

2

弱みにつけこんじゃいけませんか

それだって全てあなたを思う心なのです。

そんな言葉が頭に浮かびました。

悲嘆にくれる背中を撫でたいと思うのも、
自分を偽ってでも側にいたいと願うのも、
一人ぼっちの姿を見るのは辛いから。

夏の縁側で膝枕をした恋人の頭を撫でる、なんてことない日常、
あぁ幸せですね。
『また来年』って気軽に未来の約束をしてほしい2人です。

じんわり切なく、じんわり涙の出る優しい作品でした。
よく晴れた青空の、鬱陶しいくらいの夏にどうぞ。

2

この恋の結末を見届けたい

亡き兄の弟と、兄の恋人との切ないオメガバース。
タイトルから兄が亡くなっていることは分かっているのですが、兄の恋人だった幸人の憔悴してやつれた姿を見た後、二人が幸せだった頃の回想…もうね、これだけで泣けちゃいました( ;∀;)
愛していた晴樹(β)を亡くしたあとの幸人のやつれっぷりがリアルで、胸を締め付けられます。

これは兄が残した日記をもとに、弟・一樹(α)が兄のやり残したことを叶えようとするお話です。
一樹の行動全てが幸人のためであるのです。
αを恐れるβの兄のために、自分の性を隠し続けた一樹の健気で一途な想いが胸を打ちます。

そして、最期に兄が一番望んだこととはーー…?
愛されてなくてもそばにいたい。
兄を忘れなくてもいい。
この想いに幸人は応えるのか……?
恋のゆくえ、結末を見届けて欲しい。
読者が望むきれいな形ではないかもしれないけど、だからこそ一樹の愛を感じることができます。

βとΩが一緒にいることの難しさを感じ、生きているからこそ誰かを幸せにできると実感できる作品です。
単巻なのでちょっと物足りなく感じてしまいましたが、これからくる夏を先取りするような季節感、読後感は清々しいものがありました。
エロなしのオメガバースは希少だと思います。

それにしても、一樹は何をしている人なんだろう?

6

β×Ωカップルの障害

淡々と過ぎる時間の中に淋しさが入り交じるお話でした。

タイトルから察せられるように、
亡くなった兄が遺した想いがキーとなり
残された伴侶と弟の様子が描かれています。

α・β・Ωの性質と関係が切なかったです。
ハッピーエンドですが心理面がふわっとボカされてる気がしたので
萌え評価で上げます。
そう感じたのは単純に私がバッ!グワッ!みたいな
わかりやすいのを好むせいかもしれません;


さてさて。
あらすじには「恋人」と書かれているけれど
結婚していたので未亡人と義弟の関係かな…?

兄が遺した日記を読んだ一樹は兄の伴侶・幸人が暮らす家へ行き
半ば無理矢理同居生活をスタートさせます。

幸人から歓迎されていないのは承知しつつ
庭の手入れや不格好な食事、時には幸人を外に連れ出します。
幸人は次第に笑顔が見られるようになっていきました。
けれどある日発情した幸人に一樹は襲いかかろうとしてしまいーーー。

なぜ一樹はβだと偽っていたのか。
なぜ一樹は突然家を訪れたのか。
兄が遺した最期の言葉。
それらが交錯しあって展開します。


兄と幸人はβ×Ω。番に出来ません。
幸人はずっと発情に苦しみ続けるし、
万が一、本能で惹かれるαに出会ってしまったらーーー。

αには奪われたくない兄の気持ち。
兄以外の人間に惹かれたくない幸人の気持ち。
これだからβ×Ωのカップルは切なくてシンドイですね!
2人が暮らした大きな家は外界を遮断した箱庭のよう。

幸せに暮らしている時間の描写がほぼないせいか
酷く淋しい箱庭に見えました。
2人は幸せを守るために身体に負担をかけていて。
結果的に兄は若くして病に冒され、
幸人も遅かれ早かれ危機が訪れてたと思います。
そういう少しの歪みが所々垣間見えてシンドイ…。

だから一樹は本当のことが言えなかった。
一樹は幸人が好きだけど兄のことも大切で。
そういういじらしさに切なキュンキュン…!!

最終話で兄が遺した日記の内容が明らかになり
最期の一文はグッときました(;///;)

幸人が一樹になびいたのは淋しさが大きかったのかな…?
一樹のひたむきさが終始感じられたのでほだされたのかもしれませんが。
一樹になら…と思えたんでしょうかね?

あまり幸人は多くを語らないので読む解く力が必要なんですが
如何せん私は読み解きが得意でないのでこんな感想ですみません;

どんよりしていた家が明るく感じられるようになったのは良かったです!

5

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