アイドル始めました

idol hajimemashita

アイドル始めました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×28
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

192

レビュー数
4
得点
47
評価数
13
平均
3.7 / 5
神率
7.7%
著者
久我有加 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784403525100

あらすじ

何もない、あるのは田んぼと畑と山ばかりーー
そんな地元の田造市を盛り上げるべく、ご当地アイドル企画を立ち上げた市職員の周太。
そこへ、田造とは対照的に何でもある隣の大実市からイケメン大学生・中村秋楓が応募してくる。
裏があるのではと勘繰る周太だが、ほかに適任者はおらず、中村の熱意は本物だった。
さらに中村の熱心な誘いで、周太までアイドルをすることになってしまい……?
年下攻めラブ・ダイアリー♡

表題作アイドル始めました

中村秋楓,20歳,大学2年生
石山周太,24歳,田造市役所観光企画課勤務

その他の収録作品

  • たづくりで会いましょう(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数4

素朴な町の素朴な恋

この作品、好きです。
メインキャラクターも、周りの人々も、お話全体の雰囲気もすごくあたたかい。
久我先生の書かれる方言ものが大好きなのですが、今作も舞台が関西圏ということで魅力が倍増。
なんでやねん!系ではなく、丁寧な関西弁がお好きな方には特におすすめです。
嫌な人間が出て来ない、穏やかでじわじわと萌えるお話が読みたい方もぜひ。

田造市という、なんの変哲もないのどかな市。
地方設定がすごくリアルで親近感がわいてしまう。
自然や田園風景が豊かで、お米は美味しいけれど他には特に著名なものはなく、そのお米ですら比べてしまえば他所にいくらでも美味しいお米は存在する。
言うなれば、お米しかこれといったものがないんです。
土地が安いからか、隣接する栄えた市に通うためのベッドタウンとして機能しているいまいちパッとしない市…と「ああ、自分の住む町・実家のある田舎もこんな感じだな」なんて思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このままではだめだと一念発起し、ご当地男性アイドルグループ企画を立ち上げて、過疎化が進む市のPRをしようと奮闘する人々のお話です。

アイドル活動にも、田造という市にも派手さはありません。
むしろ、このお話ではないのが魅力なのです。
ただ、ものすごく人があたたかいです。ここが良かった。
予算も少なく、成功するのかすら分からないアイドル企画のオーディションに応募をしてくれた隣市の大学生・秋楓(かえで)。
彼と、産休に入った先輩職員の代わりに企画責任者代理となった市役所員・周太が出逢い、ご当地アイドルとしてステージに立つまでが丁寧に、そしてじわじわと育つ恋心が描かれています。

こちらの作品、読中も読後もなんだか好きだなあという気持ちでいっぱいになったんですね。
これが、ただ単にご当地アイドルがちやほやされ、あっさりと企画が成功するお話であれば、きっとここまでの魅力は感じなかったと思うのです。
描かれているのは、町おこしのために何が出来るのか?田造という市の良さをどうすれば伝えられるのか?と、ご当地アイドルとして少しでも市の魅力を伝えられるよう、前向きに一歩ずつ真剣に取り組む人々のお話なんです。
成長物語でもあるのかも。
いやー、すごく好きでした。
先ほども書いた通り、田造市は人がすごくあたたかいので、アイドル企画を「頑張れよ!」と応援してくれる人々も多く描写されています。
こういったちょっとした市民とのやり取りに癒されます。
しかしながら、誰も彼も好意的なわけではなく、ご当地アイドルというものに対して色良い反応ではない職員や、理由もなく「税金の無駄遣いだ」と言ってくる市民もいる。
全員が好意的ではない辺りがリアルで良いなと思いましたね。

前半は受けの周太視点、後半は攻めの秋楓視点で進みます。
この2人、どちらも非常に好印象です。
人と接するのが得意ではない周太が、真面目に、一生懸命に、ご当地アイドルグループ・たづくりーずを良いものにしようと奮闘する姿に思わず応援したくなってしまう。
秋楓視点の「怯えて震えるチワワ」の表現がぴったりかも。
イライラしないタイプの、責任感が強く頑張れるチワワです。
一方の攻めの秋楓はというと、まだ20歳ながら大人っぽいかなりの好青年。
0からものを作り出すことに面白さややりがいを感じていたり、良いものは良いのだと言葉にする素直さ、真っ直ぐさや行動力があります。
もしも自分が面接官なら採用したいタイプの人かも。
顔も良く、性格も良く、歌もダンスも出来る。
欠点なしかと思いきや、カエルが苦手で周太にくっついちゃったりもする可愛い一面もあったりして。
この2人が共に歌やダンス、PRのための映像撮りなど、アイドル活動のための準備を続けていく内に恋愛に発展するわけなのですが、年下攻め・年上受けの良さがあちこちに散りばめられていて好きでした。
前半の周太視点だけだと、周太が秋楓へむずむずとした気持ちを抱き始める心情は分かるものの、秋楓からの告白が唐突な気もします。
けれど、後半の秋楓視点を読むと納得かな。

前半は頑張る周太とたづくりーずの面々を応援したくなり、後半は恋人同士となった2人の甘さをたっぷりと堪能出来ます。
受け視点が圧倒的に多いBL小説界で、私は攻め視点の小説が好きなのです。
なぜかというと、受けへの愛があふれているから。
攻め視点で見る受けの可愛らしさってたまらない破壊力があると思うんですよね。
こちらの秋楓視点も同様に、初恋に浮かれている脳内や、周太への「可愛い」の気持ちが抑えられない様子、恋人のどこに魅力を感じているのか、そして年下らしい余裕のなさや焦りなんかも描かれているんです。
なおかつ、敬語の丁寧な関西弁がとっても良い。
えっちの時に少しだけ崩れるのも、友人と会話している時のタメ口のギャップもすごく良い。
周太からすると王子様的なのですけれど、決して王子様ではない年相応の未熟な男の子な部分も垣間見えて、周太に相応しいような大人になろうと決心する秋楓が魅力的でした。
受けも攻めも本当に可愛らしかったな。
その後の2人も読んでみたい。

のどかな田園風景が似合う、一風変わった地に足のついたアイドルものでした。
皆は何もないところだって言うけれど、たづくりには彼らがいる。
きゅんとしてしまうラブもあたたかさもたっぷりな良作でした。

2

たづくり米のおにぎり食べてみたい

タイトルからはピンとこなかったけれど、今回はカンペキ帯買い。帯の惹句だけで勝手にストーリーを妄想して、何も知らずに読み始めるのが好きです。

カバーイラストからキラキラなアイドルを想像して、表紙をめくって口絵を見ると田んぼに立ってる…

アイドルはアイドルでもご当地アイドルのお話でした。ストーリーも手堅くきっちりとリアリティがあって、過疎に悩む町vs観光業・地元産業に恵まれている隣町との構図とか、町おこし企画がどうやって進められているのかなど、地方が抱える切実な悩みをさりげなく盛り込んでくれていました。

その真っ只中で真摯に頑張る人達に訪れたラブストーリーとしてこのお話を読むと、ご当地アイドル企画を引き継いだ田造市職員の周太がどんどん魅力的に見えてくる。自信がなくてオドオドしてて、女の子と付き合ったこともない、冴えないクンなのに。本編は彼視点で進みます。

田造市の町おこしPRを担ってくれるご当地アイドルオーディションに応募してきた中村秋楓。隣の大実市出身の大学生がなぜ?

好青年でやる気の秋楓はすんなり採用され、企画は無事スタートします。当初、アイドル担当は周太の幼馴染みのいっくんと秋楓の二人だけだったはずなに、なぜか周太もアイドルに…!

アイドル奮闘記かと思いきや、秋楓が周太に向けるにこにこスマイルに恋の予感がチラチラ。本編では終始穏やかで大人な秋楓ですが、本篇後の秋楓視点「たづくりで会いましょう」で見せる本心が面白い笑

久我先生の年下攻め好きだなぁ…。

地味にキュンキュンしました。そして地味にエロかった。秋楓が周太に対して関西弁での丁寧語をずーっと崩さないところとか、善良な人たちの節度ある距離感からいきなりエッチで親密になっていく描写に、萌えをつんつん刺激されました。あと、ビデオ撮影中の周太たちに声援を送ってくれる子連れママさんの、ちょこっとしたシーンも好き。

久我先生熱が再燃しそう…。

1

公務でアイドル

関西圏のとある地方都市を舞台にした、ご当地アイドル奮闘記です。
久我先生の関西弁、やっぱり好き。
演芸史シリーズのちょっと古めかしい関西弁も好きだし、この作品のように現在時系の若い子が、関西弁で敬語を使うっていうのが特にツボ。
主人公の石山は、見た目は小動物系のぷるぷるキャラのようでいて、それでも市役所員としてちゃんと責任感を持ってお仕事しているところも好感度が高い。
石山視点の前半がとっても前向きなお話なのに対して、後半の秋楓視点で糖度とエロが保管されているところも高ポイント。

0

ご当地アイドル!

あまりあらすじを読まずに購入したので普通のアイドルものかと思いきや、珍しいご当地アイドルものです!

久我先生は私の中で結構振り幅が大きい印象。前作の「君と狸と幸せごはん」はとても好きでしたが今作は…攻めが受けを好きになる過程が分かりにくかったのと、告白もいきなりで唐突感が否めません…。
今回も大阪が舞台なのかな?方言は好きなのでそこは久我先生の持ち味ですよね。受けの可愛い方言大変良かった!また攻め視点ではずっと受けのこと可愛い!可愛い!って溺愛してるのもいいですね。
さらっと気負わす萌を摂取したい時にどうぞ。

2

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