電子限定SS付き
何だこの2人、めちゃくちゃ可愛いすぎる……!
11歳で王城魔術師にスカウトされ、親元を離れてからは先輩魔術師達に可愛がられて育った、立派な箱入り息子のアンリ。
のんびり屋な性格も可愛く、更に黒猫に変化してにゃごにゃご甘える姿が圧倒的〝癒し〟で何度もハートを鷲掴みにされました♡
そんな箱入り息子なアンリと、国一番の騎士・バルドーが王妃様を救うべく一緒に旅へ出る事に……!
猫姿でバルドーの懐にすっぽり収まるアンリは可愛いし、変化が解けたら全裸のアンリにドギマギしてるバルドーも可愛いし、少しずつ距離が縮まる2人は初心可愛いし…で、もう、可愛い尽くめな冒険譚を楽しく読了◎
ぶっちゃけ、濡れ場は唐突にも感じましたが、次の展開へ進める為には必要だったんだな…と理解しつつも、やっぱり唐突だった気がする…笑
王道スパダリ攻めかと思いきや、自己犠牲の塊のようなバルドーにはハラハラさせられましたね……
捨て子故に自分を大切に出来ない(無自覚な)心の欠陥が切なく、そんなバルドーの孤独にそっと寄り添い、愛情を注ぐアンリがいじらしくてキュンとします。
また、バルドーを守りたい!と思う事で、怠け者で甘えただったアンリの成長も胸熱
お互いの足りない部分を補いあう、唯一無二CPの誕生に拍手喝采です!
バルドー(攻)視点の後半では、アンリへの溺愛っぷりが丸見えで激萌でした♡
アンリと出会う迄は自分の命にすら執着しない淡白男子だったのに、すっかり嫉妬深い執着男子に成長していて思わずにっこり◎
個人的に、天邪鬼なオッドと眷属の鴉・カロとの関係性が大変好みでした!
人間化したカロと結ばれるスピンオフとか降ってこないかなぁ……(´ω`).。oO
うーん、残念ながら私には響かず。
もともとファンタジーがあまり得意じゃないってこともあるんですが、途中でだれちゃって最後まで読破出来ませんでした。
パラスティックソウルはなんとか読めたんですが。
可愛い、ほんわり、ってのがダメなのかも。
でも、そこに萌えを感じる人もいると思うので、もうこれは趣味による、てことしかないのかもしれません。
作家買いです。
これまた、作家様が周年記念インタビューで好きなカップルにあげていたので。
安西先生のファンタジーは”聖邪の蜜月”がめちゃくちゃ素晴らしかったので、もしやこちらも…とか思ったんですけど、なんだか私の性癖にはあんまりささらず…。
なんといっても、”可愛い猫”が受っていうお茶目!(そういう意図だったんだろうか…?)ピュアッピュアほのぼのキャラです。お昼寝が趣味で、みんなに可愛がられるマイペースな天然さん。攻のバルドーは真面目ナイト。一番びっくりしたのが、こんなにゆるやかな世界観のなかで、バルドーくんが何かといえば、躊躇なく自傷しようとしちゃうところ!通行手形に片目をえぐる…って、きょわい!!だめ~、絶対!突如として、バイオレンスが出てくるのに心の準備がなかったので、ビビりました。
とはいえ、ほかは全体的に牧歌的なムードで優しい世界観です。基本、全員善人!みたいな。個人的には、孤独を愛する(?)はぐれ魔術師のオッドとその眷属・カラスのカロさんの主従関係にめらっと萌えました。(特典ペーパーが最高)
可愛らしい表紙 猫とは何?
「猫」って、なにを指しているんだろうと、興味を持って電子版を購入。
ファンタジーを前面に出した表紙だからか、コアな著者のファンに人気ないのかなあ?
中身はいつも通りで、内面に訴える展開。
面白かったので、先入観無く選んでよかった。
騎士・バルドーは、自分の命を大事にしていない。
それが気になる魔術師アンリ。旅と言っても、猫に変化しての色々。
病気の女王の要望で猫に変化するアンリ。アンリは美少年だけど、変化する「猫」は可愛い系。
女王にかかった呪いを解くために「オッド」を探す旅に出る二人。
アンリは、自分以上に試練に満ちた生涯を送ってきたバルドーを知るに連れ、甘ちゃんを改めていく。
純愛が、寂しがりの魔術師の怨恨を消す物語。
シリーズ化を今頃要望しても、届かないよねー・・残念。
★フロイトの夢判断で解く『ユング心理学入門』での象意:
「猫」
自由 自分の意志を大切にして生きる
★魔法使い
願望を叶えたいという気持ちが高まっている
安西さん、ファンタジーは初めてですね。
でも本当に申し訳ないのですけれども「いつもの安西さんのお話でした」が感想(……誤解されるかもしれませんが賛辞です)。
「優しいし可愛い」と言ってしまえば、それはそうなんですけれど、私、安西さんのお話の主人公達ってそれだけじゃない様な気がするんですね。
どっか達観したところがある?
いや、ちょっと違うな。えーと、一番近い言い方はひとつのことで汲々としていない感じがするんですよね、ゆとりがあるとでも言うか。
そして、ひとりなんです。
愛し合っている2人が簡単に溶け合わない。
この辺が単に「かわいーっ!(きゃぴ)」ですませられないような気がして、実はちょっと怖く感じたりもします。
このお話のアンリもバルドーもそんな感じに思えるんです。
とてつもない魔力を持っていながらそれに無自覚なアンリも、乳児院出身から国一番の騎士になる為に行った身を削る様な努力に価値を見いだせないバルドーも、優しくて素敵で可愛らしいのに、どこか違う感がするのですよ。
そしてこの『どこか違う感』がもたらすものって、そこはかとない寂しさなんですよね。
同時収録作品で、2人が一緒に生きていくことによってその歪さや寂しさを、是正したり埋めていっていることが、とてつもなく幸せに感じました。
大スペクタルではないけれども、良いお話だと思いますよ。