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ストーリーは素敵です。
切ない系ですかね…タイムトリップ・ゴーストラブストーリーってとこかしら?
交通事故で死んだ未来の恋人・まひるが、過去にタイムトリップして大学生・かなたに会いにくるというもの。まだそんな相手になど出会ってもいないから、かなたはまひるのことを不審者扱い。
かなたの童貞を守るために来たと謎の使命感で、かなたの周りをチョロチョロするまひる。そんな2人の奇妙な生活を、しっとり&コミカルなテイストで綴った物語です。
予想はしていましたが感動系です。
恋人がゴーストとして会いにくるという時点で、何となく結末は予想できました。まぁ、ハピエンだとそうなるしかないよねって感じでしたので、とりあえず読後感良しで締めくくれたのでそこは嬉しかったです。
すごいボリュームのある作品です。かなり読み応えがあるので、ストーリーは丁寧に描かれています。
話の設定もアプローチは面白いんですが、長いな…という印象。もう少しコンパクトにまとめた方が、メリハリついたんじゃないかなという印象でした。丁寧な心理描写だと思うけど、かなたの心がかなたに追いつくのに時間がかかって焦ったくも感じました。話のトーンが一本調子なところがあったからかな、中盤はもう少しテンポ良くストーリーが運んで欲しかったです。
最後は逆に駆け足になっていたのが残念。そここそ!丁寧に追ってほしいと思いました。
特に、かなたとの初体験。これを描いていない時点で私のテンションは下がりました。かなたのトラウマ的なところでもあり、この作品の肝の部分でもあったと思うんです。克服したシーンを入れて欲しかった。まひるの言葉だけでは足りないです。それに、2人がどんな付き合い方をしていたのかも結局良く分からなかったです。
まひるが過去に行ったとこで、多少なりとも未来が変わるので、そこと現代との辻褄合わせが難しいと思いました。いくつかツッコミをいれたいところもあり…ページ数の割に雑なところも見え隠れしたのでそこは残念。
あまり深く考えずに読むことをおすすめします。であれば、すごくドラマチックな素敵な作品だと思います。
設定がすごく好きで
定期的に読み返したくなる作品です
その度に素敵!と感じます
過程も丁寧でもっと色々な人に知ってもらいたいです
買って損はないかと思います!!!!!
ウザいほど明るくつきまとう幽霊に憑かれた主人公。この幽霊まひるは、かなたの(自称)未来の恋人で…?というお話。
まひるにはかなたの童貞喪失阻止っていう目的があるんですが、かなたは同じ場所でぐるぐる悩んでる感じで、最初はあまりストーリーが進んでいく気がしません。二人の掛け合いは楽しく読めるけど、何が描きたいんだろう?とよく分かりませんでした。
かなたの内面は、かなりスローペースで描かれていきます。変化もとてもゆっくり。かなたはまひるに恋をして、投げやりだった自分を変えていくんですね。で、まひるは晴れて目標達成、かなたの目の前から消えてしまいます。
ここでこの設定の素晴らしさにはっと気づきました。未来から来た幽霊なら今のまひるは生きている!未来なんてこれからどうとでもなるってこと!なるほどね~っていう。希望が持てる明るいハピエンで最高でした。
終わり良ければ総て良し!中だるみはありつつも、読後感はとても良く、明るい幽霊と設定が好きでした。
大学生のかなたの元に突然現れた、自称未来の恋人・まひる(幽霊)
そんなふたり(?)のお話。
かなたはドライな性格でいつもスンッ…とした表情。
友達付き合いもなくはないけどさらりと浅い。
過去にあった出来事は
「恋なんて一生するつもりない」と言わせてしまうほどに根深く、かなたの心を閉ざす理由になっていた。
そんなかなたに付きまとう、未来の恋人と自称する幽霊まひるのおかげで
少しずつ感情が戻っていく感じが良かったです。
どうやって未来とつながるのか、まひるは本当に死んでしまうのか、など
気になるところがたくさんあったけど
最後にはちゃんとそういうところも回収してくれていてスッキリ読み終えることができました。
読み応えのあるボリュームのなかで
切ないところやキュンと甘いところなど
展開されていくお話のバランスが良かったなと思います。
欲を言うならばふたりの未来、まひるが目覚めたその先ももっと見てみたかったです。
とある事情で一生一人で生きるからもう恋なんていらないと思っている、ネコ専童貞のローテンション遊び人イケメンの大学生かなた(攻)と、自称「かなたの童貞を守るために現れた未来の恋人」のハイテンションマシンガントーク健気ワンコな幽霊(享年25歳)まひる(受)の、恋に臆病だったかなたが、恋に落ちて、信じるもの、守りたいものを見つける救済ラブストーリーです。
ちょっとネタバレ気味になりますが感想書いていきます!
参考までに書くと、幽霊モノですがホラー描写は全くありません。あと、攻め受けの表記はありますが挿入ありのシーンはありません。
電子で買ったのですが、なんとページ数281P!ボリュームたっぷりでした。
出会いから別れ、そしてその先をコメディありシリアスありでじっくり丁寧に書かれていました。
過去付き合ってた彼女たちとの行為中に勃たなかったことで失望されて以来、誰かに傷つけられること、誰かを傷つけること、そして大事な思いを寄せられても充分に返すことのできないことを恐れていたかなた。その心がまひるの明るさや健気さにによってじんわりとほどかれていきます。
幽霊のまひるは物質に触ることができず、かなたもまたまひるに触れることができません。唯一お互いに干渉できるのが「息を吹きかけること」。
一山超えたあとの二人のセックスシーンは、挿入こそなかったですが、キスの代わりに優しく息を吹きかけ、名前を耳元で囁きかけ、相手に一心に情熱を伝えているのがすごく伝わってきました。
そしてラストのモノローグ、冒頭のリフレイン、タイトル回収。
これから始まる二人、苦難を乗り越えた二人、それぞれの未来が明るく思える素敵な読後感でした。あとがきに作品に対する想いがギュッとつまっていて、いいなぁとい思いました。
ザ・ハイロウズさんの「日曜日よりの使者」、しんどい時に前向きになれる曲ですごく好きです。タイトルでは気づかなかったですが、作中でかなたの好きな曲として登場し、要所要所で描写されます。
「日曜日よりの使者」をギターで弾き語りしているかなたと、聴いてるまひる…想像するとたまらないですね!
(余談ですが、ムナカタさんとかなたの友達のその後が…地味に気になります)