電子限定かきおろし漫画付
…そんな難癖つけまくりだろう要望に、全部応えたらこれだ!と印籠の様に掲げられた感じです。
GUSH200号記念で1話を読み、とにかく凄くてコミックの発売を待っていました。
「大人の恋はややこしい」に出てくる二人のその後のお話だそうで。でも未読組もきっと大丈夫です。
とにかく矢沢の身体の描き方がもう凄い。あまり露骨な言葉を使いたくないのですが、
いれられる時の背中の色気が特に堪らないんです。なんか、受けのこういう背中見たかったという感じの背中です。
あれが曲がってるのとか、内部とか、手の置く場所とか、キスの唇とか、身体縮こませたりとか、、、もうよくぞ描いてくださいましたという、自分のツボ過ぎて揉み返しまで有難いような感じです。
ずっと好きだった元教師秋川と過ごせて幸せな矢沢の、少年時代のままの恋心と捻くれた口、感じてる顔みんな可愛いです。でも捻くれ過ぎ、折れなさ過ぎでは?と思うのですが、対するおじさん秋川はちゃんと矢沢の思いを分かっている(実際は半信半疑で引っ掛けていく)から安心。どことなく年齢差を感じさせる台詞や、矢沢に気持ちを言え言えと責め立てるのがまた良いんです。「可愛くねーなぁ可愛いーのに」とか。
かなりコマ使いが大きくて迫力がすごいのですが、その分あっという間に読み終えるのが惜しいです。2人の心の機敏にフォーカスしているので、ストーリーとしては割とあっさりしていますし、もっとこの2人を読みたい…若干の物足りなさと凄いもの見た感どちらも味わいました。
梶本先生の本は初めて読みましたが、全てを注力して(線の密度という意味で)描くのではなくポイントを絞られているので画面がスッキリして重たくないバランスが良い作家さんですね。そのポイントでアジフライが美味しそうだし、局部に圧倒される…。
お布施のように神評価です
『大人の恋はややこしい』の続編。
一応、冒頭でさらっと前作のハイライトに触れているので、こちらだけで読めなくもないです。
でも個人的には前作から読むのが断然おすすめ!
"甘すぎる愛され生活"のありがたみがぐんと増すので。
前作のラストでずっと片思いしていた相手であり、元教師の秋川に告白された矢沢ですが、自分の本心は伝えられず…
今作も週末限定のセフレ関係のままスタートします。
秋川から熱烈に口説かれるものの、切ないことに矢沢は、売春をしていた過去のせいで恋愛に対してとても臆病。
もっと傍にいたいという気持ちに抗ってまで、秋川との間に線を引こうとするのです。
しかしそんな態度もなんのその、秋川は押しに押しまくります。
ちゃんと気づいているんですよ、彼は。矢沢の本心に。
まわりくどい駆け引きなどせず、ストレートに気持ちをぶつける潔さがめちゃくちゃよかったです。
そして、言葉と身体の両方からストレートな愛情を注がれ続け、身も心もグズグズに溶かされていく矢沢がこれまたたまらん!
うーん、飼い主に捨てられて人間不信になった元家猫がやっと懐いたみたいな?
可哀想やら可愛いやら、いろいろな意味で胸がきゅーっとする感じ。
決してこれは暗いお話ではないのですが、本音と一緒に零れた矢沢の涙はやっぱり切なかったです。
ついに矢沢が素直になってからのエッチは、これでもかというほどエロい!!
そして激甘です。
当て馬の大黒さんも、ちょろっとしか登場しなかったわりに最後にとてもいい仕事をしてくれました。
あんなふうに嫉妬してもらえたら絶対嬉しいよな〜♡
とにかく矢沢にぞっこんな秋川ですが、それをちゃんと言葉と行動で伝えるところがすごく良かったと思います。
で、レビュータイトルに書いたように描き下ろしの『教師も意外と悩ましい?』が…もうもうもう、最高でした。
矢沢の高校在学中〜中退後を、秋川視点で切り取ったエピソード。
秋川のいい先生っぷりを垣間見ることができます。
なんか、あの頃から先生は矢沢の味方だったのだなと思うと、嬉しいような切ないような…
確かに矢沢は綺麗だけど、必死に踠いてた矢沢を綺麗だと思う秋川の感性こそ綺麗だなと感じます。
「矢沢 俺はどこかでずっとーー」
と続いていく最後のモノローグに心が震えました。
こんなしっとりしたモノローグで締められるとは思わなかったです。
やられた。
前作もエロかったのですが、今回もエロエロです!
先生、めっちゃ攻めます。それにワタワタしているツンデレ矢沢が可愛い。
分かりやすく、セミダブルベット買っちゃったりするのが…もう。
そして後半、ほとんどベッドの上です。途中に告白シーンが挟まりさらに甘々ラブラブ度増してのエッチです!
これで、この二人は終わりとのことですが同棲編も読みたいです。
シーモア電子購入
修正は白短冊です。
帯なし・カバー下・表紙裏もあります。
「大人の恋はややこしい」の続編。
続編が出ると思ってなかった!これは嬉しい誤算。
前作にて長年の片想いが叶った矢沢。
…といっても相手はノンケ、自分は元ウリ。「愛」を期待してはいけない。自分が本当に秋川を「愛し続けていた」とバレてはいけない…
そんな心でひたすら「自分たちは単にセフレ」である事を貫いていたが…
…という物語です。
秋川は矢沢をセフレとしては見ていません。
だから「タダでご飯を食べさせてもらう代わりに週末抱く」という関係性ではなくて、恋人のイチャイチャをしたいと矢沢に言うのだけど。
矢沢はも〜〜〜〜…ツンデレを通り越して、意地っ張りにも程があるというか。
どうしても素直になれないのです。
意地っ張りというか…怖がっているんですよね。自分が本当に好きだと言ってしまうと秋川を失ってしまう、そうしたらもう自分はやっていけない…と思いつめている。
だけど、秋川にはお見通し。
カラダでは勿論言葉も惜しまずに矢沢への本気を伝えるんですよね〜。
このへん、梶本先生の真骨頂「包容力のあるオヤジ」がビンビンきてます。
包み込み、押し、突き、押し入り、潤し、撃ち込み、そうやって愛を伝えてくる秋川に、遂に全てを認めて心もハダカになる矢沢。
絵柄は細マッチョ美スジ筋の矢沢とガッチリ硬そうな秋川の男臭さ。
肉弾戦の激しさと情にあふれた切なさとの融合。
これが梶本先生作品の魅力です。
『大人の恋はややこしい』の続編。
ややこしい大人の取り引きをして身体を重ねる秋川と矢沢のやりとり、特に矢沢の表と裏の態度のギャップが萌えますので前作も読んでおかれると矢沢のツンデレ感やふたりの関係がよりわかりやすいかな、と思います。
前作から矢沢への気持ちが固まっている秋川の怒涛のアプローチに内心はめちゃくちゃあわあわしているものの、全く表情に出さずに相変わらずのツンな塩対応で悪態をつくのに、エッチの時には見事なとろとろぶりを見せてくれる矢沢。
またそそる煽り文句を言ってくれていますし、セミダブルベッドのくだりなんて可愛いしかなかったです(萌)
そんな矢沢が秋川へのずっと抑えていた「好き」をやっと伝えることができて、それ以上の愛を秋川からぶつけられて…
長年の想いが成就して本当によかった。
そして、梶本先生の描かれる圧巻の濡れ場はさすがで…。
もうですね、エロの圧力がすごかったです。
秋川の矢沢への熱情がだだ漏れていて、めちゃくちゃ濃厚で、矢沢の全部、全身を愛しているのがびしびしと伝わってきました。
ベッドの広さの違いも楽しめて、大好物のお風呂エッチもあり、とっても満足です。
あとがきでこちらのふたりのお話しはここまで…とのことで。
秋川が誘っていたデートとか、きっとするであろう同棲のお話しなども見てみたかったので残念です…(涙)
矢沢、たくさん秋川に愛されて幸せになってね。