鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

kagamiyokagami, dokuringo wo tabetano wa dare?

鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神86
  • 萌×243
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない9

48

レビュー数
21
得点
636
評価数
150
平均
4.3 / 5
神率
57.3%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010125

あらすじ

売れない元子役のアイドルが、
一夜にしてトップモデルへ転身!?
クビ寸前の永利(えいり) を抜擢したのは、
完璧主義の天才写真家・ 紹惟(しょうい)。
彼のモデルは代々『ミューズ』と呼ばれ、
撮影中は一心に紹惟の寵愛を受ける。
求めれば抱いてくれるけれど、
冷静な態度は崩さず、想いには応えてくれない。
深入りして、疎まれるのは嫌だ…。
そんな思いを抱えたまま、十年――。
恐れていた、新しいミューズが現われて…!?

表題作鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

氏家紹惟,完璧主義の天才写真家
瀬戸永利,22歳~,元子役で元アイドルの俳優兼モデル

その他の収録作品

  • あとがき
  • 写真家 氏家紹惟は砕けない(描き下ろし)

レビュー投稿数21

10年分の積み重なった愛

作家様買いです。

切ないお話が読みたい~と思いこちらのあらすじを読み購入しました。

天才写真家の紹惟(攻め)と俳優兼モデルの永利(受け)。
二人はセフレなのですが、永利は紹惟に10年片思いをしています。
でも付き合えることなんて絶対にないから
自分の気持ちは紹惟に言わないし、
紹惟は、永利には他にもセフレがいると思っています。

「また男を咥え込んでたのか」と紹惟に言われた時の永利の気持ちがすごく切なくて胸がぎゅっとしました。
と言うのも、紹惟は他の人も普通に抱くんですよね。
でも永利は紹惟のことが好きだから、彼だけなんですよ。
そんなことを知らない紹惟に最初はとても腹立たしい気持ちもありました。


基本的には永利視点でお話が進んでいくのですが
読めば読むほど辛くなっていってとても切なかったです。
やっと永利が10年の片思いに別れを告げたのに、紹惟が連絡してきてもう!って思ったけど
紹惟の話を聞いて更に酷いなぁと思いました。
勝手なんですよね。
でも、そんな紹惟が永利は好きなわけで…。
複雑な気持ちになったけど、永利がすっごく幸せそうだったし、
後日談の紹惟視点を読んでほんとに永利のことが好きなのが伝わりました。
でも、やっぱり勝手な男なので、人生の最期まで永利を愛しぬいて欲しいと思いました。

1

せっ切ないぃぃぃっ♡♡♡

小中先生の《ないものねだりの…》を初めて読んですっかりファンになり、その後先生の本を探して読み始め、《魔法使いが…》を読み、その後こちらを読んたのですが、えぇぇぇぇぇっ!切ないにも程がある!!本当にハピエンになるの?ねぇ誰か教せぇーてっ!とドキドキしながら読みました。
最初の一冊目が、本当にコミカルでひたすら受けが可愛く、攻めもカッコいいのにコミカルで、でも切ない要素もカッチリとあり、本当に楽しかったのです。
元々〈切なくてぇ〉〈片恋orすれ違い〉そして最後は堂々の〈ハッピーエンド〉がご飯より好きな私には、ド直球でしたが、もぉこないにドキドキ切ないのは心臓に悪いし…、でございました。
小中先生はコミカルなのだと思い込んでおりまして。で、必死で探してこの本と《さよなら、…》を読んで、えっ??小中先生ってこうだったの???と大変驚きました。

しかし『攻め』むちゃくちゃ『受け』を愛していたのですね。告白する下りには、そんなに好きだったのなら許して上げなくもないか…なんて思ってしまうくらい、あのゴーマンな『攻め』が可愛かったです。『受け』にはもう少し強気に突っぱねて貰っても良かったけど 笑。

でもさすが小中先生、本当に、ッパねぇです。
これからも読み漁ります!!
イラストのみずかねりょう先生も凄かったですね!
物語の臨場感をいやが上にも盛り上げてくださいました。ほんと、凄かったです。

1

愛を継続させること

愛ってなんだろう…と、考えさせられる話でした。

彼のことが好き、でも彼は俺のことが好きなの?わからないよー!うー!
っていう、単純な話じゃなくて、愛を持続可能にしていく努力、つまりSDGsを考える物語だったのかなと、そんなことを読後思ったりしました。
なんでも、持続性って難しくて、ただ持続するだけなら簡単で、それをただの依存や執着、惰性にしないために何ができるんだろうって考えるとこの小説に行き着く気がします。

なにはともあれ、またとんでもなく面白かったです。
今回は現代ものでした。すごく、大人の、熟成された恋愛。10年関係があるからこその、「関係性の深め方」が胸にきました。
受けである永利の視点で話が進んでいくので、想いが通じなくてムカつくこともあるんですが、本当は攻めの紹惟がどう考えるかとか後から考えるとめっちゃ愛が深いなと感心してしまいます。

3

焦らし展開の王道パターン

恋愛における不安な気持ちの描写は小中先生の真骨頂だなと思いました。
受が攻を好きすぎるあまり、自分だけがこんなに攻を好きでつらい…と何年もウジウジしちゃう話なのに(話だから?)面白いです。素直な気持ちをきちんと話し合わない2人に歯がゆさをおぼえて萌えました。メンタル不安定な受さんが、仕事がきっかけで恋愛して、恋愛によって成長していく過程は読み応えがあります。

”夜啼鳥”でも思ったのですが、攻様が魅力的すぎます。冒頭の登場シーンは最高でした。豪邸の螺旋階段の上から受を睥睨するように見据える黒い切れ長の瞳、高身長、黒髪、甘さのない整った顔だち、、宝塚のトップスターの登場みたいで、受さんと一緒にゾクソクしました。しかも料理上手で床上手、芸術家であり実業家、夢がありすぎました。。。BLだけどバツ3っていうアグレッシブなところもなんだか新鮮で魅力的。元妻の存在やら他の恋人(それほど気配は感じないんですが…)の存在のせいか、受さんが攻様に対して”してほしい”っていう積極的なスタンスのエロもいいです!

前半のモダモダがあるからこそ、後半の溺愛がよりいっそう楽しめるという粋な構成でした。ものわかりよく話し合って解決しちゃったらこの萌は得られないという、焦らし展開の王道パターンかと思われます。小中先生のこういう現代モノ、おそらく何冊読んでも飽きない気がしてます。

最後に、受の親友の誠一とそのマネージャーが匂うのですが違うのでしょうか…。違ってなかったらいつかスピンオフ読めたらいいなと思ってます。みずかね先生のイラストが美貌のCPにピッタリで眼福でした。

4

片方ばかりが好きすぎる想いを重ねた10年後

攻めの紹惟は、海外でも名を知られた有名写真家です。
怜悧な整った顔で艶やかで華のあるアラフォーの傲慢で自信家。
男にも女にもモテるバツ3ですが、永利の評価ではヤリチンのクズ。
いい家の坊ちゃんが何の苦労もなく有名になった天才写真家という感じです。

受けの永利は、そこそこ売れている俳優です。
中性的な美人顔の32歳
紹惟に10年来の片思いで恋人になりたいけれどセフレにしかしてもらえない。
仕事にも情熱をなくしている現状をなんとかしたいと思って足掻いています。
同じ想いを返してくれない紹惟に対して気持ちを隠し、気ままに男と遊んでいる風を装っているのが切ないです。

後日談的な短編の紹惟視点のストーリーが良かったです。
2人で共同出資して家を買う時、紹惟は共有名義は面倒だけど2人の中がこじれた時共有資産の処分が面倒で別れるのをやめようと思いとどまるかもしれない可能性まで視野に入れていたことに彼の執着を思い知りました。

2

天才芸術家様に惚れてしまった苦しみ。

あらすじから、「ラプンツェル王子の通い妻」と同じ香りがするけれど、その割にはレビューで攻めザマァ!みたいなのが見当たらないので、きっとモヤモヤさせられるだろうな……と思い、発売当時から購入するのを見送っていたのですが、なんか読めそうな気がしてポチ。

あぁぁ、やっぱり天才芸術家様に惚れてしまった凡人の苦しみみたいなもんが、受け視点でこれでもかと伝わってきてなかなか苦しいものがありました。

読んでいると、打ち寄せる浜辺に立ってるような気持ちになるというのかな。
しっかりと立っているはずなのに、足裏から絶えず砂が流れていってしまって心もとないような、ざわざわする、あんな感じ。

しかもそれが10年間も続くという……。
おまけに、あえて突き放し追い込む攻めのあの所業。
天才様には惚れるもんじゃないな、とつくづく思わされました。

後半で、攻めと決別して一皮も二皮も剥けて変わっていく受けの姿。
ここがとても良かった。

攻めに対しては、なんといっていいのやら……。
こんな男に惚れてしまったのが運の尽きという気がします。

実は両片思いものだったんだ……と気づいたけど、両片思いものだと期待して読むと、攻め、どーなってんじゃー!!と叫びたくなるはず。
だから設定の「片思い」が相応だと思うな。
攻めが真実を打ち明けた終盤以降で、攻めに対する印象がガラッと変わるということもなく、なんとなく胡散臭さが残りました。

1

小中さんの書く『芸術家の愛人』

『ラプンツェル~』を読んだ時も思ったのですが、小中さんの書く芸術家のお相手(受け様ですね)と私は相性が悪いということがこのお話を読んで良く解かりました。あ、攻めさんは芸術家じゃないけれど『夜啼鶯は~』もそうだった。

お話自体は面白いのですけれども、どうも乗り切れない自分に気づくんですよ。これ、多分『永利が仕事よりも紹惟が好き』だからなんだと思うのね。

そもそも、仕事と恋愛は同じ軸で比べられるものではないと思うんです。
紹惟はそういう考え方をしている様な気がするの。
彼は自分の写真を見る人向けに作品を造っているんですけれども、永利は紹惟のためにポーズをとり演技をする……うーん、その仕事はあなたを見る人に向けてやりましょうよ、と思ってしまいます。

恋しい人に尽くすことと、社会(この場合は観衆になるのかな)に仕事の成果を返すことを、ごっちゃにしたままお話が終わって欲しくないのですよ、個人的な好みとして。
ああ、でも、小中さんってば物語がお上手だから!
「なんかちゃうんだけどな」と思いつつ、最後までそれなりに面白く読めてしまうのがにくい……

5

芸術家のアンバランスな描写が巧み

アーティストに恋をすると大変そうだな、というのは世間でも言われていると思うのですが、今回の小中先生のこちらの作品はまさにそれを体感させてくれるお話でした。
才能に惚れ込んでしまったが故に素直に恋心を出すことができない永利、永利を愛しているものの、愛よりも芸術が最優先な紹惟。二人の蜜月は十年という長い間にわたり続くものの、時代とともにどちらも変化せざるを得ない、芸事で生きる彼らの悲哀が迫ります。
ピリピリした空気を孕んだ展開に、およそ300ページという一般的な長さにも関わらず途中何度か休憩を挟まないといられないくらい濃いお話でした。
劇中劇のような撮影シーン辺りでは、途中で「私はガラスの○面を読んでいるのか?」という気分になりました。すごく魅力的でした。
永利があらゆる執着を手放すところが悲しくも美しくて素敵でした。

7

リンゴの毒は「惚薬」

白雪姫を連想するtitleから受ける印象と違う内容だ、と、暫く読んで気づいて驚いた。
厳しい業界の中で生き残る競争のような話が前半。老いて衰えたら、若い後進に追われてしまう。
巻末は、老いたなりの恋人の美しさを際立たせる為に仕掛けた、毒リンゴを食べてしまった人の述懐。
「目力が凄いんだ」「妖精のような美」など云々・・なーんだ・・・甘々だ。

売れない元子役のアイドル・永利(えいり)が、トップモデルへ転身する切っ掛けを作ってくれた、完璧主義の天才写真家・ 紹惟(しょうい)が、なんと仕事でコケ続き。スランプを切り抜ける起死回生の企画テーマは、「白雪姫と妃」
「鏡よ鏡、一番美しいのはだれ?」
主役二人は、美貌がやや衰えだした恋人の永利32才と、ピチピチの22歳の新進舞台俳優が抜擢。

写真家の 紹惟は、永利のやる気を焚きつける為に、相手役の資料を見せて、観劇に連れて行き、嫉妬させ、別居して、永利を限界まで追い詰める。
本気にさせるために、ここまでやるの??惨い。

昔絵を描くために自分の娘を焼き殺して描いた絵師が居た話が有るけれど、
紹惟のような芸の鬼とは、恋人になろうと思わない方が、幸せな人生を送れると思う。永利は、ちょうどよく鈍いから幸せなのね。
目的の為に手段を択ばない奴は、また壁にぶつかれば身を切る手段を繰り返すと思うな。

0

リアルな現代物でした

いや、マジで、白雪姫モチーフのおとぎ話ファンタジーだと思い込んで電子で買ったから、冒頭、普通に、売れなくなった元アイドルが、芸能事務所でクビの宣告の覚悟をしていたら、、とか、最初???の嵐だったのですが、
「奇跡のミューズ」くんが、鏡の、ある意味呪いを乗り越える、とっても真面目なお話でした。
この作品、小説なだけに、挿絵のない脇キャラの声が某リアル大御所俳優さんで脳内に響いたりしてしまい、その辺、ちょっと萌を削がれがちだったりしたりなんかしたり、、、。
30歳でも美貌って、今なら全然ありでしょう。

5

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う