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小説
シンデレラストーリー的な展開でもあり、包容力受け、でもあり、なおかつ芯がある…!
面白かったです。
異能持ちの話ですがそこまでファンタジックではないです。力を使いすぎたあまりその反動で触るものすべてから思念を感じ取るせいで生き地獄の攻め。
対するはなぜかそんな攻めの暴走能力を相殺する健気な受け。
大好きです。
いなくなると半狂乱っぽくなったり、すがったり…イケメンで大の大人が弱みをさらけだすのはたまらないですね。
なぜ相殺できるのか、は最後まで理由不明です。
それを理由にした不穏はなく、当て馬泥棒猫の引っ掻き回しだったので少し物足りなかったです。
自分にはわからない能力、なくなることや相手に感じられなくなることへの不安はないのかな…。
ただただ健気な奉公を存分に楽しみました。
や〜〜。。この作品もすっごく良かった…
はあ…本当に海野先生大好きすぎます。。
今回も先生の作り出す大正の世界に浸り、酔いしれました。
八千代ハル先生のイラスト、表紙も最高。攻めが最高に格好良くて受けが最高に可愛らしいですよね…萌え転がっちゃいます。
表紙をよく見ると、和臣がちゃんと圭太の手を取って触れてるんですよね。。
作品を読んだら分かるんですが、和臣のこの「触れる」ということにはちゃんと意味があって。
それが素敵に表紙で表現されていて、嬉しくなっちゃいます。
時代もの × 身分差(主従関係)× 溺愛攻めに健気受け、という萌え要素満載のこちら。
(+特殊能力、特殊体質とてんこ盛り!)
どれか一つでもキーワードに引っかかった方、ぜひご一読を✨
(以下ネタバレ含みます)
紡績業で財を成す資産家のお屋敷の使用人として働き始めた、圭太。
25歳の当主は精神を患い土蔵(!)の中で暮らしており、時折大きな奇声をあげて使用人たちを驚かしていると聞かされます。
ひょんなことから、そんな変人?奇人の若当主の身の回りのお世話係に指名された圭太。
もうね、他の方もおっしゃっていますが本当にこの「身の回りの世話」に萌えます…!
和臣は自身の持つある特殊能力のせいで、圭太以外の人や物に触れると激しく苦しむんですね。
でも圭太を経由すればその症状は治まる…ということで、お風呂から髭剃りからサンドイッチをお口に運んだりペンや資料を手渡ししたり、歩く時は必ず手を繋いで…と、日常の何から何までを手伝いながら触れ合いながら一緒に過ごすわけです。
ー和臣の特殊能力とは?なぜそんな能力を持っているのか?
ーどうして圭太だけが例外で、圭太に触れられても和臣は平気でいられるのか?
四六時中ベタベタする二人(←違う)の様子と並行して、上記の謎が徐々に解明されていき、息つく間も無く一気に読んでしまいました。
萌えの詰まった今作品なんですけれども、私がじーんとしたのは、結局のところ
・言葉(+表情、仕草)でしか、自分の気持ちを正しく相手には伝えられない。
つまり、「伝えないと、伝わらない」のだということを痛烈に感じたからでしょうか。
「何も言わずとも分かる」とか「言わずとも伝わる」ということもあるにはあるけれど、本当に大切な人への大切な想いは、言葉に乗せて伝えるしかないんだな、と。
特殊能力と特殊体質。
最後のSSにあるとおり、「割れ鍋に綴じ蓋」の二人の、心を鷲掴みにされる素敵な恋物語でした✨
天涯孤独の圭太は資産家の屋敷の使用人として働いています。
そんなある日、当主の和臣が精神を病んで土蔵に隔離されていることを知り
寒いだろうと思い、自分の綿入れを差し入れしたところー…。
圭太がほんとに良い子で健気で泣けてくる作品でした。
和臣も最初はツンツンしていたのですが、どんどん圭太に優しくなっていき
何故、圭太だけが大丈夫なのかと言うのはわからないけど
そういうのも含めて運命だったんじゃないかなと思いました。
圭太の気持ちを大切にする和臣がすっごくよくて
待合茶屋でのお話はきゅんきゅんしながら読みました。
『待合茶屋』って言葉だけで大正を感じてとても良いです…!(*´▽`*)
大正と特殊体質が交わってすごく良いお話になっており
読んでよかったなぁと思った作品でした♪
力を暴走させてしまい日常生活がままならなくなってしまった主人とその力の暴走から唯一守る力をもった新米使用人
仕事先でことごとく失敗してしまい何度も職を変えている神保圭太(受け)は今度は資産家の住み込み使用人になりました。
そこの当主・塔ヶ崎和臣(攻め)は精神を病んでいて土蔵に隔離されているという話を聞きます。
そんなある日、隔離されているという和臣が裸足の上丈の合わない着物を着て時折絶叫しながら歩いているのを見てしまいます。恐ろしいと思って仕事も手につかない圭太でしたが、土蔵という寒そうなところで薄物一枚の当主を気の毒に思い、自分の綿入れを差し入れするのです。
何故かそれがきっかけで圭太は和臣のお世話係を拝命し、和臣の隣の部屋を与えられることになります。
何かに触れることを極端に恐れていた和臣が圭太が一度触れたものに触るのは何故か大丈夫であることがわかり、起きている間は常に和臣の傍にいて和臣の世話をします。
圭太は手を引いて歩き、食事を手ずから食べさせていると、大の大人なのに可愛いと思ってしまうのでした。
色々な疑問があって、謎解きをしながら読んでいる感じがとても楽しかったです。
気がふれたと言われていた和臣は理知的な目をしていてとても精神を病んでいるようには見えません。何故、そのような状態になっていたのか。
圭太の後輩の行動目的はなんなのか。
先輩使用人はなにかよからぬことをたくらんでいるのか。
和臣の祖母の行動とは。
そんな毎日を送りながら次第にに和臣に惹かれていく圭太。
ある程度読み進めないと和臣の力が何なのかわからないので、いったい何をそんなに苦しんでいるのかと不思議でした。
和臣の家は昔から先読みの能力が優れているということでしたが、特別勘が鋭いのかと思っていたら、和臣の能力を知ってさもありなんと思いました。
二人の恋愛は最後の方まで進展しないので、本当にくっつくんだろうかとちょっと心配になりました。
いろんな謎が全て解け、二人が通じ合った時は本当に安堵しました。
二人が大っぴらにいちゃいちゃすることはできないかもしれませんが、少しでも健やかに愛を育めることを願ってやみません。
本を読んでる時って色々予想したり想像してるんだなぁ。って改めて思った。
凛一が美少年とか書いてるもんだから夜這いか?はたまた腹違いの不遇の弟か?とか思ったら、手拭いを触ったのが凛一だろうと思われる場面でもしや綾部に惚れてるのか?
などと思ってた。
見事に外しましたー。
綿入を和臣は袖を通したんだろうか?という疑問が解決しないかと思ってたら解決しました。
変に当て馬とか横恋慕という不自然さが無いので、2人のピュアな恋愛感情を暖かい気持ちで読めました。
綾部さんとの仲が元に戻ってたらいいなぁ。