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表題作星に願いをかけるには

ジェイソン・クーニック,科学者,アラスカン・マラミュートのクイック
マイロ,元ホスピスのいたわり犬,ラブラドゥードルのクイック

あらすじ

人間に変身することができる能力を持った犬たち(クイック)が暮らす町、マッドクリーク。
故郷マッドクリークに戻り、クイックの遺伝子を研究しているジェイソン・クーニックは、
「いたわり犬」として多くの人間の最期によりそってきたクイック、マイロに出会う。
引き受け人が決まらないマイロを見かねたジェイソンは、彼と同居することに。
そんなある日、町に戻ってきたクイックから未知のウィルスの感染が発覚し、
保安官・ランスが倒れるーー。

犬と人間の触れ合いを温かい眼差しで描く「月吠え」シリーズ、第3作。

翻訳:冬斗亜紀

作品情報

作品名
星に願いをかけるには
著者
イーライ・イーストン 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
月への吠えかた教えます
発売日
電子発売日
ISBN
9784403560439
4.5

(55)

(37)

萌々

(15)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
251
評価数
55
平均
4.5 / 5
神率
67.3%

レビュー投稿数11

何回も読み直したい作品

理系で神経質な男で誰にも心を許さない攻めが純真無垢なクイックになりたての受けによって変わっていく様子、最高です。生まれつきクイック×なりたてクイックの組み合わせ。
受けのマイロはクイックになりたてのため言葉がたどたどしいのがとても可愛いかったです。
ちょうど未知のウィルスが題材になっているためしんどい場面があったらどうしようかと不安にもなりましたが、あまりつらいシーンは無く続きがどうなるのか気になって一気読みしてしまいました。


1

マイロに癒される

4作目を読んでから、3作まとめて読み返してます。

最後は博士のジェイソンと元癒し犬マイロのカップル。

謎のウィルスの病気を軸にした話なので、今読んでいるとリアル過ぎるところがあったのが少し苦しかった。隔離の状態とか。

後半はサバイバルと言うか冒険物みたいで、2人が砂漠で犬化してから、ハラハラさせられました。

さらに再会しても、逢えて嬉しいのに近くに寄れない、話せない事がこんなに辛いなんて。

このシリーズは、辛い目にあった人や犬が街へ逃げてくるところから始まるんです。
そして、マッドクリークには逃げて、いや脱出した人や犬にとっての楽園になっていくんです。
皆が幸せになって行くのをシリーズで読めて私も幸せをもらってます。
私もすごーく行ってみたい!

4作目は読了してるけど、この本の最後には出てきた不穏ななフラグの回収はなかったのでさらに5作目に期待して待ってます。
さあ、もう一回4作目を読んで、色々確認してこよう。
次は今作の当て馬だった、ラヴの物語。





1

面白い!とてもタイムリーなお話

シリーズ三作目はまたも面白さが増していた。あっという間に一気読み、本当にすごい。

今作の視点主は街に戻ってきたクイックで、最初から秘密を知っている。このジェイソンの偏屈な人柄にはとっつきにくさを感じるが、危機的状況の中で感染症と闘う姿にぐいぐい引き込まれていった。
後にパートナーとなるマイロの純真なキャラも良い。

街に来たばかりのジェイソンは、研究者である自分のことしか見えていない。それも客観視点すら持ち合わせていない視野の狭いキャラ。それがマイロと出会い共に暮らすようになってから、ゆっくり変わっていくのが分かる。

やっと人間らしく……と思っていたら、一気に犬にまでなって自分の豊かな感情に振り回されるのがこのシリーズの楽しいところ。
屈辱を感じながらも、マイロのために必死に犬の姿で頑張るジェイソンに萌える。登場時はなんだこのキャラ?と思っていたのがウソのように愛しくなっている。

マイロは無垢な子供のような印象。現実の犬は苦手なので私は全然分からなかったが、犬を飼っていたりすると言動から犬っぽさを感じ取れたりするんだろうか。

主なストーリーは、クイックの脅威となるウィルスと闘うお話。なんだかとってもタイムリー。ジェイソンの解説は研究者らしくとてもしっかりしていて読み応えがあり、展開は手に汗握るスピード感で目が離せない。

もちろんBLも進行していて、ジェイソンとマイロが気持ちを自覚していったり誤解からのすれ違いで拗れたりが、綺麗にストーリーに絡まっていた。
仲間に見守られながらの告白は、ジェイソンの変わりっぷりに感動があった。

発端となるウィルスの感染源は分からず仕舞いだし、ジェイソンの前の職場の描写で立てたフラグもそのまんま。最後に怪しい匂わせだけを残して終わってしまい、続きは?という気持ち。次作はどういう形になるのか、とても楽しみ。

今作もびっくりするほど面白かった!

1

口では「ノー」心は

大好きな月吠えシリーズ3作目です。買い逃していましたが、新書館のセールで購入しました。60周年おめでとうございます。モノクローム・ロマンス文庫ははずれがない!

シリーズを読み返さず挑みましたが、逆に良かったかも…と思うほどランスとティムが辛い!序盤早々、ティム・ビューフォートと名乗った彼にニッコリとしてしまったのも束の間、悲劇が彼らを襲います。

ジェイソンは心ない人のようで、マイロを引き取り先議論の中心から救い、マイロに癒される前から冷たいばかりではない片鱗も見せていました。マイロに一目惚れしただけではないはず。半分ぐらいはそうかも。
それでもやはり、マイロに心をほぐされて語り口が格段に柔らかくなっていくジェイソンが見もの!最終的には"真実の愛"を語るまでになるなんて!

マイロは内にこもった弱々しい男の子かと思いきやそういう訳ではなく、心優しく自分の頭で考え感じるクイックでした。怪我をした犬を抱えて砂漠の中全裸でジェイソンの前に現れるシーンは、挿絵も含めて神の子のよう…
彼のジェイソン評が好きです。彼にはジェイソンの"何もかもが愛らしく"見えているんだなぁ。

終わり方が不穏で…シリーズ続刊はまた村全体を脅かす事態になってしまうのでしょうか。

1

シリーズが進む毎に面白くなります。

シリーズ最新作です。
ようやく読み終わりました。

このご時世に凄いタイミングの題材だったと思います。
マッドクリークのようにコロナ禍も解決してくれればと思いながら読了しました。

確固とした世界観なのでシリーズが進む度にクイック達の絆と、ちょっと愚かで愛すべき登場人物達が大好きになります。

今回はクイックだけが重症化する未知のウィルスに、人間の番達が恐怖し何とか救おうとする姿に感動しました。

そして今回の攻めのジェイソンの活躍と、彼が自分の犬を解放するまでの葛藤はとても読み応えありました。シリーズで1番人間くさかったクイックです。
彼の番となるマイロが可愛らしくとても魅力的でした。

今回の騒動は解決したけれど、最後に公園近くに現れた高級車がとても気になりました。
もしかしてジェイソンを軸としてもっとお話が続くのでしょうか?

早くクイック達のお話の続きが読みたいです。


3

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