12年越しに動き出す、大人のこじらせ片想い。

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表題作報われない恋の占い方

北原昴輝,29歳,バツ3の結婚アドバイザー
美波奏太,29歳,占い師

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

幼馴染の北原に、高校生の頃から片想いをしている、ゲイの占い師・美波。
バツ3になった北原から、しばらく居候させてほしいと頼まれ、同居生活を送ることに。
北原が自分を好きになることなどないと決め付けていた美波だが、彼が見つけた新しい「好きな相手」はなんと男。
想いが募った美波は、北原にキスをしてしまい―――?

友情と恋愛のはざまで揺れ動く、不器用でいとおしい片想い。
後日談の描き下ろし9pも収録。

作品情報

作品名
報われない恋の占い方
著者
小木カンヌ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
comic marginal &h
発売日
電子発売日
ISBN
9784575380712
3.8

(88)

(23)

萌々

(34)

(24)

中立

(7)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
21
得点
330
評価数
88
平均
3.8 / 5
神率
26.1%

レビュー投稿数21

報われてよかった

YouTubeでたまたまこの作品の音声付き漫画というのを見て、途中までだったから気になってコミックスをポチりました。
ゲイの占い師というなかなか斬新な設定と、12年間ずっと片思いという切なさ全開のストーリーに興味をそそられて。しかも相手はバツ3で主人公の一途な恋心には微塵も気づかないうえに何度となく「お前のそういうとこすげえ好き」などとしれっとほざく天然人でなし男!こういうシチュ、Mならドツボですわ。
当て馬(この子がまたかわいいので、ぜひスピンオフで見てみたい)の登場とかで紆余曲折ありつつも結ばれるふたりですが、そんな局面も攻めが赤面するような質問や絡みでグイグイ迫ったり、12年越しの恋が実った感慨深さから受けがホロッと涙したり(なぜかこのシーンで脳内に『はじめてのチュウ』がエンドレス再生)と、長く切ない片思いの日々をぶっ飛ばさんばかりのあまあまイチャコラシーン満載の仕上がりとなっております。

今回初めて音声付き漫画見ましたが、声優さんもイメージどおりでなかなかよかったですよ!
ご興味のあるかたはせひ併せてご覧くださいませ

7

購入に悩む方が手に取りますように

読後しみじみ涙が出ました。
「どうして今まで購入しなかったんだ…!」+「うまくレビュー書けないもどかしさ」を感じる作品でした。
片思いを拗らせたことがある人には特に刺さります。

「触れたとこからキモチいい」では、ふっくらした質感を表現する小木さんの線にうっとりしましたが、綺麗に描きすぎる潔癖さも少し感じていました。
今作は線画までをアナログに切替えたそうで、潔癖さの薄れた雰囲気が前作との舞台の違い(前作は会社のデスク、今作は日本家屋)にも合っています。そして相変わらず、見ているこちらがむず痒い程、描かれる表情が上手い。照れ顔が可愛い。

モデルがいそうな実写寄りで、吊り目で地味な美波は、漫画的な可愛さや上手くいきそうなフラグが全く無い。物静かで諦めを抱きつつ、北原への未練を断ち切れない美波は、期待しては落ち込んでを心の中で繰り返す。
彼の職業 占いが、お話や会話にうまく絡んでくるところも良かったです。
同僚の「告ってから振れ」「それもう友達ではない」は頷かざるを得ない正論。

中盤から三角関係になるのですが、3人の造形のバランスが素晴らしいです。
美波はこの3人の中で一番映えないように作られていると思います。彼自身応援したくなるような頑張りはしないし、他の人に取られたら…という嫉妬もせず、可愛げは余りない。
様子を伺って、北原の出した選択に自分の傲慢さを知って傷ついたりする。
そういったところが丁寧に描かれていて現実味があり、共感して切なくなりました…

リアルに描かれる分、美波から告白された北原の戸惑いと葛藤にはこちらまで悩みました(笑)
好きだけど友達のままでいいと言われた。でもそれで良いのか?と思う。じゃあ恋人になれるのか?とも思う。

北原の心境の落とし所は、“自分のものだと思っていたのに他人のものだった。嫌だ”というジャイアンな気がします。
これは美波がどれだけ北原が好きか具体的に伝えないし、詳細に描かれていないのも要因だと思う。光属性で裏表ない北原に惹かれるのは十分に分かりますが。
それでも元奥さんの不倫で何も感じなかった北原が心を大きく動かせたのだから、きっと彼にとって美波は特別でしょう(そう思いたい)。

そして表紙のバス停…!室内描写が多かった分瑞々しさも相まって、ブワッと鳥肌が立ちました(未読の方には申し訳ありません)。
何はともあれ長年の恋が実ったのはジーンときます。可愛げを表に出さない美波だからこそ余計に。
あと、縁側は最高です!!

第5話の、抱き合うと決めた彼らの今までと全く違う表情が最〜高〜〜でした。
意識し過ぎてガタガタな北原も、甘くて肩とか可愛い美波も。特徴の違う二人の身体の重なりが感動的ですらありました。
相手の下の名前を呼ぶの、ベタ過ぎて基本心を動かされないのですが、この作品はすっごく良かった…でもなぜ「かなた」でなく「かな」
ノンケが言うとちょっと心配…

7

運命の相手の解釈が最高でした。

美波先生の心情描写や北原さんの言葉などが丁寧に描かれていて、とても綺麗なお話だと思いました。

お互いが相手に対して思っている事など、美波先生と北原さんの関係性もとても良かったですが、日比くんと美波先生の関係が予想外で驚きました。それを踏まえて1話から見直すと、日比くんの気安い感じが与える印象や美波先生の心情描写の深みが増した気がします。


また、本筋からは外れてしまうかもしれませんが、作中(美波先生や片桐さん)のアドバイスが勉強になると思う点がありました。全体的に含蓄のある作品だと思います。

2

求めてたッッ!!

絵が綺麗なことはもちろん、受けも攻めもとても好みの顔でした。受けが可愛らしい顔でありつつも所々見せる30歳の男性の絵が他にない感じで好きでした。

お話も片思いの切なさがいっぱい詰まっており、全人類に見て欲しいくらい........。受けくんの性格もほんとに良くて好きな人応援できていたかつての自分を思い出して、、というところは苦しかったです。
ほんとに語彙力なくて上手く言葉に表せられないんですけど、めちゃくちゃ良かったです。良き作品に出会えて嬉しい〜〜〜涙

1

胸を焦がしたい人必読...

寝る前に1冊読むか〜と軽い気持ちで
未読フォルダに入っていたこちらを読んで
中盤から大号泣でした...

攻めはバツ3、多分これまで何も考えずに
直感で生きてきたような子どもみたいな男w

受けは、学生時代からずっと片想い。
結婚報告を受けるたびに悲しみ、
離婚報告を受けたらちょっと嬉しくもなりつつ
「でも自分には順番はまわってこない」
と悟っているのに、ずっと傍にい続けて
3回目の離婚後は家にも住まわせてるんです...
こんな健気な受けをなぜ好きにならない!?!?
(すみません、ハピエンです、大丈夫です)

あれ?俺あいつのこと好きなんじゃね?
って気づくまでの攻めの能天気さに
苛立ちもしました(笑)
受けもっと突き放して!LINEブロックして
行方くらませて!当て馬の家に行って!!
って思いましたが、
ちゃんと攻めが恋を自覚して追っかけたので許します!(?)


胸が焼けるようにヂリヂリ焦がれる展開がすきなんですけど
まさに!これは!ヂリヂリ作品でした。
ほんとうに面白かった!!!

号泣とこの感想を伝えたい気持ちで目がギンギンです!!!

1

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