イラスト付き
攻めが受けの秘密に気づいてないのか気づいているのかわかりづらい所が面白い。
気づいたのか!と思ったらあれ?やっぱり気づいてない?どっちだ?ってなりながら読んだイメージ。気づきそうなのになー笑
受けの弥洋がかわいい!
甘い作品を読みたい時には間之先生。
3連作の3作目ではありますが、他2作のキャラクターはそこまで登場しません。こちらだけでどっぷりと砂糖風呂のような甘さに浸れると思います。
金髪の麗しい外国人×日本人の組み合わせ。
設定が盛り沢山で、なんだか少し懐かしい雰囲気のBL作品を読んだ気持ちになりました。
今作の最大の魅力といえば、やはり攻めのレオンのキャラクターでしょうか。
駄々っ子まではいかない甘え上手っぷりと甘やかし上手さが共存しているおいしいキャラクターです。
策士…とまではいきませんが、とろけるほどに甘い策略でさり気なく受けをがっちり掴みつつ、次から次へと出て来るメープルシロップたっぷりの口説き文句で包んで溺愛してやまない。
受けの弥洋視点で進むお話なのですけれど、序盤からレオンからの好意がダダ漏れていますし、この流れはもう必然的にこうなるのだろうなという、王道な展開が読めてしまう。そういった分かりやすい部分も含めて、ひたすらに甘さを楽しむ作品なのかも。
合間にニッチなプレイを挟んでくるのがずるい。
と、レオンの甘さはとっても良かったのです。これぞ溺愛攻め。
ただ、うーん…私には設定が盛り盛りすぎたのか、一気に読むことが出来ず、途中途中で休憩を挟みながら読んでしまいました。
一流ホテルのマイ・バトラーなるプライベートコンシェルジュが、添い寝フレンドを派遣するの?一流ホテルの上客相手に?なんて、ちょっと冷めてしまったというか、つっこみたくなって仕方がなかったんですね。
レオンの映画監督な姿ももっと見たかったですし、弥洋の魅力が分かりづらかったのも惜しかった。
とはいえ、間違いなく糖分は大量摂取出来る。
細かいことが気にならなければ楽しめるのではないでしょうか。
個人的には、前作・前々作の方が好みでした。
他者と交わるとき、近い人ほど楽だけれど、遠い人ほど視野が広がる
レオンの甘ーーい言葉と、それをあしらう執事(ホテルマン)の掛け合いもニマニマ、ソフレ登場からの激甘と嫉妬も堪りませんでした。
マスゴミの仕打ちに酷く落ち込んだ大好きな映画監督に、羽住はホテルマンとして禁止されている触れ合いに踏み込む為、添い寝フレンド・睡蓮として変装します。
ソフレ睡蓮に夢中なレオンの熱い睦言の数々がすごい。またすぐに睡蓮を誘おうとウキウキなレオンも可愛いし、それを側から見てアドバイスする羽住の図も良いです。
睡蓮の登場から、寝起きにキスを要求しなくなったレオンにモヤる羽住、レオンはこういう遊び人みたいな人が好きなんだ…自分は眼中にない…とか思っちゃう羽住、仕事バリ出来る人なのに可愛いです。
レオンが、典型的な美的特徴を詰め込み過ぎて、逆に特徴無く感じてしまいました。
ハスミのバトラーとしての動きは想像つくのだけど、見た目が(スイレンも)あまり魅力を感じられませんでした。挿絵でも何だかモブ感が…
もう少し男らしさが文にも出て欲しかった気がします。
でも浴衣にお面とうちわを用意する心配りが素敵過ぎて胸を打たれます!レオンが抱きしめたくなるの分かります!
睡蓮はソフレ設定なのに初めから許し過ぎチョロ過ぎです。それソフレじゃなくて売りでは…オプション料金請求くらいは会話して…
レオン監督は社会風刺を混ぜつつ若手で才能溢れる…ってことは誰々みたいな感じかな、とか何となくシリアス系想像してたらファンタジー映画⁉︎ズコー!まぁ大作作る人じゃなきゃバトラーサービス利用できないよね、でも羽住真面目だしファンタジー大作見る人に見えないような…?ちょっと設定盛り込み過ぎて現実的でなさ過ぎるのが、逆に妄想の余地をなくし盛り上がりに欠けました。
久しぶりに甘〰️いBLを読んだなぁって大満足しました。
間之先生なので当然と言えば当然なんですけど。
事情があって、変装して攻めに会う受け。
攻めに正体バレてるのは読者も知っている。
その攻めが受けの気持ちを優先して、気付かないふりで、急がず優しく受けを転がしているのがとても良かったです。
ただ、変装した状態で堂々と職場に顔を出してもバレないってちょっとどうかな?と思いました。
フィクションとはいえ仮にも有名人が一度に何週間も滞在するような高級ホテルで、ホテルマンたちが、毎日のように出入りする人をなんとなく髪型と雰囲気で判断してるなんてことはないです。
ホテルの人って2泊くらいすると割りと名前と顔を一致させてくるので、高いサービスを売りにしているホテルのさらに共に働く従業員が髪型とカラコンを変えたくらいで別人に…というのが同僚たち節穴すぎない?と思ってしまいました。
あとがきに「今回はひつじタイムがある」とか書いてあって、挿絵にもなっているとあったんですが、ちょっと意味がわからなくてそんなものどこにあったんだろな?
とイラストを見返して、「あーーー!」と理解した。そこがひつじ!
思わなかったよ。普通に読んでたよ。
相変わらずの間之さんなので、元気が無いときに読むのも良いかと思います。疲れたときには甘いものを食べると良いので。
どう見ても初見バレバレなのはお約束。お約束最強です。