BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
恋も仕事もポジティブになれちゃう癒し系ラブストーリーにとってもキュンキュンです。
甘さはもちろんのこと切なさとかほんわか感が上質であって非常に良い感じで同居しており、時間を忘れて夢中で読んでしまいました。
一見ただの楽天家にも思えるポジティブ思考の日向(受)ですが、ポジティブ思考っていうのは失敗も悪いことも「自分の責任」として受け止めて、物事を良い方向へ向わせようとする強さだと思うのですよ。日向からは一生懸命なまでにその強さを感じられました。
切ない設定ではあるけれど、そんな日向のおかげで明るく前向きなストーリーへと上手い具合にシフトされております。
読者に共感を与えるポイントもしっかり押さえてあるので、グイグイっと物語へと引き込まれちゃいます♪
(※ネタバレを含みますのでご注意ください。)
長野県のサナトリウム調の病院で出会った利仁と日向。
利仁は難しい手術をしなければならなく、手術に踏み切るか迷っていたけれど日向の言葉に明るい未来を感じとって手術を受ける決意をします。
そんな利仁に淡い恋心を抱く日向。また利仁も素直で愛らしい日向に心惹かれます。
手術を受け、また会おうと約束のキスをするもその日以来、利仁の消息がわからなくなってしまうのでした。
利仁を好きな気持ちがずっと変わらなかった日向は、利仁だけを想い、ようやく利仁と再会を果たします。
だけど利仁は手術の後遺症で長野の病院でのことも日向のことも忘れており、まるで別人のようになってしまっていたのです。
立ち去ってしまったらこのまま終わってしまうと日向は慣れたふりをして利仁に抱かれます。
ようやく再会できたのですから、必死にもなっちゃいますよね。
そんな健気で一生懸命な日向に心打たれます。
利仁も日向を気に入ったらしくハウスキーパー兼、利仁の経営する家具メーカー秘書補佐として雇うのでした。
住み込みなので二人の距離が縮まるのにそう時間はかかりません。
夜な夜な利仁に抱かれ、日向の体も作り替えられていってしまいます。
利仁は寝起きは最悪で常に傲慢俺様、好きだなんて言葉は一切口にしませんが日向を好きだって想いはひしひしと伝わってくるんですね。
冷淡無情そうに見える利仁ですが、基本的には優しい男性なのです。日向限定というところがまた萌心を擽ります。
独占欲や過去の自分自身に嫉妬丸出しな利仁は何だか可愛らしかったですね。
日向がいなきゃ生きて行けない、とばかりに余裕を完全に失う利仁にもキュンとなってしまいまた。
最後にはお守り代わりに託したパズルのワンピースがしっかり嵌るような清爽さ、温もりがじんわりと心に響いてきます。
そこからはもう甘々ラブラブですごく癒されちゃいます(*´ω`*)
利仁の秘書 相模原もとても魅力あるキャラでした。
二人のお話もですが、相模原のお話もスピンオフでも何でもいいのでまた触れてみたいです。
しっかりと結ばれた利仁と日向には過去なんてそう重要なものではないのかもしれませんね。
前向きなテーマが実にじっくりと醸し出された物語でした。
あとがきにある「ご機嫌さんは上手くいく」まさにその通りですね。
やさぐれていた気持ちが(笑)すーっと浄化されて行くようでした。
甘いお話で癒されたい方におススメな一冊ですよ♪
私的にチェックしている間之あまのさん、連続刊行でうれしいです。
個人的にはこの本がいちばん甘々で楽しめました。
昔、入院中の受けが出会って惹かれ合った攻めは、再会したときには脳の手術のせいで受けの記憶を失っていた、という再会もの。28歳家具会社社長×就職活動中の21歳大学生。
愛した人から自分の記憶が消えた、という切ない話なんですが、受けくんが割とぽやぽやだし、思い出してもらえないことを悲観してないのであまり悲壮感はありません。再会してハウスキーパーになったあとのほのぼの同居がメインかな。
寝起きの悪い攻めを起こす受けくんのスキルに感心しました。「寝起きの悪い人にひどいことを言われても、本人の本意ではないのでスルー」という格言にも。
攻めも、若い頃と現在のギャップがおかしくもかっこよかったですが、脇キャラの社長秘書・相模原さんがすごくよかった。
受けの小鳥遊くんを「小鳥さん」って呼び、かまい倒し、攻めをイライラさせる有能で食えないゲイ。こっそり受けくんの携帯いじって攻めを着拒操作する腹黒さ。ズキュンとしました。
詳しくは書かれていませんでしたが、味覚障害があるのかな。完全無欠なのに味覚障害…キャラ立ちまくりなんで、きっとスピンオフが出るんでしょうね。
今頃はるぽんさんの古いレビューにコメントしてごめんなさいー
でもあんまりおもしろくて!
私も相模原さんに一票!です。
いいっすよね、この毒吐きというか策士というか腹黒というか(笑)
スピンオフ出てないみたいですね、残念。
ううーん、各社さんの都合でもあるのかなあ・・・
著者の作品はどれも本当に糖度高めで、ハピエン厨の自身も大満足のものばかりで最後はきっと幸せになるんでしょ!!!っとわかってるのに。。。
主人公が心痛めているときには自身も胸が痛くなるし、主人公がどきどきするシーンは柄にもなくどきどきしてしまう。。。
言葉の紡ぎ方が凄く纏まりがあり共感のできる一冊でした。
こと細かい描写なのに諄くなり過ぎず説明的すぎない、言葉で表すとこんなに簡単なのに実際そうなのですごいと感嘆します。
甘くて、甘くてでもたまーに苦いそんな主人公の心情を如実に表しているのが良かったです。
甘味をお求めの方はぜひご一読をお勧めします。
足を骨折した中学生・日向(受け)は、山奥のサナトリウムに入院。
そこで、小鳥を飼う美青年リヒト(攻め)と出会う。
脳の手術を控えた彼とまた会う約束をするが
彼は突如失踪。
数年後、大学生になった日向は
家具メーカー社長となった利人と再会。
別人のように傲慢な利人は
手術の後遺症で日向を忘れてしまったようで……
よくある俺様×健気の組合わせかと思いきや
日向が意外と思いきりの良い性格で◎
利人が覚えていないなら、初対面の相手として誘ってしまえと勢いで利人に抱かれてしまいます。
そしてなりゆきで利人の秘書となり、住み込みで彼の世話をすることに。
無理に思い出そうとすると頭痛がする利人のため
日向は初恋の思い出を封印。
利人は、日向の初恋の人が自分だとも知らず
日向の初恋の人に嫉妬する……という
非常に微笑ましいラブコメです。
しかし後半にはすれ違いも。
人は悪くないが短気な利人は、日向が「リヒト」との思い出として大切にしているジグソーパズルを壊すという暴挙に出ます。
何とも大人げない人なのですが、その後反省してパズルを元通りにし、日向に謝りにやって来る姿は可愛い。
記憶が戻るきっかけがただの偶然ではなく、利人が反省し「ある行動」をとったことで…という展開も、利人の成長が見てとれ良かったです。
一族の争いに巻き込まれたせいで性格が歪んでしまい、昔の好青年の面影は全くない利人ですが、感情を抑える生き方を強いられて来たが故の不器用な愛情表現が何だか憎めないキャラクターでした。
もう一人、忘れてはならないのが利人の従兄弟で秘書の相模原。
常に飄々とした言動で、ときに利人をおちょくり、ときに日向との仲を取り持つ彼は非常に魅力的なバイプレイヤーでした。
本書がコメディとして面白いのは、ひとえに彼のキャラクターが抜群に立っているからかと思います。
相模原の芝居がかった台詞など、ややオーバーで漫画的に思われる箇所はありましたが、全体的にはとても楽しめました。
カバーイラストの印象から、ただの可愛い系の話と思われるかもしれませんが、コメディ好きな方には騙されたと思って手にとっていただきたい一冊ですv
甘いお話が多い間之あまのさん。今回も甘くてちょっと切なくてキュンキュンしました!
日向が骨折の入院中に出会ったリヒト。かっこ良くて優しくて日向はあっという間に恋に落ちます。その後、会えなくなっても6年間ずっとリヒトのことを忘れずにいます。この日向くんが素直で前向きで明るくて、私の好きな受けのタイプでした。ピンチをチャンスに変えるように利仁に向き合っていくところでは「頑張れ」と応援していました。
最後まで記憶は戻らなかったけど、私はその結末に大満足でした。日向くんが初恋に囚われずにもう一度恋をしようと思ったところや、人間不信だった利仁が昔と同じ日向を好きになっていく過程にキュンキュンできたからです。いとこの相模原さんが味方になって仲良く暮らしていくんだろうな~と幸せな気持ちで読み終わりました。