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表題作嘘とひつじ

レオン・フォン・ヴァレンバーグ,35歳,脚本家兼映画監督
羽住弥洋,29歳,ホテルのバトラー制度を担うプライベート・コンシェルジュ

その他の収録作品

  • ライオンとひつじの朝(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

一流ホテルに勤務する羽住弥洋は、世界的な映画監督・レオンが宿泊中は彼の部屋付きコンシェルジュ・「執事(バトラー)」として彼に仕えている。 冗談めいた口調で毎朝起こしに来た弥洋を口説くレオンに、弥洋が応えることはない。不適切な関係になれば、バトラーから外されてしまうことを知っているからだ。 片思いでも、仕事の間だけでも、好きな相手の側にいたいと願う弥洋は、気持ちをポーカーフェイスの下に隠していたが、ある日、人肌が恋しいと言うレオンの為に添い寝の相手を手配する羽目になってしまう。 頼れる友人たちに相談した結果、弥洋が添い寝サービスの会社から派遣された「睡蓮」としてレオンに会うことになって―!?

作品情報

作品名
嘘とひつじ
著者
間之あまの 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
キスと小鳥
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847637
3.9

(82)

(24)

萌々

(38)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
312
評価数
82
平均
3.9 / 5
神率
29.3%

レビュー投稿数10

設定と甘みが盛り盛り

甘い作品を読みたい時には間之先生。
3連作の3作目ではありますが、他2作のキャラクターはそこまで登場しません。こちらだけでどっぷりと砂糖風呂のような甘さに浸れると思います。

金髪の麗しい外国人×日本人の組み合わせ。
設定が盛り沢山で、なんだか少し懐かしい雰囲気のBL作品を読んだ気持ちになりました。
今作の最大の魅力といえば、やはり攻めのレオンのキャラクターでしょうか。
駄々っ子まではいかない甘え上手っぷりと甘やかし上手さが共存しているおいしいキャラクターです。
策士…とまではいきませんが、とろけるほどに甘い策略でさり気なく受けをがっちり掴みつつ、次から次へと出て来るメープルシロップたっぷりの口説き文句で包んで溺愛してやまない。
受けの弥洋視点で進むお話なのですけれど、序盤からレオンからの好意がダダ漏れていますし、この流れはもう必然的にこうなるのだろうなという、王道な展開が読めてしまう。そういった分かりやすい部分も含めて、ひたすらに甘さを楽しむ作品なのかも。
合間にニッチなプレイを挟んでくるのがずるい。

と、レオンの甘さはとっても良かったのです。これぞ溺愛攻め。
ただ、うーん…私には設定が盛り盛りすぎたのか、一気に読むことが出来ず、途中途中で休憩を挟みながら読んでしまいました。
一流ホテルのマイ・バトラーなるプライベートコンシェルジュが、添い寝フレンドを派遣するの?一流ホテルの上客相手に?なんて、ちょっと冷めてしまったというか、つっこみたくなって仕方がなかったんですね。
レオンの映画監督な姿ももっと見たかったですし、弥洋の魅力が分かりづらかったのも惜しかった。
とはいえ、間違いなく糖分は大量摂取出来る。
細かいことが気にならなければ楽しめるのではないでしょうか。
個人的には、前作・前々作の方が好みでした。

2

予測出来ても楽しくとびきり甘く可愛い

他者と交わるとき、近い人ほど楽だけれど、遠い人ほど視野が広がる

レオンの甘ーーい言葉と、それをあしらう執事(ホテルマン)の掛け合いもニマニマ、ソフレ登場からの激甘と嫉妬も堪りませんでした。

マスゴミの仕打ちに酷く落ち込んだ大好きな映画監督に、羽住はホテルマンとして禁止されている触れ合いに踏み込む為、添い寝フレンド・睡蓮として変装します。

ソフレ睡蓮に夢中なレオンの熱い睦言の数々がすごい。またすぐに睡蓮を誘おうとウキウキなレオンも可愛いし、それを側から見てアドバイスする羽住の図も良いです。
睡蓮の登場から、寝起きにキスを要求しなくなったレオンにモヤる羽住、レオンはこういう遊び人みたいな人が好きなんだ…自分は眼中にない…とか思っちゃう羽住、仕事バリ出来る人なのに可愛いです。

レオンが、典型的な美的特徴を詰め込み過ぎて、逆に特徴無く感じてしまいました。
ハスミのバトラーとしての動きは想像つくのだけど、見た目が(スイレンも)あまり魅力を感じられませんでした。挿絵でも何だかモブ感が…
もう少し男らしさが文にも出て欲しかった気がします。
でも浴衣にお面とうちわを用意する心配りが素敵過ぎて胸を打たれます!レオンが抱きしめたくなるの分かります!

睡蓮はソフレ設定なのに初めから許し過ぎチョロ過ぎです。それソフレじゃなくて売りでは…オプション料金請求くらいは会話して…
レオン監督は社会風刺を混ぜつつ若手で才能溢れる…ってことは誰々みたいな感じかな、とか何となくシリアス系想像してたらファンタジー映画⁉︎ズコー!まぁ大作作る人じゃなきゃバトラーサービス利用できないよね、でも羽住真面目だしファンタジー大作見る人に見えないような…?ちょっと設定盛り込み過ぎて現実的でなさ過ぎるのが、逆に妄想の余地をなくし盛り上がりに欠けました。

3

溺愛だけど泳がせてくれる余裕がいい。

久しぶりに甘〰️いBLを読んだなぁって大満足しました。
間之先生なので当然と言えば当然なんですけど。

事情があって、変装して攻めに会う受け。
攻めに正体バレてるのは読者も知っている。
その攻めが受けの気持ちを優先して、気付かないふりで、急がず優しく受けを転がしているのがとても良かったです。

ただ、変装した状態で堂々と職場に顔を出してもバレないってちょっとどうかな?と思いました。
フィクションとはいえ仮にも有名人が一度に何週間も滞在するような高級ホテルで、ホテルマンたちが、毎日のように出入りする人をなんとなく髪型と雰囲気で判断してるなんてことはないです。
ホテルの人って2泊くらいすると割りと名前と顔を一致させてくるので、高いサービスを売りにしているホテルのさらに共に働く従業員が髪型とカラコンを変えたくらいで別人に…というのが同僚たち節穴すぎない?と思ってしまいました。

5

ひつじ

あとがきに「今回はひつじタイムがある」とか書いてあって、挿絵にもなっているとあったんですが、ちょっと意味がわからなくてそんなものどこにあったんだろな?
とイラストを見返して、「あーーー!」と理解した。そこがひつじ!
思わなかったよ。普通に読んでたよ。

相変わらずの間之さんなので、元気が無いときに読むのも良いかと思います。疲れたときには甘いものを食べると良いので。
どう見ても初見バレバレなのはお約束。お約束最強です。

4

安心安定の甘さ!

1作目「キスと小鳥」2作目「恋とうさぎ」がとても好きだったので、今回も迷わずに購入しました!
ていうか発売したの知らなかったんだが…?自分なにやってたの…?ちゃんとチェックしなよ…。の気持ち…。

間之先生の作品は基本めちゃ甘い!!!!!!!!って感じですが、今回も安定の甘さでしたね~うれし~!!
なんといってもレオン様が最高でした…このシリーズの攻めはみんな溺愛スーパーダーリン感があって好きなのですが、レオン様は甘い言葉が次々出てきて楽しいですね。温和そうに見えて計算してるのも良いです…。
受けの弥洋くんも仕事をしているときと睡蓮のときのギャップが可愛くて!特に睡蓮のときにちょっとエッチなことに慣れてる雰囲気を出してしまったがために、レオン様を煽ってしまうシーンが好きです!
ピュアな子が無理して慣れてる風を演じるの可愛いですね~!

終始あま~~~い雰囲気なので、好き合ってる2人につらい出来事なんていらない!!と思っている方はとても楽しめるのでは!
前シリーズを読んでいなくても大丈夫ですが、レオン様の友達として前シリーズの攻め2人が出てくるので気になった方はチェックしてみると良いかなと。
おすすめの攻めは「恋とうさぎ」の恋を知らない男・相模原さんです!!!!

7

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