アルファ王の愛で、未通のオメガは淫らに開花する

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表題作淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる-

エドラント
α,26歳,イルリ・ローネの王
ゼファ
Ω,22歳,エアテリエの第一王子

その他の収録作品

  • そよかぜ
  • あとがき

あらすじ

エアテリエの王子・ゼファは、オメガというだけで王位継承権を剥奪され、辺境で過ごしていた。
だが、国政に関われる立場を得ることを条件に、
『淫心の王』と名高いアルファ王・エドラントの後宮に入ることに。
アルファ性の強い王との初めての夜伽で、
めくるめく快楽を教え込まれるゼファ。
しかし、エドラントのことを深く知るにつれ、
彼の王としてのあり方、そして彼自身に惹かれはじめ――…。

作品情報

作品名
淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる-
著者
高月紅葉 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866574189
4.2

(107)

(55)

萌々

(34)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
17
得点
448
評価数
107
平均
4.2 / 5
神率
51.4%

レビュー投稿数17

タイトル通りだけど、タイトル通りじゃない

高月紅葉先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 4
葛藤 3
健気 3
溺愛 3
な感じだと思います。

エドラントさん×ゼファさんのカプです。

今作はオメガバース作品で、攻めのエドラントさんはアルファで「淫心の王」と呼ばれ、強い性欲は繁栄の証しとして、畏敬の念が込められています。

受けのゼファさんは、女性オメガの身代わりで後宮を訪れているので、周りの人達からは、女性オメガと偽る為、女装していることが多いです。逆に、男性の服装だと、周りの人達からは男装している、と思われます。

エドラントさんの溺愛っぷりに、警戒していたゼファさんも徐々に惹かれていく、2人の恋愛模様が素敵で、だからこそ、ゼファさんは身代わりのオメガであり、国の為、弟の為、跡継ぎを産まなければならない、と葛藤しているのが切なくて、ゼファさんの健気な姿により一層溺愛するエドラントさんがまた堪らないですね。

タイトルだけを読むと、エロに特化した物語りかと思いましたが、ゼファさんの成長やエドラントさんの溺愛、徐々に惹かれ合うのに、お互いの立場の葛藤などが、300ページ以上のボリュームで味わうことが出来ます。
因みに、めちゃくちゃエロに特化している訳ではありませんが、絡みの多さや濃厚な描写で、エロいことには間違いありませんので、是非とも読んでほしいです。

0

No Title

なかなか面白かったです。結構なボリュームがあるお話でしたが、飽きずに読めました。

タイトルから受ける印象よりも、内容はもっと純粋な感じと言いますか、エロス一辺倒ではないです。読み応えのあるストーリーで、2人の恋愛だけではなく、主人公のオメガ(ゼファ)が成長していく様子や2人を取り巻く国の問題もドキドキしながら読むことができました。

互いに好きになってしまって、そのために2人は苦しい選択を迫られるのですが、そこは淫心の王、スパダリ全開で解決に導いてくれます!

0

隠された王子の成長が素晴らしい

紅葉先生と言えばヤクザBLのイメージが強かったので、どんな話なんだろうとドキドキしながら読みました。
最初、この2人には愛は生まれるのかと思いましたけど、ちゃんとハピエンになりました。
エドモントはどんなオメガでも1度しか抱かない。ちゃんとゼファは2度目も抱かれるようになるのか。それがまず心配でした。どうやったら今後も抱いて貰えるようになるんだろう。と考えてましたが、なるほどそういう理由で、という感じで納得しました。
エドモントも意識をなくした相手にそれ以上のえっちはできませんよね。そういうのが積み重なって、彼のオメガに対する認識も変化して言ったのかもしれません。後は価値があがるとか、そういうのも理由にあったのでしょうけど。
エドモントがゼファに気持ちいいのか質問するところ、本人は真面目に聞いてたんだと思うんですが、自分のえっちに自信が無くなった青年見たくて可愛かったです。

エドモントがだんだんゼファに惹かれていくところ、ゼファが知識をつけ王族として成長している所が見ていて楽しかったですね。

エドモントがゼファのために国を治めるということ以外にも彼が国に戻れるように、そして自分と結婚できるようにと人知れず頑張ってた事を知り、ああスパダリだなと思いました。

楽士のリザとエドモントの関係を知りたいです。何やら匂わせたのは嫉妬して欲しかったからなんでしょうが、本当に何もなかったのかな。あとはローマンのこともよく知りたかったです。

えっちも多めですし、すごく楽しめた1冊でした。

1

尊重し合う関係性と惹かれ合う過程が良かった!

“国家運営について真面目に話したいのに、肌へも触れて欲しくて、触れて欲しいと願うのに見つめ合っていたいとも思う。”


高月さんの刑事シリーズが大好きで、続編を待ちつつ他の作品を読んでみました。
こちらの作品は第一王子なのにΩの為隠居を強いられていたゼファが、協定を結んでいる隣国の淫心の王(褒め言葉らしい)に歳の離れた妹Ωを引渡されると知り、身代わりに向かうお話。

この淫心の王エドラントは優れたαであってもΩにとって余りにも強烈で、挿入すれば誰もが泣き咽び失神されるので夜を持て余している男。すごい。。。
ゼファは身代わりという事を即見破られるものの、気絶せず王に何回も付き合えたことで翌日以降も関係を続けるのですが、これって少し意外な設定だと思いました。普通主人公の受けは誰よりも敏感で反応が強いものって設定しがちな気がしますが、ゼファは敏感だけど最後まで落ちない。そして王は満足しつつ、ゼファが快楽をちゃんと得てるのか?褒美は?政治は?とあれこれ気にしていく、という流れがとても良い。

身体の相性だけでなくお互いの精神面や知識からも惹かれあっているのがよく分かるし、好きだと気づいた瞬間もはっきり自覚して同時に離れる運命に泣くのが良かった〜。
ゼファも受け入れる側で無知な部分があったにも関わらずナヨらず男だし、お互いが尊重しあってる関係性がすごく良い。
ベッドシーンは基本甘々で、受けが腰動いちゃったり、手で摩るのが痛いからと王が攻めフェラするのも良かった。
ゴージャスな衣装着たままの立ちバックは挿絵もあって最高でした!

1

オメガバース版大人のグリム童話のよう…

なかなかのボリューム感のあるお話です。読み応えはかなりあります。私は電子全然書籍で読んでいたんですが…まだまだ中盤なの⁈って思ってしまいました。ですが、話の内容がしっかりしているので飽きることなく読み進めることができました。言葉遣いがちょっと固い印象があるのですが、私はおとぎ話の感覚で読んでいたのでお話の雰囲気には合っていたように思います。

政治的な思惑から、隣国の王のもとに人質としてやって来るのがお話の始まりです。人質といっても身代わりです。もう何か起こる予感は満載の設定でドキドキしました〜。王様のエドラントはイヤな奴かと思ったら全然そんなことはなく、かなりの人格者です。そしてカッコいい…スパダリです!身代わり人質のゼファはか細い感じで弱々しいです。そして安定の美人。
エドラントとのセックス描写は言わずもがな濃厚なんですが、エロさの部分だけではなく、ゼファのことを考えて外に連れ出したり勉強を教えたりといろんな経験だったり知識を与えてくれます。本当にカッコいい王様です!ゼファの国の問題も解決に導いてくれます。もーーー最後まで読めば分かるのですが、すごい人格者なんですよ(2度目)。2人でお城を抜け出してお祭りに行くシーンなんかは、ほっこりするし挿絵の威力もあり素敵な場面です。

そうなんです。このお話をより良くさせているのは挿絵の魅力もあってだと思います。お話の雰囲気とベストマッチなんです!私は話を読み進めている中で、挿絵の出番を待っていました(^^)なんとなくミュシャの絵画っぽい雰囲気で、うっとりしました…。

最後はハッピーエンドなので、かなりのボリュームあるお話ですが読んで良かったーー!ってなります。しかもその後のゼファの妊娠から、子どもが産まれた後のアフターストーリーもあって大満足でした!オメガバースものの子どもを授かってのアフターストーリー、私は大好きなのでめちゃくちゃ嬉しかったです(^^)

5

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