おれのためのオメガだ

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表題作Mr.α

清住章吾
α,29歳,人気俳優
中谷日和
β,28歳,生花店店長

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

超人気α俳優・清住章吾は、βの日和の元恋人だった。
バースの差や、すれ違いで別れたふたりだったが、日和が彼の舞台へ楽屋花を届けたことをきっかけに再会してしまう。
「おれには、おまえしかいない」と口説いてくる章吾。彼の俳優としての姿を見、関係を深めていくうちに、日和の心も動いていく。
やがて日和は「オメガのような甘い匂いがする」と言われるようになり──!? 再会ドラマティックオメガバース

作品情報

作品名
Mr.α
著者
夕映月子 
イラスト
アヒル森下 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773060768
3.8

(131)

(62)

萌々

(33)

(8)

中立

(6)

趣味じゃない

(22)

レビュー数
18
得点
472
評価数
131
平均
3.8 / 5
神率
47.3%

レビュー投稿数18

ごめんなさい…

作家買い。
夕映さんの描く、受けちゃんのことが好きすぎるスパダリ攻めって大好物でして、今作品もあらすじを拝見して楽しみにしていました。タイトルもズバリ『Mr.α』。ということでめっちゃスパダリが登場するんだろうな、と。

が、うーん。
なんて言えばいいのかなあ…。
受けの日和の思考回路が今一つ理解できないっていうか。日和が何がしたいのか、よくわからなかった。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公は生花店を営む日和。
日和はかねてからの夢だった生花店を営むことができ順風満帆な日々を過ごしているβ。

が、彼にはずっと心に住んでいる人がいる。一つ年上の、人気俳優でアルファの清住だ。中学時代に出会い、そして恋をして。が、彼らの関係はとあることをきっかけに消滅してしまう。

αで、人気俳優の清住は別世界の人。
そう思っていた日和だが、花の配達に赴いた先で清住に再会してしまい―。

というお話。

日和はずっと清住のことが好きだったんですね。
βで、凡人の自分と清住とはいつか別れる時が来るかもしれない。そう思って、実際に身を引いた過去。

それはすんごい切なくもあるのですが、彼の思考回路がぐるぐるし過ぎっていうのか…。

日和のことが好きで好きでアプローチしまくる清住。
そんな清住を愛しつつも受け入れたらだめだと拒否し続ける日和。

この件が延々と続き、ちょっと食傷気味になりました。

かと思ったら、すんなり受け入れる日和にびっくり。あれだけ拒否ってたのは一体どこへ行った…?って感じ。「セフレでもいい」って言ってみたり、んー、なんだかなあ…、と。

あとめっちゃがっかりしたのは日和のバース性。
いやいやいや。
α×βでも良いですやん…。βじゃダメなの?
 
どのバース性でも関係ない、「日和だから」愛した清住、という設定が台無しになってしまった気がしました。

終始痛い展開にはならず、ハピエンを迎える今作品で、ほのぼのな受けちゃんがスパダリに愛でられる作品が読みたいときにはお勧めかと思いますが、個人的にはちょびっと肩透かしを食らった感が半端なかった。

夕映さんてすごく好きな作家さまなのですが、だからこそ評価も辛口になってしまってごめんなさい。
次回作に期待。

20

このお話大好きです

あらすじに惹かれて購入しましたが大正解でした。

オメガバの自由度を生かした作品だと思います。
そして受けが痛い目や嫌な目に遭っていないので、そういうオメガバが苦手な方でも安心して読める作品だと思いました。

まず10年という間お互いに忘れられなかったというのがとても好みでした。日和の臆病過ぎる故の誤解と、それを追いかけ無かった章吾にモヤる方も居るかもしれません。
ただ一途さで言えば断トツに章吾の方だと思うので私は許せました。

あらすじや帯、そして作中にあるキーワードから、βである日和が最後にはどうなるかは想像出来ると思います。

それが人気俳優の章吾がお相手なので、「再会ドラマティックオメガバース」の文句に嘘無しだと思いました。

日和と一緒に働いているβ女子2人に章吾のマネージャーなどの主要人物が全て良い人だったこと。

また日和の入院している病棟への章吾が登場するシーン、日和の病室で最後に見せた章吾の素の姿がとても素敵でこの作品が大好きになりました。


16

俳優α×花屋βの再会オメガバース

α×βのオメガバースで再会モノです。
大好きな設定なので物凄く期待してしまったのですが、率直な感想としては萌え半分萎え半分という感じでした。

自然消滅してしまった高校時代の恋人に再会した日和(β)。
楽屋花を届けにきただけのつもりが、人気俳優になった元カレ・清住(α)に見つかり、そこから毎日のように口説かれてしまいーー…

相変わらずキラキラの清住にときめいちゃう日和の気持ちは納得。ただ、清住の家から出てきたΩ女優のことや今の清住の立場を考えると、どうしても頑なになってしまうのも当然です。同じ轍は踏まない的な。

一方、袖にされても日和にアタックし続ける清住の一途さが素敵でした。
日和の店に通い、パルダリウムを見続ける清住がシュール。あんなにキャーキャー言ってた店の女の子達にも邪魔に思われるって……相当だよ(笑)
Mr.α=完璧なα=清住章吾なのに、日和だけに見せる素の弱い部分にキュンキュンさせられました♡

いい意味で清住は全然変わっていなくて、日和がかけた魔法……〝Mr.α〟を演じ続けてるんですね。
完璧なαで居続ける辛さも伝わってきて、清住の人間らしい部分にもグッときました。

どれだけ口説いても靡かない日和。
なんでそこまで頑な?と、思わずにはいられませんでした。
その割に、仕事中の清住にあてられてあっさりHしちゃうし。
正直、日和があんまり好きじゃなかったんですよね。
思い込みが強いし、性に対するコンプレックスが大き過ぎ。
日和があまりにも後ろ向きで、男でβの日和を丸ごと愛してくれている清住が可哀想になりました。

とはいえ、本能やフェロモンに翻弄されず、一緒にいると心穏やかにいられるのがβの日和であるという点。
αの清住がβの日和を選ぶ理由がちゃんと伝わってきて納得させられたし、そこが凄くいいなと思っていたのに……

うーん、やっぱりそうきたかー
いや、気付いてましたけどね;
行き着く先はそこなんだよ、やっぱり。
オメガバースはα×Ωが至高なのかー?
私は、βのままでも良いと思うんだけどなあ。

と、まぁ残念なところもあったけど、ヘタレ溺愛攻めの清住には萌えが詰まっていて堪らなく可愛かったです。
行き違ってしまった恋をもう一度始められたこと、幸せな人生を3人で歩き始めたラストも良かった。

Hは、大好きな〝挿れたら即暴発〟が読めて大満足でした!
日和以外に勃たない清住が好き過ぎる♡

13

αとβにとってのハッピーエンドを考えさせられた

説明文のような長いタイトルがある意味苦手なので、
このシンプルでわかりやすいタイトル、α×βという設定に惹かれて購入しました
恐らく誰にとっても読みやすい文章でテンポもよく、再会愛をテーマにした物語、誰でも楽しめる一冊だと思います

どんな展開になるのか続きが気になって一気に最後まで読みました
以下はかなりのネタバレになるのでご注意を

高校時代、きっかけはαの清住に告白されて付き合う事になったβの日和だが、清住はいつかαかΩと結ばれるだろうとずっと思ってた。だからちょっとしたことで清住から離れ、自然消滅。
10年後の再会。なんやかんやセフレ関係になった2人だが、いくら清住に愛の言葉をささやかれても信じきれない日和。
関係が続き、体調が崩れ、やがてΩへ性転換してしまい、2人はつがい関係に。

前半はかなり好きだが、日和の体質が変わり始めたのを見ると、思わずα×βにおいてのハッピーエンドは一体どんなものだろうと考えさせられました
βだからこその葛藤とか、そういった描写はかなり好きです
体質がΩへ変わり、オメガバースでよくあるハッピーエンドを迎える2人を祝福したい、読後もしあわせな気持ちになってしばらく余韻に浸ってました。
ただ同時に、
当初α×β目当てだったので、このままの2人にハッピーエンドを迎えてほしかったという気持ちは正直にいうとありました…
結局受けがΩにならないと真の(?)ハッピーエンドを迎えることができないのかな、というもやもやが
ただ日和自身は、Ωになって動揺はあるがマイナスな気持ちなどそういった描写がなかったので、日和が幸せならこれはこれでウルトラハッピーエンドだと思います!

11

恋人をバース変容させたαの執着愛 ラブコメ

感想。
「Mr. Right(理想の夫)」をもじって、「Mr.α」にしたそう。
変容するβ、というより遅咲きのΩ?

超人気α俳優・清住章吾:
日和の壱学年上の先輩。
日和の香と、日和の観葉系アレンジメントが好きで、交際を申し込む。
日和に出会うまで、公私の区切りが作れず素の自分になれなかった。
実はヘタレなα。日和が居ないとダメな分離不安症。

花問屋の息子・βの日和はしっかり者:
学生時代に華道部に所属する花問屋の息子。
清住の大ファンで大好き。
スランプ中の清住を「Mr.α」のイメトレで救い復調させた、賢い恋人。
「良い香がする」と清住に言われた頃から長期の体調不良、清住との交際は自然消滅。

βの日和に何故かフェロモンが出だす・・という場面で、先の展開が見えてくる・・コミックにはよくある設定のバース変容、
βの中には、未性徴のαやΩが混ざっている、
眠っていたΩ因子が、運命の番と出会って、性徴が現れ変容分化するという設定。
変容、バース転換に必要な四つの条件もSF的でユニーク。
β(未性徴のΩ)が、運命の番のαの執着愛に誘発されて変容して、第一子誕生とファンに公開するまでの物語。

それから、観葉系に限らず、日和が扱うアレンジメントの組み合わせが、楽しい。
花好きにも、読み応えある物語だと思います。

著者は体調不良中の執筆だったそうです。
αのヘタレっぷりが面白いラブコメだった、続編出ないかな?

9

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