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表題作いろごとセラピー

田原小雨,画家
奥山拓,銀行の営業マン

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画「高井君」
  • あとがき(カバー下)

あらすじ

銀行員の拓には自傷癖がある。振るわない営業成績を少しでも挽回しようと手首を傷付けながら客のセクハラに耐えていたところを、画家の小雨に助けられる。小雨は拓の手首を手当てをしながら、もっと気持ち良い方法で傷付けたらいい、と唆してくる。なぜか彼の手を拒めず、拓は支配され恥ずかしい姿を晒すことに快感を覚えてしまう。
「またおいで」
二度と会うつもりはなかったのに、ストレスに襲われると小雨を思い出してしまい…。

作品情報

作品名
いろごとセラピー
著者
碗島子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784778131272
4.1

(93)

(39)

萌々

(36)

(16)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
387
評価数
93
平均
4.1 / 5
神率
41.9%

レビュー投稿数9

セラピー

椀島子さんの作品を読むとたいてい思うのが、なぜ抵抗しないんだろう?なぜいきなり他人にそんなことができるんだろう?なぜこんなに変態でエロいんだろう?です。

でもシュールで細かい所まで面白いんですよね。

読んでると拓が気の毒で。銀行員って大変なんですね。さらに毒親に同僚の嫉妬まで。

そんな中突然現れた救世主のような小雨。
やはり独特な性癖を持っててエロいことばかりして…。
だけど拓にはセラピーのようにストレスがおさまって。

普通に考えるといきなりエロいことされて、何を言われたところで犯罪ギリギリな気もしますが、拓には小雨の言葉と行為が腑に落ちた?スッとはまった?効果があったんですね。自分から小雨を度々訪ねるようになる拓と、そんな拓が好みで仕方がない小雨。

もう毒親を捨てて一緒に住めばいいのに〜♡

何回も読み直したらよく理解できるのかな?毎回なんだか変態だけど上手くいって良かったなと読み終わります。

0

碗先生マジックに読者も癒される

碗先生天才セラピスト。受けの拓くんがお仕事大変でストレスまみれで最初辛いけどその分、謎の画家小雨さんにいろごとで癒されいく(&Mを開発されていく)のがいい、読者も癒されました。小雨さんの謎感、変態感は碗先生にしか描けない感じで拓くんに施すセラピーがなんとも絶妙なエロエロさ。ニヤニヤがかっこいい。台詞回しの独特さも癖になる。合体は最後までお預けなのもいい!とにかく好きです。疲れたときに読んでいます。

0

セラピーというより…

「鳴けないトヒコ」がエロと日常の気持ちのやりとりがセラピーだなと思ったんですが、こちらがタイトル的にそうなんですね。

でも内容的には、私はやはり鳴けない〜の方がセラピーだと感じました。

本作はそれより、快楽が先に立って、ストレス発散され、気持ちがついてくる、という印象です。

だって、いじられて疼いて翌朝また来ちゃうとか
俺の体でもっと遊ばれたい 玩具みたいに
って、セラピーというよりやっぱり性欲処理、快楽堕ちと捉えてしまいます。

ストーリー的にも、シリアスとのことで、ギャグがなく、単調、大味に感じてしまいました。

2人とも表情そんなに変わらないし、ギャップもそんなにないし。

あと個人的には、最中はメガネを外してほしい派です。

1

読めるのにわからない。面白いです。

受けのことも攻めのことも、どう思って何が起こっているか描いてあるのに理解できませんでした。

つまり自分がただの癖ナシ、そこまでの変態じゃない、と認識できました。先生ありがとうございます。

変態たちの気持ちはわからずとも内容は面白いので感想です。(自分が共感ができないだけです)

無自覚Mに変態攻め。
婉さんワールドは相変わらずで、鳴けないトヒコよりもぶっとびの変態です。
受けはMだけど、弱くはない。
攻めの言葉に癒されるという癖の強いMです。
癒しとは……。

ご都合展開もないし、リアルにあったらしんどすぎてどこかで深呼吸したくなる受けの仕事(銀行の渉外しんどすぎない…?)。自傷してたってよく耐えてると思います。

共依存みたいなやつかな…?と思ったんですが、これはちょっと癖強めのただの恋愛ですね。読後は謎のさわやかさを感じて、攻めの友人のせりふ、末長く幸せにな、をまったく同意と思いました。

ちょっとしんどいのもあるので、少し間あけてまた読みたいと思います。

1

巧みに組み立てられた恋とエロのロジック

見事。という一言が合っているでしょうか。

きっかけは変態的な小雨さんがたまたま綺麗な拓を見かけた、という所からスタートしましたが、結局これが運命の導きだったんだろうなと思います。

『価値なんて誰が付けるのか』
これです。意味深な台詞でしたが、やはりこれがテーマだったんだと最後に気付かされます。
小雨さんは拓を可愛いと思い、拓に価値を与え、拓を求めた。
拓は小雨さんに癒やされ、小雨さんに価値を与え、小雨さんを求めた。
互いの想いが恋となり、通じ合った。
この流れが島子先生らしいぐにぐにとしたエロと共に展開されていくのが凄いです。
極めて純粋な恋の芽生えと、先生の個性の融合が『見事』でした。

『強い』とは何か、『弱い』とは何か。
高井との対比と、拓の「今はまだそういう勝ち方はしたくない」という台詞が印象的でした。
彼は本当に、根性があるんだと思います。
あるから脆いんだと思います。
小雨さんと出逢えてよかった。

そして相変わらずお友達のキャラが良い。
全体的にシリアスな空気の中『絵えええ』で思い切り笑わせてもらいました。

5

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