Renta!限定版
一人でいるほうが楽だ。 誰かに否定されることもない――。
隣に住むチャラ男くんといい仲に、というお話。
まあ、BLでよくある設定ではあるのです。
はじめてご挨拶した日が彼が降られた日で、いきなり自分のうちにずかずかと入り込んできてのH,という現実にはあり得ない幸運(?)が降ってくるという。
この辺りがすっと入り込めるなら大丈夫。
チャラ男くんが以外に優しくてまじめとか、割と何の変哲もなさそうな地味リーマンが抱いたらかわいいとか、そういうやつです。
絵がきれいなので読んでいて目が潤うし、出会いなくやさぐれつつあった主人公がハッピーになるのは、お約束とはいえ嬉しいものですね。
チャラ男くんの過去がもう少し本当は掘り下げられたような気がしますが、1巻分だと入らない感じかなあ。
その人の歴史を知って今があると、二人の関係を理解するのにさらに良かった気がします。
色々書きましたが読み終えてほっこりするような二人でした~
ちょっぴり冷たさを感じるようなタイトルで、無機質な関係を表しているのかと思いきや。
隣の部屋に住む男たちの話というストレートさが新鮮だなと感じました。
チャラくて軽そうな大学生のユキとゲイを隠しているサラリーマンの須藤がひょんなことから身体の関係をもつ…というBLらしい展開ではあるのだけど。
そんな偶然の出会いすら運命的だったのかも、と思えるくらいあたたかいお話で
激しく惹かれ合ったり求め合ったりはないけれど、少しずつ気持ちが変化して彼ら自身も変わっていくのを見守れて良かったなと思いました。
幸せそうな本編のラストシーンにほっこりし、描き下ろしの須藤の笑顔にはキュンとして。
最後まで穏やかで優しいお話だったなと思いました。
隣人BL。
ひとりが角部屋ならそこでいたせばあまり音漏れを気にしなくてもいい。
ご飯を一緒に食べる機会が増える。
出先で気まずい雰囲気になっても帰る場所は同じ。
なんて、改めてお隣ならではのメリットデメリットを感じながら読ませていただきました(笑)
距離の詰め方がちょっと強引なユキと周りに一線を引くように過ごすクールな須藤は隣人同士。
ある日、ユキの修羅場を須藤が目撃したことから、一気に物理的距離が縮まり、さらには人肌が恋しいと迫ってくるユキに流されるまま抱かれてしまう須藤。
ユキがあの見た目でチャラそうなのにバイトがスーパー店員というギャップ。
クズそうなのに中身はいうほどクズくない、実は寂しがりやな無自覚天然人たらし。
ユキの人の良さは須藤への態度や抱き方で現れていて、須藤はそんなユキと身体を重ねるたびに徐々に強張っていた態度が解れていき、セフレや隣人といった関係以上の感情が芽生えて…
大半は隣同士のふたりの部屋の中でお話しは展開していき、ユキと須藤のどこかぽかんと空いていた心の隙間がお互いの存在で埋められていく過程がゆるやかに描かれていて、エッチシーンも適度なエロみで、読後は気持ちがほっこり温かくなる作品でした。
ゲイを自覚してから、他人と深くかかわることを避けていた主人公が、女性と修羅場を繰り広げていたアパートの隣室のチャラい大学生と、なりゆきで、つい、うっかりセックスしてしまい、、、。
身体から始まった関係が、ちゃんとした両想いに落ち着くお話。
主人公が、自分がゲイだと自覚するきっかけとなった高校生時代の話や、隣室の大学生(ユキ)の人格形成と母親との関係の話など、エピソードもバランスよく加過不足ないし、スッキリした品のある絵柄とサッパリ目なエロ描写とのバランスもいい。
オマケマンガの、寝ぼけてしてしまう癖のお話も可愛かったです。