【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
なんでもそつなくこなすアルファの大学生、士貴が学祭のゲストとして呼んだ神門と個人的に親しくなり酔い潰れてしまい彼の家に泊まります。起きたら神門から付き合おう、婚約しようと提案され同棲が始まります。
アルファとして魅力ある二人は恋人はつくらないがセフレはおり、それなりに充実した人生をおくっているようです。
モデルや俳優と並んでも引けを取らない容姿で自ら起業した会社社長で成功した有名なビリオネア、31歳のアルファに言い寄られてほだされない21歳の子はいないでしょ!
だからこそ神門がうさんくさい。
好き、愛してるからではなく、条件が良いからお試しで仮に婚約しようという契約としてなんだけど、すでに士貴は彼の手に落ちてるんだよね。
神門視点がないので士貴に対してどこまで本気なのか?何か企んでるんじゃないか?と疑いながら読んでました。
でも、どんなに忙しく疲れていても神門が士貴の不安な気持ちを察すると真摯に向き合い、一つずつ丁寧に解決策を提案していくんです。
えっ、マジなの?士貴の親の会社乗っ取りとかじゃなくて士貴個人をホントに好きなのか?
同棲してるけど可愛いとしか士貴に言わない神門の心境が書かれておらず言動から推察するだけなのが悩ましく、はっきり分からないので
すごくドキドキハラハラして読んでて楽しかったです。
明らかに神門の方がアルファとして格上で士貴がアルファなのにオメガ風な感じがするのも、定番のオメガバースと違って新鮮でした。
いやぁ、ヤバいですねぇー。
読み出したら止まりませんっ
注意して読んで下さいませね。
オメガバースは作者様の酌量で、変幻自在!
今回はアルファ✕アルファです。
攻めであるアルファは肉体美も然ることながら、恵まれない環境から頭と才能一つで這い上がり、今や世界でも注目される人になっている。
受けであるアルファ。彼も美しい容姿に才能を持ち、しかも有名な大企業の息子として生まれた。
しかし双子の妹(オメガ)に、愛情も何もかも奪われ、ただ生きて行くだけ(勿論目立つし注目の的だけど)と言う辛い人生を生きて来た。
そんな時に出逢ってしまうんですよね。
受けの大学祭でどうしても招待したい!な友人からの頼みで、如才ないメールを送り。
本来なら知らない人達から溢れるばかりのメールが届き、全て見もせずに処理される筈が、何故か攻めから返信が来る。(ここが既に燃える)
そしていよいよ二人の物語のスタート!
最初は??
そっそんなんで良いの?
な二人の始まりですが、それもこれも天才な攻めの綿密な計画があったのですねー、ムフフ。
こんなん好きや~~~໒꒰ྀི∩˃ ᵕ ˂∩꒱ྀི১♡
小中先生お得意のラストにちゃんと攻めの心情がたっぷりと書かれていて、満足満足⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
妹はいつかギャフンとやられて欲しい!なんちゃって。
電子限定のおまけ、これがまた良いわ~~~。
攻め視点なのが余計にはなまる100点//
本と悩んで居られる方が居られたら電子をオススメしちゃうよ!
小中先生、今回もめっちゃ良かったです。
黒髪攻めサイコー♡♡
茶髪受けサイコー♡♡
はぁ、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします♡ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ♡
私小中先生の作品では、「新婚さんはスパダリ同士!」が大好きなんです。バリバリ攻めさん同士!という2人なのに、お互いどうしようもなく惹かれ合ってーみたいなのが好きで。
今作についても、それ期待したんですよー。オメガバースの設定を踏襲しつつもアルファ同士の2人、という。
で、その期待通りにアルファ同士の2人が婚約、という流れの中惹かれ合ってくーという展開に滅茶苦茶萌えながら読んだんですが…うん、個人的な好みの問題で、その着地点かーと盛り下がってしまいました…。
予想はついてたんですよ、アルファ同士の妊娠についてもわざわざ丁寧に説明があったから。だから、その展開になって、ああーとなったのは、単純に好みの問題です。好きな人は好きだと思うので…。
私自身の好みとして、BLでも男女ものでも、結婚前、それも両想いだと判明する前に妊娠って、何だかなあなんですよ。いや、現実世界のデキ婚を否定してるんでなくて。
フィクションなのに、急に現実的になるというか(リアリティ追求という部分ではいいと思うけど)、何か…「責任」っていうのが途端に大きく印象としてやってくるというか。それまでどれだけ両片想いな感じを甘酸っぱく描いてたって、2人の駆け引きをじりじりと描いてたって、もう子供出来てしまったら、観念するしかないみたいな空気感になってしまう気がするんですよ、個人的に。後からどれだけあの時にはもう好きだったとかいってたって、後付けでしょー?みたいな空気感というか。
なので今作はそこが本当~~に惜しい、個人的に。フィクションとして物語が紡がれる時、設定に過不足があってはいけないと思うのですが、今作においては、オメガバースの世界観の中、オメガやアルファの妊娠について、あまり他では見ない独自設定があり。詳しく書かれてた以上、それが掛かってくるとは思ってましたが、いやあ、この2人においては、必要だったのかな?と疑問点。
受けさんは、世間的には優性だというアルファに生まれながらも、家庭内での愛に恵まれなかった。その中で出会った、自分より優れたアルファに婚約を持ちかけられてーという話なのですが。
この話の肝としては、受けさんが、自分は愛情に飢えていたということを自覚し、アルファでありながらも、抱かれることで愛される幸せを知る、ということなのかなあと個人的には思いました。
なので、妊娠するという部分は、必要性は高くないんじゃ?と思ったんですよね。寧ろ、形から入りながらも愛を育んでく様を見たかったし、自分達は子供を成せなくても家族になれるし幸せになれるみたいな流れにもしてほしかった。だから、アクシデントで発情してしまった結果妊娠してしまって、でもこれは迷惑だからと受けさんが離れることを決意する…って、何か急に凄い安っぽいメロドラマになった感があるんですよね…。
普通にアルファ×オメガな話でも、その展開は、ああいつものパターンね、という感じだし、今作のようにアルファ×アルファなのにその展開は、えーせっかくのアルファ同士なのにこんなありきたりな流れ!?みたいな…。
つまりは、個人的に、せっかくのアルファ同士だとか、不憫な受けさんが愛される幸せを知るというあらすじだとかを、全部無理矢理妊娠しちゃった!という…それが「責任」という印象にもかかるんですが、荒技で終わらせられた感があって、物語最初で感じたワクワク感を奪われてしまった気分です。うーん、個人的好みの見解だとは解ってますが。
受けさんの人となりや心情描写は流石小中先生。攻めさんが興奮して先走りびしょびしょなのとか描いてるのも大好きです。
そんな萌えもあったけど、やっぱり今回については、設定と流れが個人的には好みじゃなかった…という結論です。
初作家さんですが、前々からよく見かけるお名前で周囲にファンもいるため、
はじめて読む作家さんとはいえある程度信頼感がありました。
そして実際に読んで、さすが人気先生であり、やはりとても読みやすくて、そして主人公の心情描写がとても上手という印象がありました。
物語もおもしろく、そしてα×αという珍しい設定もとてもよかったです。
この話は通常のオメガバ設定とまたちょっと違っており、αでもラット中に中出しされたら妊娠可能という設定です。
つまりこの作品の世界では、α同士が付き合うことは決して珍しくはないと認識しました。
はじまりは契約婚約、気持ちが徐々に攻めに傾けていく受け、二人はどういう形で結ばれるか、続きがとにかく気になってどんどん読んでました。
とても面白くて読みやすくて読後の満足感が高かったです。
しかし同時に、読み終わった瞬間、「これα同士でやる必要あったかな?」という疑問もたしかに浮かべました。
以下はネタバレ感想なのでご注意ください。
男のαでも妊娠可能という設定で、受けの元セフレΩがヒートになって受けに助けを求め、そのΩの家に行ったら当たってラット状態になった受けと攻め。避難して自宅に帰った攻め受けはラット状態のままセックスをする。
妊娠したかどうかハラハラしている中、受け家族との会食で攻めが初めての受けのお姉さんΩに会って、そこも突然ヒートが始まったお姉さん。
運命の番かもということで家族たちは攻めとお姉さんが結婚すればいいという話になり、
攻めに捨てられるのが怖くなった受けは妊娠したまま逃げることに。
(もちろんそのあとすぐ攻めが探してきて無事に和解してハピエン)
オメガバでよくある、妊娠したΩが攻めから逃げて一人で子を産むというテンプレがあると思いますが、まさかこの作品でこのテンプレが出てくると思わなかったです。
受けもαで、攻めと出会うまでΩと遊んできたが、家族との関係は悪く、他のオメガバ作品に出てくるαより自己肯定感が低くて、攻めのことが好きになってから女々しいというか、ネガティブ思考が続いてます。(αらしくないαという一言で片づけていいのか)
妊娠できるαという設定がとても好きだし、α×α目当てで購入した作品だが、
読み終わって落ち着くと「わざわざ受けをα設定にしなくても…」と思いました。
伊王野神門の心がいまいち見えづらかったのと最後は胸くそ家庭問題と妊娠について悩まされたことで、話に入り込めなかった。というか、楽しい気分で物語を享受できない。
だが、個人個人のバッググラウンドの書き込みは常軌を逸してる。天才。
20代前半で大学生の受、若公士貴の心の揺れ動きなんか、まるで本当に一人の青年を観察して書き上げられたのではないかと思わされる。
20代前半独特の大人になりきれていない子どもな部分。衝動や勢いで動いてみたり、家庭にまだ抗えず押さえつけられているのにそこにはきちんと自我があり、なんとか抜け出そうとしてもがく様、自分より大分年上の神門に嫉妬と憧憬、そこから繋がる今まで感じていなかった愛情を受けての傾倒は仕方がなさだったり…。
小中大豆先生の作品を読むのは3作目だが、とにかく人物の背景からくるコンプレックスや葛藤の描き方が特段にうまい。
だが、そのコンプレックスや葛藤がうますぎる故に私には幾分か昏い気持ちにさせられてしまう。
この作品において、恋愛模様については、気持ちの揺れ方が些か雑なようにも感じられる。
神門という人物の人たらしぶりを描き込むため、愛のない関係の相手に対しても紳士的に好意的に愛情を持って接する描写があるが、実際最終的に今気持ちに気づいたと書かれ、今までの親愛描写はなんだったんだという気にさせられた。
士貴に関しても憧憬と初めて与えられた安心できる場所から愛を感じてしまうところがチョロすぎるなと思ったが、この辺りは人間そんなもんだなとも感じさせられる。
そして、このあとその愛情が暴走して一つ事件を引き起こすのは面白い。
とっ散らかった感想になってしまったが、私の好みには合わなかっただけで、ストーリー自体は文句の付け所もない。
オメガバースの機能もα同士の物語にどこまで作用するかと思ったが、αなのに抱かれる方に回るプライドやラット状態について描いている部分できちんと働いている。