電子限定かきおろし付
「果ての荒野でバカンスを」で赤河左岸さんを知り、そちらを神認定したのち、こちらも2022年の末に読破。
すんっっっごかった…!!!
泣きました。名作です。
「日本人作家の描く中華系BL」で、大きな屋敷における「妾の子(弟)x正妻の子(兄)」。
まず表紙の美しさに目を奪われましたが、中身も赤河さん特有の不思議な空気感が漂っていてゾクゾクします。
そうこうしているうちに後半で感情のジェットコースターに乗せられてしまい、息も絶え絶えになりそうなところで赤河さんならではの救いが待っていて、ホッとしてラストで得も言われぬ穏やかな、平安な気持ちに包まれます。
皆さんにはぜひ、ネタバレなしで味わっていただきたいです。
作中に実際そのワードが出てきますが、あぁアレのことね!となるはずです。
「一蓮托生」と言いますが、蓮の花の描写も本当に美しい。
最後の最後で写真を眺めるシーンで、ページ全体を(特にキャラの顔立ちを)よ~く見てみてください。
キャラたちの年齢がわかりますね?つまり、ひょっとしたら道士も普通の人間ではないのかもしれませんね。
たまたま2人の見た目がそこまで好みではなかったので気持ち的には実質☆4.9なんですが、もんんn~~~のすごくオススメです。
同著者の「果ての荒野でバカンスを」は個人的に勝手に「手塚◯虫風味のBL」とカテゴライズしてます。もちろん双方に最大の敬意を込めて…。
どちらもPi○ivで大量に試し読みできるのでぜひ。
<こんな方にオススメ>
とにかく執着攻めお好きな方
<注意点>
・女装は一時的なものです
・異母兄弟BLです
・えげつない女性が、特に攻めに関わってきます
・刃傷沙汰アリ
・メインキャラのタヒが少し関わってきます
先生の背景の絵が特に好きです。
コントラスト、デザイン、文様がすばらしい。
ストーリーは、え?どういうこと?な展開が続き、徐々に明らかになっていく手腕がお見事です。おもしろい。
だんだんタイトルの意味がわかる仕組みがたまりません。
BLとしては、半分血がつながっていないとは言え血縁モノが苦手でして。
でもこの兄弟は幼い頃、お互いかけがえのない存在だったことは共感できました。
執着するのもわかります。
終わり方も、人外によくあるどちらかが人間ではありえない長寿でいずれ生き別れてしまう…というものでないのがよかったです。
弟の血が兄の心臓。物心ともに一心同体であると。
一連托生。赤い泥(弟の血)から咲く蓮の花のような2人。
同じ時間を生きられる。
それがあの微笑みなんですね。
事前情報無しのまっさらで読み始め…
途中までストーリーがよくわからないな?……と思いながら読んでいて。
えっ
…とわかった時の驚き。
全て読み終わった後、この作品が「孤独なモンスター」というお題の元での作品だったことを知る。
なるほど〜。
中華な舞台。
異母兄弟の跡目争い。
巻き込まれながらも当の兄弟の間には確かで豊かな兄弟愛。
何度も殺されかける愛人の子である幼い弟を慈しむ自分もまだ幼い兄と、そんな兄を慕う弟の健気な年月は、ついに弟の婚礼の日に決定的に壊れる。
そこからの奇妙な筋立ては、正にタイトル通りの「屍と花嫁」。
毒と死と血と殺意に満ちていながら、幼い時から続く暖かくて優しい愛情の方が印象に残り、このエンディングが正に永遠の愛に包まれた幸せであることにほっとする。
表紙買いです。圧巻でした。特に後半は泣く暇も無いほどの急展開で、息を呑んで読んでいました。リィ様が事実を知るまで演じていたヒョウカは本人とは全く似つかず、欲張りな雹華と欲を抑えているリィ様の対比が切なかったです。2人が同じものを望んでいたからこそ、こうなったのか...。雹華は苦手でしたが、この人がいないとこの作品は成り立たないし最後はスッキリする結末で読んで良かったです。残酷な兄弟愛ありがとうございました。
評価の高さと表紙の美しさ、タイトルの不穏さに引かれて購入。
執着愛?純愛?なのかな。
ふんふんとそれなりに楽しく読みましたが萌えまくるまではいかず。
良く考えたら私が人ならざるもの系の話があまり得意でないからでした。
それでも2人の命の設定や2人の選んだ生き方にはじーんとしました。