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KindleUnlimitedにて読了。
みずかね先生の表紙絵が格好良くてずっと気になっていました。
シリーズ未読です。
本作だけでも理解はできたのですが、序盤の説明などが長く感じてしまったのと登場人物が多くてやや億劫で…。
また、主人公の受けが「王室護衛官に選ばれた理由が分からない、自分は大した実績もない」ということで劣等感を抱いていたり自信がない描写が繰り返し出てきて、そちらも馴染めず…。
読み進めると、実は事務面で有能できちんと認められているのが分かるのですが、だいぶ不器用なタイプで…結局ずっとその姿勢は変わらないので、残念ですがあまり受けを好きになれませんでした。
受けの過去は辛いけれど、このヒリヒリが堪らない…という個人的嗜好に合致する面もあり、そのことも含めて救済されていくのは良かったです。
攻めは少し謎めいて格好良くてモテ男で…と様々な条件が揃っていて良いんだけど、結局どこで受けに惚れたのかもう少しはっきり書いてあると良かったなぁという気がします。突然「愛してる」と言われても…と思ってしまう。。
ただ、色々書きましたが、そうした違和感や馴染めない部分がありつつ、後半にグイグイとお話が面白くなっていきました。両国の立場での陰謀や策略、裏が読めない展開は面白かったです。
初めて読む、水壬楓子先生の作品でした。
キャラ文庫さんのフェアで目に止まり、読んでみたこちら。すごく面白かった〜!
300P超えの長めのお話ですが、夜を徹して読んでしまいました。
独立直後の王国・スペンサーの王宮が舞台となる今作。
隣国のハイスペック伯爵・イーライ× 剣の腕はなくとも努力家な王室護衛官・トリスタンの反発心から始まる恋のお話です。
そこに絡んでくるキャラ達の思惑と陰謀、明かされる真実ー
そんなミステリー要素が楽しくて一気読みです。
戦争中は独立部隊にいて、剣の腕も立たず何の功績も上げていない(と思っている)のに、栄誉ある王室護衛官に抜擢され、日々奮闘しているトリスタン(受)。
そんなトリスタンはある日、同盟国からの使節の接待係を命じられます。
そしてそこで出会ったのは前日、溺れかけた猫を助けようとして無様な姿をさらしてしまい命を助けてくれた相手・ハイスペックで不遜な伯爵・イーライ(攻)。
どうにも反発心と劣等感を抑えきれないトリスタンですが、使節団が訪れてから、王宮内でなにやら怪しい動きが見られるようになりー
と続きます。
二人の恋も気になるところ・萌えポイントではあるのですが、「どうして私が護衛官に…?」とどこか引け目と劣等感を感じていたトリスタンが、周囲にちゃんと認められていたことを自覚しじーんとする描写に、自分自身も心打たれてグッときてしまいました。
戦争中、目立った戦果を上げられなかったと思っているトリスタンですが、実は…と作中で明かされた事実にとても胸が痛んだ分(これ、個人的にけっこうショッキングだった…泣)、正当に評価されていたことへの安心感が大きかったです。
ラブ面も山あり谷ありで、胸がきゅーーっとしてたまらなかった…!
劣等感と反発心を抱いていた相手にいつの間にか惹かれていき、一晩の関係と切なく割り切ろうとしたけれど、きっと忘れられないだろうという予感がして…切なさ全開からの、そうきたか!の再会の喜び。
陰謀などのミステリーチックな部分と、年上で華やかでどこか謎めいた伯爵との恋模様、どちらも最高に楽しめる素敵な一冊でした✨
トリスタン!王室護衛官に任命されたのにいつまでも自信がなくて、独立戦争で最前線で命をかけて戦ったわけではないからと引け目に感じ続けて。
しかもそんな過去があったなんてーーー!
とにかくトリスタンが辛そうで、メンバーに相応しくないと思い込んでて。
陰謀と策略は読み応えがありましたねえ。
いったい何のために来たのか?グルグルして。
そしてイーライ!いい男ですねえ。
王室護衛官のメンバーも鉄の絆ですね!しかも美男揃いで。
百戦錬磨のイーライをただの恋する男にしちゃって。イーライ、やってくれたね!
泣けて泣けて、でもトリスタンがやっと自分で手に入れた立場と恋人を得て幸せになれて良かったです。
イラストがみずかねりょうさんで、特に表紙の美しいこと!ただ他のイラストはあっさり目じゃないですか?
前作「王室護衛官を拝命しました」がとても好みなお話だったので、続編もウキウキで読ませて頂きました。
前作の承認式から2ヶ月後。
スペンサー王国に隣国ラトミア公国より親善と称して使節団一行が訪れる。
受け様は、もちろん王国護衛官のトリスタン。
独立戦争時では後方支援で軍を支えてきたのだけど、とりたてた功績をあげたわけでもなく。
王国護衛隊の一員にあるのが分不相応だと思っている真面目で不器用な人。
攻め様は、ラトミア公国の使節の1人、イーライ。
華やかで大人の魅力のあるデキる男。
今回も、陰謀やら秘密裏に画策されていた事柄やらがいっぱいで、BLとしてだけでなく騎士団ものファンタジーとしてもめっちゃ面白かったです(≧▽≦)
読むのに夢中で、陰謀や首謀者やらを考える余裕もなかったです(^_^;)
だって、どうなるのか気になって仕方なかったんですもの。
怒涛の勢いでラストまで読み進め、なるほどなぁ、でした。
もちろん、2人のBL模様も楽しかったです。
私は攻め様の焦燥や葛藤といった姿を見るのが大好物なので、不器用で一生懸命なトリスタンに対するイーライの想いに萌えが募りました(人*´∀`)。*゚+
特に、トリスタンに誘われた時のイーライの対応がめっちゃ萌え。
ほくそ笑んでおりました。
なにげに前作のディオン&ファンレイの姿も見れて嬉しかったです。
イラストはみずかねりょう先生。
前作と違うのも2度美味しい感じです。
中世の騎士様の衣装が繊細で美しい。
眼福でこざいます(♡ω♡ ) ~♪
水壬先生のお話、やっぱり面白い。そしてエロい(笑)赤いマントのスカーレット=王室護衛官の設定が面白かったし、中世ヨーロッパ風の架空の小国のお話だけど魔法設定はないのでファンタジーとは言わないのかな?
しかしみずかね先生の挿絵なので夢のように美しいビジュアルの護衛官ばかりで眼福です。髭面の荒々しいタイプとかいません。王室の側付きなら身だしなみも大事ですしね。イラストや巻頭カラーに攻め受けカップル以外の護衛官も多く描かれていたのでまた別カップルのスピンオフがありそう。アラサーの大人グループのフェイスかブルーノのお話が読みたい。2ショットの絵があったからまさか2人はカップルなのか。
受けのトリスタンの過去は萌えました。悪い上官に体を差し出し弄ばれていて再会してまた犯されそうになる。最近のBL小説はこういうゲスい設定が少ないので、さすが水壬先生といった所です。もちろん攻めのイーライがヒーローのように助け出すのはお約束。
ストーリーもラストであっと驚く展開があり、楽しめた良作でした。