知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ

shiraenu koi wa kanashiki mono zo

知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×214
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
82
評価数
20
平均
4.1 / 5
神率
20%
著者
久我有加 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525391

あらすじ

画家の道と淡い恋を諦め、田舎で教師をしていた智草。そこへ都会から植物採集家の鮫島が珍しい草花を求めてやってきた。彼は智草のことも智草の絵も美しいと言い……? 明治純情恋語り。

表題作知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ

鮫島 植物採集家
由井智草 画家を目指すも挫折し教員をやっている

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

明治時代の関西弁BL

久我さんの関西弁受け。時は明治、場所は大阪近くのとある村。受けの郷里が関西で攻めは関東の人です。草木の苗を販売・輸出する仕事をしている攻め×画家の夢破れ田舎で教師をしている受けです。

最初は卑屈で暗かった受けの心をどんどん溶かしていく太陽みたいな攻め。優しさ全開でストレートに攻めてくるタイプでした。DTだった受けと体を繋げてからはちょっとだけ変態ちっくになりましたが。受けはどんどんエロくなっていきます。使われる関西弁がちょっと昔風で綺麗な言葉なのがいい。美(うつ)やかとか。

久我さんの大河ドラマ風というか朝ドラ風というか、時代物でも安定の面白さのBL、さすがです。

4

のどかで素敵

久我先生のお書きになる関西言葉がとても好きです。
現代ものの、ちゃんと丁寧な関西言葉もいいですし、この作品のような、ちょっと昔の、明治時代の関西言葉も趣深いです。
特にこの主人公は、ちょっと田舎の、村の中での上の階級の家のお子で、それが東京で数年暮らして、夢破れて実家に戻っていて、そんな曖昧でぼんやり日々を過ごしていたところで、東京から来た、外国帰りの、ぐいぐい来る男性と会話するわけですから、丁寧さや訛り具合が非常に繊細で絶妙で、とても萌ます。
これって、その方言ネイティブじゃないからこその萌かもしれませんが、久我先生にはいつも貴重な萌を頂いているのですよ。

2

雀影

セルフツッコミ
最近、小説はみんな電子書籍で読んでいます。
電子書籍は紙の本のように場所を取らなくていいけど、情報登録するには、やっぱり紙の本の方が楽なので、情報登録は誰かお願いします。っていう、言い訳。

派手じゃないけど素敵!

こんなにいい話なのにレビュー2つしかないんだ……と思って良く見たら、私もレビューしていなかった……。
(前半は小説Dear+ 2020アキ号の掲載作品なので、小説Dear+のほうにレビューしてたので勘違いしていました。)

ちなみに小説Dear+のレビューでは
「ファンタジー特集だけど、ファンタジーではない。
でも良い!!発売されたら絶対に買う。
花大好きというより花馬鹿に近い植木商の攻めの大らかさ。
画家を目指すも心が折れてしまった坊ちゃん受けが、攻めと出会って自分の道を再び見出すまでの様子がとても良い。」
と私は書いてます。

溢れる気持ちを数行に濃縮した後に、再び還元するという技が私には無いので同じことの繰り返しになって申し訳ないのですが…


攻めの鮫島は、植物ハンターというんでしょうか、珍しい植物を追い求めてあちこち野山を駆け回ってる人で、少年がそのまま大きくなったような感じ。
(勿論ガキっぽいというわけではなく大人の魅力も兼ね備えている)
洋服が汚れることも厭わずに泥だらけになりながら嬉々として花を愛でるみたいな。
西洋帰りということもありスケールもデカく、鷹揚で、おおらかで、お日様的な感じ。

一方の智草は、画家の道の目指して上京するも井の中の蛙でしかなかったことを思い知らされ、失意のまま郷里に戻り、鬱々としている。
痩せてカチカチの土のようになってしまっていた智草の心が、お日様的存在の鮫島に出会い、水を与えられ、耕され、肥料を与えられ、ポカポカ照らされて、やがて自分だけの花を咲かす。

派手じゃないけど、誠実でいいお話だと思います。

2

文明開花の真っ只中は商機の塊


夢破れた受けの再生


夢破れて郷里に帰った画家志望の受け
子供のように無邪気に好きなことに邁進してしまう攻め


留学する権利を得られず、才能がないから諦めて郷里に帰るようにと画塾の先生に言われ、郷里に帰った智草(受け)。すっかり意気消沈し体調も崩してしまいやっと床上げして目的もないまま図画の教師をしています。心が虚なまま毎日を過ごしている智草の庭に東京から花卉を探して回っているという鮫島(攻め)が入り込んでいます。
庭に咲く百合がとても素晴らしいと熱弁する鮫島が画塾の友人に似ていて驚き、その遠慮のない行動に苛ついた智草でしたが、憎めない鮫島に次第に心を開くようになります。
そんな時、智草の実家が所有する山に入り込んでいる輩が出、鮫島が疑われるにですが‥

智草は庄屋の未子で現在の当主の弟という比較的恵まれた生まれです。
ただ、あまり体が強くないため絵を描くこと好み、画家になるため東京に上京して画塾に入っていました。結局夢破れて戻ってきてからも心身を壊し、やっとできる仕事を斡旋してもらい無気力に生きていたところでした。

多分外側から見ればとても恵まれているのだと思います。裕福な家に生まれ惜しみなく愛情を与えられ、体は弱くとも金に糸目をつけず治療してもらえ、上京もさせてもらえる。
それでも何か成そうとして成せなかった喪失感は酷いモノだったのでしょうね。

子供のように無邪気な鮫島に少しずつ心を寄せていく様子が、外からの刺激に硬い蕾が少しずつ花開くような感じだったのではないでしょうか。

中編2編でできており、前半は2人が心を通わせるまでと山を荒らす不届き者の顛末。
後半は自分の可能性を広げ、かつての自分を彷彿させる友人の状況を冷静に分析して自分の経験からアドバイスできるように強くなった、鮫島がそばにいることでここまで強くなった智草の話でした。

この時代の話はとても華やかなワクワクするような雰囲気がとてもすきです。
これからの2人の活躍が楽しみになるような話でした。

1

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