電子限定おまけ付き
上下巻まとめて読んだので感想はこちらに。
ずっと親友の恭一が好きだった道夫は、事故に合い毎日の記憶がリセットされてしまうようになる。朝起きると事故前の21歳の記憶しかなくて、でも現実には29歳になっている。しかも女性と結婚していて⋯!
スマホに残る昨日の自分が残したメモを見て現実を受け入れる繰り返し。妻の灯を幸せにしなきゃと思うけど、道夫の心にあるのは恭一への想いだけだからうまく行くはずかないよね。そして恭一もまた道夫を好きな気持ちを隠していたのに、好きだと言われて抑えられる訳もない。
明日には覚えてないとしても。なんて苦しい。
とても重いし難しいテーマだけれど、誰も悪くなくて皆優しすぎて泣けてくる。灯も良い人だけど、道夫には恭一しかいないんだよ。他に幸せを見つけて欲しい。
眠りにつき一日が終わるまでの切ないカウントダウン。道夫はもう誰も愛する資格は無いと去ろうとするけど、過去も今の道夫も受け止められるのは恭一だけで、やっと二人の想いが一つになれて良かった。
愛しさ溢れる神作!
ミチは事故が原因で毎日眠ると8年前の記憶にリセットされる日々。
目覚めると経過してる月日と変わっている環境。嬉しいこと、辛いこと、悲しいことも愛おしいことも一日で感じたことを毎日翌日に引き継ぐことは大変で、知らない自分の過去が増えていく怖さは計り知れないな…
いろんなストレスから「今日の出来事」を明日に繋げることを諦めたミチだけど、たった一つ変わらないのが恭一への想い。
8年の間にとっくに恋は実っていて、ミチの記憶に残ってない日々は恭一の中にずっとあって、ミチとの日々さえあれば毎日一から二人で恋をしよう。そう決心して、どんな形でもずっと道夫に寄り添う恭一はめちゃくちゃ切なくて感情移入で涙が止まらんかった…
どんなことがあっても、苦しくても辛くても過去も未来も諦めないでほしい。これからは2人で幸せになってほしいと切実に願ってます
超大作映画見終わったくらいの読み応えで胸が締め付けられました
登場人物がみんな優しいし強い。悪い人が出てこない。
思いやり合っているのがすごく切なくていい。
このお話を読んで映画のメメントを思い出しました。メメントの方が重症でサスペンス映画だけど、忘れてしまうということが悪いだけじゃないなぁとしみじみ。
親友の子がメモの「結婚したけど結局失敗した」の後の「感謝を忘れるな」を消さないのがとても良かった。
同窓会の日にどうして親友を押し倒していたのかが、経緯が気になる…。
人に優しくしようと思えるお話でした。
上下巻まとめての感想です。
ストーリー自体は単純なのですが、毎日の道夫の感情の移り変わりが複雑でリアルでした。いつの間にか結婚していた奥さんは日々ストレスや悲しみに追われていて、頭では分かっていてもすれ違ってしまう。誰も悪くないからこそ、余計に悲しかったです。道夫にとっては毎日が新しい生活であり、しかしその中で唯一変わらない恭一との関係があったことで更に惹かれていったのではないかと思いました。それぞれ悩みを抱えた3人の日常の幸せなようで切ないお話でした。
ドキドキしながら読み始めました。
やっぱり灯との結婚生活は難しいでしょ。
毎日初めましての女性と夫婦らしくするなんて。
いつまでも21歳で引け目を感じて。
道夫と恭一は遠回りしたねえ。勇気いるもんね、なかなか言えないよね。
エロエロハッピーで良かったです。
恭一の言葉が心強いですね。こう言ってくれる相手じゃないと!
正直もっと怖い真相かと思ってました。
恭一が普通に良い人でした。
お父さんも道夫を責めなくて、そこはどうなの?な感じもしますが。道夫は毎日精一杯頑張ってるからね。