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獣の王と狼面の番 上

kemono no ou to roumen no tsugai

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表題作獣の王と狼面の番 上

ゼン,獣たちの王
シーア,狼族に拾われ育てられた人間,17歳

その他の収録作品

  • 王さまは一枚上手

あらすじ

狼族に拾われて仲間として育った人間のシーア。彼は、もっとも神に近い存在と崇められる獣たちの王・ゼンに秘かに想いを寄せていた。獣たち全てを従えていてもどこかさびしげなゼンのそばに居たいと願うシーアだったが、ゼンに嫁取りの話が出て……!? 奥田 枠が描く、ドラマティックなビースティック・ラブ、上巻!!

作品情報

作品名
獣の王と狼面の番 上
著者
奥田枠 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668760
4.7

(142)

(111)

萌々

(22)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
667
評価数
142
平均
4.7 / 5
神率
78.2%

レビュー投稿数11

美しい絵に魅了される素晴らしきファンタジー

奥田先生の作品はほとんど拝読しています。先生の初ファンタジー、試し読みがすごく面白くて購入しました。
(少々ネタバレですので未読の方はご注意ください。)

まずはとにかく絵がとても美しくてときめきます。先生の細すぎない線の美しい絵柄が、ファンタジーとすごくマッチしています。動物、植物、風景、建物など全てが美しくて、その世界観に引き込まれました。

攻めは獣の王ゼン、黒髪長髪の美丈夫です。受けは狼族に育てられた人間のシーア、健気で可愛らしい褐色の美人さんです。
ゼンはシーアに密かに好意を持っている様子。シーアも自覚が薄いけど実はゼンが好き。
でも王であるゼンは雌の番を持たなければいけなくて…というストーリー。

色々あって、シーアは正体を隠して番としてゼンに輿入れし、王宮で暮らすことになります。
ゼンはシーアだと気づきながら、知らないふりをします。シーアは正体がバレないよう必死です。

番なので夜の営みも求められますが、シーアは男とバレないために拒もうとします。でも欲望には抗えず、二人は真っ暗な中行為をするようになります。
この濡れ場が大変官能的です!特にゼンの、本能と理性の間で葛藤しつつ、欲望を抑えきれない雄みをおびた目線や表情に、ゾクゾクッとさせられます。
シーアはゼンにトロトロにさせられて、涙をこぼして気持ち良くなる様子が、大変可愛いらしいです♡

上巻の終盤、狼族の長でシーアの兄アクロに、王を騙して輿入れしたことがバレてしまいます。
アクロはシーアを連れ戻そうとしますが、シーアはあと一晩だけと懇願。その夜、二人は真に結ばれるのですが、これが最後と思っているシーアの笑顔が切なかった…。
そしてシーアは密かに王宮を去っていきます。
上巻はここまで。

先生初のファンタジー、素晴らしかったです!
下巻では二人がどうなるのか、とても楽しみです♪

電子(ebookjapan)購入 ライトセーバー修正(真っ白に発光、残念!)

10

素晴らしいのひとこと

「午前2時まで君のもの」から突き抜けた印象がある奥田枠先生ですが、今作ではこんなに絵が上手かったのかと驚愕さえしました。

先生の作品はだいたい読んでいるのですが、今回は世界観が凄く好みでした。特に獣たちの王・ゼンの神々しいまでの美しさと、唯一の人であるシーアの愛らしさに気が付けば紙面を舐めるように眺めてました。www
カバー表紙の美しさがそのまま本編でも堪能出来て、作画がどれだけ大変だったのかと思う同時に画集を出して欲しいと思ってしまいました。

もちろんストーリーも面白くて、獣たちの王であるゼンの孤独と、どうしてシーアを求めるのかとか、またそんなゼンをシーアが慕い、やがて独占欲を覚えて番になりたいと泣く姿が無垢で愛らしいんです。

そして魅力的だったのがシーアの狼族である家族でした。生真面目な兄と大らかな父親、そしてシーアに寄り添い励ましてくれる四つ足の弟、何より赤ん坊だったシーアを拾って狼族に託したのがゼンだったと知りかなり滾りました。

上巻では兄にバレてゼンの元からシーアが連れ戻されるところで終わってました。上下巻同時発売でなければ下巻発売まで苦しい時を過ごさなければなりませんでした。
同時に発売していただきありがとうございます。

7

映像化を…!

鳥肌が止まらない…………

ファンタジーは得意じゃありません…
でも嫌いではないですし読みます
そして奥田先生、大っ好きです!
ノーカラーベイビーを読んだ時の衝撃、センセーショナルな作品との出会いは鮮明に覚えていますしそこからずーーーっと敬愛して止みません
そんな先生のド直球ファンタジー!

エッセンスとかじゃない、ファンタジーど真ん中
新刊情報を得てからも結構購入は悩みました
いつもは読了するまでレビューを読まないで読了後にレビューを読む事が多いのですが、こんな感じに悩んだ時には先にレビューを参考にします

ありがとう!
レビューと評価でこの作品の素晴らしさを教えて下さった皆さん!
本当に参考になりましたし背中を押してもらいました
背中を押され試し読みをしてみて即決でした

ここまで創り込まれた世界観に感動です!
言い過ぎではありません
本当に感動します
設定に綻びも矛盾も無い徹底した創り込み、BLでは初めて目にするこの世界
獣と神の住む神聖な空気感に一気に魅了されます
この吸引力を支えているのは間違いなく奥田先生の画力!
正直先生の画力、見くびっていました。。。
決して下手だなんて微塵も思った事はないです!
ただ、画力=先生というよりストーリー=先生、の印象が勝っていた為こんなに「画」で惹き付けられるとは……!
元から好きな絵柄でしたが今作は好きとかのレベルを超えて「見るべき画」という作品性が突き抜けています
そこに徹底したストーリー。。。

もぉ、コレ、最高以外言う言葉なくないですか???

ファンタジーも得意じゃないし映像化もそこまで積極的ではない私ですがこの麗しくも力強い世界をそのまま再現出来るなら是非とも【アニメで】観たい!!!と心から願います

全くお話しに触れられていませんが下巻のレビューでお話しについては触れようかと。。。
とにかくこの作品の購入を迷われている方が居たら是非、試し読みをして下さい!
きっと後戻りが出来なくなりますよ(ΦωΦ)フフフ

6

美しい作画で眼福

上下とも読みましたが、濃密で美しい作画、両片思いのすれ違い、最高すぎましたⵈ!!攻めも受けもどちらもお互いが大好きすぎるの、良いです!
動物たちの作画も素敵です。
下巻のもう一組のカップルの方も良かったので本当におすすめです。

5

すごくツボにはまりました

上巻のみを読み終えた状態でこのレビューを書いています。
ものすっっごく面白かった…!!萌えた…!!
美しい動植物やオリジナリティあふれるファンタジー設定が好みの方はぜひ1度読んでみてほしいです。きっと胸踊るはず…!背景もとっても美しいのです。惚れ惚れしてしまいました。
小難しい設定はありません。導入からもう面白いので、そのまま流れに身を任せて読んでいけば自然と入ってくるので大丈夫です。

空は青く、木々は緑濃く生い茂り、海と大地が広がる美しい場所。
神さまがいて、獣たちがいて…と、神が作ったとされる獣の世界が舞台のお話です。
細かいことは割愛しますと、獣の国では賢いものほど人に近い姿をとることが出来て、その中で最も賢い者が王と呼ばれています。
ようするに賢いほどいわゆる獣人に近い形を取れるわけなのですが、どの獣たちも個性豊かで本当に魅力的なんです。
サブキャラクターが多くても印象が薄い者が誰もいないってすごくないですか?
個人的に獣人系の外見を持つのに4つ耳があると気になってしまうので、ちゃんと人間的な耳がない造形だったのはうれしいポイントのひとつでした。

そんな自然豊かな獣の国と人間界の境界に捨てられていたところを保護され、狼一族に家族として育てられた人間の青年・シーアと、獣の王・ゼンの交流と淡い恋模様が奥田先生ならではの味付けで魅力たっぷりに描かれています。
獣たちから崇められている存在であるゼンに対して、唯一真っ直ぐに目を見つめては臆せずに接する人間のシーア。
この2人の関係を萌えと言わずなんと言うのか…?というほど萌えてしまった…序盤のちょっとしたやり取りからギュッと掴まれるものがあるんですよ〜!これはもう読んでみてください…!受けと攻めの関係性が非常に良いです…!
少し幼さが残る部分があるシーアは、ゼンへの気持ちがなんという名前なのかがわかっていないんです。
けれど、彼が嫁を娶らなければならないと聞いて心のどこかがざわめいてしまう。
シーアはいったいどうするのか?ゼンへの気持ちとは?そしてゼンは?
…と、続きが気になる展開の数々と共に、思わずキュンとしてしまうときめき・せつなさ・ハラハラ・ドキドキ・色っぽさが絶妙なバランスで配合されています。

上巻だけでも本当に読み応えがあります。すごく面白かった。
購入を迷っている方はぜひ上下巻セットで!同時購入特典はアニメイトさんのリーフレット付きがおすすめです。
下巻も同時発売なのがうれしいですよね。引き続き下巻も追いかけたいと思います。

4

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