【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】
「おいしくて食べすぎてしまうから、せめて味が消えなければ、ずっと幸せな気分でいられる。──でも、消えてしまうほうがきっといいね。そうすれば明日も明後日もマウロに作ってもらえるし、そのたびにおいしさを噛みしめられる」
人間×小動物系獣人て、嬉しい時や感じる時ふさふさの尻尾を振るのめちゃめちゃ可愛いですね。人間が可愛がるのが更に好き。しかも葵居さんのスパダリ×健気不憫受け。
ジャックが事あるごとにマウロを抱きしめたり抱きかかえるのが萌えでした。
人を愛する心を知らないジャックが、 マウロには甘い言葉をかけるのに全然通じてなくて不憫でした…こんなに言葉を尽くしてくれてるのに!マウロが鈍感なのは生い立ちからして仕方ないのですが、ちょっと頑な過ぎる。
それでも庭仕事やお菓子作りを楽しみ、古い服を大事にするマウロをジャックが羨ましがり愛おしむのが凄く良かったです。「マウロが好きなのはきちんと生きているから」なんて素敵な言葉でしょう…!涙
マウロの「芋って最高ですよね。煮てよし揚げてよし蒸してよし」は頷きまくりでした笑
娼婦から「すごく上手」「天国を見せてもらう」と言われるジャック、甘ーいHシーンもまた良かった。でも彼が居る前で付き合った人が多いだとか云々結構な言われようですよね。
人間と獣人がおり、獣人のほうが地位が低いとされる世界のお話です。
獣人は男でも女でも子供を産むことが出来ます。
リスの獣人のマウロは過去にある過ちを犯し、今のヴァルヌス王国にやってきました。
そこで小さいけれどもタフィーのお店をしています。
そんなマウロがヴァルヌス王国で出会ったジャック。
ジャックは裕福な貴族で、他人を愛せるようになりたいと思っており
マウロでも愛することが出来るのか試させてほしいと言います。
そこから二人の恋のお話は進んでいくのですがー…。
身体の関係から始まる二人の恋。
読み進めるにつれてマウロがほんとに不憫で何回も涙腺を刺激されました。
ジャックは自分の気持ちをマウロに伝えてはいるものの
誤解が生じてなかなか上手くことが進みません。
そこにすごくやきもきしました。
マウロも好きなのに代わりなんだと思ったりでとても切なかったです。
きちんと気持ちが通じ合っていないなかで突然明かされたジャックの正体。
逃げ場のないマウロが少し可哀想になったけど
きっとこうしないとマウロが逃げ出すのがわかっていての
このジャックの行動なんだろうなぁと思いました。
その後も色々あってほんとに二人が心から結ばれるのにすごく遠回りした気がします。
マウロがもう少し恋愛に鈍感じゃなかったら、もっと早く結ばれたんだろうけど
でもこんなマウロだからジャック(ジルド)は好きになったんだろうなと思いました。
胸がぎゅっと切なくなって、ハラハラもして、でも温かくなる作品でした。
溺愛攻めが読みたかったのでこちらを購入してほんとによかったです。
人を愛せない王子ジルド×ひとりぼっちのリスの獣人マウロ。
マウロは世間知らずだっただけど、村人にあそこまで責められる事はなかったと思う。リス獣人である事と罪を背負って生きてるのは痛々しかった。ジルドに出会って惹かれても一歩引いてて…だからジルドが積極的なのは良かったな。気持ちが揃わないまま話が進んで、事件に巻き込まれるジルドとマウロ。マウロが今度は立ち向かえて良かった。マウロの本当の気持ちを理解して、動いたジルドもかっこよかったな〜プロポーズは感動でした。新年1作目楽しい読書で大満足でした(˶ᵔᵕᵔ˶)
300ページ越えなので結構なボリュームだと思います。
カバー表紙のイラストとあらすじに惹かれて購入しました。
ただ、健気受は好きでもマウロの思考回路は好きになれず、彼の過去のせいだとしても自己肯定感の低さに何度か嫌気がさしました。
それとジャックが人間を好きになれない人なので、マウロとの交流のお話がゆっくり丁寧に進むのは分かるのですが、途中何度も飽きて来てしまってこのお話はどう落ち着くのかと不安に思った程です。
でもマウロが城に連れて行かれて、ジルド(ジャック)の婚約者としてお妃教育を受けるようになってからは一気に面白くなりました。
マウロの考え方はやはり好きにはなれませんでしたが、マウロに迫った危機の時やマウロの憂いを晴らす為に取ったジルドの行動に感動してしまったんです。
舞踏会のジルドの告白シーンは凄く良くて、この為にここまで我慢して読んだ甲斐があったと思いました。
捕まった腕輪の男達のその後の処遇とか、記述が全く無かったのでモヤモヤが残ってしまいました。
エノ先生の挿絵目当てに購入。リスのしっぽが最高に可愛かったので萌2より萌にしました。ゆゆ先生の健気路線がお好きな方、もふもふのしっぽがお好きな方でしたらおススメです。本編300Pほど+あとがき。
半年前にヴァルヌス王国の首都ノーチェにたどり着いたリス獣人のマウロ。働いてお金をためて、1週間前からやっと市場の中に小さなタフィーのお店を出せるようになっています。そのお店のタフィーを美味しいと気に入ってくれたジャックが「うちで作ってくれないか」と言い出して・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
サラディーノ(攻め側役)、カシス(市場で顔のきく♀)、メイラン(♀達のまとめ役)、サミー(攻め宅のお食事係)、受けが働かせてもらっている宿屋の関係者、悪党少々。
++攻め受けについて
攻めがちょっと不思議。最初っから溺愛するんじゃないのです。「恋心が分からない」といって複数の方と浮名を流していた模様。受けにも「獣人相手は試したことがなかった」と言うので、やだなと思う方はいらっしゃるかもです。お仕事ばりばりできるという記載は目立たないのですが、「自分に自信をもって」という方向に受けを導こうとするので、そこは良かったなと思います。
受けは可愛い。女性っぽいビジュアルではなく少年っぽいビジュアルで、通常運転なゆゆ先生の受けなんですが、女々しいっって怒りたくなることは無かったでした。結構酷い目にあってきた可愛い後ろ向き健気さんなんですけど、みみしっぽに癒やされるからかな。キツイなあという印象より、「可愛い」という印象が強かったでした。タフィー等お菓子を作っているのも一因かも。
攻めキャラはめちゃくちゃ好きというのではなかったでしたが、最後頑張って受けを口説き落とすし、受けしっぽが大好きなので、読んで良かったと思った1冊でした。