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表題作境界 ボーダー

優秀な渡辺
問題児の松本

作品情報

作品名
境界 ボーダー
著者
愁堂れな 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829654712
3

(6)

(1)

萌々

(0)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
17
評価数
6
平均
3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

面白いだけに惜しい

同期の松本と渡辺は腐れ縁。

美人さんだけど単細胞な松本が受で、
攻の渡辺は一途で優秀と言う設定好きだし、
渡辺が嫉妬から無理に押し倒した展開も無理なく進んでて萌えました。

が、ミステリーとしては物足りないです。
犯人が割とあっさり予想できるし、
と言って犯人わかったからこそのドキドキ感も薄い。
BLなので推理小説とは違う読み方してますが、
それでもちょっと物足りないです。

そして真琴と榊の歪な関係から起きた犯罪だとはわかるのですが、
この関係を基に書いたBLの方が読みたいような?
真琴と榊視点でのスピンオフも読んでみたいです。

1

色々と惜しい

一途で優秀な攻の渡辺と、美人だけどズボラで単細胞な受の松本。
攻の渡辺はずっと想いを隠していたのに、松本が他の男を気にし始め
嫉妬から思い余って押し倒し~な設定と展開はものすごく好みで、
前半はかなり萌えながら読んでいたのですが。

最後まで読むとなんというか、ちょっと物足らなかった感じでした。
攻の渡辺は優秀という設定なんだけど、それを裏付ける描写が少なくて
どうにも単なるヘタレにしか見えないのが残念。
受の松本は刑事として問題はあるにせよ、行動的で面白かったんだけどな。

ではサスペンス部分はどうか、というと決して悪くない。
悪くないんだけど、登場人物が少ないせいか、犯人が容易に推測できてしまう。
いかにも怪しげなミスリード用の人物を除くと、犯人になれそうなキャラクターが一人しかいない。
意外性に乏しいというか。
もう一捻り欲しかったというのが正直な感想。

個人的にはBLとしてもサスペンスとしても、あと一歩という非常に惜しい作品でした。

2

腐れ縁は愛をこえる?

最初のページに、言っちゃていいのかな?
犯人の告白が掲載されている、
僕には愛という感情をいまだかつて持ったことがない、
愛とと正反対の性質をもつ想いこそ、僕にとっての愛。

松本一起と、渡辺和美は、同期の刑事。
問題児の松本と、まじめで優秀な渡辺、高校からの腐れ縁で、
ここまで、一緒にいるけれど、渡辺のけなげな愛情だったことが、
事件をとして、分かってくる。

事件は、真琴という、むかし幼児虐待を実の父によって、
されていた、かわいそうな子供だった、でもそれで心が歪み、
殺人事件を起こし、精神科医の榊の愛情をほしがったという
とても悲しい事件。

刑事二人は、誤解から、和解へそれから愛情に、きもちが変わっていき、
良い相棒になっていった。

カラーイラストの二人の絡みのシーンすごく、綺麗で奈良千春先生
完璧ですよ、買う人の心わしづかみですね、
中に入っているイラストも、どれもいい。
私、読んでとてもよかった本です。

2

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