特典付
めっっっっっっっちゃ良かった!(;///;)泣
あらすじに「破滅」ってワード見えるし、
絵がキレイで繊細だから痛々しいとシンドイなーって…
最近ツラいお話を読むと落ち込んじゃうので正直迷った。
けどこれはもう…!
現代版おとぎ話ともいえる展開に愛の温もりがあって、
グワッと胸を鷲掴みにされてめっちゃ良かったです!!
『慈しむ』って言葉がジワッと沁み渡ってく作品でした。
(ホント…もう……、良かったとしか言えねぇ…(;///;))
あと絵が繊細で丁寧で見やすい。
髪の毛1本1本までキレイだな~って思いました。
物語とマッチしていて世界観がより深まった気がします。
(ホント…もう……、美しいとしか言えねぇ…(;///;))
あああ、良かった。素敵な作品でした。何度も読む…!
さてさて。
受け:ミキ
不幸体質の青年。
不幸な日々に落ち込みながらも穏やかで優しい性格。
他人を巻き込まないよう人との関わりを避ける反面、
困っている人みるとほっとけないお人です。
攻め:シロ
人間の不幸が栄養源の"あかしびと"という存在。
常に微笑んでいいて穏やかな人柄という反面、
感情が乏しく作中では"(心が)赤ちゃん"と言われてます。
シロは宿主となる人間と契約を交わして栄養を得ています。
宿主不在で食事が取れず消えかかっていたところにミキと出会います。
ミキは「自分の不幸が役に立つなら…」と契約成立。
けれどシロと生活を共有するようになって、
ミキの生活の中に少しずつ幸福が増えていくんですね。
それはシロの栄養いわば生命に直結する問題でーーーと展開します。
感情が乏しいシロの心が育っていくのに涙腺が緩む…!
長く"あかしびと"として生きているシロですが、
存在は無色透明なからっぽの器のような儚さがあって。
いつも微笑んでいるのは逆に言えば感情が無いんです。
生きる意味や希望という概念すらない感じなんですね。
だからミキとの契約も生きるのに必要だから行うだけ。
そして宿主であるミキが望むことがあれば応じるだけ。
そこに「シロの感情」は一切ありません。
そんな彼がミキの感情が流れ込んでくる度に、
少しずつ少しずつ感情が育っていくんですね。
ミキが喜ぶことを自ら"してあげたい"と思うようになるのがグッときます!
で、人を遠ざけてずっと一人だったミキも
シロの存在によってどんどん良い変化が生まれだして。
不幸を背負った青年が幸せになるのが弱いので…もう…ううう(;///;)
と同時に皮肉すぎてやるせない気持ちが襲ってくる;;
ミキの幸福度とシロの栄養度が反比例ってなんだよ…。
また他にもシロにとって有害なのは人間の愛っていう。
ミキがシロに心を寄せることはシロに痛みを与えて…。
(~~~~~~ッ!シンドイぞコノヤロウ(;ω;))
(でも萌えにブッ刺さりで沼だった…好きだ…)
そんなこんなで
ミキはシロの為に自ら幸福を手放そうとする。
シロはミキの幸せの為ならば自分の生命を…。
「賢者の贈り物」のような相手を想った心が交わっていくんですね。
どういう形が正しいと言い切れないし、
「賢者の贈り物」が崇高な愛だとは思わない。
けれど彼等の相手を想う気持ちは私の心に響きました。
個人的にすごく刺さったのは、
シロが消えるときは手から透明になるんですね。
感情が育ったシロはミキに手料理を振る舞うのが幸せで、
手がなくなったら料理ができなくなるのに憂いがあって。
"何かをしてあげたい"と思う事って愛だなぁ…とシミジミ思いました。
ちなみにハッピーエンドです!大丈夫です!!!
(これが一番怖かったのでマジでホッとしたよ…)
(私の心も生き延びた…)
シロは温和な大人の紳士~という雰囲気なんですが、
難局を乗り越えた後は可愛くなっててニヤニヤしました。
(感情が育つってこういうことよ…!!!)
(喜怒哀楽が人を育てるのね…(∩´///`∩))
他にも
ミキの上司や同僚・シロが勤める喫茶店の面々など
脇キャラも温かくてホッと安心して読めました。
はーーーーーーすっごい沁みた。良かった。好き!!!!
物語は静かにゆっくりと穏やかな雰囲気で物語は進むのだが、
幼い頃から何故か不幸体質な人生を歩む、堂上美記。他人を自分の不幸に巻き込まないようにいつも独り。
ある夜、自らを『あかしびと』と名乗る人ならざる者と出逢う。
しかも、『人の不幸を糧になる』と。
美記は自分の不幸体質が誰かの為になる、誰かと過ごせると、そして『あかしびと』に『シロ』と名を与え宿主となる事を決める。
やがて、ふたりで過ごしていくうちに、シロは感じだ事のない感覚や感情に肉体が異変をし始めて、、、
読み進めていくうちに、『あかしびと』は人の不幸を入れる『透明なうつわ』なのだと、だからこのタイトルなのかと、
愛を知らない人ならざる者の行き着く先は、ふたりとってどんな世界なのか、涙と共に読む手がとまらなかった。
帯の煽り文もどれをとってもふたりの『愛』を感じられてとても素敵です。
シロはアンニュイなイケおじなのに人としての感情は赤ちゃんなので美記が抱きしめたくなる気持ちは凄くわかる。私も抱きしめて甘やかしたくなります!!
ふたりのこの後の生活やシロの社会生活をもっと見てみたいです。
表紙を縦と横で見た時の感じ方が読んだ後だと尚更違う気がする、のは私だけかな?!
学校の教科書にしてほしい、とまでは言わない。学校の図書室に置くべき。おれは本気だぞ
hitomi先生に前作で惚れ込み、前情報無しの即買い。ストーリー、イラスト、キャラクター全てが美しいと言わざるを得ない...。これ買っときゃええねん!!!!って自信を持って言える一冊です。
不幸体質の受けと、人の感情を糧に生きる生き物の攻め。初っ端からドSFチック設定で読者に「理解しろ」と思わせる出会いから始まります。嫌いじゃないぜ。
受けの美記くんはそんなんアリ?な、とんでも生物、"あかしびと"に「シロ」と名前をつけて、関係を結びます。
美記くんと契約したシロは、美記くんの負の感情を食べつつ、美記くんと共に過ごしあかしびととしてではなく、人間として感情を芽生えさせていく...そんな優しい物語です。
赤ちゃんが親から言葉を教わるように、シロは美記くんから色んな感情を教えてもらって、愛も教えてもらうわけです。
そして、なんと言ってもこのタイトル...!
「透明な愛のうつわ」です。
正の感情はあかしびとにとってパンのひとかけらくらいの養分なので、負の感情に比べたら無いに等しいんですが、実は...。つまりそういうことです!!!(匂わすな)
絵はとことん美麗です。どのページを開いても1枚絵として完成していて、美美美美美...といった感じですが、なかでも中盤で2人にとって幸せな終わりをとげようとするシーンが美しすぎて自然と涙が出ました。いやオタクの誇張なしでガチですよこれは...!
前作でも同じようなレビューを書いたんですが、hitomi先生の描く瞳が本当に綺麗で綺麗で。あと手ですよ。手フェチはこの本を読んだら100回は死ぬ。
道中ハラハラする展開がありますが、最後はハッピーエンドなので安心して読んで下さい。
感情を知らない生き物が愛を知る過程を見れます。つまりシロは赤ちゃんってことです。
あとがきでも書かれているんですが、真実の愛を描きました、と。まさにそんな2人でした。
人間として生を送るシロと美記くん一生見てえ〜!!シロの無精髭ショリショリしてえ〜!美記くんにヨシヨシされてえ〜!
...これを読んで愛のパワーを受け取ろう!私もBLを糧にする生物(バケモン)だから、明日もお仕事頑張ります!お仕事で疲れた人は是非この本を読んで養分にして下さい!
人外ものですが、見た目は人間だし言葉も話すので「人外ものはちょっと…」という方でも姿形が人間なら平気という方は是非。
人の不幸を栄養とする人外と不幸体質な青年のお話。
この登場人物の説明を読んだだけで「このふたりって、もしも幸せになったら…どちらかは息ができないんじゃないか…」と思いました。
少しでも気になった方は読んでほしいです。
気づいたら泣いていたし、心が浄化された気分になりました。綺麗な作品です。
正直 今日1番の楽しみでした この本読むの
【1人と一人の3650日】以来 待ち焦がれました
誰しもが持つ 不安や不満 悲哀もちろん 欲や執着 後悔や見返りを求めない献身的な愛 みたいな繊細なものを描くのがお上手な方だよなと………
なのに びっくりだよッ!
新種の貧乏神じゃん ←絶対ちがうッ
あかしびと と名乗るその存在の説明でお話の流れが見えそうで 見えなさそうで
なので その魅せ所にどこまで感情を乗せてきていただけるのか 期待値爆上がりです
人外設定のファンタジー系のわりに浮かれた明るい雰囲気はない
そのくせ 噛みしめる幸せや 空っぽを満たしていく優しさ
代償にしてきたものとはちがい 受け取った対価に混乱する辺りから魅せらる
注がれる安らぎと満ちていく不安 を丁寧に読まされます
美味としてきた不幸の味を苦々しく感じた日から続く胸の痛み
それまで持つことがなかったものを知り 求めること与えられること 欲を覚えていく
ふたりが築いた 生餌と憑き物 とは言えない関係
こういう 細く繋がってはいるけど儚いような 今にも捻じ切れてしまいそうなもの それを読んで感じたものをどう言い表せばいいのか 語彙力のなさを痛感します
愛される喜びに蝕まれる不憫さ 叶えた想いから得た哀しみと重みに飛び出そうなものはあるのに それを言葉にすることができないもどかしさ
超個人的な感想ぶちまければ 萌えです・きゅんです が微塵もない だからいい
余計な萌えなどいらないんです こちとら 生きることの辛さ 葛藤 があれば飯は何杯でも喰えるので
愛おしいを知り 無償で注がれる暖かなものを上手く受け止めることができない 苦しみ
そこですソコ その戸惑いや苦しみが見たいんです 見たかったんです
なんか ほんと不甲斐ない
期待以上のものを魅せてもらっておきながら 思いつく言葉の全部があまりにも幼稚で軽すぎるような気がしてきた
人の不幸は蜜の味 そんな疚しいこと思う暇もない
穏やかに満たし満たされていくふたりに 世の理とか理不尽とかいろんなことを考えたくなる
やっぱいいわ hitomiさん
ただね 先人必要だったのかな とか 町ですれ違ったトレンチコートは とか
読み応えのあるいいお話だったんで そこが妙に気になってしまったんですよね
だって 愛を知らず 命の重さも知らず 求めても手にはできないものをいつまでも眺め 報われない思いだけを抱えさまよう そんな憐れなものがその辺にゴロゴロいるのって
あぁそうか 案外いっぱいいるのか なんとなく日々を暮らし 虚無で空虚で
って それ 間違いなくあたしだッ!