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表題作透明な愛のうつわ

シロ,不幸を養分にして生きるあかしびと
堂上美記,25歳,不幸体質の青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

【人の不幸を食べる人外×孤独で不幸体質の青年】
命より重い愛を知ってしまった者たちの破滅再生BL

子供の頃から不幸体質で不運な人生をおくってきた堂上美記(どのうえみき)。
優しく臆病な彼は、他人を災難に巻き込まないよういつも独りだった。

ある夜「きみの不幸をぼくにくれない?」と妖しい男に声をかけられる。
男は人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”というバケモノだと名乗り、栄養失調で今にも死にそうだと訴える。

お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。宿主である人間への純粋な献身――それを歓びとするシロだったが、いつしかミキへ惹かれていく。だが日々が幸福に満ちるほど、シロの肉体は異変を生じ…?

たとえこの身を滅ぼすことになろうとも――。
優艶ストーリーテラーhitomiが贈る
命を賭した愛の奇跡×人外BL

作品情報

作品名
透明な愛のうつわ
著者
hitomi 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785437
4.5

(318)

(231)

萌々

(51)

(17)

中立

(17)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
29
得点
1427
評価数
318
平均
4.5 / 5
神率
72.6%

レビュー投稿数29

No Title

設定が素晴らしいです。こういう作りの話は他にないです。終盤に連れ、悲しい終わりなのかと少し泣いてしまいました。素直に読める人なら最後まで楽しめると思います。こういう話が世の中に存在して良かった。

1

白一色、みたいな

 けっして悪くはなかったのですが、あとがきで作家さん自身も仰っているように、本当に綺麗なものだけを集めたあまりにもさらさらと流れていくような話だったので、良くも悪くも私の心には引っかかるものがありませんでした。龍や鬼、天使や悪魔といった既存の人外でもない、あかしびとという不思議な生き物。ルーツなどもふわっとしていて最後まで宙に浮いた話を読んでいるようで。思いやりの感情はとても大事だと思っていますが、2人ともその感情以外ほとんど見えないのが私にはかえって薄ら寒く感じられてしまいました。

2

きれいなものだけ

あとがきを読んで納得できる作品が好きで、こちらのあとがきがまさにそれでした。色々考えながら読んだ答え合わせというか、作者が狙って描いたところが伝わってましたよ!って気持ちになれるというか。

>ファンタジックで夢のような真実の愛
>きれいなものだけを集めて飾って眺めているようなお話
>人外攻めが醸し出すポンコツ感と聖母受け
ものすごく自分の、あるいは自分の作品に対する解像度の高い方だな〜〜〜と思ってしまう的の射具合で笑
詰まるところこういう作品です。
この後も毎行引用したいぐらい納得のワードが連続します。それは実際に読んでいただいて。

軒並みの神評価の中、萌2にしています。自分がBL作品に「おとぎ話」を求めていないせいで神評価にする程ハマらなかったのだと。他の作品のレビューでも散々書いてきたので自分では一貫していると思ってますが、どこかに毒がある方が好きなんだよな〜
この作品に毒が全くないとは言わないけど、あとがきにもあるよう「きれいなものだけ」見せてくれる作品なんだろうなと。

描き下ろしの髪ボッサボサの美記が可愛い。

1

よきお話でした

はじめましての作者様。
人外×人の設定だけど、わかりやすい獣系でも幽霊でもモンスターでも悪魔や神でもない。
人の負の感情を摂取する事で生きている「あかしびと」と見初められて宿主になるミキくん。
名前をつける事で契約になるそうで「シロ」と名付ける。ペットみたいじゃね?と私は思ってしまった。この体格の良い大人の見た目にかわいらしすぎる名前だなと。
でも、このシロさん見た目に反して赤ちゃんだからこの名前が実はピッタリだったりする。無垢な感じ。

ミキくんの不幸体質のエピソード、確かに悲惨だけどこれって気持ちの持ち様でないかい?ってのも多いなーと思いながら読んでた。

同じ物事が起こっても笑い話にしてしまうか、自分はやっぱりダメなんだって不幸話にしてしまうかってホント人による。

お話が途中とても不穏なムードが漂っていてこれ悲しみエンドなのって思ったけどいい終わり方してよかった。あとがきで、先生がどう終わらすか迷ってたハピエン厨だからこの終わり方にしたって書かれてて先生それ正解!って思いました。
仲良く年老いていってほしい。

描き下ろしのお話で、
今までシロの時が止まっていたから腹筋割れてるバッキバキのカラダだったけど少し現実的な中年男性のカラダつきになってショックを受けてるけど、それもいいよって抱きついてるミキくんとの日常のやりとりが最高でした。2人が同じ時間を過ごせる幸せ。

ただちょっと気になる点が。
すごく丁寧に作画されてるあまり、線が多過ぎて気になってしまいました。服のシワと手のシワ。
手が特に感じたのですが、描き込み過ぎてちょっと怖かったです。老人の手の様に見えたりレザーの手袋っぽく感じてしまったり。もう少しアッサリしてても良いのではないかな?と。

シワとスジと骨をしっかり描くのが先生のフェチなのかもしれないですが目についてしまいました。

2

めっちゃ神作…映画のよう

まず絵柄がすごくキレイで個人的にはすごく好きです。
舞台は現代日本ですが、設定が洋画のようなファンタジー。
序盤からタイトルネタバレ感がある話で、結果想像できるのに、心情と丁寧な描写で泣きました。
試し読みからこれは買い…と思いましたが想像を超えた感激でしたので神作です。

名付けが契約、あかしびと と名乗る負の感情を栄養としていきるもの、不運だけど健気な受けに救いのある周囲の人々。
素敵なタイトルも含めすべてが完璧でした。

2

涙がポロリポロリ

表紙が好みでパケ買い?した作品です。少し眠らせて今日読みました。
最近商業BLを読み始めたばかりだからなんとも言えないんですけど、読んだ中で1番心にグっっっと来ました。
シロと美記の葛藤や2人の交差する感情。複雑だったり真っ直ぐな愛だったり、栄養の負の気持ちだったり、描写がとても美しかったです。
このまま消えてしまうのかな、と思って涙が込み上げて来ましたが、美記の想いが通じてシロが魂を宿した人になれたこと、ほんとうに、ほんとうに良かったです。ここで込み上げてきた涙がポロリしました
「あかしびと」の意味や「美記」の名前の由来など、ジーンと心が暖かくなるシーンがたくさんあったのとエッチなシーンも程よく描かれているのも気に入ったポイントです。あとは元々おじさんが好きなのと、ちょっと頼りない感じの受けが好きなのもあって今までで1番好きな作品だと個人的に思いました。
このまま2人いっしょに歳を重ねて行くことを考えると嫌なこともあるかもしれないけれど2人で共に乗り越えて幸福を掴んで幸せに生活していってほしいな、と思いました。 2人に幸あれ

マスターの人柄もよかったなぁ。
こんなにも素敵な作品に出会えてよかったです。

3

タイトルがあとから沁みる

初めて読む作家さんでした。

まず第一に、とても絵が綺麗な作家さんだなあと思いました。
人外ってなんだろう?って思いながら読み進め、
斬新な設定で置いて行かれるんじゃないかと
ハラハラしてしまった場面もありましたが
最後まで愛が詰まった作品でした。

寝ぐせつけていちゃいちゃして終わるの凄い良かった。
ああいう何気ない日常こそ、今を生きてるなぁって感じがしていいですよね。

「魂は、とても重い」っていうセリフが好きでした。

2

凄すぎて…

物語への引力が凄まじくて感情移入していました。なんなら感情移入のしすぎで過呼吸起こしました。作品が素晴らしすぎるあまりの過呼吸、逆を言えば過呼吸できる程素晴らしい作品なので「神」評価とさせていただきます。
ですが精神疾患をお持ちの方は避けることをお勧めします。社会的に存在ごと否定され(読者に方向に)後ろ指指される描写は中々堪えました…初めて「地雷踏んでしまった…」ってなりました…2周目は読みたいけどそのページを開くのが怖いので辞めておきます…申し訳ない…

他の方が仰ってる通り、時間の進み具合に応じて登場人物もきちんと変化していきますし読了後も今後についてきちんとイメージしがいのあるハピエン作品です。(個人的にはメリバやバドエンも読みたかった)

1冊完結でしんみりされたい方は是非、いや絶対お手に取って読んでいただきたい作品。過呼吸起こしても読了後良かったと思えたので保証はさせていただきます。作品に触れられて良かった。

4

神より上の評価がないのが悔しい

腐女子になって結構な月日が経ちましたが、この作品は間違いなく指三本に入るくらい素晴らしいです。なんで神以上の評価ができないんだ…!
人外ものは特別好きなわけでもないですが、この作品の世界観にすごく引き込まれした。そのくらい設定やストーリーを語るのが上手な作者さんです。
ここから下はネタバレになりますが、ご注意ください。

あかしびと、初めてこの字を見たときに「赤い+死人」など物騒な考えをしていましたが、(愛の)証人なんだね…!
シロが段々人な感情をわかるようになり、心臓が動く感覚、温かさを感じるようになったあたりの描写がすごく良くて、読者の私にも思わずシロやミキと一緒に嬉しくなり、二人の幸せを祈りつずつ、それでも嫌な予感をせずにはいられませんでした。

愛はあかしびとにとっての毒。身を滅ぼす覚悟でミキの愛を受け入れたシロ、そして自分の愛が愛しい人を殺す凶器になることを受け入れたミキ、死ぬとわかっても尚愛し合うことを選んだ二人の姿が本当に神々しくて、思わず見惚れてしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
抱きあって目覚めた朝のシーンが綺麗で悲しくて、シロが本当にあのまま逝っちゃうのかと思っていましたが、最後に最高のハッピーエンドを迎えて良かったです!!!(ずっとあかしびとと人間の寿命のことを気にしてたので、シロが人になってよかったです)

続編が出ればもちろん読みたいですが、続編がなくてもとても満足な一冊なので、本当におすすめです!!

9

高い画力で世界観に引き込まれるが……

hitomi先生の「1人と一人の3650日」が好きで、今作も神評価の多さと泣けるとの口コミで期待していたのですが、少し無難にハッピーエンドで終わったな…と言う印象に。

普段はハピエン大好きですが、この作品は「人の不幸を食べる生き物」且つ「愛されると消耗してしまう」と言う点が重要で、お互い惹かれ合うにも関わらず、相手を知らず知らずの内に傷つけてしまう脆さがとても切なくて心を締め付けられました。

途中までの儚く切ないストーリー展開に魅了されていたので、終盤のご都合主義的な展開が少し浮いているように感じました。

もちろん、ハピエンだからこその高評価なんだと思いますが、もう少し読者の想像に委ねるような余韻を残すラストでも良かったかな…と。

とは言え、幸せそうな2人のその後を垣間見る事ができて「良い話を読んだなー!」と言う気持ちになれました。
ハピエン好きな方は安心して楽しめる作品だと思います。

4

感無量…!ネタバレなしです

こんなに読後の充実感がある本は初めてです…!!間違いなく人生で出会って良かった本の上位に入ります。
泣きました。でもハピエンです!

ストーリーとしては100点中の10億点です。
少し物足りなかったのは、2人の恋心の機敏です。
好きになってもおかしくないのは分かりますが、男が男を好きになる理由としては少し弱いかもしれません。
男女のラブストーリーでも傑作になるストーリーです。

それでも、ストーリーの良さがありすぎるので、声を大にして言いたい!本当にオススメです!映画化してもおかしくないです。いや、むしろ映画化して!!

あと、ユーリオンアイス好きならもっと楽しめるかも!外見がどことなくヴィクトルとユーリに似てます!私は大好きなので、さらに萌えました!

4

ぶたぺんぎん

すみません!ハピエンっていうのはネタバレでしたね!本当にすみません!

終わり方のネタバレあります

透明な愛のうつわ。人ではなくタイトル通りなシロと、そんなシロにとって少しずつ大切な人になってゆくミキ。もうそれは愛じゃん?お互い好きじゃん?と読んでると思うのですが、人間と人ならざる物。しかもシロには色々ありまして…途中切なくて泣きそうになる、イヤ泣くんですが、最後はハピエンで良かった…。あのまま終わるのも良かったですがその後の2人の幸せが見れて良かったです!

2

久しぶりに泣ける作品に出会いました

ストーリーをよく把握せずに読み始めて中盤から
もしかしてメリバ作品だった?とハラハラしだし、シロの鼓動が止まる前の最後の性行為はシロとミキの愛のカタチが尊くて涙が溢れました。
泣きそうになることはありますけど、本当に涙が出るのは滅多にないです。本当に素晴らしい作品でした。
優しいミキと穏やかなシロの空気は緩やかで温かくて。お互いの存在が、お互いを幸せに導いてくれてましたね。
ミキの表情がだんだん明るくなるのを、シロの瞳がだんだんイキイキとするのを見て、嬉しく思いつつシロの行く末が心配になりました。
いつも人々が行き交う様子を眺めていた理由が最後の方で明らかになるんですけど、シロの心の無垢さ透明さに心打たれます。
今回の作品で心に響いた言葉が沢山ありました。
シロにとって愛は毒。今までは幸せを知らなかったから幸せじゃなくても平気だった。みたいな感じのセリフです。後はシロがバイトの面接で言うセリフも好きです。
他にもいっぱいいっぱい素敵な言葉がありました。
上司の正体はびっくりしましたが。
赤ちゃんみたいなシロ。聖母のようなミキ。
2人で支え合ってもっともっと幸せになって欲しい。
最後にミキが以前より不幸ではなくなった理由。そちらも胸に刺さりました。
絵も素敵、ストーリーも素敵。そして言葉の数々も素敵な作品です。是非読んで欲しいです。

9

綺麗なお話

お初の作家さまです。一ページ目からとっても美しいリアル寄りの絵柄に引き込まれました。とにかく絵がメチャ美しくて…どの画面も綺麗で、眺めるだけでもうっとり。

ストーリーは哲学的なファンタジーというか、ちょっと小難しい感じで、初読では自分の読解力ではすんなり理解できませんでしたが、作品の言いたいことはとても伝わってきました。
ちょっとだけ、上司が元〇〇、というのだけは流石に都合良すぎると思ってしまいましたが、ハピエンに繋がる大事な要素なので仕方ないかな。
最後のほのぼのしたイチャコラな日常が心に沁みました。この二人のイチャコラを永遠に読んでいたい…アフターストーリー読みたいです!

3

これは絶対に読んだ方がいい!!

hitomi先生の作品は、1人と一人の3650日を読んでからすっかりファンになってしまったんですが、この作品もすごく良かったです!!
第3話~5話までずーっと泣きっぱなしでした(T_T)
透明な愛のうつわが救済されたのは、本当の愛を知ってそれを選んだから。もう号泣です!!
好きすぎて、特典コンプしました笑!幸せな特典を見てほっこりします(*´∇`*)

5

神より上のボタンはどこですか?

神以上の評価ができないのが悔しい!
心優しい無垢な人外と孤独な青年の切なく、感動のファンタジーでした。

昔から不幸に見舞わやすい美記の元にある日、
“あかしびと”と名乗る美しい男が現れ、
「君の不幸をぼくにくれない?」と宿主となることを持ち掛けられ…。

人間の“不幸”を糧として生き、自らを“バケモノ”と呼ぶシロですが、
こんなに美しく、優しいバケモノがいるのでしょうか。

人間が紡ぐ愛を羨み、幸せそうな笑顔をいとおしく感じるのに、
自分はそんな人間たちの不幸を得てしか生きられない。
誰のことも愛することができず、愛されることもなく、
「それがぼくの持つゆいいつの“愛”だったのです」という
シロの独白が切ないです。

バケモノというには穏やかで、献身的で、甘やかさすらあって、
それなのにいつも見せる笑顔がどこかさびしげで、その度に
胸がきゅっと締め付けられるようでした。

そんなシロに見初められた美記の心もどこまでも優しく、本当に美しい。
そして、はじめは自信もなく、弱弱しげに見えていた美記ですが、
シロとの交流を通じて少しずつ笑顔を見せるようになってゆきます。

シロの手作りごはんを食べ、その日あった“素敵なこと”を話し、
休日には二人で買い物に出かけ、まるで恋人同士の同棲生活のような
ささやかな幸せの日々。

けれど、幸せはそう長くは続きませんでした。
美記が幸せを感じるほどに、シロが得るエネルギーは減ってゆき弱る一方。
そこには実はシロが美記に伝えていない“あかしびと”にとっての最大の禁忌が
関係していたのでした。

“人の愛はあかしびとにとっての毒になる”

なにその絶対愛しあえないルール…!!
愛し合うほどに、別れは近づき……しんどすぎる。

けれど、たとえ悲しい別れがやってくるとわかっていても、
離れることなく最後の時まで一緒にいようと、涙をこぼしながら
抱き合う二人にもうこちらまで号泣でした。
と、今この文章を書きながらまた思い出し泣きしているわけですが。

最後はちょっぴりご都合主義展開ともいえなくはないけれど、
愛の力の勝利、という最高にロマンチックで感動的なエンディングでした。
シロが目を覚ました瞬間、お姫様(シロ)が王子様(美記)の愛で目覚めた!!
と感極まりすぎたあまり脳内メルヘン化しておりました。
でも、本当におとぎ話のワンシーンみたいで感情が氾濫状態でした。

静謐な雰囲気や題材的に明るいハッピーエンドが予想できず、
途中までの切ない展開に瞼に涙をため込んで読んでいましたが、
最後まで読み通してよかった。。。
こんなにも幸せで、温かな気持ちになれる結末が待っていたなんて(´;ω;`)

文句のつけようのない素晴らしい結末なのに、
ここで終わってしまうのが寂しいような、
もっとずっとこの二人の世界に触れていたいような、
そんな心地よさに浸りながら読み終えました。

迷うことなく神作品でした、と申し上げたい!

11

迷うことなく神作品

hitomi先生の作品が元々すごく好きだったこともあり
作家様買いしたのですが、素晴らしいの一言でした。

不幸体質の美記と、不幸を餌にするシロのお話です。
先生の繊細な絵に、お話がすごく合っていて
ほんとにすごく良かったです。


先にネタバレしてしまうとハピエンなのですが、
途中の不穏な感じはとてもハピエンになるとは思えなくて
切なくて悲しくてすごく泣きながら読みました。


最初、『透明な愛のうつわ』とは…?と思っていたのですが、
読み終えてその意味がわかりました。
なんかこう、うまく言葉に出来ないのですが
1本の映画を観ているような、そんなお話でした。


描き下ろしの魂が宿った後の、シロの体型の変化に対しての美記の反応に
お客様のマダム達の話を思い出して
「ぼくも君に…うんざりされてしまう」と言うシロのかなしげな顔が
申し訳ないけどすっごく可愛かったです。


ほんとに素晴らしい神作品でした(*´ω`*)

0

良質な映画のような作品

まさに神作品と言っても過言ではない作品です。

不幸を栄養素として生命を維持している男と不幸体質の男の話で、最初はどんなストーリー展開になっていくんだろうと思っていましたが、最後はハッピーエンドでうまくまとめられていたと思います。

幸せな気持ちになったり悲しい気持ちになったり、感情がジェットコースターのようでした。
お互い不幸しかしらない2人が共に暮らしていくうちに平凡な幸せを一つ一つ見つけていく様子は心温まりました。

小さいキッチンで体を縮こませながら料理を作る、それが幸せ。

幸せになることは死を意味すること。

自分にとっては毒でも相手の笑顔を見るためなら耐えられる。

愛してしまえば自分は消えてしまう。

愛は毒、それでも愛が欲しい。

命を削ってまで相手を愛す愛情の深さに涙しました。

絵も綺麗だしストーリー展開もシリアスな映画のようでとても引き込まれる作品でした。

4

心に沁みるお話でした

hitomi先生の前作が好きだったので、今作も手に取りました。

何でこんなに切なくさせてくるんでしょうか?
切ないストーリーと、それに合った繊細で美しい絵にやられました。色々抉られました。

あかしびとなんていう存在、抉られるに決まっています。
不幸を糧にする=宿主の不幸なしでは生きられない

不幸体質の美記と不幸を食べるあかしびとのシロ
最初は普通に不幸を食べさせる為の生活だったはずが、お互い成長したり、優しい気持ちを知ったり、愛を知ったり、2人の時間は優しさに溢れていました。

それが、あかしびととしては致命的な事で、身を滅ぼす事になっても、惹かれ合ってしまうのは止められない。もう途中からずっとハラハラしながら読んでいました。

とりあえずハッピーエンドで良かったです。きっと大丈夫だろうとは思いながらも、かなり不安になりました。

もう純粋な愛が詰まってるんですよ。打算のない献身的な愛!
汚れた心が浄化されるようでした。

6

好き。

「こういうの、大好き…」読み終わってただただそう思いました。
とにかく絵が綺麗で、繊細なタッチで、それだけでも読む価値がある……
お話も上手くまとまっていて、流れるように最後まで読みました。特に攻めが感情を知っていく過程が切なくて泣いてしまいました。
もっと色んなふたりが見てみたいな。続編とか、番外編でも。なんでもいいからお願いします。
こういうの、ほんとうに大好きです。(大事なことなので2回言いました)

7

どうなるのかぜひ読んでほしい

「命より重い愛を知ってしまった者たちの破滅再生BL」

このキャッチコピーを読んで、ぜったいに傑作になるだろう!ぜったいに買わなくては!と思いました。

hitomi先生の作品はシリアスで切なく、胸が苦しくなるようなお話なイメージがあります。
また、絵柄の雰囲気によって、なにか衝撃的なことが起こるような予感を漂わせます。

今作もより美しくなった絵と丁寧に登場人物の感情が表現されていているお話によって、読み応えのある作品になっています。

前作の「1人と一人の3650日」を読んでわたしは自虐的に生きる人が愛し愛されることによって立ち直っていく様子を苦しみながらも読むのが好きなんだと知りました。
今作もどれほど苦しくなるのだろうと思っていましたが、比較すると主人公は割と前向きです。そしてとても優しい人です。不意に見せる照れた顔や笑顔がとてもかわいいです。

受けの美記は不幸体質で、攻めのシロは人間の不幸を糧にして生きる人外。
最初は契約し合ったただの与える者と与えられる者だったのが、いつしか互いに特別な感情を抱いていきます。
ふたりでいるのが楽しくて自分が幸せになっていけばシロを失ってしまう美記。美記に尽くすことと負の感情が糧だったのに愛を受け止めることによって自分が消滅してしまうシロ。
ふたりの愛の毒。
どうしてもふたりで破滅するしかないのか?どうしたらふたりで幸せに暮らすことができるのか?

この後のお話はぜひ読んで確かめてください。

大丈夫です。
ハピエンです。

hitomi先生も悩んだそうですが、ちゃんとふたりは幸せに暮らしていけます。


読み終わってよかったねぇと思える、とても素敵なハッピーエンドでした。

最後に人ごみの中でシロが振り返ります。それは過去の自分なのか、もしかしたしらたの自分なのか、それとも別の自分なのか… 分からないのですが、美記と一緒に前に歩き出します。
これで本当にシロの時間が進んでいくようで印象的でした。


個人的に幸せになったこれからのふたりにはたくさん食べて太ってほしいです!
お幸せに!!

9

久しぶりに泣いたBL作品

人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”という人間の見た目だが人間ではないシロ。
お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。
この、「人間の不幸を糧に」が2人に重くのしかかってきます。
いつしかお互いに惹かれていく2人。
しかし、宿主のミキがシロとの暮らしに喜びを感じ、幸せになればなるほどシロは不幸を得られずに飢餓状態になってしまいます。
シロのために自ら不幸になろうとするミキと、それに耐えられないシロ。
2人に待ち受ける結末とは・・・

読みながら泣きました。
こんなに辛く、暖かい作品は久しぶりです。
たくさんの人に読んで欲しいです!

8

素敵なファンタジー

ネタバレありです。

BLが好きじゃない人でも読めそうな素敵な物語でした!

なによりハッピーエンドでよかったです。6話で本当に消えてしまうんじゃないかと不安になって、ハッピーエンド大好きな私としてはシロが消えてしまってミキが1人ぼっちになる終わりをみてどう反応すればいいのか、いい終わり方だったと思えるのかそわそわしました笑

この2人の身長が高すぎるのかキッチンが小さく見えて、シロが料理をつくる時にキッチンが低すぎて不恰好でおもしろいと思ったらミキがその姿を見て『縮こまって料理するの大変そう‥正直かわいいけど』と言っていて共感したし、シロを覗き込むミキもかわいかったです!

2人の日常がほわほわしていて癒されました。

シロのバイト先のまりあという女性が鋭くて、面接でのシロの様子を見て『昨日今日でようやく感情に目覚めた赤ちゃんみたいに見えましたけど』と言っていてすご!と感動しました。理解力がないのでここまでは、人の不幸を食べる人じゃないけど人みたいなやつとしか思っていなかったのに、今まで感情を知らなくて、ミキと過ごすうちにどんどん感情が芽生えて人間みたいになってるのかと気付かされました。

ミキの会社の課長が、シロと同じあかしびとと知ったとき、見た目がイケメンの外人みたいなほり深い顔だなと思っていたので納得できました笑 あかしびとは人間に好かれるために美形な見た目にできていそうだなと思いました!

絵が綺麗で芸術的に感じて、特に手が綺麗で生きているようでした!!
描き下ろしの肉つきが良くなったシロの体もよかったです!あと、毎回ミキのキス顔は優しさが溢れ出ていてかわいいなと思いました!
ミキが描いたシロの絵を大切にしているシロもかわいかったですし、2人がハグしたり触れ合ってる姿がみれてこちらまで幸せでした!!

8

愛の献身

不幸体質のミキと、不幸を糧にする あかしびと
シロ。
不幸体質って、不憫オブ不憫なんじゃないかしら、、、?あまりに可哀想で重苦しいのは辛いかも、、、とちょっと構えてしまいました。
ですが、不幸体質は不幸体質なのですが、エピソードの一つに卒業の日に配られた紅白饅頭が自分だけ一色だったとか。
あ、大丈夫かもしれない!と思えました。笑
何より、不幸体質のミキがじめっとしてなくて暗くないのが良かったです。

ミキはシロの宿主となる契約をします。
この契約は悪魔的なものではなく、強引に行うでもなく。相手を尊重して行われるものでした。
ミキはシロの、宿主に対して純粋に何かを返そうという気持ちを受け入れ、シロといる事での自分の存在意義のようなものを見いだします。
シロにとっても、自分のした事を純粋に受け入れてくれたミキに、特別な感情が芽生えます。
だからこそ、自分もミキの愛を受け入れようと思えたのかな。

心の機微を丁寧に美しく描かれていて。
全てを言語化にしていないものの、表情や全てを語らない台詞でもミキやシロの気持ちを感じ取る事ができました。

ミキやシロを取り巻く人達も良かったです。
周りの人と関わることで、二人だけの世界で完結せずに新たな世界が広がっていけたのではないかな、と思いました。

本編だけでもとても素敵なお話で癒されたのですが、描き下ろしがとってもあまくて幸せな気持ちになりました。素敵なボーナストラック感。hitomi先生ありがとうございます!

12

誰だッ!新種の貧乏神とか言ったヤツッ

正直 今日1番の楽しみでした この本読むの
【1人と一人の3650日】以来 待ち焦がれました

誰しもが持つ 不安や不満 悲哀もちろん 欲や執着 後悔や見返りを求めない献身的な愛 みたいな繊細なものを描くのがお上手な方だよなと………


なのに びっくりだよッ!
新種の貧乏神じゃん ←絶対ちがうッ


あかしびと と名乗るその存在の説明でお話の流れが見えそうで 見えなさそうで
なので その魅せ所にどこまで感情を乗せてきていただけるのか 期待値爆上がりです


人外設定のファンタジー系のわりに浮かれた明るい雰囲気はない
そのくせ 噛みしめる幸せや 空っぽを満たしていく優しさ

代償にしてきたものとはちがい 受け取った対価に混乱する辺りから魅せらる
注がれる安らぎと満ちていく不安 を丁寧に読まされます


美味としてきた不幸の味を苦々しく感じた日から続く胸の痛み
それまで持つことがなかったものを知り 求めること与えられること 欲を覚えていく

ふたりが築いた 生餌と憑き物 とは言えない関係

こういう 細く繋がってはいるけど儚いような 今にも捻じ切れてしまいそうなもの それを読んで感じたものをどう言い表せばいいのか 語彙力のなさを痛感します

愛される喜びに蝕まれる不憫さ 叶えた想いから得た哀しみと重みに飛び出そうなものはあるのに それを言葉にすることができないもどかしさ


超個人的な感想ぶちまければ 萌えです・きゅんです が微塵もない だからいい
余計な萌えなどいらないんです こちとら 生きることの辛さ 葛藤 があれば飯は何杯でも喰えるので

愛おしいを知り 無償で注がれる暖かなものを上手く受け止めることができない 苦しみ
そこですソコ その戸惑いや苦しみが見たいんです 見たかったんです

なんか ほんと不甲斐ない

期待以上のものを魅せてもらっておきながら 思いつく言葉の全部があまりにも幼稚で軽すぎるような気がしてきた 


人の不幸は蜜の味 そんな疚しいこと思う暇もない
穏やかに満たし満たされていくふたりに 世の理とか理不尽とかいろんなことを考えたくなる

やっぱいいわ hitomiさん

ただね 先人必要だったのかな とか 町ですれ違ったトレンチコートは とか
読み応えのあるいいお話だったんで そこが妙に気になってしまったんですよね

だって 愛を知らず 命の重さも知らず 求めても手にはできないものをいつまでも眺め 報われない思いだけを抱えさまよう そんな憐れなものがその辺にゴロゴロいるのって


あぁそうか 案外いっぱいいるのか なんとなく日々を暮らし 虚無で空虚で
って それ 間違いなくあたしだッ!

8

気づいたら泣いていた

人外ものですが、見た目は人間だし言葉も話すので「人外ものはちょっと…」という方でも姿形が人間なら平気という方は是非。

人の不幸を栄養とする人外と不幸体質な青年のお話。
この登場人物の説明を読んだだけで「このふたりって、もしも幸せになったら…どちらかは息ができないんじゃないか…」と思いました。

少しでも気になった方は読んでほしいです。
気づいたら泣いていたし、心が浄化された気分になりました。綺麗な作品です。

3

愛の教科書

学校の教科書にしてほしい、とまでは言わない。学校の図書室に置くべき。おれは本気だぞ

hitomi先生に前作で惚れ込み、前情報無しの即買い。ストーリー、イラスト、キャラクター全てが美しいと言わざるを得ない...。これ買っときゃええねん!!!!って自信を持って言える一冊です。

不幸体質の受けと、人の感情を糧に生きる生き物の攻め。初っ端からドSFチック設定で読者に「理解しろ」と思わせる出会いから始まります。嫌いじゃないぜ。
受けの美記くんはそんなんアリ?な、とんでも生物、"あかしびと"に「シロ」と名前をつけて、関係を結びます。

美記くんと契約したシロは、美記くんの負の感情を食べつつ、美記くんと共に過ごしあかしびととしてではなく、人間として感情を芽生えさせていく...そんな優しい物語です。
赤ちゃんが親から言葉を教わるように、シロは美記くんから色んな感情を教えてもらって、愛も教えてもらうわけです。

そして、なんと言ってもこのタイトル...!
「透明な愛のうつわ」です。
正の感情はあかしびとにとってパンのひとかけらくらいの養分なので、負の感情に比べたら無いに等しいんですが、実は...。つまりそういうことです!!!(匂わすな)

絵はとことん美麗です。どのページを開いても1枚絵として完成していて、美美美美美...といった感じですが、なかでも中盤で2人にとって幸せな終わりをとげようとするシーンが美しすぎて自然と涙が出ました。いやオタクの誇張なしでガチですよこれは...!
前作でも同じようなレビューを書いたんですが、hitomi先生の描く瞳が本当に綺麗で綺麗で。あと手ですよ。手フェチはこの本を読んだら100回は死ぬ。

道中ハラハラする展開がありますが、最後はハッピーエンドなので安心して読んで下さい。
感情を知らない生き物が愛を知る過程を見れます。つまりシロは赤ちゃんってことです。
あとがきでも書かれているんですが、真実の愛を描きました、と。まさにそんな2人でした。
人間として生を送るシロと美記くん一生見てえ〜!!シロの無精髭ショリショリしてえ〜!美記くんにヨシヨシされてえ〜!

...これを読んで愛のパワーを受け取ろう!私もBLを糧にする生物(バケモン)だから、明日もお仕事頑張ります!お仕事で疲れた人は是非この本を読んで養分にして下さい!

23

タイトルの意味

物語は静かにゆっくりと穏やかな雰囲気で物語は進むのだが、
幼い頃から何故か不幸体質な人生を歩む、堂上美記。他人を自分の不幸に巻き込まないようにいつも独り。

ある夜、自らを『あかしびと』と名乗る人ならざる者と出逢う。
しかも、『人の不幸を糧になる』と。

美記は自分の不幸体質が誰かの為になる、誰かと過ごせると、そして『あかしびと』に『シロ』と名を与え宿主となる事を決める。

やがて、ふたりで過ごしていくうちに、シロは感じだ事のない感覚や感情に肉体が異変をし始めて、、、


読み進めていくうちに、『あかしびと』は人の不幸を入れる『透明なうつわ』なのだと、だからこのタイトルなのかと、
愛を知らない人ならざる者の行き着く先は、ふたりとってどんな世界なのか、涙と共に読む手がとまらなかった。

帯の煽り文もどれをとってもふたりの『愛』を感じられてとても素敵です。
シロはアンニュイなイケおじなのに人としての感情は赤ちゃんなので美記が抱きしめたくなる気持ちは凄くわかる。私も抱きしめて甘やかしたくなります!!
ふたりのこの後の生活やシロの社会生活をもっと見てみたいです。

表紙を縦と横で見た時の感じ方が読んだ後だと尚更違う気がする、のは私だけかな?!

4

慈しむ愛が染み渡ってく

めっっっっっっっちゃ良かった!(;///;)泣

あらすじに「破滅」ってワード見えるし、
絵がキレイで繊細だから痛々しいとシンドイなーって…
最近ツラいお話を読むと落ち込んじゃうので正直迷った。

けどこれはもう…!
現代版おとぎ話ともいえる展開に愛の温もりがあって、
グワッと胸を鷲掴みにされてめっちゃ良かったです!!

『慈しむ』って言葉がジワッと沁み渡ってく作品でした。
(ホント…もう……、良かったとしか言えねぇ…(;///;))

あと絵が繊細で丁寧で見やすい。
髪の毛1本1本までキレイだな~って思いました。
物語とマッチしていて世界観がより深まった気がします。
(ホント…もう……、美しいとしか言えねぇ…(;///;))

あああ、良かった。素敵な作品でした。何度も読む…!


さてさて。

受け:ミキ
不幸体質の青年。
不幸な日々に落ち込みながらも穏やかで優しい性格。
他人を巻き込まないよう人との関わりを避ける反面、
困っている人みるとほっとけないお人です。

攻め:シロ
人間の不幸が栄養源の"あかしびと"という存在。
常に微笑んでいいて穏やかな人柄という反面、
感情が乏しく作中では"(心が)赤ちゃん"と言われてます。

シロは宿主となる人間と契約を交わして栄養を得ています。
宿主不在で食事が取れず消えかかっていたところにミキと出会います。

ミキは「自分の不幸が役に立つなら…」と契約成立。

けれどシロと生活を共有するようになって、
ミキの生活の中に少しずつ幸福が増えていくんですね。
それはシロの栄養いわば生命に直結する問題でーーーと展開します。


感情が乏しいシロの心が育っていくのに涙腺が緩む…!

長く"あかしびと"として生きているシロですが、
存在は無色透明なからっぽの器のような儚さがあって。
いつも微笑んでいるのは逆に言えば感情が無いんです。
生きる意味や希望という概念すらない感じなんですね。

だからミキとの契約も生きるのに必要だから行うだけ。
そして宿主であるミキが望むことがあれば応じるだけ。
そこに「シロの感情」は一切ありません。

そんな彼がミキの感情が流れ込んでくる度に、
少しずつ少しずつ感情が育っていくんですね。
ミキが喜ぶことを自ら"してあげたい"と思うようになるのがグッときます!

で、人を遠ざけてずっと一人だったミキも
シロの存在によってどんどん良い変化が生まれだして。
不幸を背負った青年が幸せになるのが弱いので…もう…ううう(;///;)

と同時に皮肉すぎてやるせない気持ちが襲ってくる;;
ミキの幸福度とシロの栄養度が反比例ってなんだよ…。
また他にもシロにとって有害なのは人間の愛っていう。
ミキがシロに心を寄せることはシロに痛みを与えて…。

(~~~~~~ッ!シンドイぞコノヤロウ(;ω;))
(でも萌えにブッ刺さりで沼だった…好きだ…)

そんなこんなで
ミキはシロの為に自ら幸福を手放そうとする。
シロはミキの幸せの為ならば自分の生命を…。
「賢者の贈り物」のような相手を想った心が交わっていくんですね。

どういう形が正しいと言い切れないし、
「賢者の贈り物」が崇高な愛だとは思わない。
けれど彼等の相手を想う気持ちは私の心に響きました。

個人的にすごく刺さったのは、
シロが消えるときは手から透明になるんですね。
感情が育ったシロはミキに手料理を振る舞うのが幸せで、
手がなくなったら料理ができなくなるのに憂いがあって。
"何かをしてあげたい"と思う事って愛だなぁ…とシミジミ思いました。

ちなみにハッピーエンドです!大丈夫です!!!
(これが一番怖かったのでマジでホッとしたよ…)
(私の心も生き延びた…)

シロは温和な大人の紳士~という雰囲気なんですが、
難局を乗り越えた後は可愛くなっててニヤニヤしました。
(感情が育つってこういうことよ…!!!)
(喜怒哀楽が人を育てるのね…(∩´///`∩))

他にも
ミキの上司や同僚・シロが勤める喫茶店の面々など
脇キャラも温かくてホッと安心して読めました。

はーーーーーーすっごい沁みた。良かった。好き!!!!

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