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表題作透明な愛のうつわ

シロ,不幸を養分にして生きるあかしびと
堂上美記,25歳,不幸体質の青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

【人の不幸を食べる人外×孤独で不幸体質の青年】
命より重い愛を知ってしまった者たちの破滅再生BL

子供の頃から不幸体質で不運な人生をおくってきた堂上美記(どのうえみき)。
優しく臆病な彼は、他人を災難に巻き込まないよういつも独りだった。

ある夜「きみの不幸をぼくにくれない?」と妖しい男に声をかけられる。
男は人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”というバケモノだと名乗り、栄養失調で今にも死にそうだと訴える。

お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。宿主である人間への純粋な献身――それを歓びとするシロだったが、いつしかミキへ惹かれていく。だが日々が幸福に満ちるほど、シロの肉体は異変を生じ…?

たとえこの身を滅ぼすことになろうとも――。
優艶ストーリーテラーhitomiが贈る
命を賭した愛の奇跡×人外BL

作品情報

作品名
透明な愛のうつわ
著者
hitomi 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785437
4.5

(317)

(230)

萌々

(51)

(17)

中立

(17)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
29
得点
1422
評価数
317
平均
4.5 / 5
神率
72.6%

レビュー投稿数29

No Title

設定が素晴らしいです。こういう作りの話は他にないです。終盤に連れ、悲しい終わりなのかと少し泣いてしまいました。素直に読める人なら最後まで楽しめると思います。こういう話が世の中に存在して良かった。

1

白一色、みたいな

 けっして悪くはなかったのですが、あとがきで作家さん自身も仰っているように、本当に綺麗なものだけを集めたあまりにもさらさらと流れていくような話だったので、良くも悪くも私の心には引っかかるものがありませんでした。龍や鬼、天使や悪魔といった既存の人外でもない、あかしびとという不思議な生き物。ルーツなどもふわっとしていて最後まで宙に浮いた話を読んでいるようで。思いやりの感情はとても大事だと思っていますが、2人ともその感情以外ほとんど見えないのが私にはかえって薄ら寒く感じられてしまいました。

2

きれいなものだけ

あとがきを読んで納得できる作品が好きで、こちらのあとがきがまさにそれでした。色々考えながら読んだ答え合わせというか、作者が狙って描いたところが伝わってましたよ!って気持ちになれるというか。

>ファンタジックで夢のような真実の愛
>きれいなものだけを集めて飾って眺めているようなお話
>人外攻めが醸し出すポンコツ感と聖母受け
ものすごく自分の、あるいは自分の作品に対する解像度の高い方だな〜〜〜と思ってしまう的の射具合で笑
詰まるところこういう作品です。
この後も毎行引用したいぐらい納得のワードが連続します。それは実際に読んでいただいて。

軒並みの神評価の中、萌2にしています。自分がBL作品に「おとぎ話」を求めていないせいで神評価にする程ハマらなかったのだと。他の作品のレビューでも散々書いてきたので自分では一貫していると思ってますが、どこかに毒がある方が好きなんだよな〜
この作品に毒が全くないとは言わないけど、あとがきにもあるよう「きれいなものだけ」見せてくれる作品なんだろうなと。

描き下ろしの髪ボッサボサの美記が可愛い。

1

よきお話でした

はじめましての作者様。
人外×人の設定だけど、わかりやすい獣系でも幽霊でもモンスターでも悪魔や神でもない。
人の負の感情を摂取する事で生きている「あかしびと」と見初められて宿主になるミキくん。
名前をつける事で契約になるそうで「シロ」と名付ける。ペットみたいじゃね?と私は思ってしまった。この体格の良い大人の見た目にかわいらしすぎる名前だなと。
でも、このシロさん見た目に反して赤ちゃんだからこの名前が実はピッタリだったりする。無垢な感じ。

ミキくんの不幸体質のエピソード、確かに悲惨だけどこれって気持ちの持ち様でないかい?ってのも多いなーと思いながら読んでた。

同じ物事が起こっても笑い話にしてしまうか、自分はやっぱりダメなんだって不幸話にしてしまうかってホント人による。

お話が途中とても不穏なムードが漂っていてこれ悲しみエンドなのって思ったけどいい終わり方してよかった。あとがきで、先生がどう終わらすか迷ってたハピエン厨だからこの終わり方にしたって書かれてて先生それ正解!って思いました。
仲良く年老いていってほしい。

描き下ろしのお話で、
今までシロの時が止まっていたから腹筋割れてるバッキバキのカラダだったけど少し現実的な中年男性のカラダつきになってショックを受けてるけど、それもいいよって抱きついてるミキくんとの日常のやりとりが最高でした。2人が同じ時間を過ごせる幸せ。

ただちょっと気になる点が。
すごく丁寧に作画されてるあまり、線が多過ぎて気になってしまいました。服のシワと手のシワ。
手が特に感じたのですが、描き込み過ぎてちょっと怖かったです。老人の手の様に見えたりレザーの手袋っぽく感じてしまったり。もう少しアッサリしてても良いのではないかな?と。

シワとスジと骨をしっかり描くのが先生のフェチなのかもしれないですが目についてしまいました。

2

めっちゃ神作…映画のよう

まず絵柄がすごくキレイで個人的にはすごく好きです。
舞台は現代日本ですが、設定が洋画のようなファンタジー。
序盤からタイトルネタバレ感がある話で、結果想像できるのに、心情と丁寧な描写で泣きました。
試し読みからこれは買い…と思いましたが想像を超えた感激でしたので神作です。

名付けが契約、あかしびと と名乗る負の感情を栄養としていきるもの、不運だけど健気な受けに救いのある周囲の人々。
素敵なタイトルも含めすべてが完璧でした。

2

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