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表題作マスカレード

侯爵/リュシアン/三宅
有本淑貴,経済学者,32歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

日本で恋も地位も失い、ニースにやってきた経済学者の有本淑貴。
大学教授の秘書を務めながらも人との関わりを恐れ、無気力に日々を過ごしていた。
そんなある日、代理で出席した仮面舞踏会である男との賭けに敗れ、躰を差し出すことになってしまう。
関係は一夜限りと思っていたが予期せず逢瀬はくり返され、いつしか淑貴は男の腕の中に安らぎを感じ始め…。
名も知らぬ男にもたらされる愉悦に心ごと侵されていく―甘く淫靡なエキゾチックロマンス。(裏表紙より)

作品情報

作品名
マスカレード
著者
華藤えれな 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344809895
2.2

(10)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
15
評価数
10
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

華藤さんは好きなんだけど

設定も、舞台も、展開も、どれも好みだったのに、どうも薄味で萌えきれなかったのが残念。
一段組だったせいなのか、イラストが妙に大味だったせいなのか、原因はわからないんですが。
そっくりの攻めに板挟みって、もうネタはわかっているんですが、わからない受けがアホすぎる! と突っ込むような作風でもないので、アホ受けを愛でる作品でもなかったのがネックだったのかもしれません。
オチも取って付けたようだったのも、ちょっと・・・

おもしろくなりそうなポイントがいっぱいあっただけに、ほんとに残念でした。

3

異国シリーズ第2弾。

異国シリーズ第2弾。
といっても、それぞれ単独のお話なのでこれ1冊で充分楽しめます。

今回の舞台はモナコ。
日本で恋に破れ裏切られ傷つき職を追われてやってきた青年と仮面舞踏会で出会い賭けの代償として一夜を共にすることになった侯爵のお話。

仮面をつけたままだから。
相手の素性を知らないままだから吐き出せる本音や弱さ。
けれど、恋愛経験がほぼ皆無の受はそこから恋に発展することにさえ躊躇いを感じて。
知られないまま、未来がないままの今だけの関係でいいと思っているようなところがどこかせつない。

そこに転機のように現れるのが受の大学の生徒となる男なのだが。
この男にも受は持っていない自由さや明るさがあって惹かれていく。
容姿はまるで違うのに背格好や雰囲気はどこか侯爵と共通する部分があって。
実は同一人物なのではないか?と疑ってみたり。
男と侯爵。
2人の間で揺れる受が導き出す結論もどこか後ろ向きで。

そんな受が最後に真実を知って。
それでも侯爵に掛けた言葉が非常に印象的でした。
そんな人物だからきっと惹かれたんだろうなぁ。

そして、侯爵の過去についても最後に明かされ。
ただそのことのためだけではなく、彼が生い立ちによって形成されていたことがわかりなんだかすごいと思いました。
これから彼が受といることによってどう変わっていくのか(暴かれていくのか?)楽しみでもあります。

2

好きな設定・舞台

まずタイトルと表紙に惹かれて読んだ作品です。
あとがきによると「外国人と日本人のエキゾチックロマンスシリーズ第2弾」ということですが、舞台が外国で外国人と日本人が登場するというだけでそれぞれのお話に繋がりはないそうなので、この作品単品で読んでも大丈夫という事です。
私もこのシリーズはこのお話が初めてでしたが、単独で読んでも全く問題ありませんでした。

舞台になっているモナコはF1が大好きな私にとっては興味ある土地で、物語に登場するカジノやホテル等、F1のコース際にある建物の位置は大体分かっているので景色や地理が想像でき、それだけでも興味深いお話でした。
マスカレードはもともと好きな題材ですし、そこに登場する王侯貴族やタイムスリップしたような豪華絢爛な衣装やミステリアスな人々など個人的に好きな要素が詰め込まれていたにもかかわらず、今ひとつ萌を感じられなかったのが残念です。
多分それは受け様の思考方向や少し乙女すぎる文章表現が私に合わなかったせいだと思います。
一番気になったのは受け様の心中を表す時に文章の途中で終わらせる表現が増えるのですが、それが私には女々しすぎるように感じられたことです。
攻め様の設定は読んでいると予想できるのですが、嫌いではなかったし、男らしさが感じられたのは好きだったのですが…。

挿絵の亜樹良さんは元々好きな作家さんなのですが、今回は特に黒髪のラテン系男前がセクシーでした(もちろん金髪の侯爵も良かったです^^)。

1

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