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「運命すらも呼吸をとめて」
1巻。
まず、恒吉が本当に強くて、逞しくて、壁に何度ぶつかろうとも前に進む姿勢、模索していくしかないという姿勢に、心を打たれました。そんな姿に麻川も惹かれたんだと思う。
麻川は麻川で、第二次性なんてくそくらえみたいに思ってたのに、何だかんだでいつも恒吉を助けて、薬を過剰摂取してまで恒吉の訪問を受け入れ続けた。そういう根本の優しさに恒吉は惹かれたんだと思うな。
恒吉が逞しくてかっこよくて強いから、そんな姿に感化されて麻川も変わろうとしたんだよね。恒吉に見合う男になるために。
途中、恒吉が麻川に番の話をした時は、さすがに話出すの早くないか⁇と思いましたが、それから麻川は番うことを意識するようになったのかなーとも思ったり、、、。
あとはもう言うまでもなく、、、とっっっても良かったですね。何とは言わんけど。とても潤いました。ご馳走様です。
体格が二人とも同じくらいというのもまたこれが良く、、、。二人とも良い身体してた、、、。舐められてる描写で恒吉の腹筋アップされるんですけど、えぐ
描き下ろしも本当に良かった。これ、これだよ、これだよ見たかったのは♀️♀️と私の中の腐が暴れ出しました。
滝端先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
男らしい 4
エロ 4
ギャップ 3
しんみり 2
男前 2
な感じだと思います。
麻川さん×恒吉さんのカプです。
今作はオメガバースもので、受けの恒吉さんはアルファで、誰にも負けない、強くて立派なアルファになる為、日々完璧な仕事や一日を過ごしていました。
しかし、突然変異でアルファからオメガになってしまい、突然の発情期で隣人の麻川さんと身体を繋げてしまいます。
最初こそ、オメガになってしまったことを受け入れられず、周りからの掌返しに戸惑ってしまう恒吉さんですが、麻川さんの発言から少しずつ気持ちを切り替え、徐々に立ち直り前を向くようになります。
恒吉さんが元々アルファだからか、他のオメガバース作品のオメガのような華奢で可愛らしい見た目ではなく、男らしい見た目なので、それでオメガとして乱れたり、麻川さんを想って発情する姿がめちゃくちゃエロくてギャップ萌えします。
そして今作は、恒吉さんだけでなく、攻めの麻川さんの方も突然変異でベータからアルファになっていて、2人共が突然変異している設定は新鮮ですね。
バース性が突然変異してしまったことで、自身の心境や周りの人々や環境の変化に翻弄されてしまう麻川さんと恒吉さん。だけど、お互いの言動や接する内に惹かれていく関係性やバース性関係なく、2人共男らしさ溢れる格好良さが堪らないので、是非とも読んでほしいです。
表紙買いです
オメガバースで突然変異の性転換もの
面白いなと思ったのは、片方だけではなくて2人とも元々のものから変わっている
恒吉雅:バリバリのα性→Ω性
所属している部署はαがほとんどの部署だったので移動を命じられるけど、典型的なαだった彼が戸惑わないはずはない
麻川望:β性→α性
第2性が変わったあと、自分は変わってないのに周りが勝手に変わっていき色々なものと距離をとっていた人
麻川と恒吉はたまたま同じマンションに住んでいて、恒吉がΩ性に変わった時の急なヒートにたまたま居合わせた麻川がαだからできる応急処置をしたことから2人の交流が始まります
麻川さんは登場時本当に屈折してます
でもその理由も後半になるとわかるけど、そもそも嫌いだと断見していたα性に突然変異しちゃって、勝手に期待して勝手に裏切られた様に自分の周りから離れるって、大人でもそうなるよねってなんとなく納得、そして、同情
なんだかけど、同じ様に突然変異した恒吉と交流していく中でちょっとずつ自分にできることを始めるし、恒吉に似合う男になるために頑張ってて健気で根はいいやつすぎて、パートナーを見つめられて良かったねと、良くわからない目線になりました
変わるきっかけになった恒吉が突然変異でαからΩである意味自分より大変なのに、その中でできるベストを考えてたら感化されるし一緒に居る仲でふとした可愛い一面をあれだけ見せられたら惚れるよね
恒吉さんは典型的な典型的なαとして出てくるけど、登場時にいた部署としても立ち振る舞いに納得でした
こちらもお父さんの言葉通りに頑張る、根はとてもいい子でした
そして、自分が庇護対象として考えてたΩに突然変異で変わっちゃうし元同僚には襲われるし、ショックな事が多かったと思うのにしっかり考えて対応するし新しい可能性を見つけるのはかっこいいです
でも、元同僚に対する1回目の対応はダメ!麻川さんいて良かった
麻川さんとの交流の中で、Ωとしての自分を冷静に分析して可愛いが漏れちゃうのもいい、麻川さんも可愛い見てたら好きになってしまいますね
交流をしていく中で突然変異に向き合って進んでいく2人、くっつかない選択肢ありませんでした
表紙で買ったのですが、えっちなシーンはしっかりえっちでした
突然のヒートに動けなくなっている恒吉と鉢合わせした麻川は「応急処置」としてのえっちをします
実は恒吉と交流するときは抑制剤を多用していたので、ある時αフェロモンが溢れた時にえっちした時、恒吉は自分の意思です
お互いに行動を起こして言葉にした後のえっちは、お互いの気持ちが溢れていて甘々です
書き下ろしの番になった時のえっちはやっと番になれるって事で、昂っておりました
えっちなんですけど、しっかり気持ちの変容もわかりました
電子版書き下ろしのヒート甘えは身体がむちむちって部分とても良い設定です、好きです
恒吉の突然変異の診断の時、大人の突然変異は生殖器が未発達なので妊娠率は低いって説明があったけど、最後に見せてきたとても仲良しな番感だと奇跡を起こしていそうと勝手な騒動をしてしまいます
お互い素敵なパートナーが見つかってお互いの第2性を受け入れることができて、良かった良かった
ハッピーエンドは大好きです
第二の性の本能に抗う、突然変異…なオメガバは最近よく見かけますが、αとΩ両方が突然変異というのは珍しいですかね。
バース性が優位な社会で、第二の性に翻弄されながらも自分たちの意志で運命を切り拓くお話だとタイトルで示して下さっていますけども。
個人的な見どころとしては、ひきこもりルックだった麻川が髪をセットしスリーピースを着てかっこよくなった姿で恒吉を助けにいくシーンが好きでした。
恒吉も麻川に会いたいと思っていてハグシーンが見開きでババーンときてよかったです。
シリアスなお話なのでしょうがないですが、2人よやわらかい表情や笑顔がもう少し見られたらな〜とちょっと思いました。
エリートアルファが突然変異でΩになり、それまでの生活が180°変わってしまうことに戸惑いながらも気高く気丈に前を向いていく姿に惚れ惚れしました!
アルファだったときはバリバリのアルファ至上主義思想で、アルファ以外を見下すような人間だったのに、変異によってそれまで築いてきたキャリアを失ってから、自分の新しい居場所で馴染もうと模索する恒吉のハングリー精神…ハートに響きました。
それに。オメガ変異に伴い、親交が生まれる隣人のアルファ・麻川と発情期を通して親密になっていくのも面白く、最初はツンツンしていた麻川が恒吉に絆されていく心情描写に引き込まれて読み入ってしまいました。
麻川と衝突しながらも惹かれ合っていく恋愛模様は反発し合ったり助け合ったりと色々あるけど、突然変異のアルファとオメガ同士、それぞれの立場や生きてきた背景への苦悩を分かち合える同志のような存在として成り立つ関係もまたいい。バース性で惹かれ合うというよりも、もっと深いところで絆が生まれていく2人の関係性がすごく良かったです。
両者の抱えるトラウマや闇の部分を2人で共有し理解し合うことに、2人が番になったことの意味が大きかったと思います。
あんだけ塩対応していた麻川が見せる甘さも大変によろしくて(あとスーツ姿も^ ^)、2人がラブラブしてる姿にはニンマリ。素晴らしいエンディングに読後感最高でした。
