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①愛玩少年 中立
『陸軍〜』が良かったので作者買い!しましたが、軍モノが好きなだけだったのかもしれません・・・(自分が
耽美?すぎて着いていくのが難しい!のと、戦系以外の血が苦手です。受ちゃんが痛いのはつらい
②燃える恋桜 萌
本編よりこっちの方が断然好みでした!終戦間際の日●軍とか切なさしかない!!!!
後藤中尉が切なくて切なくて、、清瀬、なんで死んじゃったの_(:3 」∠)_(こんなことなら内地で待たせとけば、とは思わないんだろうなァ、軍人だもの
思えば、この作品が私の初・水上シン。
なんでこんなに濃いのから読んでしまったのだろう?
しかしながら、この表紙!
猟奇というか、倒錯というか…なんともおどろおどろしい。
江戸川乱歩、猟奇、怪奇、幻想、エロ/グロ、奇譚、カストリ、横溝正史…そんな世界観。
そして…そういうの大好きなんですよね‼︎もう一気にのめり込みました。
時は終戦後、なのでしょうか。
ある村の少年・清次。父親がアルコール依存で暴力。いつも殴られ貧困で。
そんな時、村はずれの洋館を買い取った不気味な男爵。
数年後、清次は男爵に売られてしまう。
屋敷には不気味な軍人・後藤、フランス人形のような日向と日本人形のような香月がいて。
そして男爵は真っ白な肌と真っ白な髪、紅玉のような瞳…まるで人とは思えぬ魔物のような神のような。
そんな舞台装置の中で、下僕的な清次は男爵に陵辱される。
そしてやってくる「医師」という男。彼は本当に医師なのか?
…というサスペンスもあり、医師・男爵・日向・香月・後藤・清次の酒池肉林…⁇
というか、肉体関係が入り乱れた中での精神的な人間関係、そして周囲から隔絶された屋敷全体の存在感そのもの、そんな深すぎて濃すぎる世界観がこれでもか!と迫ってくる。
登場人物全員の究極の精神状態の綱渡りの上に立つ官能表現に圧倒されます。
そして、こんなギリギリの描写の中に、コミカルな抜けもしっかり描かれている部分が、正に水上シン先生ワールド。
「燃える恋桜」
本編で恐ろしげに描かれている後藤の過去。元は士官学校の鬼教官の後藤中尉。
幹部候補生の清瀬はお坊ちゃんすぎて目をつけられていじめられ。だがそれは愛情の裏返し。
「堕ちた軍犬 出会いの刻」
しかし結局は敗戦なのだ。永遠の残酷な別れは確かにあるのだ。
そしてそれは後藤と清瀬の上にも…
ひとり狂犬となった後藤はこの時男爵に拾われ、全てが始まる…
猟奇、異形、陵辱。
純心、純愛。
シリアスとコミカル、残酷と甘さのコントラスト。
全てが過剰に振り切って、振り落とされないように読むのが精一杯。そんな問題作。
初めて水上シン先生の作品を読ませて頂きました。
絵があまり好みではなかったので、今まで手にしたことがなったのですが…。
何故今まで、読まなかったのだろうと後悔しています。
特に、プレイスタイルがドはまりでこの作品以外のモノを現在収集中です。
特に最初の男爵×清次のお話は無理矢理だとか初めてだとか、最高でした!
江戸川乱歩と怪奇漫画の梅図かずお+水上ワールドのドッキング!!
主人公が異形の男爵に痛みに耐えながら愛を貫く姿は、真のBLの神髄であります。
アルビノといわれる人々は現実に存在しております。私の趣味ではじめた催し物のの関係で、アルビノの女性と知り合いになりました。肌が異様に白く、髪の毛は天然栗毛・・そして物語の男爵と同じく色盲でございました。
昔は、異形なる者として隠れるように暮らしていたのではないでしょうか。
時代設定は戦後間もない頃の日本、おどろおどろしい雰囲気の昭和の時代が堪能できます。登場人物のコスチュームは明治時代を彷彿させますが、それは演出だと思いましょう。
登場人物の元軍人・後藤の過去の悲しいお話し「燃える恋桜」はリアルな戦時下の日本の軍関係の学校を描いています。昔の軍隊は暴力が猖獗極めたのですが、他の作家はここまできちんと描きません。水上さんはきちんと描くのでエライな~と思います。この物語はまだ終わりではないと思います。さらに続編 激戦地ルソン島でのお話がクライマックスになると思うのです。ぜひとも、血肉際踊る戦闘場面と甘いBL場面を交互に見せる、他の作家には描かない分野に挑戦してほしいです。
そして、後藤が新しい恋人と出会うまで、続編を続けて描いてほしいですね。
うっかり再読。
無理やりに身体を開かれ、強引にむさぼられる。
痛みに耐える少年が描かれるのですが、これがイイ(´艸`*)
苦悶の表情で耐える姿が何とも言えない。
最近のBLではめっきり見なくなった耽美な凌辱プレイ。
そして、その抱かれている相手が自分の好きだった人だと知ってからの
行動がまたいじらしくて良いのです。
どんなに酷くされた相手だとしても。
心動かされないといった男爵の~な後半も良かった。
後半に描かれる後藤の過去。
これもまた切ない。感情なんて無さそうに見えた後藤の過去。
忘れることはできないであろう過去と今を重ねるとどうしてもキュンとしてしまうんだよな。