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シリアスさとコミカルさのバランスがいいから、描きようによってはめちゃくちゃ重苦しくなったであろうストーリーも、腹にもたれずさくさくと読めてしまう。
血の業から近親相姦の関係になってしまった主役の呉服屋兄弟なんですが、そこにデカくて魅力的な男二人が絡んできて目が離せません。
どの組み合わせも応援したくなる。長女も短所もすべて含めていい男だらけだから目移りするしさ!
恋愛にはまったく絡んでこないぶちゃいくな三男まで可愛いです。
それにしても着物姿があまりにカッコいい。だから現代でも「男が普段着で着る着物」が日常的に見られるようにならないもんかなァと思ってしまう。まぁたまに見るけど、たいがい腹の出た太ったオッサンとか演歌歌手だしさ。いまどきのスラッとしたイケメンが着流しで夜の町を闊歩してる姿とかフツーに見たいよ見たい。
彩おとこ第3巻は、義姉の夫・鷹次と蘇芳の駆け落ちの結末からはじまります。
駆け落ちのほとぼりを冷ますのもあって、蘇芳と丁子はヨーロッパへ研修旅行へ行くことに。
行きの船で、とうとう二人は
母のウメの語る石川家の全てを聞かされて動揺する五道、
岩伍も母ウメと会い、その雰囲気から蘇芳と丁子の関係に気付きます。
この巻で石川家の因縁は一応全て明らかになり、以降は話は収束に向かうのですが、その前に4巻ではまた新たな登場人物が現れ、もう一悶着起こるのですが、それは先のお楽しみ。
番外編は、五道と岩伍の出会いの話。
その血故に、惹かれ合う兄弟。お互いを欲し、禁忌とわかっていても身体を重ねられずには居られない・・・というわけで、近親相姦おめでとうww
なんて喜んでたら張ったおされそうですが(;´д`)トホホ…
おいといて。
個人的にヒットだったのは、168Pと169P。
黒鬼×丁子。このシーンはエロいぜぇw
下手に濡れ場をたくさん持ってくるよりもエロかった。
とろとろエロエロにされていく様も生唾ものですが、迫力というか。
黒鬼×赤鬼のチュゥもみモノ(笑
蘇芳ら3兄弟の母親が赤鬼(五道)に語る、蘇芳の業の過去の続きから。
体に流れる血族の因縁が色濃く出てしまった蘇芳は、弟・丁子への気持ちをそらすために義兄との駆け落ちをしたのに、とうとう丁子と契ってしまう。
いくら血のなせるわざだからとはいえ、彼等に与えられた業は深く、兄弟だけに切っても切れないこの因縁。
これを考えると、現在の兄弟の苦しみがとてもよくわかるのです(涙、、)
五道に話したのも、蘇芳を救ってやりたいという気持ちだが、何か違う男を真面目で真っ直ぐに蘇芳を思い、蘇芳もまた惚れているという男をあてがってやりたいと思う母心なんで、けっして浅はかな親ではないのですよね。
五道は信仰心から蘇芳が放っておけないのか、それとも?まだ悶々中、、
一方赤鬼こと岩吾は、蘇芳と丁子の関係を何となく感ずいてしまうが余計丁子への興味が湧いた様子。
新たな人物も登場する模様で、一体彼等はどうなる?
さて、番外編は岩吾と五道の出会い編なんですが、こんな図体のデカイ男同志がくんずほぐれつというのは、滅茶興味がありますが失敗に終わりますww
それにしても岩吾は、本当、節操なしっていうか面白い男だよ♪♪
それにしても褌・着物と、男の和の魅力が見ものですね☆
2巻に引き続き、石川家の過去が淡々と語られます。
1巻で巷での蘇芳の噂が出ていましたが、あれは全く根拠のなかったことではなかったんですね…。
紅丸の話を聞いて愕然とする五道ですが、どうしても蘇芳の事が気になってしまう様子が、朴念仁なのですが可愛いです。
それにしても禁忌なのですが本命同士で結ばれた蘇芳と丁子が幸せそうで…もうこれでいいじゃん!と思ってしまいました。
岩吾との取引で丁子が身を挺しているのが切ないです。
紅丸が中々強かで、二人をひき離そうと策を練っているのが流石、元花魁、逞しいです(笑)。
岩吾も胸中に何か企んでいそうだし、この時点ではこの先どう転ぶか予想がつきません。
複雑に絡まった人間関係、ストーリーで読ませてくれます。