イラスト付き
釘宮つかさ先生の、穏やかで優しい作風が大好きで、
未読のものを少しずつ集めて読み進めています。
yoco先生挿絵のこちら、赤と金の鮮やかな表紙からもう、目を奪われるー…!
背景色と婚礼衣装のコントラストも素敵なんですが、
攻めの瞳が赤、受け君の瞳が金なんですよね。
二人の姿がとにかく美しく、麗しくて表紙だけでほう…っとため息が出ました。
政略結婚させられたり、攫われたり…とシリアスな展開がありながらも、
皇弟・玉瓏(ユーロン・攻め)の揺るがぬ溺愛に安心して身を任せ、
読み進められるこちらの一冊。
釘宮先生の中華、長髪攻め、やっぱり大好きです✨
金色の瞳を持つ花嫁は幸せをもたらすー
という古い言い伝えと種族間の取り決めのため、
強欲な一族に嫁がされた遊牧民のシリン(受け)。
しかし婚礼の宴の最中、皇弟・玉瓏(攻め)が率いる大国・朱が
攻め込んできて、毒矢で狙わられた玉瓏を咄嗟に庇ったシリン。
そのまま意識を失い、2週間後に目覚めるとそこは玉瓏の宮で…
便宜上、玉瓏の愛妾と偽り、皇帝に捨て置かれた第五皇子・玉祥(ウーシャン)と
共に三人で過ごすうち、離れがたく感じるようになっていきー
と続く中華風ファンタジーです。
自身の異母弟であるナラン、そして玉瓏の弟である玉祥。
一方との暮らしを選び、一方とは別れることとなり…
ナランの気持ちを考えると、ラストは切なかった( ; ; )
ナランのその後には触れられていなかったけれど、きっと幸せになっていますよね。。
帰って来たシリンの姿を見つけ、足踏みをして
思わず駆け寄る玉祥も可愛かった…!
で、何より嬉しかったのが、”終章”の中で20年後、
立派な皇帝となり名を残した玉祥の姿が描かれていたこと。
玉瓏×シリン夫婦の愛をたっぷり注がれて…
幸せに暮らしたんだなあ、と感慨深く読みました。
…と、すっかり物語の中の二人の子どもについての
感想になってしまいましたが;
描写は少ないながらも、自分の宮に連れて来たシリンに玉瓏がどぎまぎし、
心惹かれてる様子にときめきます(*´˘`*)♡
騙され売り飛ばされそうになったシリンのピンチに、
ピンポイントで駆けつけてくれるヒーローなところも最高に良い…
エッチの時、その長い黒髪がシリンの乳首にさらりと触れる描写にも
ドキドキ//
欠点なんて何一つ見つからないほどの、見事なスパダリっぷりでした✨
はーーー…、酔いしれる。。
一方のシリンも、美貌の青年(16歳だから…まだ少年?)ながら
弓や剣の腕は素晴らしく(攻めには劣るけれど)、
勇敢に立ち向かっていく姿が凛々しく、カッコ良いのです。
変に意地を張ったりすることなく、素直、健気一途に玉瓏に心開いていく様子も
胸キュンでした。
何か、優しい膜に包まれているかのように感じられる
皇弟×遊牧民の身分差、歳の差ファンタジー。
年上スパダリ攻めの優しい溺愛に、酔いしれました(*´∀`*)
黄金の瞳を持つものは一族に幸せをもたらす。
少数民族に伝わる伝説の「瞳」を持つがゆえに豪族に嫁ぐことになった主人公。
輿入れのその夜に、大国の軍が攻め入ってきた。
混乱の中、軍の要人を助けたことが運命を乱暴に変えていく。
大切にされ、穏やかな毎日を送る中で、またも権力者の手がのびてきて……。
表紙とあらすじで迷わずレジに向かいました。
架空の国のお話ですが、中国とモンゴル、みたいなイメージで読んでたかな。
民族系BLが好きな人におすすめしたいです。
途中から中華系にもなるしな!
登場人物がそりゃあもう魅力的なんですよ。
あ、一部の悪役は憎くて憎くてしょうがなくなるようにメッタメタに憎いんですけどね!!
出てくる人の描写が的確で鮮やかです。
特に、作中にでてくる幼い弟君がほんっとうにかわいくってかわいくって!
そこも、重要ポイントです。
中華チックな大陸での、大国皇弟と遊牧民のカップルのお話!
yoco先生のイラストが美麗すぎて、表紙買いをした作品ではあったのですが・・・。
ストーリーが良すぎて、泣けて泣けて。購入した私、GJ!でした。
たくさんの方がレビューしているのであらすじは割愛しますが、
なにより泣けたポイントとしては、攻めのプロポーズの言葉です!
受けの境遇や立場と家族を思う心を理解していても、それでも愛しているから一緒にいてほしいと願った攻め!!!
プロポーズのために色々と準備していた矢先に事件が起き、受けにプロポーズを承諾してもらうのが更に難しくなったことをわかっていながらも、それでも健気に愛をつてる攻めに感激しました!!!!
受けに気持ちを押し付けることはないながらも、一緒にいてほしいと乞う台詞が最高にキュンで、気持ちが高ぶって涙が止まらなかったです。
このシーンを読み返すほど気に入りました。
またしばらくしたら読み返してキュンキュンしようと思います。
釘宮先生のファンタジー作品が好きです。
しかも中華風の架空の世界+遊牧民の受け+yoco先生と来たら、これは面白いに違いないと本を開く前から期待値が上がってしまう。
中華風の登場人物は名前の読みを忘れてしまいがちで、「あれ、なんて読むんだったかな…」と数ページ戻ってルビを確認しては戻る…なんてことを毎回しながら読んでいるのですが、今作は痒いところに手が届く親切設計になっていて非常に読みやすかったです。ありがたい。
なよなよとせず小ざっぱりとしていて自立心もあり、物事を広い視野で考えられる頭の良さを持つシリン。
花嫁ものでこういうしっかりとしたタイプの受けは好み。
玉瓏も嫌味のない誠実さを持つ良い攻めでした。
ぐいぐい来るタイプではなく、どちらかと言うと控えめで落ち着いた印象が強いです。
全編受けのシリン視点で描かれている中、そっと近くで見守りながら、シリンや甥の玉祥を大切に想っているのが伝わって来るんですよ。
2人と、玉瓏の甥・玉祥の日常のやり取りも微笑ましくて好きです。
ただ、うーん…お話もCP的にも好みが揃っているはずなのですが、どうにもいまいちハマり切れなかったというか、ものすごく入り込めた部分があまりなかったのかもしれません。
設定もバックボーンもぎゅっと詰め込まれていながら読みやすくはあるのだけれど、サラッと読めて終わってしまった。
シリンと玉瓏がお互いを好ましく思っているのは分かるものの、好ましいが愛おしいに変わる描写が分かりにくかったです。
作品全体の雰囲気は良かったですし、剣と弓の腕が立つシリンの設定をもっと生かしたような大きな展開・どでかい萌えがほしかった。
1番萌えたのは偽りの閨事シーン。
普通の閨シーンよりもなんだか色っぽくてテンションが上がってしまった。
そして、1番好きだったのはやはり結びとなる終章の数ページ。
この物語の閉じ方は本当に素敵。
遊牧民のシリンは黄金の瞳を持つ者を花嫁に差し出すという約束により嫁がされる。ところが婚礼前夜に皇弟・玉瓏率いる朱国が攻めてくる。混乱の最中、毒矢で狙われた玉瓏をシリンが庇い、気づいた時には朱国の玉瓏の宮で‥というお話
嫁ぐ前夜のシリンの決意が悲壮で切ない。
朱国が攻めてきた時はハラハラしたけど、玉瓏との縁を繋いだのはシリンの正義と勇気だと思う。
玉瓏や甥の玉祥と交流を深め、信頼されるようになったのもシリンの誠実さゆえ。そんなシリンだからこそ恩人である玉瓏への想いを公にするのはできなかっただろうし、玉瓏にしてもそんなシリンに対して簡単に想いを打ち明けるのは難しかったと思う。皇帝の事があったとはいえ愛妾にする策は玉瓏なりの精一杯の牽制だったのでは。2人の両片想いが微笑ましかった。
ルスタムも気の毒ではあるけど、自分可愛さにシリンを裏切った罪は重い。2人が無事に再会できたのは本当に良かった。草原での玉瓏の告白はロマンティックの一言、感動だった。家族とも、玉祥とも再会できて幸せに暮らせて何より。
玉瓏とシリン、玉祥が家族のようで、後のお話は感動でした。
玉瓏とシリン、可愛くてかっこいい2人に幸あれ。