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表題作性の劇薬 Re:life

余田龍二, 29歳, 外科医
桂木誠, 33歳, 会社員

あらすじ

映画化で大ヒットしたBL漫画「性の劇薬」待望の続編コミックス2冊目『性の劇薬 Re:life』がついに登場です!
あれから数ヶ月新生活をスタートさせた2人だが、『今日はどこを攻められたい?』
…すでに悩める性愛の行為が始まっていた。
穏やかに過ごす誠とは裏腹に、龍二は未だ過去のトラウマに囚われていた。
誠からの愛を確かめるように体を重ね刺激で自分を追い詰める龍二だった。
トラウマに苦しむ龍二との隙間を埋めるため、前立腺カテーテル攻め、目隠し拘束調教など
過激なプレイへとエスカレートしていく濡れ場がこのコミックスのオススメポイントです。

作品情報

作品名
性の劇薬 Re:life
著者
水田ゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ウォー! コミックス ピアスシリーズ
シリーズ
性の劇薬
発売日
ISBN
9784910582108
3.8

(36)

(12)

萌々

(11)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
138
評価数
36
平均
3.8 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

魂の救済

前作『性の劇薬』から思いの通じ合った龍二と誠。
誠は再就職をして新しい仕事仲間に新しい生活がふたりの生活の中にも入り初めて、誠への独占欲や仕事相手への嫉妬などの感情を表へ出し始め年相応の表情を見せ始めた龍二の成長。

誠はドス黒い龍二に救われたからこそ、龍二の中にある過去のドス黒い龍二とそこから抜け出そう、変わろうとする龍二の自分自身でも、まだ自分がわからない龍二を見つけ出す誠。

互いに互いの魂の救済が出来る相手と出逢える奇跡を堪能できる。

1

確かな未来へ進むために零れる大粒の涙

龍二は兄の真琴を失い両親の心中以降自分を責めて責めて責め続けて誰にも心を開かず生きていました
無印で誠を成り行きから助けて二度目の墓参りで「人の命を救うこと以外、もうどうでもよかった」と吐露しましたが本編読んで相当根深い問題だと改めて認識
自分への戒めと捉え施設を卒業してから今まで長い間見れなかった成長記録を誠とともに見ることで20年間ため込んでいた大きな感情を爆発させます
ずっと自分を追いつめて(誠から「言うな!」と咎められます)死にながら生きてきた心が三度目の墓参りでやっと前を向いていけるようになれました
「また来るよ」、と

ようやく一人の人間として「(誠と二人で)幸せになるために」未来へと歩みだすことが出来そうです
その答えはもう、わかっていますが

電子配信時に大泣きしてしまい本を濡らしたくない(心が元気な時にしか読めないため・苦笑)ので「萌×2」としましたが控えめに言って神です

1

ふぅ プレイの博物館だったわ

言わんとしていることはわかっても 出鼻にくらった衝撃で若干目眩ましを喰らって流されちゃった部分があったんですよね

兄の死から続いた哀しみで無理心中に踏み切った両親とか その過去の痛みと
性(快楽)ってところがどうにも上手く繋がらなくて そうこうしてたら共依存みたいになっちゃって

死ぬことを禁じられ 生きる助けを選んだのはわかる
でもなんでそれが 監禁拘束?なんで調教?

死と1番遠いところにあるのが快楽だからってだけでは納得できなかったというか
頭固いんですよね あたし

そんな いろんな意味で衝撃だったお話の続き
電子で単話見つけて これは読まねばと紙待ちしてました



誠と過ごす穏やかな日々にあっても いまだ兄・両親を喪った傷は癒えない龍二

紙発売を知って前巻探したんだけど どうにも見つけらずお復習せずに読み始めたんですが お復習せずともいけたw


誠に対する執着に名前をつけた龍二と はじめて貰えた龍二の言葉にデレデレデレな誠がなんとも愛らしい


龍二が与える快楽に溺れまくる誠と 快楽に乱れる誠を愛でながら誠に広がっていく外の世界にモヤモヤを募らせていく龍二

激しいプレイは前と変わらないけど 恋人の肩書きがついたお陰で甘味ととろみはズバ抜けてます
その中で 龍二の中にあらたに芽生えたモヤモヤを理解し名前をつけるのが今回のテーマなのか?ってくらい 隆二の中に湧き出してくる感情を読まされる

繋いだ身体と体温を通し 幼い頃に殺した感情を知っていくだけの優しい話では終わらない 欲や渇き どろどろと蠢く不安に猜疑に懐疑

誠にぶつけたイライラでモヤモヤの正体を理解した龍二に 恋して愛してるを伝える誠


ふーーーーむ

いろいろ盛り込まれてはいたけど 前の巻が生きる意味を得るための巻なら この巻は救済と斉生
前巻の補足があるわけではなくこの巻まで読んで【性の劇薬】なんだなって感じ


過去の全てを受け入れるため すれ違いながら蜜月を過ごすふたりがたっぷり描かれ 幸せな未来へ向かうための大切な1冊 

読み終わって めでたしめでたし って言ったのはあたしだけじゃないはず

1

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