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あらすじ

西ブロックに稀な、春の日のような穏やかな一日。NO.6崩壊後にNO.6に留まった紫苑。風のようにさすらうネズミ。そして、紫苑の父の秘密―。惜しまれつつ完結した物語に、さらなる命を与え、それぞれの生の一瞬を、鮮やかに切り取る。

作品情報

作品名
NO.6 beyond
著者
あさのあつこ 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
講談社文庫【非BL】
発売日
電子発売日
ISBN
9784062932387
5

(1)

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萌々

(0)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

なかなか会えない2人

No.6のその後。続編ではなく本編補足のような短編集。No.6崩壊直後に火藍に会いに行った時の様子がわかったのは良かった。短編はイヌカシ編→ネズミの過去回想編→その後の紫苑視点→その後のネズミ視点の順番で4編です。

紫苑は崩壊後のNo.6の再生のために留まり、ネズミはNo.6を離れ旅に出ます。ネズミは一つの所に留まれない旅人のような性質だという事ですが、森にも留まってたし、西ブロックにも歌手として働きながら留まっていたじゃん!と思ってしまいます。No.6を滅ぼす、家族の仇を取るという目的の為に仕方なくそうしていてそれが果たされて燃え尽き症候群みたいになっちゃったのでしょうか。

紫苑とはお互いに惹かれているのに素直じゃないというか、なぜ自分に枷をかけるような生き方をするんだろう?若いのに、と思います。紫苑はネズミ不足すぎて、ちょっと闇堕ちしそうになっていて不穏です。「君のいない世界なんて意味がない」と言っていた男ですからね。紫苑の元に通い婚みたいに行ってあげてほしいです。たまにでもいいから。有事の時しか会えないなんて悲しすぎる。平時の幸せも分かち合って。チラッとでてきた紫苑の父は絶望的にダメ人間すぎてがっかりでした。IQが高くて手先が器用な所しか受け継いでないんだろうな。

あさの先生の中では続編構想はまだまとまってないようですが、紫苑とネズミの青年編も読みたいものです。私の頭の中では18禁ですが、本編は18禁じゃなくてもいいんで!(ちょっと何言ってるかわからない)

あとネズミの本名も知りたい!

2

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