元いじめ加害者×元いじめられっ子、禁忌な二人のサイケデリック・ラブ 弱くてかわいそうな俺だけの神様

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表題作60億分のふたり

織田
香藤の中学時代の同級生
香藤
異能に目覚めた引きこもり

その他の収録作品

  • 書き下ろしショートショート「織田くんの裏側」4話直後/「2人の日常」最終話その後/「織田くんの幸せについて」

あらすじ

イジメを苦に自殺を図った結果、死ねない体と超能力を手にした香藤。そんな折、学年カーストトップでイジメの元凶である織田と再会し、力で織田を殺してしまう。憔悴する香藤だったが、織田は生き返り、香藤同様"他人の心の声が聞こえる"という特別な力に目覚める。様子が気になった香藤が覗きに行くと、そこには昔の傲慢な様子とは打って変わった弱弱しく怯える織田の姿が。
そして対面したふたりは気づく――お互いの心の声が聞こえないことに。
「ふたりでいる時だけは全て忘れて"普通"になれる。」
地獄のような世界で、お互いだけが唯一の理解者となってしまったふたりは、まるで精神安定剤を求めるように互いに依存を深めていく…。

作品情報

作品名
60億分のふたり
著者
でん蔵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796415514
4.3

(141)

(93)

萌々

(20)

(17)

中立

(8)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
17
得点
604
評価数
141
平均
4.3 / 5
神率
66%

レビュー投稿数17

絵はとってもきれいで好み

あらすじ読んですごく面白そうだと思って、実際途中まで面白くて夢中で読んでました。
お互い人の心がわかるようになってしまって、ふたりで話すときだけは互いの心の声が聞こえないから、依存していく。
すごいお話だと思います。

でもいじめられっ子(受け)はずーーーーーっと被害者で報われない。終始かわいそうで、私にはハマりませんでした。
そもそも自殺するほど追い詰められてた子が、加害者の病んだ男に犯され共依存エンドって……。
終始ほの暗く不穏で、こういう雰囲気が好きな人なら好きだと思います。

クールな加害者(というか他人に興味がない)である攻めが、人の心が分かるようになってから狂っていき、受けに依存し、受けを神様として神格化し、狂人になっていくわけですが。そこが丁寧なのに、エロまでのオチがしょうもなくてびっくり。
メリバやバドエンも好きですよ!でももっとこう……。救いや光みたいなのがほしかったです。
サイコサスペンスならそっちに振り切ってほしかったし、BLにするならもっと受けからの攻めへの心の繋がりを描いてほしかった。
これじゃ洗脳です。

画力は高いので損した気持ちにはなりませんでしたが、評価が難しいお話でした。

0

織田が怖すぎるけど最高

まず元いじめっ子と元いじめられっ子ってのがめっちゃいい。
香藤を一人にさせたいじゃなくて独りにさせて二人だけの世界にしようとしてる織田がすごすぎて怖い
お互いに共依存してるのもめっちゃ最高
織田の思考回路が曲がってるのも最高
なんだろう、語彙力がないのか内容がすごすぎて何ていえばいいのか何なのかわからないけどなんて言えばいいのかわからない、、、、、、、
表表紙と裏表紙も最高過ぎてやばいです
あと最後の「死ぬまでずっと二人でいよう」のところが一番怖いです、、、(いい意味で)

2

サイコホラーだよね?

どうなってしまうのか先が気になって読んでしまいました。

中学でたまたま織田の後ろの席だった香藤は宿題係を押し付けられてそこからいじめに発展からの不登校。手首を切って自殺しようとしたら傷がすぐに修復されて、更に人の心の声が聴こえる異能力が備わってしまって…って最初からすごいんです。

傷はすぐ治る、心の声が聴こえるって、ポジティブで頭いい人にその能力備わったらめちゃくちゃ使いこなしてお金持ちになったり、ヒーローになったりしそうだけど、香藤くんは勿論そんなふうにはならず。

散歩してたら偶然不幸の元凶の織田くんと再会。トラックに轢かれろって願ったら目の前で本当に惹かれて大量の血を流して倒れたもんだから慌てて駆け寄って体を揺さぶって死ぬなって必死で願ってるんよ。
そしたら奇跡的に軽傷で済んだんだって、大量に血が流れてたのに。

ここで二つ願い叶ってるよね。
織田がトラックに轢かれる
織田死ぬな

メチャクチャ超能力者になってるやん。
しかも、心の声が聴こえる能力、織田くんも持ってしまったんよ。
入院中目覚めたら心の声が聴こえるようになって気がおかしくなりそうになってたら、唯一心の声が聴こえない人物が現れて、それが香藤くんだったもんだからここから香藤くんへのド執着が始まる。
香藤くんは織田くんが嫌いで殺したいと思いながらも、無条件で、全面的に受け入れてくれる織田くんに依存するし、織田くんの行動原理は香藤くんになっていく。
子どもの頃から頭脳明晰・容姿端麗で自分の事を利用しようと近寄ってくる人間に辟易として、無気力に生きてきた織田くんに生きる糧を与えてくれた特別な香藤くん。
香藤くんの為なら何でもする、殺しだって。
ってあれ、香藤くんの為じゃなくて自分のために殺したよね?

「馬鹿とハサミは使いよう」
織田くんはきっと超能力有効に使ってるんだろうな。

ハッピーエンドに見えないのは、2人の表情が病んでるから。
この2人、出会わなきゃ良かったのにって思っちゃう。
DMMブックスで購入
太めの白線修正(ほぼそんなシーンなし)

0

二人が幸せならそれでいい

織田がどんどんおかしくなっていき香藤への執着度がどんどん上がっていき恐怖すら感じますが二人がそれで幸せなら私はそれでいい笑
織田は香藤中心で物事を考えるようになり、いじめてた人達も織田によって一掃され、香藤を脅かす者(既に脅かす存在ではなくなってはいましたが)はいなくなり、香藤を甘やかして甘やかして香藤に対してのみ優しい織田に。結局恐怖を感じていた存在の織田に対して香藤も執着していきます。共依存の出来上がり。超能力が消え、消えたことがバレたら織田に見切りつけられるかも…と不安になりつつも既にその声が聞こえるようになっていて。
織田がどんどんどんどん香藤を甘やかしていく姿とそれにすがっていく香藤の姿。最終的にこんな二人が見れて大変大変幸せでした。

1

闇が深い! !!

闇の腐女子心はもちろん、サスペンスゾワゾワ映画好き魂が活性化されました。

"ふたりでいる時だけは全て忘れて"普通"になれる。"
って、素の姿を見せて心地よいって表現だったり、こんな愛もありだよねって、尊い~ってなる表現だと思うんですが、
人間って怖くて弱くて図太いな…って気持ちになりました。

表紙の織田の表情もヤバいけど、裏の香藤の心に蓄積されてるものも…
憎い気持ちが昇華されたというより放棄したようなところが、

なんかも~~~究極の共依存。

読了感もごもご胃が重いような、すっきりのような…不思議な余韻。
萌え萌えキュンキュンは控えめだけど漫画としてめちゃくちゃ面白かった!!

そしてシーモアに限定特典あるの気づかずに他サイトで買ってとても後悔…
電子書店限定もしっかりチェックしないとですね。

2

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