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表題作恋は甘いかソースの味か

徳田昭馬
27歳、リーマン→たこ焼き店店主
円野亘
24歳、パワハラにより休職中の教師

その他の収録作品

  • 丸い卵も切りようで四角
  • 桃栗三年柿八年
  • あとがき

あらすじ

上司のパワハラが原因で人の視線が気になり始め、勤め先を休職していた亘。
だが大のたこ焼好きの亘は、その日勇気を出して評判のたこ焼屋に足を運んだ。
そこで再会したのがかつて通勤電車のなかで知り合い、たこ焼談義を交わしていた徳田。
彼は脱サラし、たこ焼屋の店主となっていたのだ。
徳田の視線にはなぜか緊張を覚えない。
亘はリハビリを兼ね、彼の店を手伝うことになるが…?ソース風味、ナニワの恋の物語。


恋は甘いかソースの味か
丸い卵も切りようで四角
桃栗三年柿八年

作品情報

作品名
恋は甘いかソースの味か
著者
久我有加 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403521669
3.7

(15)

(5)

萌々

(3)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
55
評価数
15
平均
3.7 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数5

ああ、たこ焼きが食べたいなあ

数ヶ月前の新書館さんセールで一気買いした、久我先生の御本。

ラブ度高め、たこ焼き登場率高めのこちらのお話、
とてもとても良かった…!大好きです(*´◒`*)

職場でのパワハラから、視線恐怖症になり教師を休職中の円野(受)。
電車の中で偶然出会い言葉を交わした、大好きな”たこ焼き”ソースの匂いのする
徳田(攻)と再会し、彼の包容力に抱き込まれ、惹かれていくようになり...


というお話です(超ざっくり...!)。


久我先生ならでは、の関西弁で小気味良く交わされる会話が心地よい♪

円野という主人公が、攻めやその周辺の人々
(たこ焼き屋のお客さんたち。特に高校生トリオが大好き☺︎)との交流を通して
少しずつ立ち直り、”やりたいこと””自分が心からいたい、と思える場所”を見つけるまで。
そして言い方はクサいのですが「運命の人」との恋を成就させるまで。

そんな過程がじっくり描かれていました。

恋のときめきと共に、つまずいた場所から再び起き上がり、
違う道を歩いて行こうとする主人公の決意や勇気、男気にも触れられ
胸がじーん...と熱くなります。

傷を抱えた円野を癒していく徳田の方にも、
実は大きな瑕があり…と明かされるストーリー、
バックグラウンドがとても良かった...

円野と徳田、それぞれにとって互いの存在が大きな支え、
光となっている...

書き下ろしの”サプライズ指輪渡し(&交換)”には、
とんでもなくときめいて萌え転がってしまったーーー!!(*´∀`*)

スマホで拝読しましたが、
昆布だしと、鰹節と、たこ焼きソースの香りが画面から漂ってくるような臨場感。

ああ、お腹が空いたなあ。

今週どこかで、たこ焼きを食べに行きたいです。

久我先生の「落語家・講談師」シリーズなども大好きですが、
たこ焼き男子二人のこちらのお話も、”文句なし!”の神評価、
大好きな一冊となりました✧*。

0

たこ焼き食べたくなる

職場で受けたパワハラで視線恐怖になってしまった円野さんと会社を辞めてたこ焼き屋さんになった徳田さんの物語。

円野さんのトラウマと不安をゆっくりと解してくれる徳田さんと、少しずつ克服していく円野さん☺️でもある時徳田さんの対応に違和感を感じて...。

自分が抱えているトラウマや問題は結局自分でしか解決できないし乗り越えられない。それでも支えてくれる人がいることって大きな力だよなぁしみじみと感じるお話でした。とっても良かった。

この物語を読みながら昨日家に帰ってたこ焼き食べたいなぁと思ってたら夫の昨日のごはんはタコ焼きだったらしくてなんというタイミングなのか

0

アツアツたこやき

たこ焼き食いてええええええええ。
腹 減ったよおおおおおおおおお。
私はご飯食べた後書いています。
で 本の感想。
うまそう。
この一言につきる。
攻めと受けは最初からラブラブだった。
ひたすらイチャイチャ見せ付けられます。

たこ焼き屋のニイチャン二人が実際いたらいいなあ。
絶対 買いに行きます!
腐女子のたまり場になる事間違いなし!!
ありとあらゆる妄想を皆様と共にしたいです。

甘ったるい話が好きな方に お勧めです。
私は 話よりもたこ焼きに注目したから・・・。


1

お腹すいてきた・・・

攻・徳田昭馬(27) たこ焼き屋の店主
受・円野亘(24) 私立高校教員

上司のパワハラが原因で視線恐怖症になってしまった円野。
学校を休職し、自分なりのリハビリのつもりで美味しいと評判のたこ焼き屋に出かけていきました。
やっとたどり着いたたこ焼き屋で、一斉に向けられた視線にパニックを起こし倒れてしまいます。
意識が朦朧としているときに聞こえてきたのは、通勤電車で知り合った徳田の声。
たこ焼き屋「幸たこ」は徳田が脱サラをして開店した店だったんです。

徳田には、精神的に追い詰められ患ってしまった家族がいました。
その経験からでしょうか、円野が大きなストレスを抱えていることを見抜いているようでした。
しかしそれを口にして心配するのではなく、円野の自由意志を尊重しつつさり気なく支えるんですよ。

包容力があって男前で、でも少し嫉妬深いけどいい男です、徳田。

その徳田も精神的に弱い面があったりします。
円野を守り甘やかしますが、囲い込み押さえつけるのではなく、あくまでも円野の自立心は尊重したままという…良く出来たオトナな徳田。
しかし実際に円野が「今の自分を見つめなおす」的なことを言うと、(徳田とのことを考え直す、という意味ではないにも関わらず)離れていってしまう、居なくなってしまう、と不安定に。

徳田は5年間の間に家族や親しく付き合ってきた人などを12人も次々と亡くしています。
姉が自己暗示恐怖症で苦しむようになり、徳田自身も大切な人を失う恐怖を胸の奥に抱え込んでいたんですね。

円野が今の環境を見つめなおし、教師に戻るのか、塾の講師になるのか、奥田と「幸たこ」で働くのか、あるいは別の道を選ぶのか。
その選択をする時がきてしまうと、徳田は失い残される恐怖を蘇らせてしまうんですね。

一方的に支えるのではなく、互いに支え合ってる二人。
たこ焼きなのに、ソースがいくら甘口だからって、甘すぎます♪

ところで、ソースをかけないタイプのたこ焼きがあるのを、この小説で初めて知りました。
食べてみたいなぁ。

4

たこ焼きが食べたくなる

久我さんといえば関西弁ですが
この設定は関西弁が更に映えると思います。
とにかく作中に出てくるたこ焼きがおいしそうです。

あ、勿論それだけではありません。
円野(受)は上司のパワハラにより、人の目線が気になるようになってしまい、教師を休職することになります。
そんな円野のたこ焼き店の店主(徳田)が優しく包み込むというのがこの作品のスタンス。
だからこそ、最後まであっまあまなのも心地よく感じるのです。
抱きしめたり、キスをしたり。それがなんか特別な感じがして。
ただラブラブなだけで満足しました。

割とテンプレ展開みたく感じますが
しっかりと描かれているので退屈はしませんでした。
たこ焼き店に出てくる高校生3人組もとても良いキャラでしたし。

しかし、お腹が空いているときに読むのは良くないです・笑

5

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