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kin no efude ni gin no palette
ARUKU先生の作品は漏れなく購入しています。今回もとても楽しみにしていました。ファンタジーって意味では「昨日、君が死んだ。」に作風は近いですが、戦時中の過去がリアルに加わることによって今までに無い作品となっていました。
戦後の混乱の中の人々の生活とか現実的でありつつ、烏羽が用意した桃里が暮らす古い日本家屋で起きる不思議な事象に凄く惹かれました。
かと言ってこの事象によって事件が起きる訳では無くて、烏羽と桃里の仲が深まって行くだけなのです。リアルとファンタジーの切り替えが秀逸でした。
明らかに烏羽が桃里に好意を持っているのは分かるのですが、その理由は終盤になって漸く分かるのです。如何に烏羽が桃里を大事にしてたのか恋焦がれていたのかが理解出来ました。
そして、ここでやっとタイトルの意味も分かるのです。
個人的には桃里の伯母と旧友たちが登場した「5色 8月の青空」が好きでした。
ただ、いつものARUKU作品のように号泣しなかったので萌2とさせて頂きました。
まず、わたしは先生のファンです。
ファンなんですがどの作品にも言えるのが、登場人物の口調の妙。
ポツリポツリ違和感のある語尾なんです。
それを覚悟の上で毎回読んでいますが、この作品も期待とおりでした。
戦後、元結核患者の元画学生が身寄りがないはずなのにとある人のお世話になります。
その男は実業家、不動産を生業にしています。
その男が世話してくれた家では不思議なことがおこります。
昨日、君が死んだ の世界観です。ファンタジー。
二人がいつ出会い、どう生きていくのか、
戦争というどうしようもない 人々の死を乗り越えていくシーンは泣いてしまいました。
終盤、少し不穏になるので、こんなキラキラな二人がハピエンじゃないのか‥?!と不安になりながら読みましたが、本当によかった。
安心して読んで大丈夫でした。
互いに求めて愛する、ってとこまで乗り越えるものがなかなかでしたから、幸せになってよかったです。
タイトルの回収が唐突!って思いましたがそれも先生の世界観です。
途中にでてくる詩なのか、なにかの一節なのか、情緒あってよかったです。
その世界観で読者を魅了すると有名なARUKU先生の作品を1度読んでみたく、購入しました。
私は、はじめてARUKU先生の本を手に取ったのですが、読み終わった刹那、他の作品も読みたくてたまらないといった感情にかられました。
戦後、生き残ってしまった2人。
形は違えど戦争によって、お互いに見える傷、見えない傷をおっている。その傷は消えるどころか、戦いがおわっても増え続ける。
傷を癒しあい、見失った居場所を探す。
その居場所は相手にとって自分なのだろうか。
ストーリー展開、台詞や心情の表現のいいまわし、オノマトペの使い方、散りばめられた伏線の回収、その全てにセンスしかないです。
戦後の時代背景に上手くマッチした表現技法でした。
そして、生きることをテーマとしている分、ストーリーに、生々しく耐えられないほどの辛さがあります。
ファンタジー要素(喋る蛙や、変化する庭など)が強く、その世界観が耐えられない辛さをやわらげているようで、より強調しているように感じました。
直接的でないぶん、見たくない部分が見やすくなっているからでしょうか。
また、その重いテーマの中で、クスッと幸せを感じられる2人の恋愛模様が見事でした。
これが男女の恋だとまったく成立しない話になっています。
また、絵が苦手な方が多いと聞いていましたが、この絵だからこそ深みが増すお話だったと思います。
夢物語のような絵柄に、痛いほど当時(戦後すぐ)の現実をリアルに当てはめている。
そのチグハグな雰囲気が、気味が悪いほど私たち読者を物語の世界に引きずりこんで返してくれません。
この話は、小説でも映像でもダメだったと思います。
この絵で、漫画でだからこその作品だと感じました。
私はジャンルの違う物書きをしているのですが、ここまで表現で心を揺さぶられた漫画に人生で出会ったことがありません。
普段、30分もかけずコミック1巻を読むのですが気がつくと2時間かけてじっくりと世界観に没入していました。
この作品をBLという言葉だけで片付けるのはもったいなさすぎるでしょう。
まるで、小説のような、教科書にのっていてもおかしくないようなお話です。
どの回をとってもポロポロと涙がでてきます。
拗れるように切ないわけではない。でも号泣するほど強烈な感動や悲しみがあるわけでもない。
ただ締め付けられるような痛さに涙がとまらないんです。それは悲しくも、切なくもあり、愛おしくもある痛みです。
そして読み終わった後、本を閉じるとそのタイトルにもう一度涙してしまう作品でした。
またしても唯一無二のARUKUワールド降臨!
はじめに。私はARUKU信者なのでこの「ARUKUワールド」は素晴らしく感じるけれど、万人におすすめかと言われたらそこは保証できません。あしからず。
舞台は終戦後。
主人公は肺病病み(結核)で戦争に行かず生き残った画学生・桃里。
ここからわかる通り、戦争や死の影が色濃い。
そこに、近年のARUKU先生の作風が継続して、可愛らしくも同時に少しの毒も感じさせるメルヘンの要素。
例えば、家の床下にナニカがいたり、庭のカエルたちが喋り出したり。
突然現れる托鉢僧。
死んだはずの伯母。
梔子の木に実るしゃれこうべ。
夢のようなふわふわ甘い戯れと。
後悔と恐怖と、死へ転げ落ちていくような過去の記憶。
それらは交互にやってきて、でもそれが人の一生なのだと感じる。
はじめ不幸一色その後幸せに、とか。
はじめ裕福のち転落、とか。
そういう一方通行はわかりやすいけれど、人生はそうじゃない。
愛も死も、善も悪も、いつだって同時にある。
恋は桃色。
空は青色。それは烏羽には死地の色。
桃里が会った友人たちのいる海も。
さて、烏羽が生活の何もかも面倒を見てくれるが、桃里には全く心当たりがない…
その理由が明かされる後半を読んで思ったことは。
「生きていていいのだ」
ということ。
いつもの。
カクカクした静止画のようなセックスシーン。硬そうに絡まる体。
でもそれは生の証。今生きているから。
読む人が何を感じるのかは人それぞれだけど。
私は。
涙が出そうな全ての肯定。
絶賛迷走中の中お名前をお見かけしてつい購入
何よ読みたいのかわからなくなってる今だからこそなのでわ? と
クセの強さはわかっても正直 世界観は理解できていません ←毎度失礼極まりなくて申し訳ない
病とかファンタジーがお好き?くらいしか見えてないのあたしには
困ったね なのに買ってしまうっていう
うん ほのぼの甘々ファンタジーだったんだけど これ 今の若い方に通じるのかな?
でこっぱちはわかっても すかんぴんとか あんまさんとか
いや あたしも会話に大概な方言ぶちこんだりしてるけど 素寒貧が出た瞬間ツボってしまってw
時代が時代のお話ではあるけど ずいぶんと古風な? 言い回しをつかうなぁ と
あたし今回のこのお話読んでて気づいたんですど
あれ あの歌
ドとレとミとファとソとラとシの音がでないってやつ
あれの おぉ パッキャマラド パッキャマラド パオパオ パオパオパオ
(本当の歌詞は オーパッキャマラードーパッキャマラードーパオパオパッパッパ!らしい)
あのパッキャマラド部分を唄う時の気分
それが ARUKUさんの世界を読んだときのあたしの気分に似てるんだよな と
パッキャマラドってなんなんだよッ!
って思いながら ノリがいいからか よくわらかないのに勢いで歌っちゃう
そう え?どういう意味?とか ん?とは思っても 考えだしたらそこばかりが気になって動けなくなるから考えない
考えちゃいけない!
烏の羽はなぜ黒いか?ってお話思い出しながら 時代に翻弄され不本意な形で生かされたふたりが 生きる意味を見つけていくお話だったのかな? なんて ぼんやり思いはしたんだけど
今まで読んだなかで一番謎多きお話だった
でも もうそこは パッキャマラドって事で みないふりしなきゃな部分というか
家の不思議とか床下とか 猫がいる意味とか
ほんとはこのふたり同じ日に死んでんじゃね?とか
気になるところだらけだったけど 考えない 考えない いい いい
あたしの中のパッキャマラドは大事にパッキャマラドなままにしておく
って感じで 可愛らしいお話だし 読みやすかったんだけど うううううん
ふたりが幸せならそれでいいんだよね うんうん
流石ARUKUワールドといったところでしょうか、
読後感が小説を読み終えたような
満足感を得られました。
舞台は第二次世界大戦の終戦後。
受けの桃里は戦中は肺結核のため
兵役を逃れ生き残り、
攻めの烏羽は戦地から帰ることの出来た
生き残りとなっております。
“生”とは何かという深いテーマの中
ストーリーが進むので、
だいぶ重い内容ではあるものの、
ARUKU先生らしく少しファンタジーを
交えているので、時に可愛らしく
クスッとなる場面もあります。
物語に当て馬や、モブの絡みも一切なく
本当に純愛作品でした。
ちゃんとハピエンです。