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お伽話は地獄の果て、 2

otogibanashi wa jigoku no hate,

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表題作お伽話は地獄の果て、 2

サフィール
6歳、第13王子
レヴィ
16歳、サフィール付き宮廷魔術師

あらすじ

武の大国ヒライスの王宮で、第13王子サフィールは、
周囲の人間に不幸を呼ぶ“死神王子”と呼ばれ、忌まれている。
しかし、実際は常に命を狙われ、自分のせいで周囲の人が
死ぬことを恐れる、心優しい王子だった。
そんなサフィールを守るため、宮廷魔術師のレヴィは
サフィール付きの魔術師になる。
サフィールもまた、初めて純粋な好意をくれたレヴィを守るため、
強くなることを誓った。
悪意と敵だらけの宮廷で、ふたりの闘いが始まる!!

作品情報

作品名
お伽話は地獄の果て、 2
著者
市梨きみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033356
4.6

(120)

(96)

萌々

(15)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
561
評価数
120
平均
4.6 / 5
神率
80%

レビュー投稿数13

甘々な場面とダークな人格が出た時の落差が凄い

一巻でも少し出ていましたが、二巻ではレヴィの能力の強さや恐ろしさだけでなく、サフィールのしたたかさも露わになりました。市梨先生が寄せているコメントで「大事な人の為に、容赦無いことをする攻めor受けが性癖です」と書かれていたのですが、まさにその言葉のとうりの展開でした。閉ざされた王宮で誰が敵なのか分からない状況で生き残る為の非情さの部分を出して行かないと「生きる」事が出来ない。そして、サフィールとレヴィ、二人がお互いを大事にしたい、生きて欲しいと願うならば、その他の人間は利用するか対立しないように立ち回るか?

今回二人に仲間というか、レヴィが蘇らせた魔犬と、刺客で近づいたトミアンが一応二人の仲間のような立場になりました。トミアン視点の二人の様子が、まさしく読者目線というか、仲良し甘々な二人をちょっと引き気味の目で見ていたり、そうかと思えば王宮でのゴタゴタに巻き込まれている自分達の状況をなんだかんだと(強制的にではあるけど)少し楽しんで見ているような所が面白いと思いました。
多分、トミアンの様な視点が無いと、サフィールもレヴィもあまり共感出来るようなキャラ設定では無いし、冷静な視点という意味でも必要だったのかな?と思いました。
でも、共感はしにくいキャラクターでもお互いがお互いに縋る様に甘え、甘やかす場面は心の均衡を保つ為に必要だったのだろうと思いました。
それにしてもまともな人が居ないというか、いかにも悪役という設定で出てきた王女と王子も醜悪なキャラクターでしたし、サフィールの母親に対して異常な執着を見せている王女がとても怖い存在でした。
こんなにドロドロの王宮で二人は、ずっと一緒に居られるのか?とても気になって読み終えました。かなりハードな展開が続いてますが私は好みの展開です。

0

共依存のはじまり

さて2巻です
レヴィが1巻の冒頭とはかなり違うくらいサフィールに入れ込んでいる、執着している
そしてサフィールの王族の中での扱いが可視化される

いやほんとクソみたいな王族だな
第2王女、第10王子がまじで典型的な嫌な王族でした
王妃様も優しいのだが完全に裏がある感じ
サフィールの母親も典型的な愛されるが身分が低いという立場のキャラ
まさかの王妃様にまで愛されていたとは……(ただだいぶ拗れている様子)

サフィールもただ優しい子で無いこともわかります
まぁ、そうじゃなければあんな悪意むき出しの兄弟達の中で生き残れてませんよね

サフィールとレヴィの関係値がどんどん共依存へ向かっていくのがやばいですね
レヴィがチート系でサフィールのためならなりふり構わなくなるのがまた良い

変わらずエロはないです
ショタおにのイチャイチャを見て楽しみましょう
次巻が楽しみになりますよ!

0

狂おしい程の共依存

市梨きみ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作は1巻併せて作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
共依存 4
血表現 3
仄暗い 3
健気 2
エロ 0
な感じだと思います。

サフィールくん×レヴィさんのカプです。

周囲の人間に不幸を呼ぶ、死神王子と呼ばれるサフィールくん。しかし、実際にはサフィールくん自身が命を狙われていて、そんなサフィールくんを守る為、サフィールくん付きの魔術師となったレヴィさん。

1巻で、好きだと伝え合った2人。まだ恋愛的感情がそこまで含まれてはいない感じですが、ずっと一緒に居る、決して死なない、と誓い合っています。そして、お互いを守る為に何を犠牲にしてもいい、とも思っているのでかなり危うい思想での共依存となっております。

更には、護衛騎士になりすましてた暗殺者に、周囲の人間が不幸になることを逆手に取って、暗殺者の護衛騎士なら不幸になっても構わないから、そのまま護衛騎士を続けてほしいと言ってのけるサフィールくん。前作での健気さはどこへ行ったのやら、サラッと物騒なことを言う姿にゾクッとしました。

サフィールくんやレヴィさんの言動も仄暗さがあって個人的には好きなのですが、今作から登場した脇役達の思惑や思想がことごとくクズでしたね。

様々なキャラクター達の思惑や愛憎が凄まじくて、サフィールくんとレヴィさんがそれを乗り越えていく度にどんどん相思相愛感と共依存度合いが高まっていき、それが逆に仄暗要素を濃くしていく感じがして、タイトル通りの地獄が待っているのか…ますます続きが気になるので、次巻も買わせて頂きます。

0

美しい絵の中にドロドロしたものが…!

多くの王族から忌み嫌われる第13王子のサフィール。周りに仕える者は皆不幸な死を遂げる、と言われていますが唯一魔術師のレヴィだけが彼に忠誠を誓っていました。

サフィール王子の華奢で儚げで可愛らしい男の子の描写の中に隠れている彼自身が生き残るために培って来たドロっと黒い部分と、自分を人間だと認めてくれたサフィールを盲信的に守ろうとするレヴィ二人だけの間に流れる甘くて優しい雰囲気、そしてその他以外には容赦ない冷たい態度…と1冊の中に色々な感情が詰まっていて、彼ら二人がどうなってしまうのか、ハラハラしながら読みました。

ドレスや、王子、兵士、お茶会…といったおとぎ話のような世界観の中でストーリーが進んでいきます。2巻は謎が深まりながらもサフィールとレヴィ二人の甘い時間もあって、今後の展開が気になりました。(サフィールは幼いので性的描写は一切ありません。)
流血や人の死、といった描写もあるので苦手な方は注意が必要です。

0

いびつになりつつある?

なるほど、だから1巻であんなに魔術師の定義を何度も書いてあったんですね。

なんとな〜くサフィールが狙われる理由が少しわかったような…。恐ろしい女だな!

二人のイチャイチャも増えて。お互いが大好きで。レヴィがいれば百人力ですね!
だけどその力が彼を不幸な境遇にして…。
今こそ君の出番だ!

このお話のゴールはどこなんでしょうね。
逃げるのは無しだし、サフィールが大きくなったとき2人はどこにいるんでしょう。なんか狂いだしてきてる気がするのですが。
これは続きが気になりますね。

0

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