特典付き
表題作は高校の時の同級生だったふたりが、久々に再会してなんだかんだ盛り上がっちゃうお話でした。
憲匠も耀二郎も特に意識せず純粋に飲みの場を楽しんでいたけれど。昔を思い出していくうちにスイッチが入って、セックスするという流れに。
恋だと自覚することがなかった高校時代の彼らの想いが、長い時間をかけて重なったのは素敵でした。
駆け引きなしで即セックス!な展開も大人な感じで良かったです。
短編の「夜の待ち合わせ」はかなりゾクッとしたけれど、死人くんも佳明も幸せそうに見えるというなんだか不思議な魅力がありました。
救いようのない関係なのに、ふたりを引き離してはいけないと思ってしまうような。
佳明はきっと死人くんに連れて行かれるのだと思いますが、そこに至るまでのふたりをもっと見てみたかったです。
丸々表題作だと思っていたのでちょっぴり物足りなさはありましたが。どの作品にもガッツリなエロがあって、由元先生の描く肉体美をたくさん楽しめた作品でした。
表紙のおじさん二人のお話は良かった。二人ともスレてなくてすごく素直。
「高校の時からずっと好きだったって気づいて」とか素直に言えますか?こんなこと言ったら、負けだとか、思いそう。変な恋の駆け引きみたいなのがなくて、2人とも、ほんわかと幸せそうなところがいいですね。職場でも良い上司っぽくて、人としても好きになりそう。
実は高校の時からなんとなくお互いが好きって事は、自覚はなかったけど、両片思いだったのかな。この先は、時々ちょっと喧嘩しながらもゆったりと時間が流れていきそうな予感。
死人の話と、怪人の話が、私としては受け入れられなくて、評価は「萌」です。話が短すぎて、なぜ死人や怪人を受け入れられるようになったのか、納得できなくて、なんだか気持ち悪さだけが残っているので。
表題作は本当に好きです。
表題+アンソロの短編3本。表題は同窓会で再会したおじさん二人の当時の淡い恋心に火がついて恋人になる話。おじさん達の照れるような甘酸っぱい空気が可愛かったです。お互いにトキメキ合っているのが可愛い。アンソロでお気に入りだったホラーBLも収録で嬉しい。冥婚の話と八尺様モチーフの怪異の話。どちらも面白くて好き。とても癖に刺さる。
試し読みで、おじさん2人が可愛らしかったので思い切って購入。
結果、成功!
表題作のほか、短編3作品収録。
「ビューティフルデイズ」
高校の同級生の憲匠と燿二郎。
飲んでふざけていると、お互いがお互いでヌいたことがあるとわかり、なぜかホテルに行く超展開。
自称インポの憲匠と、自称性欲薄めの燿二郎。
この日から激烈甘々カップルになりました〜!…というお話。
ヤっちゃってからすれ違ったりケンカしたりとか全くなく、真っ直ぐ甘い。
エロに関しても、非常に大きな愛情が感じられる。
つまり、読後感は大変よろしい。
「夜の待ち合わせ」
ゾ〜っとするホラーもの。
気持ち悪さ、寒気、いわれ。そういうものはバカにしてはいけない。
心霊なんてヘーキ、と言っていた青年が、謂れのある夜道でこの世ならざる者に捕まる、というストーリー。
ただし、この幽霊は彼を恋人にするのです。
「まがのまにまに」
「人外xオメガバースBL」アンソロジーの収録作で、そちらでもレビュー済み。
ホラー系。
由元先生の人外解釈が非常に独自で、そこが何ともキモチワルイ。
また、お題通り本作はオメガバースで、ホラーとオメガバースのハッピーな帰結はコレか!という驚きの結末。
「俺のすきなひとは」
オメガバースもの。
新人俳優でαの蘭悟は、先輩でβの近良に恋をするが…
バース性より心で惹かれる。蘭悟は誠実な年下攻めになりそうですね。
表題作とホラー系にギャップがあるけれど、両方ハッピーエンディングという共通点。
私、由元先生のホラー好きかも。ぞわぁっとくる感じがいいです。
表題作「ビューティフルデイズ」
40歳を超えた、高校の同級生だった憲匠と耀二郎は、
高校時代からお互い胸に秘めて好きになっていた。
20年を超えた両片思いが成就したお話です。
EDとなった憲匠は、耀二郎なら勃った!
性欲薄い耀二郎は、憲章の前だけエロくなった!
お互いにーーその人じゃないとダメとういうことは、
既に狂おしいほど恋に落ちたでしょう・・・。
40歳を超えたにもかかわらず、少し天然な憲匠がかわいいと思います。
結婚とかに興味ない耀二郎は、
「おまえ以外とこんなことしようとも思わんって」と
実は、憲匠に一途な想いしています。
憲匠の前、顔が真っ赤になってしまったり、艶かしくなったり・・・!
ーー恋にピュアな人ですね!
少し胸がキュンとしました。
40歳を超えたと思わない
ーー2人のエロティックなセックスはすごいです!
「夜の待ち合わせ」
ホラー
強引な執着攻め(化け物)は、無理矢理ほだされ受けにセックスさせてから依存愛となりました。
少しぞっとしました!
「まがのまにまに」
オメガバースホラー
「夜の待ち合わせ」と類似の設定、
強引な執着攻め(化け物)は、無理矢理ほだされ受けにセックスさせて・・・
ーーエロエロ全開!
最後は少し甘さが出たので、
後味が悪くないです。
「俺のすきなひとは」
芸能界オメガバース
年下攻め・・・王道的な展開でした。
Hシーンは良かったです。
表題作は丸一冊だと思っていたので、3話目で急に終わって物足りないです。
憲匠と耀二郎のお話をもっと読みたいと思います。