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表題作軍人さんと金平糖

羽田正嗣,24歳,軍人
清,17歳,妓楼で働く下働き

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

こんな甘えたな軍人さんなんて、見たことないですよ
遊郭で生まれ育った清は下働きの身にもかかわらず客の軍人・正嗣の妻として身請けされるが…。

「彼を俺の、内縁の妻にするつもりです――」遊郭で生まれ育ち下働きとして働く清は、上官の伴でやってきた客の軍人・正嗣の酌をすることに。艶やかな花魁に一切興味を持たず、寡黙で、終始優しかった正嗣を清はいつしか待ちわびるように。これが遊女たちの言っていた恋…? そこへ再び正嗣が見世に現れ、楼主と緊迫した小競り合いを演じた末、清を身請けしてしまう。初めて外の世界へ出た清は言葉少なな夫との生活に馴染もうと頑張るが…。

作品情報

作品名
軍人さんと金平糖
著者
海野幸 
イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576230078
4.1

(55)

(24)

萌々

(19)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
227
評価数
55
平均
4.1 / 5
神率
43.6%

レビュー投稿数14

最高に萌えた海野先生の時代もの

アワード投票締め切りギリギリに読み終えることが出来て良かった…!

海野先生のお仕事もの、現代ものが大好きなんですが、時代もの自体がそこまで好きではなく、手に取っていなかったこちらの作品。

今回ノミネートされていたことで「やっぱり読まなきゃ!」と決心することができ、読んで大正解でした◎
身悶えするほど萌えた…!

まず、八千代ハル先生のイラストの美しさたるや。

二人の唇が触れ合いそうで触れ合っていない、キスする直前の一瞬を切り取ったかのようなイラスト。
そこにこぼれる色とりどりの金平糖がまた綺麗で可愛くて…

いつまでもうっとり見ていられる表紙に、感謝しかありません✨

そしてそして、内容の方もですね、萌えが詰まっておりました…
明治もの、いいわ。。とうっとり。

軍人、というより「軍人さん」と”さん”を付けて呼びたくなってしまう、言葉少なだけれど優しさに溢れた軍人さん攻め、正嗣 × 遊郭で無給で下働きする不憫受け、清(きよ)。

もう、特にきゅーん!としたシーンがありまして。
身請けされ、街に一緒に服を買いに出かけて雨に降られる場面。
外套にそっと清を包み込んでくれた正嗣の表情は飄々としているのに、心臓が早鐘を打っているのですよ…!実は耳も真っ赤で熱くなっている、というね。

清のことを想う気持ちが隠せずドキドキしている正嗣の様子に、こっちも一緒にドキドキきゅーん…でしたよ。。(⸝⸝⸝°◽︎°⸝⸝⸝)

お互い一目惚れで、正嗣もしっかり言葉にして伝えてくれてはいるものの、色々な誤解から「自分は後継問題の駒として手許に置かれているだけなのでは」と気落ちしてしまう清。
それでも、伴侶ではなく奉公人としてでもいいからどうしても正嗣のそばにいたい!と当主に訴える健気な姿に涙、涙…

これからも毎日金平糖一粒、いや何千粒にも値する愛の言葉をもらい、心穏やかに甘い甘い生活を続けていってほしい、きっとそうなるよね…と、読後しばらく甘い甘い気分に浸ってうっとりしました・:*+.


0

可愛いけど

金平糖のシーンは大好きでした。

ただ、不憫受けなんだけど、少し中途半端な感じがしてしまいました。
個人的に最初の方で、もう少しいじめられた方が後の痛快度アップがあったかなと。
攻め様も同じくスパダリ一歩手前な感じで。
受け様、攻め様どちらかが振り切ってる方が、もっと物語にメリハリが出たような?

せっかくなので軍人の描写も、もっと欲しかった。
攻め様パートのお話をおまけ程度で良いのであればもっと楽しめたかなと。
せめてイケメンな当て馬が出るとか、もう少し波乱が〜とも思ったのですが、このお話はゆったりした明治浪漫な雰囲気を甘く楽しむ物だったんですかね?
と言うことで少し厳しめな採点です。
お話自体は好きなので、萌2でも良かったかも。

0

海野先生の時代もの、良き!!

海野先生の現代物が大好きなもので、時代ものはどうかなぁ?と思っていたのですが、こちらも変わらず最高でした!
たまーに明治大正もの、読みたくなるんですよねぇ。

海野先生の文体が本当に好きで、何はともあれ金平糖を食べたくなりました笑

ストーリーの半分以上、受の清が延々と攻の正嗣との関係について悩んでいます。
本当に自分は愛されているのか、後継問題を解決するために連れてこられただけなのでは…?と聞けば解決するような話ではあるのですが、清は1人延々と悩み、その言動から正嗣に誤解されてしまうことも。
私はこう、受と攻のコミュニケーション不足からくるすれ違いが大好物なので、内心もっとすれ違え!!と思いながら読んでました。
やっぱり薄幸の受が攻といっしょに幸せな道を歩み始める話は何度と読んでもいいもんですねぇ。
挿絵も可愛くって、コミカライズも読んでみたいなぁと思いました。

1

出会いの会話が可愛い

側から見れば、不安になり信じられなくなる心理は分かるのだけどもっと相手の言葉を聞き信じようとするのは大事だなと思いました。
こうと決めたら相手のケアなく突っ走る正嗣と、うじうじ悩んで相手が心配しないよう無理する清、負のスパイラルが…ジリジリするのは読んでて萌えましたが可哀想です。ネ○○の○を料理に入れられて胃痛は食中毒だったらどうしようかと無駄にヒヤヒヤしました。
清が危機の最中、現実を直視して歯向かうところが良かった。

出会いのお酌の会話が可愛いです。すぐ終わるような質問の最後に「羽田様は?」とつけるキャッチボールが拙くささやかで、清の孤独が癒されるようで沁みました。

挿絵は可愛い絵柄は好きなのですがせっかく(?)軍人さんなのにひょろっとしていて、清もそこまで美しく感じられなかったのが少々残念でした。

0

キラキラな金平糖が宝物のよう


遊郭で生まれ育ち下働きをしていた清(受け)は上司に連れられてきた正嗣(攻め)と時間稼ぎのため1晩過ごし、優しかった正嗣に恋してしまいます。叶わない恋だと思っていたのに、楼主とゴタゴタの勢いで身請けされることになるのです。


遊郭で生まれ育ち、年季もなくタダ働きを死ぬまで続けなければならない奴隷のごとき生活をしていた清でしたが、心を鼓舞するため、花が咲いたとか綺麗な夕日を見たとか金平糖を拾ったとか小さなことにしあわせを見つけ、「今日もいい日だ」と自分に言い聞かせています。読んでいてもう不憫で不憫で。
お話の初めの方で正嗣に身請けされよかったと思って読み始めたのに、ここからが長い。

急なことであったのは分かるけど、実家に連れて帰り、忙しいからと放置するのはどーなの?と思ってしまいました。
清は上げ膳据え膳になって良かったと思える図太い神経をしていれば良かったのですが。
正嗣のフォローがないので使用人たちには受け入れてもらえないわ、兄との相続争い(甘い汁を吸おうとしている親戚連中が勝手にしている)に巻き込まれるわ、清の母に執着していた楼主が粘着だわとなかなか幸せになれません。

すれ違いが長すぎ。本編のほとんどがすれ違い。二人ともが(特に正嗣)。
きちんと時間をとって話をしていればこんなに拗れなかったのに。
そして、正嗣は放置し過ぎ。放置するから清が心労で倒れることになるんだよ。


今よりずっと金平糖柄貴重品だった時代。
1粒の金平糖を宝物のように思う清を見てると無性に金平糖が食べたくなりました。

家族のゴタゴタもひと段落したし楼主は捕まったしでめでたしめでたしでよかったです。

0

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