電子限定描き下ろし付き
穏やかで朴訥な研究員×真面目で繊細な営業マンが不器用に心を通わせる、アラサーリーマンBL
なんて素敵な2人なんだ、なぜ積んどいた、自分、と頭を掻きむしった作品。
のっけから2人のキャラがとても魅力的で引き込まれました。
ゴミ捨て場に男が捨てられてる(寝てる)というBLではお馴染みの設定。
しかし、介抱された先で目覚め、まずお互い正座して名乗ってからのご挨拶から始まるなんて、くぅーっ、なんだこの爽やかな空気は。
この後どう展開するのかなと思ったら、なんとお仕事で絡むことになって、次第に近づく2人なのでした。
介抱した側の国島さんがすごくいい男。いや、髪ボサボサ猫背で格好も適当なんですが。
こんなにされたら惚れてまうやろーっていうやつでした。
最近のヒット作です。
初読み作家さまでした。
やわらかいタッチの絵にぴったりな、
やさしいほんわかしたお話でした。
アラサーのリーマンラブはやっぱり良いですね〜♡
さわやか営業マン、ゲイ木村さん
研究一筋、ノンケ国島くん。
失恋のヤケ酒でつぶれているところを助けてもらったことをきっかけに少しずつ、少しずつ、
ふたりの距離が近づいていきます。
嵐の夜の初キッスはドキドキ…!
あからさまなセッ描写はありませんが、
ふたりのやりとりがほほえましくて
コミカルな部分もあって良かったです。
ゲイであることを隠している営業職の木村と、同じ会社に勤める技術職の国島の話です。
国島は酔い潰れていた木村を助けますが、後にお互いに同じ会社に勤めていることを知ることになります。
二人は20代後半なので、初めての恋愛にあるドキドキ感はないように感じました。だけど、二人が海に行って叫ぶことや、二人で国島が育てている野菜の生長を見守っている姿などを通して、二人は大人の落ち着いた恋愛をしていると思いました。
二人とも慌てずに何でもできてしまう人で、地に足の付いたリーマン同士の恋愛です。
特別なことや、華美で派手な事件があるわけでもなく、普通にありそうな社会人の日常の中で起こる悩みや悲しみや、嬉しいことを丁寧に掬い上げていて、切なさもあり、優しいストーリーで、とても心地良かったです。
読後感がとにかく良くて、大好きな作品に出会えて嬉しいです。
こんなリーマンいるかも、というような親近感を持てる2人。2人の人柄がまた素敵で。
仕事の話や、恋愛の話など、2人でたわいもない話をする場面が多かったように思います。その場面を通して、人柄や考え方が読者にも伝わってきました。
素直に自分の恋愛を話したり、思い出しては涙してしまう木村さんが切なかった。
でもそれを流すことなく、きちんと話を聞いてあげる国島さんの素晴らしさ。
この人なら茶化さないで聞いてくれる、お互いを信用しているからこそできる話。
2人のイチャラブをもっと見ていたかったです。
幸せのおすそ分けをいただいたような、素敵な作品でした。