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黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

ogon no omega to mitsuai no giso kekkon

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表題作黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚

クライヴ・カディス・デートリッヒ
公爵家の世嗣,魔法騎士,21歳,α
リシェル・グラン・ローデライト
カミール王国第三王子,21歳,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

王立アカデミーで親友として六年間を過ごしたリシェル王子と公爵家の世嗣クライヴ。ところがリシェルがオメガとして目覚めてしまい……? オール書き下ろし、オメガバース・ファンタジー!!

作品情報

作品名
黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525698
3.9

(37)

(12)

萌々

(11)

(14)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
146
評価数
37
平均
3.9 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数14

安心安全なオメガバース

ファンタジーとオメガバースのいいとこ取りで、かなり甘かった!心が折れるようなハラハラさは少なく落ち着いて読める良いお話でした。

バースが確定していない第三王子リシェル。遅くても18歳には覚醒するのが普通ですが21歳でオメガと分かります。オメガ王子の子供は最強のアルファになるので黄金のオメガと呼ばれます。
王立アカデミーで親友として付き合ってきたクライヴは学生時代に既にアルファと判明しており、成績優秀で強い魔力をもつ魔法騎士なので男女問わずモテる!

もうアカデミーの時から両片思いなんですけど、二人とも相手を気遣って自分の気持ちを隠してしまい、じれったいよー。
勘違いばかりで親友から進まない関係はリシェルがオメガと分かり、クライヴが無事に結婚相手に選ばれることで変わり始めます。
結婚式や初夜の様子が幸福感に満ち溢れて読んでて気分が上がりました。

新婚のリシェルがトラブルに巻き込まれて助けてくれるのは、やっぱりつがいのクライヴです。

二人の気持ちを丁寧に書いてあるので安心して読めました。カワイチハル先生のイラストも素敵です。

0

3部作??の1巻目(現段階で3巻まであるから(?)です

3巻出るにあたって再読したので改めてレビューします。

3兄弟の末弟のお話です。
まずカワイチハル先生の表紙が美しい♡♡

この本が出た時、3部作?とは思わなかったので登場人物の多さにちょっと戸惑いました。
でも、2巻、3巻と出て人となりをちゃんと理解してからの再読はすごく楽しかったです!!
既に既読の方もぜひお試し頂きたいです(⁎˃ᴗ˂⁎)

お話は盛大な両片想いで、実にじれったいっw
その中で(受)リシェルの美し可愛さと、(攻)クライヴの温かく見守る姿がとても読んでいて心地よかったです。
そして長兄のセインとクライヴの攻防が面白かったです。
この部分も2巻セインを読んでから読み返すと普段はしっかりした王太子なのに弟のことになるとわがままな部分も垣間見れて微笑ましく思えました。

1番萌えたのは結婚式のシーンです!!
愛を伝える度にkiss!!悶えまくりでした♡

オメガバース、王室、両片想いを読みたい方にオススメです♡

0

王道両片想い

すれ違いまくりの両片想い。
The王道!の一本道。良くも悪くも期待を裏切られません。

表紙の豪華絢爛な印象に違わず、お話も終始とても煌びやかでした!

エリート魔法騎士の攻め(α)×美人で可憐な第3王子の受け(Ω)

王族も普通に通えるアカデミーで、友人もできて充実した学生生活が送れる世界線はとても良いなと思いました!
卒業から話は始まりますが、序盤に語られる学生生活からプレッシャーはあれど、仲間たちと共に王子である受けもとても良い時間を過ごしたことが伝わってきます。良い制度!

そこで出会った親友が攻め。
恋愛に関してはお互い好きなのに、誤解と思い込みから素直に愛を語れず、番になるものの心が通じ合わない時間が長いです。

時々ある攻めターン(攻め視点)が溺愛執着な内面がよく分かって甘かったです!

ただ、ちょっと同じようなすれ違いの繰り返しが多いし、展開も概ね読めてしまいました。もう少し捻ったお話だと楽しめたかなと思います。

0

バランスが良ければもっと

誤解と思い込みとすれ違いの教科書のような、両片想いのもだもだを余すことなく楽しめる1冊でした。

両視点で綴られていくこちらの作品。
なんと言っても攻め視点が最高。これに尽きます。
かと思えばですよ。受け視点であっても、さりげなく…どころかダイレクトに攻めからの好意がダダ漏れなんですねえ。
リシェルが好きすぎて「かわいい」が止まらない、うきうきとしたクライヴ視点が愛おしいったらないです。
溺愛っぷりがかわいらしい攻めでした。

キャラクター的には面白く読めたのですが、ストーリーに関しては王道+若干中弛みする部分もあったかなと。
誤解と思い込みとすれ違いのBL3大栄養素は大好物なのだけれど、やはり何にせよバランスが大事だなと感じました。
うーん、ちょっと長尺だったんですよね。
お互いに想い合いながら、相手のことが好きでたまらないからこそすれ違うのはおいしい設定です。
しかしながら、この流れはさっきも見たなと飽きてしまったというのが正直なところです。

切なさMAXになりそうな設定を甘めの雰囲気に持っていきながら、恋の焦ったさを見守る楽しさを感じさせてくれる全体的な流れは好みなものだったのですが…
ところどころ惜しい部分もありつつ、キャラクターも愛着がわく素敵な人ばかりでしたので、お兄ちゃんのスピンオフ作も追いかけてみたくなりました。

1

一途で健気な良い攻め

あとがきによるとディアプラス文庫で書くのは初めてということですが、いつものゆりのさんって感じだったと思います。
でも攻めがかなり紳士というか忍耐強く、腹黒成分は皆無でした。
まぁオイルマネーをじゃぶじゃぶ産湯にして育ったアラビアンなあいつらと(注:あいつら呼ばわりですが嫌いではない)公爵家に養子として入ったクライヴ(攻め)とでは育ちも立場も全然違いますしね。

そのせいで長〜い両片思いが続くんだけど……。

せっかく結婚したってのに「彼の好きな相手は自分じゃない」「立場上、仕方なく自分と結婚してくれたんだ」とお互いに思い込んでるせいで、すれ違ってて切ないのなんのって!!
もぉぉぉぉぉ!!こいつら、なにやっとんじゃーー!!!と読みながら思いました。

読んでてニヤリとした箇所。
受けのリシェルは金の王子様と呼ばれ裏で親衛隊ができるほどだけど、自分に向けられる感情はあくまで「敬愛」でしかないのに対し、クライヴに寄せられる感情は「恋愛」が大半だと思う……と言った際のクライヴの返事。

「そんなことはない!リシェルの貞操を守るのが大変だ」

あ〜、ゆりのさんの攻めだ〜!!って思いました。
きらっきらなくせに自分の魅力に無自覚で罪作りな受けと、悪い虫がつかないように影でせっせと排除する攻め。
どうやって排除していたか具体的には書かれておらず、その一文しか無かったのが残念ですが。

そして学友たちから「卒業したら可愛い子を紹介しろよ〜」と言われた際に
リシェルは冗談のつもりでこう返すんですね。
「君に紹介する余裕なんてないな。誰かいたら先に僕が付き合いたいよ」
それを聞いて固まるご学友の皆様。
クレイヴがここにいるってのに……!!!みたいな感じで。
なのにリシェルときたら、あれ?みんなどーしたの??みたいな。

クレイヴのリシェルLOVEは学友どころかクレイヴの養父にまでバレバレなのに、気づいていないのはリシェルただ一人。
クレイヴの苦労があれこれ偲ばれます。ぷぷ。

このままひたすらすれ違いだけを描いて終わるのか?と思ってたら、半分過ぎてからリシェル達を脅かす黒幕が登場したけど、ちょい取って付けたような感じが否めません。

リシェル愛が過ぎる二人のお兄様たちもなかなかユニークで(特にセシル)、2月9日にはセシルお兄様が主役のお話がでるんですね。
もちろん、読みますよ!

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