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表題作ケダモノにはご用心

村瀬一明 鬼畜な歯科医で香港マフィア
榊原連太郎 平凡な大学生

その他の収録作品

  • Strawberry Melancholy
  • Lonely Spring Days
  • あとがき

あらすじ

大学生の榊原連太郎の恋人は、サディストな歯科医の村瀬一明。ある日、浴室で連太郎を庇って倒れた一明はショックで記憶喪失に…。

作品情報

作品名
ケダモノにはご用心
著者
六堂葉月 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
まるでケダモノ
発売日
ISBN
9784861342165
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

精神的ショックですか(^O^)

ケダモノシリーズ新装版の第3弾。
情け容赦のないサディストの歯医者である村瀬一明と大学生の榊原連太郎の話です。
連太郎が一明の歯科医院に治療に行き、一明に気に入られて、香港まで連れて行かれ…(>_<)。
一明は、実は香港マフィアの御曹司だったと…(^O^)。そして、その為に色々危機的な事件に巻き込まれ、サディストの一明に助けられるというのが前作までの話です(^O^)。

今回は、主である連太郎×一明の他に秀華×李の話が、現在、過去と交差します。

連太郎×一明の話は…
一明が連太郎に悪戯しようとして(^O^)、頭を打って記憶喪失になります。
いつも、一明に好きにされ、抗えない連太郎は、しめしめと思いひさしぶりに自由を満喫しますが…自分の中の一明に対する気持ちを自覚し、一明に会えないのを寂しく感じます。
記憶喪失の一明も連太郎から2人の関係は、友達と教えられ、距離を置こうとする。
そんな2人は、一明が記憶喪失でも構わないと…抱き合いますが…
その翌日に一明は、記憶を取り戻すのです…何故なら…「精神的ショック」(^O^)。
「本来、私ではない私とキミがエッチして気分が良いわけないだろう…」と怒る一明に連太郎は…ピンチ?(^・^)。

秀華×李の話は…
李が好き過ぎて、李を自分のものにするために李が使える香港マフィアを、李ごと自分のものにしょうとする秀華の過去と現在の話。
秀華と家庭教師になった李の出会いと別離の話と、現在の李に片思いする秀華の話。
秀華は、本当に李が好きで、どうやったら李が自分の方を向いてくれるのかが判らなくて…右往左往します。そして、自分の方を向いてくれたと喜ぶと…実は、母親や伯父が李に命じていた事だったとガッカリしてしまう(>_<)。そして、李から離れる決意をするけれど…。
今回もラブラブにはならなかったけれど、李が一歩、秀華に近づいてくれたから良かった。
秀華が少しだけ幸せそうでした(^O^)。

過去の秀華の話の中に、若き頃の一明がでてきますが…やっぱり凶悪でした(>_<)。

これからも、このシリーズは、続いていて、私的には秀華×李のCPが気になっています。
今まで3冊の中でこの本が一番好きだったので、レビューしました(^O^)。

1

記憶喪失・・・なんだけど。

『ケダモノ』シリーズ3作目です。

出た!シリーズものには定番中の定番・記憶喪失です。

風呂場で攻防中、滑って倒れた連太郎(受)を庇って頭を打ち、意識不明で救急車で運ばれた一明(攻)。
目覚めた一明は、お約束そのままに記憶を無くしていたんですね。
連太郎のことはもちろん、自分のことさえまったく覚えていなかったんです。
自分を覚えていない一明に、連太郎は『友人だ』と告げます。

記憶を無くした一明は、普段のキチクな変態振りはどこへやらの礼儀正しい好青年で、連太郎は『これぞ理想!』と喜ぶんですがだんだん物足りなく感じて来て・・・


そしてなぜか、メインCPはとりあえず置いといて(?)、ストーリーはサブの李×秀華の、しかも出逢いの9年前に遡ります。

正直、いきなり何なんだって感じではあるんですが、個人的にメインよりサブのCPの方が好み(というよりメインのキャラクターがかなり苦手)だし興味あるので、かえってよかったんですけどね。

イギリスの名家の血を引く秀華は、幼い頃(家系の方針で)イギリスで精神的に孤独な生活を送り、問題を起こして追い出され香港マフィアのボスの妹である母に連れ帰られ7歳で香港に。
イギリスの本家を見返すという母の意地で、香港でいちばん優秀な学校に入るため、家庭教師をつけて勉強することになるんですが、気性の激しい秀華は家庭教師を次々に追い出してしまうんです。
そして、8人目にやって来たのが李だったんですね。

秀華は、結局は李の思惑通りに手懐けられるんです。
それが、謂わば李の策略だったと気付いてしまっても、李へ向かう想いは変えられない。

現在の秀華サイドもあり、2人の気持ちは行き違い・すれ違い続きでなんとも切ない。
そして、飛び出した秀華が事故で・・・

というところで、また連太郎サイドに戻るんですが、なんかもう一明の記憶喪失(&連太郎)なんかどうでもいいと感じてしまった。それより秀華は!?と。


今巻のポイントはもちろん『一明の記憶喪失』なんでしょうが、読みながらすっかり秀華(と李)に気持ちがシフトしてしまいました。邪道だろうか・・・

それ以前に『ドタバタラブコメディじゃなかったのか!?』と確認したくなるくらい切なさ成分多目でしたね~。
主に秀華サイド(『切なさ』どころか完全にシリアスだ)ですが、なんとびっくり連太郎サイドもです。
まあ、メインCPに関しては、一明の記憶が戻るまで限定だけど。戻ったら、イヤ戻り方もコメディだ、確かに。

これ、メインCPとサブCPのストーリーが交互の構成なんですが、なんとも中途半端というか分離しちゃってるというか・・・
そもそも、なんでこれを同時進行で!?と疑問に思うくらい、双方ちぐはぐで脈絡無さ過ぎる。
結局、最後までほとんどクロスしないまま(しなくても問題ない)終わってますからね~。

いっそそれぞれのCPを分けて書いた方がいいんじゃないかなあ。せめて、今巻だけでも2編構成にするとか。あまりにもトーンが違い過ぎて読んでて微妙でした。
先は長い(全10巻)から余計にそう感じてしまった。

とにかく、個人的にメインはほぼど~でもよくなって来ちゃったんだけど(ゴメンナサイ)、サブCPはすごく!気になる。
サブのためだけに以下続刊読もうとさえ思ってましたから。

同時収録のSS1編目『Strawberry Melancholy』は、普段一明を『先生』と呼んでいる連太郎が『一明』と呼ぶのか?
ラストは、連太郎だけじゃなくこっちも衝撃だったよ。ホント何もかも想定外だな、一明。

打って変わって、2編目『Lonely Spring Days』は、秀華のイギリスでの子ども時代。
結果的に、秀華が香港へ行く(つまり李と出逢う)きっかけとなった出来事なんですが・・・

いくらなんでも、メインCPのSSとカラー違い過ぎるだろう。


一明の記憶喪失は、まあハッキリ言ってどうでもいいんですが、あくまでも秀華サイドに限ればとても好きです。もうそれだけで『萌』でいい。


そして、恒例のあさとさんの巻末1ページコミック『ケダモノinパラレルワールド』シリーズは源氏物語パロディでした。

1

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