• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作BLACK BLOOD

イーサン
軍用サイボーグ兵士
ミハイル
植物学者

その他の収録作品

  • 高性能イーサン+α(描き下ろし)
  • カバー下

あらすじ

俺にはもう、高鳴る心臓もないはずだった

戦い疲れたサイボーグの兵士・イーサンは、安寧を求めた惑星で植物学者のミハイルと出会う。
笑顔で挨拶する彼の手はやわらかくて、壊してしまいそうなほどか弱く思えた。
ミハイルといると、そわそわと落ち着かない。
触れたい、愛でたい──それは、ただただ「人」らしい感情だった。
自分の中にそんな「心」が残っていたことに困惑するイーサンにミハイルは……。

軍用サイボーグ×生体(なまみ)の学者

作品情報

作品名
BLACK BLOOD
著者
琥狗ハヤテ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686737
4.5

(57)

(39)

萌々

(13)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
259
評価数
57
平均
4.5 / 5
神率
68.4%

レビュー投稿数10

画力と説得力

ハヤテ先生作品を読むのはStranger(めっちゃよかった)に続き2作目です。
や〜すばらしかったです。全作読みたくなりました。
まずテーマがいい。
─「心」とは何か
サイボーグだからこそ心とは何か…となるお話が自然で。
それをBLで見せてくれるのがよかった。
最初はサイボーグのデザインが馴染めなかったのですが、読んでいるうちにかっこいいと思えてくるのが画力と表現力だなと。
イーサンが戦争で疲弊した心をミハイルと共に過ごすうちに取り戻していく姿にじーんときて。
「大切ナモノヲ守ラナケレバ」の絵が美しい。

イーサンのリアクションが人間味あるかわいらしさで萌えです。
ミハイルにキュンときて油液が漏れるのがかわいらしくて声出して笑いました。ぎくしゃくするところも。
言葉数が少なく温厚な性格もいい。
元軍人ゆえの設定というのも納得です。
戦場で心を守るためのパラメーターというのがリアリティあります。
そしてタイトルの意味が切ないやらかっこいいやら。痺れました。

ミハイルがイーサンの存在を「必然」だと言うのもわかるし、それがイーサンにはピンとこなくて「君は素敵だ」と愛の告白をするのはいいシーンでした。
イーサンを全肯定する言葉でイーサンはさぞうれしかっただろうなと感動です。

負傷したイーサンが入った試験管ごしにミハイルが寄り添うシーンは火の鳥〜〜(私のバイブル)とうれしくなりました。

1

どこか哲学的でもあるBL。硬派なサイボーグ攻めの”ウブギャップ”に萌え...

”ちょっと変わった設定のBL”が読みたい、という方に
とてもおすすめしたいなあ、と思たこちらの作品。
アンリミで読めるものがないかな?と探していて出会いました。

琥狗ハヤテ先生、初読みでしたがこちらの作品がとにかくどストライクだったため、
既刊もこれから探して読んでみようと思います…!

元人間のサイボーグ×ワンコな植物学者。

恋愛のお話でもありますが、「心とは何か」
「姿形が変わってしまったら、それは元の自分と同一だと言えるのか」といった
問いが度々なされ、どこか哲学的な香りもする物語です。
(でも全く硬くなく、とてもスムーズに読めます!)

安寧を求めた惑星で初めてミハイル(受)に出会い、
握手した際に感じたミハイルの手の温かさに、何かを感じるイーサン(攻)。

ちょっと言い方が古いですが”ビビビ!”ときたその瞬間の描き方が
とてもとても良くて(語彙力...)、恋の始まりを感じるシーンに
むずむずしました。

脳と脊髄だけが元のままで、体も顔も、見た目がもう”The・サイボーグ”である
イーサンが、「空はどう見える?」とミハイルに聞かれ、
「もう人間の君とは同じようには見えないんだよ」と答えるシーン。

それに対するミハイルの答えが心に刺さって刺さって。。


植物も動物も、みな”生きる環境”に合わせて姿形を変えていく。
それは人も同じことでー

”姿を変えてゆくのは おかしなことじゃない”
”どんなに姿が違っても 根本が一緒ならそれは何も変わらない”

そう言い切るミハイルの表情、言葉、態度、全てが美しくて
なんだかたまらない気持ちになり、自分自身もミハイルに恋に落ちた気がしました。

ウブな二人の恋愛模様も、また素敵で最高に萌えるもので…

ミハイルからイーサンへのキスシーン。キスした後に
「唇はここで良かったのかな?」と確かめるように聞くミハイルが、
とてつもなく可愛い!!!!(*´艸`)

サイボーグであるため表情の変わらないイーサンですが、
読者であるこちらには彼の心情、きっとボッと赤くなってるんだろうな…と
その表情の変化まで見えるような気がしてしまうところ、
先生の表現力の素晴らしさだなあ、と思いました。

恥ずかしくなったり、興奮するとドバッと油液が飛び出ちゃうところも、
最高に可愛くて萌えます//

そんな二人の初セックス、愛と幸福感に溢れていました。
(tn..を付けられて!ついに実現!良かったね✨)

折に触れて何度も読み返したい、と思える素敵な作品に出会えたことに、
感謝です・:*+.

★修正:tn白抜き(Kindle)

0

萌えはある…が、やっぱり物足りない


雑誌連載の時から、特異なオーラを放っていて
気にはなっていましたが、
ちょうどクライマックスのイチャイチャしてたところで
え、な、何!?なんなの という印象を持ったのを覚えています。

それに至るストーリーを知らないせいもあったかもしれませんが、
今回、同じシーンを読んでみても
やっぱりそれは変わりませんでした。

私はどうも、唇の重なるフォルムが好きみたいなんですよね…たまに、線が消える作家様もいらっしゃいますが、本当に残念な気持ちになります。
想像力、妄想力を働かしても
ツルっとしたところに当ててる様子は
どうしても、う、うー…んとなってしまいました。結構、大事なとこなんで(私の癖にとっては)
星が控えめになってしまい、申し訳ないです。

因みに、獣人のマズルがあったりする犬系との時も、寂しさを感じてしまいます。余談です。

サイボーグという存在から見える
心とは?を探す物語や、そこから恋へと繋がっていく流れはとても癒されました。
遠い過去に置いてきたはずの感情が
自分のなかでまた湧いてくる幸福感❤︎
人間の受のコは初めての恋だというのもカワイイ❤︎

他のメンバーとのやりとりも楽しいし
感情表現のように吹き出す油液とか
オプションで後からつけるムスコとかっ
楽しみ満載でした。
SF的な要素を堪能できましたし

あとは個人の拘りとか好みの問題なんですよね
目覚める時は来るのかどうか
今のところは残念ながらまだのようです。

0

愛らしい彼ら

もう、この評価しか思いつかなかったです。
機械兵士ものかあ…と思った方にこそ、まずは1度読んでみてほしい作品です。
なんだかものすごくピュアで優しくて、どうしようもなく愛おしいお話でした。
読後感もとっても良いですし、何よりページの随所から作家さんの描きたかったものがひしひしと感じられたのが良かった。
琥狗ハヤテ先生、やはり素敵!大好きな作品になりました。

時は西暦3020年。架空の世界のとある架空のペリドット色の惑星。
テラフォーミング…惑星地球化計画事業を担う施設に派遣されることになった、一部生体ではあるものの、ほぼ全身が人工物で出来ている軍用サイボーグのイーサンは、生身の人間である植物学者・ミハイルと出逢う。

読み始めてすぐにこの世界観に魅了された自分がいました。
背景や小物・サイボーグのパーツのひとつひとつにもこだわりを感じます。描き込みとベタの入れ方も好き。
まず、最初はイーサンのメカニックなキャラクターデザインに惹かれたんです。本当にスタイリッシュでかっこいいんですよ。
でもですね、確かにすごくかっこいいんですけど、読み進めるうちにイーサンに対しての印象が変化していくのです。
な、なんなんだこのかわいさは…!と、全身が機械のような外見の彼になぜかどんどんかわいらしさを感じ始めてしまうのが気持ちいい。

戦場に身を置いていたイーサンにとって、平穏というものはもはや忘れかけていたものだったのではと思うのです。
そんな中、好奇心旺盛で真っ直ぐ。感情表現豊かなミハイルという、殺伐とした戦場とは真逆の存在と触れ合っていく。
ごく普通の会話をして、ごく普通にお互いを知っていくだけ。この交流があまりにも良くてたまらない。
特別なことは何もなく、ただそれだけなんです。
イーサン視点で1話ずつ追う毎に、無機質にも見える彼の胸の奥にある何かが少しずつ動いていく様はとても愛らしくて尊いものでした。
それがどんなものなのかは、ぜひあなたの目で見届けてみてください。

サイボーグや架空の世界の惑星等、設定だけを見ると難しく思えるかもしれません。
ですが、描かれているのはそわそわしたり、ドキドキしたり、触れたくなったり。優しい温もりを感じる素朴で小さな恋の物語です。
もっと多くの方に読んでいただきたい、非常に魅力的な作品でした。
サブキャラクターのサイボーグの面々もとってもキュートですよ!

2

新たなヘキに。

元人間サイボーグ兵士☓植物学者。個人的に人外でも顔面が人間的でないのは地雷だったのだけがそこをクリアできるほど素晴しい作品でした。
植物学者のミハイルがピュアで可愛く、サイボーグのイーサンが雄メンでかっこ良く雄メン攻めフェチとしては顔面云々飛び越えて魅力的に感じた。
お話は二人の恋を自覚し合うまで繊細で、ここぞのキュン見せ場もあり萌えました。
エチはガッツリではないけれど設定や登場キャラもみんな魅力的で多幸感味わえました。

1

世界観と初心な二人の恋模様が素敵

とても面白かった。
テラフォーミングが進む未来のSFな世界観。
体を戦闘特化なサイボーグ化している軍人攻めと、研究対象の惑星で植物学者をしている生体の受け。戦線から離れて平和な惑星の閑職なセキュリティ部門に移動た攻めが、受けのフィールドワークの護衛役になる話。世界観がとても面白い。そして二人の交流がとても温かくて微笑ましい。

軍人として働くために強い感情も抑制されてコントロール出来る攻めだけど、それでも戦争に疲れていたり心の奥で波たつ感情があってそれを見つけてくれる受け。脳と脊髄以外は機械な自分は人間なのか疑問を抱える攻めに植物学者らしい視点で話をする受けのシーンなど、二人の会話が素敵で好き。

攻めにじっと見つめられる時のスコープのズーム音とか、顔の強化ガラスの奥に見える小さな赤いライトにドキドキしたりサイボーグの身体ごと好きになっていく描写も良かった。久しぶりに触れる生身の人間の脆さや柔らかさに戸惑ったりドキドキしている攻めも可愛い。

4

サイボーグに、こんなに萌える日が来るなんて。

大好きな作家さんの新刊は、お相手がなんとサイボーグです。獣人は大好きですが、流石に機械に萌えれるのか、まさかの悲哀ではないのか…恐る恐る読みました(笑)。

物語は未来で、もう地球は滅びた後になるのでしょうか。安寧の地を求めてやって来た惑星が舞台です。そこで植物を研究する学者と、元は人間のサイボーグ兵士との、ゆっくりと時間を掛けて愛し合うお話でした。

サイボーグだから表情なんてないのに、惹かれていく様子には様々な表情が見えてキュンキュンしました。そんな彼が、命がけで大好きな人を救う時には涙が溢れて。最後の、遂に結ばれた際には二人が尊くて、とっても幸せな読後だったのです。
かと思えば、大事な部分を作る描写には笑えて、新しい扉を開けた気分です。サイボーグの魅力を教えてくれた、ハヤテ先生には感謝しかありませんね。

4

登場人物がみんな魅力的

琥狗ハヤテ先生の新作でしかもサイボーグものじゃないですか!買わないという選択肢はありませんでした。

ただ、心配だったのがサイボーグと人間との悲恋だったらどうしようでした。表紙のお互いを思い合うような眼差しの2人が、どうか悲しい思いをしないようにと願いながら読み始めました。

ところがです。読み始めて直ぐにそれが杞憂だと感じ始めました。コミカルで個性的な魅力を持つサイボーグたちに、悲壮なお話では無いと思いました。

このお話は身体の殆どを機械に置き換えたサイボーグをBLACK BLOODと呼び、サイボーグじゃない人間を生体(なまみ)と呼んでました。なぜBLACK BLOODと言うかは彼等の生命維持液が空気に触れると真っ黒に変わるからなんです。

天真爛漫な植物学者の生体のミハイルと現役の兵士であるサイボーグのイーサンが、ベリドットという惑星で出会ったことにより始まる恋のお話でした。
ミハイルと出会ったことにより、イーサンが心を取り戻して行くお話なんです。

ここではイーサンが戦っていたサイボーグとイーサンが所属していた部隊の説明とかは一切ありません。そしてイーサンの回想からイーサンがサイボーグになって時間が経ってるだろうことは推測出来ますが、どのくらい経ってるのかの記述は一切ありませんでした。ただ、現役の兵士なので最新モデルの軍用アーマーをつけているようです。

イーサン以外のサイボーグたちと比べると良く分かると思います。このサイボーグたちを個性的な外見に描きながらも、とても人間臭く人情味のある言動をさせているところが素晴らしかったです。

素晴らしいと思ったのはミハイルがイーサンに見詰められているとどうして分かっているのかでした。また、肉体の違うもの同士でも惹かれ合う事が自然に描かれていました。ここが凄く色っぽいんです。

最後に緊迫した場面がありましたが、その事によってお互いを思い合う気持ちに感動して、2人を祝福する為に起こした仲間たちの行動にクスッとさせて貰いました。

また琥狗ハヤテ先生の名作が増えたと思いました。

6

サイボーグは愛しい男の夢をみる

ヤッタ〜!大好きな琥狗ハヤテ先生のBL新作‼︎
そしてさすが人外ものの第一人者さま、本作はサイボーグと人間の恋です。
いや〜…いつもケモミミとか猛禽の造形が素晴らしいハヤテ先生ですが、今回のサイボーグ描写、精巧さとか機械と人体の融合というか、ホントに凄いです。

舞台は、「ペリドット」という惑星。
高濃度の酸素に覆われ、人間や旧タイプのサイボーグは防護服を着ないと外には出られない。
そんな惑星で、地球から来た植物学者のミハイルは屋外でのフィールドワークを切望しており、最新型のボディを持つ軍人型サイボーグのイーサンがミハイルのセキュリティを担うことになり…

つまりはサイボーグのイーサンと人間のミハイルの恋を描く作品なのですが、これがとっても「純」というか。
外見は機械に覆われて感覚も意識も人間から少し離れてしまった軍事サイボーグのイーサンだけど、純粋なミハイルはそういう外見を気にしません。
物言わぬ植物と向き合うミハイルだから、他人に対してもその芯だけを見ているという事なのかもしれませんね。
鈍感男と良い子の甘酸っぱい初恋、という風情です。
近未来でも、肉体が変容しようとも、恋心は変わらず、というメッセージを感じます。
さて、エロに関して。
これも機械に覆われたメタリックな身体でも何も変わりませんよ。ミハイルを大切に可愛く想うイーサンは、思いやりと熱情を持って強く甘くミハイルを抱きます。
優しくて強いイーサン。
そこいらのダメ男よりサイボーグ!イイネ!

6

少しでもSF好きな人、興味がある人に特に読んでもらいたい

私はアンドロイドとかサイボーグとかが登場するマンガが好きなようです。
最近気がつきました。
リオナ先生の「アンドロイドは恋の夢を見るか?」、大好きです。
「春を抱いていたafterward」の中の「夏の蝉」では主人公カップルより宇宙に旅立つアンドロイドのカップルに思いを馳せました。
ルーツを考えると人間の為になにか(よく覚えていませんが)を棄てようと太陽に向かって飛び立ち2度と帰らなかった鉄腕アトムだったかもしれません。
私は新参者なのでBLACK BLOOD の作家さんは全く知らず、ツイ見てもずいぶんベテランの方のようでした。
BL以外の活動が多い方のような。
ちるちるさんで?紹介されていて面白そうと思い購入させて頂きました。

特に大きなネタバレはないかとは思いますが。



元人間で戦いに疲れたサイボーグと生物学者のミハイルとのピュアなラブストーリーでした。
元人間と書いてしまいましたが、イーサンは自分が人間であると自覚しておりその認識が私には最初奇妙に思われました。
脳と脊髄以外は人工物であるのにとても人間には見えない。
でもミハイルはそんなイーサンの事を最初から人間として見ていて恋をするのです。
どんな形であれ、ヒトの多種多様性を具現化しているに過ぎないのだと見抜いているミハイル。
イーサンがミハイルに恋をし触れ合っている姿を妄想しているところもとても微笑ましくまたナチュラルでした。
ラストあたりは少々不穏な空気感でエンドを迎えるページをめくるのが怖かったですがちゃんとBLらしい終わり方で安堵しました。

そーいえばBlack Bloodってサイボーグ兵士たちが倒される際に飛び散って固まった生命維持液のことだそうで、頭文字2文字がそれぞれBLって偶然なのでしょうか。
イーサンとミハイルの結ばれるシーンはちゃんとエロくて凄いってある種感動しました。
私もイーサンのメタルっぽい?肌に触れてみたい!

9

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP