幸福(しあわせ)になって欲しいんだ それが俺のエゴだとしても 硬派な刑事×一途な吸血鬼の従弟(イトコ)

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吸血鬼は心臓の夢をみる 下

kyuketsuki ha shinzou no yume wo miru

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表題作吸血鬼は心臓の夢をみる 下

周防紅一郎、刑事、縁嗣の従兄
成瀬縁嗣、20歳、紅一郎の従弟、吸血鬼

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

とある事件をきっかけに、刑事の従兄・紅一郎(こういちろう)に依存している吸血鬼の縁嗣(えんじ)。
紅一郎も縁嗣を溺愛し、欲しがるまま血やキスを与えているが、セックスにだけは応じなかった。
他人に心を開かず紅一郎だけを求める縁嗣の<普通の幸せ>を願う紅一郎は、彼に友達を作るよう勧めてみるが―?

「俺が死んだらお前も死ぬ…… そんなことがお前の望みなのか?」

吸血鬼と人間の切なくも美しいエゴイスティック・ラブストーリー。

作品情報

作品名
吸血鬼は心臓の夢をみる 下
著者
央川みはら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
メディアソフト
レーベル
Charles Comics
発売元
三交社
発売日
電子発売日
ISBN
9784815502454
4

(21)

(12)

萌々

(3)

(1)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
80
評価数
21
平均
4 / 5
神率
57.1%

レビュー投稿数7

こっちも違う良さがある(๑´∀`๑)

下巻も良かったぁ〜♪
上巻より重たくて『闇』を感じたかな!

紅一郎と縁嗣は「従兄弟」でも『人間』と『吸血鬼』。
紅一郎は縁嗣に血を与えているしキスもするけど…縁嗣からのsexは拒否するという不思議な関係性の2人(。◕ ∀ ◕。)
縁嗣は紅一郎のことが「大好き♡」って態度から分かるし紅一郎も縁嗣の甘え?に結局譲歩してしまうくらい押しに弱い。

紅一郎は刑事で「吸血鬼関連の事件」を扱う『V班』メンバー。吸血鬼 溝口さんと人間 内田さんも仲間。
紅一郎の従兄弟が『吸血鬼』だということに興味がある部下が彼に質問!
そこで判明する『人間』と『吸血鬼』は産まれた瞬間に分かるんじゃなくて「歯の生え変わり」で分かることに驚きました(*⁰▿⁰*)
日本で最も若い吸血鬼が縁嗣だということ!
そして紅一郎は縁嗣のブラコンであることも(笑)

彼が『V班』所属の刑事になった理由も明かされました。「15年前に縁嗣は誘拐され、しかも全身を臓器を切り刻まれて辛うじて四肢が繋がった状態で発見された」という惨い事件。
犯人は未だに見つからず事件は未解決…その犯人を見つけるために今も調査している。
ここのシーンは悲惨で縁嗣が痛々しい、それなのにやっぱり吸血鬼だからなのか涙も流さない表情にゾッとした。

こんな悲惨な過去を持っているのに、さらに衝撃な事実(´⊙ω⊙`)『吸血鬼の人体実験』は廃止されていると上巻、朱里のモノローグで語られていたが違った!
まさに縁嗣が現在進行形でその『実験体』にされていて…彼は両親に研究所へ売られた。それを受け入れているというか「どうでもいい」という感じで彼が望むものは『紅一郎』ただ一人で、そして『吸血鬼の心臓』になってほしいと言う。ここのシーン、縁嗣の感情の温度差と表情が絶妙で怖かったぁ…_:(´ཀ`」 ∠):

少し驚いたのが紅一郎は縁嗣があの事件で酷いことをされているのに、研究所の実験体にされているのを拒否していなかったのが不思議だった(`・ω・´)

紅一郎に『心臓』になってと言ったけど断られてアッサリと引き下がる縁嗣でもsexは諦めない。彼は何を考えているのだろう…?
紅一郎が部下から恋人候補を紹介されたことにいじける縁嗣、可愛かった(๑ ̄∀ ̄)
紅一郎は、縁嗣が自分以外のもっと色んな可能性がある「これから」を欲しがっていいんだと伝えるけど…。縁嗣に、はぐらかされて何故かお互いに噛み合いっこ。この描写ドキドキしてなんかえっちぃだった(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾

屋上での溝口さんと内田さんの会話…二人の関係性におや?っと思いながら頭の隅に残して読み進め。
研究所の大島さんと縁嗣の会話、縁嗣が紅一郎に執着するぐらいにベッタリな理由。縁嗣の紅一郎以外の態度の差が「冷たっ!」面白かった(笑)

縁嗣の両親、酷すぎる。息子が『吸血鬼』だから捨てるなんて…理解できないのは仕方ないかもしれないけど酷いと思ってしまった。
紅一郎が身を粉にして犯人を追っているのに縁嗣に対する思いの違いを知らしめられた。

研究所(縁嗣)のデータが盗まれ、調査をしに来た紅一郎。ここでモザイクにはなっているけど全部縁嗣の体で行った実験画像と内容が結構酷くて…過去に縁嗣に血を与えているのが紅一郎だから彼の参加も希望されていたけど幼い縁嗣がそれを止めたみたいで、お互いに『守っている』ことにグッときたと同時に紅一郎は自分の存在が縁嗣を縛り付けてしまっていると責任を感じていて複雑な気持ちになった…(´д`、)

縁嗣が紅一郎とsexしたい理由にも驚いた!
紅一郎が大好き♡なのは勿論だけど、歪んでるし想いが重たい‼︎ 自分の立場を巧みに利用して紅一郎は自分を見捨てられない、縛り付けようとする思惑∑(゚Д゚) すごい!ヤバすぎ‼︎

そして遂に15年前の事件と盗難したデータの犯人が…わかりました。彼の動機の理由に、あ〜そういう考えもあるよな…人間は欲深いと感じた。どうしたら良かったかも分からないな。
人間が吸血鬼を愛して幸せだと感じるのを理解するには、やっぱりお互いに『大切で唯一な存在』だと思わない限り分からないんだろうな…溝口さんはまだ理解できない側なんだよね。
朱里と緋佐人が登場して嬉しい❤︎幸せそう♪


紅一郎が自分を思って希う『幸せ』を受け入れられずに自分が希う『幸せ』を紅一郎に押し付けていることを自覚しながらも譲れない縁嗣の
涙を流しながら吐露するシーン感情を揺さぶられた⊂( っ´ω`)っ
縁嗣はずーっと『紅一郎』だけが大切でそれが『幸せ』だと大きな『愛』すぎる❤︎
そして紅一郎も本当は縁嗣と同じで、過去の事件のせいで負い目を感じて抑え込んでいたけど縁嗣のこの告白でやっと解放されたのかなぁ〜と感じた•ू( ͒ᵒ̴̶̷᷄ωᵒ̴̶̷᷅*•ू ͒) ​ )੭ु⁾⁾やっと結ばれた2人♡
その後の会話は面白くて、やっと通じ合って幸せそうな2人の顔に満足♪
あと大島さんは、的確に2人の『共依存』な関係を指摘して2人の本音を知って尚、見守る体制でいる理解者だったなぁ〜と思った。

描き下ろしで、緋佐人と朱里のカフェに訪れた縁嗣!友人を作るために紹介されたみたい。
緋佐人の後ろですでに妬いてる朱里の顔(笑)
紅一郎が縁嗣を溺愛していることを緋佐人が本人に伝えたら喜んだ縁嗣の笑顔に「可愛いね」って言う緋佐人、相変わらずだなぁ〜。
そして縁嗣の冷たい態度と仲間意識を持つ朱里もう面白いカップル同士で最高❤︎
これから交流してほしいし、それぞれの結ばれたあとの物語も見てみたいなぁ〜と思いました♪

0

あまいけどドロドロ

1巻とは違うcpなんですが、、
どっちも重い_(:3 」∠)_

えんじくん可哀想すぎません???
いくら死なないからって日常的にあんな実験するのは国際法違反でしょ!(????

共依存、という言葉がピッタリなのかもしれないですが、うーんー各キャラクターの気持ちがイマイチ咀嚼しきれない、、。

重めなストーリーや過去アリが好きな方には良いかもしれませんが、ポップでエッチな本を好む民にはちょっとダークすぎたかもしれません。

0

執着、依存のオンパレード

上巻に引き続き。

“吸血鬼”と呼ばれる疾患を抱える人々が存在する
上巻と同様の世界観を描いたストーリー。

こちらは刑事の紅一郎とその従兄弟で“吸血鬼”の縁嗣のお話です。

小さくして“吸血鬼”となった縁嗣。
不幸な事故に巻き込まれ、親からも捨てられ、
幼い彼に残ったのは紅一郎への愛だけでした。

そんな縁嗣を同様に愛する紅一郎。
身体の繋がりを求める縁嗣とは違い、プラトニックな愛と見せかけ、
心の中は意外にも熱い執着に満ち溢れておりました。
前作同様に両者共に依存し合う二人の閉鎖的な愛に引きこまれてしまいます。

前作と同じ世界観でありながらも、こちらは少々サスペンス要素ありで
血液やらスプラッタやらもありますので、苦手な方はご注意ください。

0

BLよりもグロさに持ってかれた

央川みはら先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作は上巻併せて作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
血表現 3
エゴイスト 2
エロ 1
な感じだと思います。

人間の刑事×吸血鬼の従弟のカプです。因みに上下巻ではありますが、どちらも1冊完結でメインカプも違うので、関連性はほとんどありません。上巻のキャラクターも下巻ではほんの少ししか登場しなくて、上下巻とも殺人事件などの事件要素が描かれているので、脇役キャラの吸血鬼の刑事がどちらにも登場するくらいです。なので、上巻未読で下巻だけでも読むことは可能だと思います。

受けで吸血鬼の縁嗣くんは、従兄の紅一郎さんのことが大好き。血を飲ましてくれるしキスもしてくれる。だけど身体を求めれば拒まれてしまう。攻めの紅一郎さんは縁嗣くんを溺愛しているが、自分ばかりにしか関心が無く他人に心を開かない縁嗣くんのことを思って、色々なことをしてほしい。色々な物を欲しがってほいしと思うのだけど。

まず最初の本編1ページ目で嫌な予感はしましたが、ちょっと胸糞な描写がありました。5歳の時にV症候群の患者である吸血鬼だと判明した縁嗣くん。その所為で誘拐されてしまい、臓器を切り刻まれ辛うじて四肢が繋がった状態だったと、明確に描かれていませんが、その文章だけでも嫌悪感を抱いてしまいました。個人的にBLジャンル以外でも血表現多め、グロ系は好きな方ではありますが、悪役でもなんでもない子が痛めつけられた描写は心苦しかったです。
その後も20歳になった縁嗣くんは、母親に売られ研究所で実験を受けています。その実際内容もグロ目です。縁嗣くん自身が紅一郎さん以外に関心が無いので、実験されることもどうでもいいと言っていますが、母親達が困ってもいいから逃げればいいのにと無責任にも思ってしまいました。縁嗣くんを溺愛している割には紅一郎さんは、嫌なら研究所に行かなくていいんだぞ、と言うだけなのには少し性格的に違和感を覚えました。実験内容は聞いていたようですが、実験させる利点はあったのだろうか?

縁嗣くんは、自分の幸せが一番大切。だからその為には大好きな人の人生がめちゃくちゃになってもいいと思っており、俺なんかに見つからなかったらよかったのに、と涙を流します。少し壊れている縁嗣くん。それでも紅一郎さんのことが好き。それは良いのですが、今までの態度や本編の雰囲気に引っ張られてしまって、縁嗣くんの言動に少し不気味さを感じて感情移入出来ませんでした。

吸血鬼要素よりも血表現多めで、上巻とはまた違った、エゴまみれな2人。だけどお互い思い合っているので、読んでみては如何ですか。

0

異質さを楽しむ

登場人物は多少カブってますが話に繋がりのない上下巻。
"吸血鬼"という存在の異質な部分がより詳しく描かれていたことと、縁嗣の真っ直ぐすぎて歪んでしまったような執着がツボだったので個人的には下巻のほうが好みでした。

縁嗣は幼い頃から紅一郎にべったりなのだけど、それはただ子どもが懐いているというレベルではなくて「紅一郎以外は要らない」という言葉通りの言動を繰り返す様子にはほっこりしてしまうほどでしたが。
彼は吸血鬼であるが故に誘拐された過去があり、その事件の真相を15年経った今でも追いかけている紅一郎との距離感がなんとも切なかったです。

でもそんな重たい過去を背負いながら紅一郎にセックスを迫り続けるというアンバランスさに救われて、シリアスになりすぎない展開になっていたのかなと思います。
紅一郎は毎回そのお願いを却下するけれど、紅一郎もまた縁嗣のことしか考えていないのはわかりやすすぎるくらい伝わってきたので、ふたりの仲が拗れてしまう心配はせずに読むことができました。
縁嗣の事件の真相は意外なところに着地しましたが、そういう部分も含めて「吸血鬼らしさ」みたいなものが見えたのが良かったです。

央川先生の美しい絵を上下巻たっぷり楽しむことができたので、すごく満たされました!

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