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表題作穢れのない人 上

木場恭介
神父
秋鷹一郎
元神父,元受刑者

同時収録作品スケープゴート

大津
小学校の養護教諭
吉岡
小学校教諭

あらすじ

「あなたにとって“愛”とはなんですか?」

子供を犯し殺した罪を着せられ服役していた秋鷹 一郎(あきたか いちろう)。
人生に絶望し自殺を図るも、若く誠実そうな神父の木場(きば)に助けられる。
犯罪者のレッテルを貼られた自分にも慈悲深く親切にしてくれる木場。
ずっと探し求めていた幸せ。誰にも責められない穏やかな日々。
そんな救いが、ここにあるのだろうか?

虫飼夏子先生デビュー作『穢れのない人』上下巻が登場!
表題作他、小児性愛者(ペドフィリア)×男性教諭を描いた短編『スケープゴート』も収録。

作品情報

作品名
穢れのない人 上
著者
虫飼夏子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
ISBN
9784865897470
4.2

(80)

(38)

萌々

(29)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
18
得点
341
評価数
80
平均
4.2 / 5
神率
47.5%

レビュー投稿数18

地雷なしの方は是非

あらすじやレビューから察して頂いて問題がないようでしたら是非読んでみてほしいと思います。

辛い描写もありますがそこはあくまでフィクション。
ストーリーと絵の雰囲気がマッチしていて小説を漫画で読んでいる様な気分になりました。

出会ってからの2人の日常のやり取りをもっと見てからラストを見届けたかったと良い意味で物足りなかったので3巻程に伸ばして欲しかったー!

表紙裏に描かれてるイラストのチョイスも良い。

久しぶりに新しい作品で引き込まれる闇BL?を読めて嬉しかったです。

憎しみ、苦しみ、悪、葛藤、赦し、涙等色々詰まってます。


インタビューに記載ありましたが漫画を描いたことが無かった事が信じられない程のデビュー作だと思います。
今後の先生の作品にも注目して行きたい。

7

上を読んだら必ず下も読むべし

上下巻まとめての感想です。

この話はたぶん下巻がメインです。

納得のいく終わりじゃないですけど、グサっと心に残りますね。そういった意味で神評価にしました。

あらすじをあまり書くと衝撃が薄くなるので、自分の目で見て確かめてほしいです。上巻を読む前に下巻の説明を読まないで。

でもなんだろーな。BLのカテゴリーじゃない方がこういうのはいいですよね。どうしても性描写とかイチャイチャしてるところとか読者が喜ぶ感じに描かなきゃいけないから。

これはそーいうのない方が良かったな。

目に見えるBL的な展開がなくても、受け攻めのふたりの心の動きとか、親密になっていく姿とか描けると思いますし。

エロなしで、ズドンと心にくる重たく深い話にして読んでみたかったです。

6

表題作は上下巻一気読み推奨

なかなか電子配信ないなぁ~って思っていた作品
いざ、配信されて購入はしたのに結局ビビッてなかなか読めず………
やっと読みました

先に…念のため書いておきます
超絶読み手選ぶ作品です!
そこを分かった上で買った私でも読むまでに時間は掛かりましたし読後の感情はなかなかの渦巻きです
特に上巻で言えば同時収録含めて丸々1冊殺傷能力高めな地雷要素てんこ盛りです
地雷少なめで雑食な私でもかなりの衝撃と、得も言われぬ感情に覆われました

先ず、もぉ表紙から苦しい。。。
上巻のレビューなので下巻に関わるような内容は控えますがこの表紙…
スゴイですよね。。。
そしてやっぱりとても苦しい

作品構成は表題作ともう1編収録されています
上巻読了後で言えば、正直私は同時収録の「スケープゴート」の方がゾッとしました…
何ていうんですかねぇ…犯罪にならない犯罪を見てしまいゾワっとする一方でカリスマ的な圧倒的な自分にしか分からないような魅力に抗えない男の心情に「哀れ…!」と思いながら堕ちていく様にゾクッとする……ゾクゾワに昂揚してしまうという何ともアンコントローラブルな感情に襲われます

BL的視点で言えば攻めには一切その要素はないんじゃないかな?と思います
だけど受けには攻めの狂気的な魅力に囚われているのが分かる
そして誰が何のスケープゴートなのか?を知るとやっぱりゾワっとせずに居られない……
フィクションで良かった。。。とつくづく思う作品です

表題作は上巻の時点ではとにかく「不憫」!
不憫で苦しいし、お話しの展開や魅せ方に怖さもあって”ヒぃ…ッ…”と息が止まってしまい物理的にも苦しい

上巻では多くを語る事は難しいですし、上巻のレビューで下巻に関わる事を書くのはNGだと思うのでコレだけ書いておきます
地雷要素などもクリアした上でこの作品を購入するなら、【上下巻を一気に買った方がいいですし、何なら上下巻で先ずは表題作だけを通しで読んだ方がいい】と思います
上巻を読んで、様子を見てから下巻の購入判断をしようと思う方も居るかと思いますが今回は是非一気に読んで欲しい理由が2つ

ひとつ目の理由は同時収録作品も上巻はインパクトが強いので感情が乱れる可能性が高いのではないか…?と思うから
十分にこの作品を味わうなら間にこんなに感情を揺さぶられる作品を挟まず読んでしまった方が良かったのでは?と私自身は思いました

そして2つめは上巻だけを読んで心が離れてしまいたくなる位辛く苦しい事も多くて、先を迷う可能性が高い…
でも!この作品は決して上巻だけでは判断が出来ない内容だとは思うので下巻購入を悩むよりは先ずは「穢れのない人」という作品自体を丸っと読み切ってからその生まれる感情を受け止めて欲しいな…と思うからです

一気読みを推奨しますが(しつこいですが…)「読み手を選ぶ作品」ではあります、ほんとに…

評価は先の読めなさ、そしてこの作品でしか得られぬ感情が確かにあった…、という個人的な主観先行の評価です
BLとしての評価や全ての人に自信を持っておススメしたい!っていう類の神評価としては今回は一線を画しております

3

上下巻まとめて読むのをおすすめします

(こちらは上巻のみのレビューです。)

ずっと気になっていた作品。やっと読みました!こちらがデビュー作ですね。
上下巻読んでみて、特に下巻は前知識少なめで読まれた方が、作品を味わえるのではないかなと思いました。

それから他の方も書いているように、こちらは上下巻で完成された作品です。まとめて読まれることをおすすめします。
ネタバレ少なめでレビューします。

冤罪で15年の刑期を終えた元神父の秋鷹。社会復帰するが、上手くいかず自殺を試みたところを、神父の木場に救われる。
冤罪について話し、死にたいという秋鷹に、木場は一緒に救われる道を探そうと言う。

秋鷹は木場と共に過ごし安らぎを感じる一方、何か違和感も感じる。
そして木場に想いを告白され、一夜を共にしてしまい…。

その後急展開となります。
なかなか衝撃的でした。特に木場の豹変が怖い…。
上巻はずっと受け視点で、木場の本心は見えません。

葛藤して苦しむ秋鷹。
そんな秋鷹が、海辺で朝日を見つめ
『"俺だから"そう思ったら歩き出せる気がした』
と立ち上がるシーンはとても美しく、秋葉の心の強さにグッときました。

上巻は、秋鷹が元神父らしい、慈悲深さを示したところで終わりました。
木場はクズとして描かれますが、ちょっと可愛く見える一面もあって、憎みきれない感じです。
最後は、今後この二人がどうなっていくのか、ドキドキさせられる終わり方でした。

下巻についてと、上下巻を読んでの感想は、下巻のレビュー書きたいと思います。


短編『スケープゴート』も収録。
小児性愛者の養護教諭に恋する、小学校教師の吉岡。かなり痛々しくて切ないお話。ちょっと救いがない感じでした。


(評価を「神」にしましたが、上下巻あわせての神評価となります。)

シーモア購入 白抜き修正

3

読み手を選ぶ

個人的には、グッとくるタイプの闇BLです。得体の知れない気持ち悪さって、エロスでもあるんですよね、、なんでだろう、、。

ただ、表題作・同時収録作ともにペドみがあるので、地雷な方はぜっったいにやめた方がいいです。表題作はペド絡みの殺人、もう一つは夜な夜な子どもの人形で自分を慰める男の話。

片や聖職者、片や小学校の保健教諭と職業的にもサイテーです。昨今教育関係の職に就く人の前科?確認が義務付けられるとか付けられないとかで話題になっていたりと、タイムリーな感じ。

ただ同時収録作は、難しいなあ。大人を縄で縛ったりムチで叩いたりするエーブイはok、子どもの出演はng(判断力がないとか搾取されがちとかそんな理由ダロ)、じゃあ人形は????抑えられない癖を生身の人に向けるくらいなら人形に向けてくれた方が安心では?と思う。

今のところラブとかはそんなになくて、社会性強めの作品が好きな方におすすめです。

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