迷惑で愛しい私のご主人様 堅物執事×日本から来た養子 屋敷から追い出したいのに執事以上のお世話をすることに…!?

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表題作心外なるご主人様

エドワード・クリシュナー,没落伯爵家執事
晴人,日本から連れてこられた養子

その他の収録作品

  • 描き下ろし:私だけのご主人様
  • カバー下:「だって本場だから」/「それはさながらきのこたけのこ論争のような…」

あらすじ

19世紀末、英国。
伯爵家に仕える生真面目な執事・エド。
彼がお世話する事になったのは日本の娼館から
養子として迎えられた晴人だった。
晴人の妙な色気と笑顔を絶やさない様子はどうにも胡散臭い。
どうせ財産目当てだろうとエドは警戒心をあらわにしていた。
そんな時、晴人から慣れない環境で眠れないと添い寝を頼まれてしまう。
主人と同衾など滅相もないと一度は断るが、
体調を崩した晴人を心配したエドはベッドを共にすることに。
晴人が自分に心を許し素直に甘える姿に、エドは執事以上の感情が芽生えて──。

堅物執事×異国の主人の身分差ラブロマンス♥
描き下ろしつき。

作品情報

作品名
心外なるご主人様
著者
百々地さ和 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832292444
3.7

(10)

(5)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
35
評価数
10
平均
3.7 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

優しさは私利私欲のため?

今月も作家さま買いとか 続編買いとか ほんとひっきりなしに本が届く
お陰さまで貯まる一方の本をどう片づけるのか 年末から繰り返す暗中模索に気づきゃもう8月

今年も貯めるだけで終わっちゃいそう(泣)


百々地さん も 作家さま買いしてるんですが 最後に物足りなさや詰めの甘さがあるのかな?って感じで いまいち上手くハマれず 今度こそわ!と

もうね 今回もキャラ勝ちかな
褐色の外国人執事に袴の美少年(年はいってる)ってだけで

キャラは毎度いいのよ 設定とかほんとに


ある日突然目の前に現れたのは 主が日本の娼館から連れ帰った青年
その姿にみとれながらも 養子という待遇に腹が立った

主からの施しで上級使用人になった恩を忘れない執事が財産目当ての胡散臭い男と吸った揉んだの攻防戦繰り広げるのかと思いきや 従者に任命されたもんだからさぁ大変 年下のクセになんだかんだ甘いわ世話焼きだわ

大好きじゃん どこか孤独でどこか危うい彼のこと


うううん 盛りすぎたかな

他人に利用されることを拒み 誰にも心開けなかった子と 愛してしまったからこそ仕えることが出来なくなった子
見ようによっちゃ 爵位継承や財産相続に絡んだ身分違いの恋のようではあるんだけど

正直このふたりに 身分の差がイマイチ感じられない

ってのも 養父である伯爵からすればどちらも可愛い息子でしかないし
放蕩の限りを尽くす伯爵に 欲も毒も感じられなさすぎちゃって


急に湧いた縁談から見せる 子をもてなかった没落貴族の哀れとわがまま
子がいないことで免れない没落を食い止めたい堅物執事の想いに 止められない恋心
夢にも思わなかった親子喧嘩に ほんとの家族になる日

守りたい 誰にも必要とされなかった自分に居場所をくれた人たち

あっちらを立てればこっちらが立たず
仕えたい支えたい主人が二人いる現実に板挟みな従者がみせる意地とどんな時でも主人を思いやる強さ

最初で最後 自分の欲に忠実に動いたところがやっつけみたいになっちゃってるんだけど
守れるものは全部守りたどり着く約束の場所ってのがね よかったんだけどやっぱりなんか物足りない

あれだわ 1冊にしようとすると取捨選択されて細かくは描けない その削ぎ落された部分にあたしの読みたいが大部分入っちゃったんだな きっと
この優しいお話にふたりの想いの強さだけを純粋に楽しめればよかったんだろうけど

それができない自分の性癖に趣向がほんと恨めしい

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